三浦しをんのレビュー一覧

  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    恋愛短編集。
    恋愛というより、人と人のつながりや関係性を丁寧に描いた作品という感じ。

    おそらく一度読んだことがあった作品。
    「裏切らないこと」「骨片」「春太の毎日」が特に記憶に残っていた。

    今回は「冬の一等星」が一番印象深い。
    冬の寒い夜の、静かで綺麗な感じが伝わる。

    もし次に読むことがあったら、その際にも印象に残る話が変わるのだと思う。それだけ多種多様な話だった。

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    2026年06月07日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    読みやすい短編集。
    行天に振り回される多田の苦労が手に取るようにわかる感じ。
    行天ってなんか愛嬌があって許してしまいそう。
    やってることえぐいのに喋り方かな?
    面白かった。続編も読む。

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    2026年06月07日
  • まほろ駅前番外地

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    ちょっと変わったキャラクタの面々がコミカルに描かれているが、実はシリアスな悩みを抱えている人たちの物語。
    「まほろ駅前」シリーズ3部作の2作目だが、この設定なら何作でも書けそう。
    でも続きすぎると飽きるので、3作目「まほろ駅前狂騒曲」で終わりで良い。
    1作目の登場人物が2作目でも沢山登場してきたが、3作目はどうなるのか楽しみだ。
    この「まほろ駅前」シリーズは、安心して読める。
    3作目「まほろ駅前狂騒曲」は、ちょっと時間を置いてから読むことにする。

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    2026年06月06日
  • 桃色トワイライト(新潮文庫)

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    ネタバレ

    三浦しをんさんのエッセイ。いつも仕事の日常をクスッと笑いに変えてくれる後輩を思い出します。

    以下本文より
    とうふちゃんは豆腐のほかには、麺類が好きらしい。冷たいうどんやすぱげてなどを、手づかみでどんどん食べる。そのとき、もう片方の手で必ずスプーンを握っているのがおかしい。どうやら彼女なりに、「食事はスプーンで食べるもの」とちゃんと考えてはいるようだ。

    腹ちゃんは、二日前にドイツから帰ってきたばかりだという。お互いになんとなく、「第一線でバリバリ働いているひと」のようなスケジュールだ。どこの第一線なのかは定かではないが。

    石ノ森章太郎(仮面ライダーシリーズ)の作品の根底にあるのは、善と悪に

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    2026年06月05日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    '走る姿って、きれいだから'

    大学のオンボロ寮で暮らす10人(陸上経験皆無がほとんど)が箱根駅伝を目指す物語。

    襷をつないでいくメンバー、一人ひとりの想いが、最後の走りの中で丁寧に描かれており、非常に読み応えがあった。

    一方で、双子の描写はやや子どもっぽく、好みが分かれそうだと感じた。終盤も走りに集中していないように見える場面があり、少しストレスを感じた。

    走の速さを一時的に体感したユキが、
    「走、おまえはずいぶん、さびしい場所にいるんだね。」
    という場面は、長距離ランナーの孤独さだけでなく、圧倒的なスピードによって他者を寄せ付けない孤高さまでも感じられた。

    それ

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    2026年06月05日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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     この作者の作品は「舟を編む」に続いて2作目である。舟を編むと同様に、主要な登場人物の全員が好きになるというか、引き寄せられる魅力がある。
     どちらの作品も、まあ、最終的には目標を達成するのだろうというのは分かっていて、その過程を楽しみつつ、対象となる物事への向き合い方から感銘を受ける。
     私はもうすぐ40歳のおじさんだから良かったが、若くして読んだら長距離走に駆り立てられるところだった。
     最も好きなシーンは、予選会のスタート後に見知らぬおじさんのボヤキに葉菜子が心の中で言い返すセリフだ。ここが一番胸が熱くなった。

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    2026年06月05日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    想像していた内容は、
    優しく切ない恋愛小説かな。

    いえいえ、とんでもなくスパイシー。
    そのスパイスがまた色んな味で、
    大好物でした。

    他の作品も読んでみたくなった。

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    2026年05月30日
  • 墨のゆらめき

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    ネタバレ

    老舗ホテルに勤務する続力は、書道教室を営む遠田薫に筆耕係を頼みに行った。あらゆる筆跡を自在に書き分ける遠田の文字に魅入られていく。続が文章を考え遠田が小学5年生の字を真似て代筆をする話がよかった。書家の思いや霊も含めた森羅万象が映し出さされ、最後の一筆が、いつ止んだかわからぬ音楽のように、画仙紙に淡い余韻を残した。その文字は静けさがみなぎってどこまでもうつくしく、けれど艶やかな炎のように、あるいは底知れぬ深さを秘めた夜の湖の水面のように、黒く激しくゆらめいていた。しをんさんの言葉選びにドキドキした。

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    2026年05月29日
  • 月魚

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    一言で表すと「愛」
    言葉のひとつひとつから温もりを感じた。
    自らがこの作品に潜り込んだ感覚になれる作品。

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    2026年05月27日
  • 墨のゆらめき

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    老舗ホテルで働く若い男と、書道教室を営む書家。AI時代には絶滅危惧種になりそうな職業同士か、いやだからこその組み合わせなのかもしれない。2人の関係はほのぼの、しみじみ、こういう話を丁寧に書く三浦しをん作品で優しい気持ちになる。
    実在するホテル三日月は木更津にあるはすだが、この小説の三日月ホテルは西新宿。都会のビルの谷間から見る細い月は趣きがあるのだろうか。西口公園の風景もみえてくるし、書道教室のある下高井戸の街並みも下町的な雰囲気が感じられる。その場に一緒にいるような気分になる、2人の会話をそばで聞いているような感じがする。そんな臨場感のある小説だった。
    書家とヤクザで検索したら、闇バイトやオ

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    2026年05月25日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    あまりにも残虐な、しかし人の想いというものはここまで狂った場所にでも辿り着けるものだよな、と理解できてしまう衝撃的内容からスタートする本作。
    私は読み切れるだろうか、と心配になったのも冒頭だけで、一章を読み終える頃には完全にこの物語の虜になっていた。


    ー恋に落ちた人は誰だってイカれてるわ。恋ってクレイジーなものよ。社会で許容された狂気ね

    これは『her 世界でひとつの彼女』っていう映画に登場する台詞なんだけど、本作を読み始めて、まず頭に浮かんだ。

    “恋に恋してる”とはよくいったもので、本作の中心に存在する【先生】のような恋愛依存の人を私は見たことがあって、よくいえば誰といても幸せを見出

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    2026年05月24日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    独特〜。恋愛っていろいろだな。フィクションだけど、どこかノンフィクションでも存在するような、、。始まりと終わりが上手にリンクしていて、三浦先生さすがだな。短編集なんで、また忘れた頃に読み返したい。

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    2026年05月21日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    2026.5.17再読。
    前に読んだ時はあまり面白いと思わなかったんだけど、直木賞受賞作だと知って、
    読み直してみたいと思っていたら、弟が持っていた(私の本はなぜか今、手元にない)読み返してみたら結構面白くて、最後は夜更かしして読み終えてしまった。

    主人公の多田も一風変わった高校からの同級生行天も他の登場人物もみんな過去を抱えて生きている。
    人って言わないだけで、いろんな過去や
    辛いこと抱えて生きているよなぁとこの年になると、しみじみ思う。
    登場人物みんながんばれって読み終わって
    思いました。
    最後に行天くんが帰ってきて、良かったなぁって思ったけど、このお話まだ続くんですね。
    ぜひ続きも読み

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    2026年05月18日
  • 悶絶スパイラル(新潮文庫)

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    まほろ駅前多田便利軒を昔読んで面白かったんやけど、今回はエッセイです。マニアックな友人や弟とのやりとり、仕事に追われる日々などなど、日常と呼ぶには面白い話でした。

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    2026年05月18日
  • のっけから失礼します

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    おもしろいと聞いていた三浦しをんのエッセイ。書き口?がめちゃめちゃオタクのそれでウケてしまう。コテコテのオタクしゃべりとでも言えばいいのだろうか。セルフツッコミの嵐であった。
    文章や日常へのまなざしはすごくおもしろいのだけど、ちょこちょこと自虐が過ぎるんでは…そんな、そこまで言わんでもと思うような表現などもあって、でも女オタクってわりと自虐や自己卑下が標準搭載な感じもあるよなあと思う。なんでそこまで自分を下げなきゃならないんだろうか。自虐って相当上手にやらないと他の人のことも踏むよなあ。後半はほぼハイローか宝塚の話をしておらず、オタクが何かにハマったときの熱量がありありと伝わってきた

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    2026年05月17日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    一風変わった、秘密と罪の香り漂う恋愛短編集。
    個人的には「私たちがしたこと」「冬の一等星」「夜にあふれるもの」が好きだった。愛なのか恋なのかわからないけれど、嘘か誠かわからなくても、それでいいしそれがいい。
    好みは分かれそう。

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    2026年05月10日
  • のっけから失礼します

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    相変わらずの三浦しをん節。
    さらっと、軽く笑いながら読み進められる。
    締切には追われたりしてはいるが、どちらかというと一体いつ小説書いているんだろうという気になる。

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    2026年05月08日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    言葉のセンスがすごい。三浦しをんさんってこんな作品も書けるんだと驚いた。シュールな笑いの才能がある。

    実写は多田が瑛太で行天が松田龍平。あまりにイメージ通りすぎる。特に行天のハマり役は絶対この人しかいない。

    また、脚本家の坂元裕二さん(カルテットや最高の離婚でおなじみ)が好きな人にオススメしたい作品だと思った。

    ・癖のある登場人物
    ・笑いを誘う会話劇
    ・たまに見せるシリアス

    こういった要素がよく似ている。

    珍しく続編を読みたくなる作品だった。

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    2026年05月07日
  • 墨のゆらめき

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    三浦さんの小説は、舟を編む(もう10年以上前なんですね!)など、さまざまな小説がありますが、
    ここ最近ご無沙汰していて、やっと読めた本です。
    ホテルマンと筆耕士の話です。
    どうして、筆耕士に光を当てたのか、キッカケが知りたいなぁと思いました。
    その視点がいい!そう思いました。
    たんたんと話は流れていきますが、
    筆耕士の素性が明かされていくあたりから、グッとくるものがあり、でも、最後は明るく終わる。

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    2026年05月06日
  • 愛なき世界(下)

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    植物に、その中でも肉眼には見えない何かに、今まで興味を抱いたことがなかった私にとって、この小説の世界は「初めて」だらけだった。愛のない植物の世界に、なぜそこまで愛を注げるのか。最後に藤丸が出した答えこそ、この物語の真髄なんだと理解した。
    やっぱり、愛に溢れた三浦しをん先生の小説は素晴らしい。また伊予原新先生の解説も良かった。
    これからは足元の植物たちにも目を配り、小さな愛を少しずつ育んでいきたい。

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    2026年05月06日