三浦しをんのレビュー一覧
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一般的に見て、自分は博物館に行く頻度が高い方だと思うけど、紹介されていたのはほとんどが行ったことのない館。
三浦しをんさんの面白い視点でそれらの館を訪問したエピソードが綴られていて、クスっと笑いつつ読み進めることができた。正直、自分が同じところへ行っても、こんなに面白がれない気がするけど、この人の文章のおかげで訪問したいなと思った。
特に「龍谷ミュージアム」、「大牟田市石炭産業科学館」、「雲仙岳災害記念館」は行ってみたいなと思っている。
この本を読んでから、著者とは会ったこともないのに、この施設好きそうやな、とか、この施設来たら面白い文章書いてくれそうやな、とか勝手に妄想してしまっている…。 -
Posted by ブクログ
書店にまつわる短編5編。読んでから1週間経って内容はもうすでにうろ覚えだけど、5編ともみんな良かった!
読書って内容をずっと覚えていられなくても(私の記憶力の問題かも)読んでる時が楽しくてワクワクしていればその時間を楽しめてるってことでもうじゅうぶんな気がする。
その点でこの本は合格!
特に一穂ミチと三浦しおんの短編が好きだった。
三浦しおんは書店勤務があるかのように書店員の仕事内容に詳しかった。
商店街にある小さな書店、でもしっかり固定客もついていてパートとバイトも雇える余力がある。カブで配達ついでに見守りもして(お得意さんが倒れてるのを救ったり)こんな書店が実際あったら働いてみたいなぁ。と思ったなり。 -
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三浦しをんさんの本はいつも知ってるようで知らなかった素敵な単語が必ずあって歓喜する。
今回は「艶福家」
女にモテモテな男の人を指す。
全然ストーリーに関係ないけど、好き。
なんて艶やかで甘美で演技がいい単語なんだ!って興奮した。
以前、エッセイで植物を育ててることを書かれていたのでその時にも溢れてた植物への愛が溢れてて好き。
そして、また全てが植物のように優しく受動的のようであるのに強く生きてる感じの登場人物たちが好き。
それにしても、勝手に深く深く文系に携わって生きている人がこんなに理系のお話でおもしろいって何事かと思う。下巻続けて読む。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ手紙のやり取りだけで構成される小説。百合の表現が濃厚で、少女時代の甘酸っぱくも儚い恋から、大学時代のそれぞれの自立した生活、大人になった後の思想や信念を持って行動する段階と、人生のそれぞれの段階の特徴がよく描写されている。少女の時のどことなく嫌な感じや、大学時代の自らの道を迷走する様子はやけにリアル。はなは少女時代、ぽわぽわとしたタイプであったにも関わらず、大人になると信念を持った女性へ成長するのに引きかえ、ののの方は少女時代は自我が強く率先して行動していたようにも関わらず、大人になるとうちに秘めた思いを悶々と抱えながら外に一歩踏み出せなくなってしまう、といった変容や対照的な描き方がで印象的。ののの強い思いや拗らせた思いの解消の仕方ができない様子が辛く、そちらに感情移入して読破した。
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言葉というものの奥深さと、それを一つひとつ丁寧に紡いでいく仕事の尊さを感じました。
辞書作りという、一見すると地道で気の遠くなるような仕事に、人生をかけて向き合う登場人物たち。すぐに結果が出るわけではなくても、自分の仕事を信じ、誰かに受け継ぎながら完成を目指していく姿が印象的でした。
言葉には、人の気持ちや記憶、そしてその人の人生までもが詰まっている。普段何気なく使っている言葉を、これほどまでに大切に考えたことはなかったように思います。
効率やスピードが求められる今だからこそ、時間をかけて一つのものを作り上げることの価値が心に残りました。
読み終えたあと、いつものように言葉を交わしているだけなのに、その一言一言が少し違って見える。
そんな静かな余韻が残る一冊でした。 -
Posted by ブクログ
題名にあるとおり、街にある書店を舞台にした短編集
オール讀物の短編で全て読んでいたものだけど
この題名でまとめられていたらついつい気になって再読してしまった。
それぞれのお話しに、優しさや温かみがあって
幼い頃に通っていた書店が気が付いたら某チェーン食品店に変わっていてほんのり寂しく思ったことを思い出した。
大人になって、積読が多くなった私は
某書店のアプリで買った本を登録されていかないと
同じ本が2冊積んであるじゃないの!となってしまうので
購入する時にはそこでしか買えないのだけれど
ふと訪れた行き先の街で、ふらっと書店に立ち寄り、今推されている本や、夏休みの課題図書を眺めるのが好きだ。
最近は、お金の本やレシピ本がそこそこ陣取っているところが多くて、ほん少し間借りしている程度の時代文庫売場を見るのも好きだ。
読書好きにもそうではない人にも本屋のエピソードなら
1つ2つあるかもね、と思える1冊だった。