三浦しをんのレビュー一覧

  • 舟を編む

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    辞書編纂・出版に挑む人たちの小説。
    言葉に取り憑かれた人たちが辞書を編むのか、それとも辞書を編むうちに言葉に取り憑かれるのか。

    本作に登場するのは、言語学を修めながらも人とのコミュニケーションには難のある馬締を主人公に、ベテラン辞書編集部員の荒木、監修者の松本先生ら、言葉や辞書編纂に偏執狂的熱意を持った人たちが中心になる。
    彼らの熱意をベースに繰り広げられる、辞書編纂のいろはや数々の語釈(という言葉を本書で初めて知った)を縦糸に、この辞書編纂事業に携わった「普通」の人々……同僚の西岡や岸辺、製紙会社の宮本らが、当初その熱意に戸惑いながらもいつのまにかすっかり巻き込まれ、各々ができる形で辞書の

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    2026年01月14日
  • 神去なあなあ日常

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    ネタバレ

    高校生の時に読んで、懐かしいなと思って手に取って再読。都会育ちの高卒、平野勇気が放り込まれた職場は三重県の林業の現場、神去村。山と共に生きる個性的な村人達と繰り広げる一年に亘る騒動記。
    環境というものは大事だなと改めて思う。主人公が馴染みのない林業にのめり込めていけたのは、神去村の人全員が山に対して真摯に向き合っているからだと感じた。やはり人間、環境に対応していく生き物だと思うし、自分を高めていこうと思うか、現状維持でなあなあに過ごして行くかは周りの環境に左右されると最近思う。主人公が周りの村人達、ヨキや清一さん、巌さん、三郎じいさん、ミキさんや裕子さん、山太、直樹さんにどんどん引っ張られて行

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    2026年01月13日
  • 舟を編む

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    題材のセンスや、物語の構成に対して、ふんだんに三浦しをん節が効いています。
    登場人物の人間性や、辞書作りに向かう姿勢を面白く描いていて、面白かったです。

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    2026年01月13日
  • 舟を編む

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    辞書というテーマが気になった。以前から読みたかった本を、ついに手に取りました。完読。
    人間模様が面白い。15年もの月日を辞書にかけ、年月をかけ、結婚したり、付き合ったりしながら、生きている人がいる。
    もう少しこの人の人生を見たかった!と思いつつも、全編辞書が主役の座を譲らない。
    辞書に始まり、辞書に終わっていった。
    なるほどな一冊。

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    2026年01月11日
  • ぐるぐる♡博物館

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    全国津々浦々、少しニッチなテーマを扱う博物館紹介本。

    秘宝館をはじめ、ボタンやメガネなど、いろんなテーマの博物館があるものなのだなあと感心するとともに、三浦しをん節を味わう。

    今回は何より解説を読んで納得。なるほどなるほど。三浦しをんって対談とかそういうの上手な人なんだね!なんだかわかるよ。人とのやりとりが生き生きしてるもの。

    ボタン博物館に行きたい&熱海の秘宝館は一度行かねばと思っております!

    個人的に、性具や性愛関係はなぜか色々博物館へ行っておりまして…チェコはプラハのセックス博物館や中国は上海近郊の性愛博物館など。怪しげかと思いきや、かなり真面目に性を取り扱っていて、お国

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    2026年01月11日
  • 舟を編む

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    感覚で使っている言葉の数々をまた別の言葉で定義づける。なんて魅力的な仕事なんだ。まさか男や女の言葉の定義を変える時がくるだなんて昔は思いもしなかっただろうなぁ。日々蠢く言葉を相手にしているので終わりは一生来ないのだろうけど、そのぶん辞書ってその時代の感覚をかなり正確に表しているものなのでは、と思った。

    言葉をたくさん知っていることは世界の解像度をあげることで、世界の解像度を上げることは自分の人生を豊かにすることだと思っている。感情が昂れば昂るほど気持ちを言葉に表せずやきもきすることばっかりだけど、思い出や記憶をを鮮明に残すためにできる限り正確に心や情景を言語化したいなあ。私はやっぱり言葉が好

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    2026年01月09日
  • 月魚

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    いつも飄々としている、どこか掴みどころのない人間の本音というのは心が沸き立ちますね。
    文庫書き下ろし「名前のないもの」には喰らわされました。登場人物の解像度が一層高まりニヤニヤして読み終えました。

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    2026年01月09日
  • 月魚

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    古書を中心に人間関係が組み込まれている。
    新しい感覚だった。才能の有無、伝統、罪……
    繊細な文章で丁寧に描かれている。

    ブロマンスになるのか?
    古書という乾燥したイメージものに比例して
    水のテーマもあり面白い。
    個人的には、短編「水に沈んだ私の町」の煌めきがより好きかもしれない。

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    2026年01月09日
  • あの家に暮らす四人の女

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    ネタバレ

    四人の女の中で血縁関係は二人の親子だけ。
    残りの二人は娘のつながりで、ひょんなことから一緒に住むようになった「浅い」関係。
    でもこの「浅さ」が良いんだよね。
    ちょっとずつ四人の関係は深くなっていくんだけど、家族ではない、親友?というほどでもない、でも一緒に暮らすのも悪くない。そんな定義できない関係性がなんとも良い。

    語り手の登場が斬新で面白かった。みんな幸せであれ。

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    2026年01月09日
  • ののはな通信

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    手紙のやり取りを盗み見ている背徳感…!!
    手紙には書かれていない部分に想像を膨らませながら読んでいて、楽しかった。

    一言で言い表せないような特別な関係性って感じがたまらなく良き。
    じっくり時間をかけて読んでみた。

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    2026年01月09日
  • 舟を編む

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    個性の違う人間が一つの目標に向かって協力する話はやっぱりいい。読んでると熱い気持ちが込み上げてくる。 言葉をうまく操る人間は素敵だと思うし、自分もそうなりたい今日この頃、、、語彙力つけよ。

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    2026年01月08日
  • 舟を編む

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    大人の青春(?)ストーリー。
    恋もあるけどその辺はさらっと。
    とにかく辞書づくりに情熱を注いだ変人たちの、胸熱なお話。
    「辞書」なんて小中学生時代に授業でたまーにめくった程度の記憶しかないもんで、この本を読む前は「なんてマイナーなテーマなんだ…」と思っていたけど(失礼)
    誰もが一度は手にしたことのある辞書だからこそ、実は身近なテーマなのかもしれない。
    学校指定の辞書しか使ったことないけど、いろんな辞書に触れてみたいなって思った。

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    2026年01月08日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    便利屋とその同級生の物語

    日常に沿って話が描かれており、とても読みやすかったです。
    登場人物の感情や行動に対する表現が豊かで、想像が膨らみました。

    映画化もされているようなので、観てみたいと思います。

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    2026年01月08日
  • 舟を編む

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    辞書作りを通して出会いと別れを体験する
    友人と仕事仲間、恋人と辞書とともに流れる人生に
    独特な共体験を得られる

    作品中の文章が精巧で美しい
    読んでるだけで楽しい言葉選び

    新しいことに挑戦したくなる一冊

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    2026年01月07日
  • ののはな通信

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    最初から最後までののとはなの手紙やメールのやり取りのみだと言うのに、学生時代から社会人まで、時の流れや二人が大人へなっていくさまが描かれていて、珍しいなと思うと同時に次第に二人の世界へとのめり込んでいった。高校時代の終わりの方の激しくも濃いやり取りの中にあるいくつかのフレーズは、メモするほどお気に入りです。自分も相手も運命だと思い合えるような存在に羨ましさを感じました。

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    2026年01月07日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    なんというか、心が冷たくなる感じ。でもそれが決して不快なわけではなく、ある意味落ち着くというかなんというか。不思議な感覚です。
    連作短編形式で、村川融を軸としてつながりがありますが、その村川自身のイメージがふわふわとしています。どことなくミステリー仕立てですが、合理的な解釈を求める小説ではなさそうです。怪文書の謎は、読者に委ねられているんでしょうかね。リドルストーリー的な感じかな。嫌いじゃないです。

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    2026年01月06日
  • 墨のゆらめき

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    「墨のゆらめき」(三浦しをん)を読んだ。

    軽やかで飄々としていて少し苦味を効かせたストーリーはとても楽しく読めた。
    ただでさえ面白いのにカネコ氏(猫)をぶっ込んでくるところがずるいぞ。

    三浦しをん作品読むのはたぶん五冊目。
    「神去なあなあ夜話」以来12年ぶりかな。

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    2026年01月06日
  • 愛なき世界(下)

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    ネタバレ

    上巻に引き続き、植物学研究のやり方を詳細に教えてくれて、大変興味深い。四重変異体作り方やPCR検査のやり方など、文系の生物好きにはたまらない。シロイヌナズナについて詳しくなれた気がする。

    物語としては長い割に「転」の部分がなくて淡々とした印象があるけれど、キャラクターが良いので楽しく読める。真面目な本村、死神教授の松田、頼れる川井、姉御肌の岩間、サボテン加藤と個性的な研究室の面々。何かを熱心に愛する人は、やはり魅力的だなぁと思うし、彼らに混じって研究してみたくなる。

    そして何より、藤丸のカラッとした性格によってジメジメしたものがなく暖かい物語になっている。フラ丸くんに幸あれ。

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    2026年01月06日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    ネタバレ

    多分、昔の直木賞で映画化済み。
    前評判高いだけあってとっつきやすく面白い。架空の都市、まほろ市(ほぼ町田)を舞台として便利屋を営む多田とかつての同級生、行天があーだこーだしながらさまざまな問題を解決する物語。

    この本の良さがどこかと問われると難しい。
    ヒューマンドラマによくある人の温かさは確かにあるのだが、その逆、人間の根本的な悪意や意地汚さにも焦点を当てていて複雑さが魅力だろうか。

    作中の「不幸だけど満足ってことはあっても、後悔しながら幸福だということはないと思う」というような芯を食ったセリフが多いのが素敵。

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    2026年01月05日
  • 神去なあなあ日常

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    林業という自分にはなじみのない世界が垣間見れて面白かった。読むのが止まらないというようなのめり込む感じはないけど、全体的に穏やかな雰囲気で読んでてほっこりする。

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    2026年01月04日