三浦しをんのレビュー一覧

  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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     この作者の作品は「舟を編む」に続いて2作目である。舟を編むと同様に、主要な登場人物の全員が好きになるというか、引き寄せられる魅力がある。
     どちらの作品も、まあ、最終的には目標を達成するのだろうというのは分かっていて、その過程を楽しみつつ、対象となる物事への向き合い方から感銘を受ける。
     私はもうすぐ40歳のおじさんだから良かったが、若くして読んだら長距離走に駆り立てられるところだった。
     最も好きなシーンは、予選会のスタート後に見知らぬおじさんのボヤキに葉菜子が心の中で言い返すセリフだ。ここが一番胸が熱くなった。

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    2026年06月05日
  • 舟を編む

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    特別カバーに惹かれて購入したのですが、読み進めるうち、手の中で本がどんどん大渡海になっていくんです。
    本の中でも描かれているのですが、細部までのこだわりが伝わってきて、どんどん愛おしくなる。

    この装丁のアイデア、本当にすごいです!

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    2026年06月04日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    想像していた内容は、
    優しく切ない恋愛小説かな。

    いえいえ、とんでもなくスパイシー。
    そのスパイスがまた色んな味で、
    大好物でした。

    他の作品も読んでみたくなった。

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    2026年05月30日
  • 本屋さんのある街で

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    ネタバレ

    【続きは書店で】瀬尾まいこ
    かなり好き。
    小説の中の登場人物と友人になれそうかどうか、と考える
    菅原くんがいい。
    確かに、共感できない、好きになれない主人公のお話を
    読むのは苦痛かもしれない。
    初めての作家さん。他の作品も読んでみたい。
    【歌うように生きて」一穂ミチ
    これまで何事も難なくこなしてきた主人公は、他人も含め、
    何にも興味がないように見えた。その結果が、とんかつ屋
    のナンパまでの出来事だと思う。
    主人公を好きになれなかった。
    【手に取って見てみろよ】坂木司
    男性二人のやり取りが面白かった。
    書店を経営するのがどれだけ大変か知った。
    ネットではなく、書店で本を買わなきゃと改めて思った。

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    2026年05月29日
  • 墨のゆらめき

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    ネタバレ

    老舗ホテルに勤務する続力は、書道教室を営む遠田薫に筆耕係を頼みに行った。あらゆる筆跡を自在に書き分ける遠田の文字に魅入られていく。続が文章を考え遠田が小学5年生の字を真似て代筆をする話がよかった。書家の思いや霊も含めた森羅万象が映し出さされ、最後の一筆が、いつ止んだかわからぬ音楽のように、画仙紙に淡い余韻を残した。その文字は静けさがみなぎってどこまでもうつくしく、けれど艶やかな炎のように、あるいは底知れぬ深さを秘めた夜の湖の水面のように、黒く激しくゆらめいていた。しをんさんの言葉選びにドキドキした。

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    2026年05月29日
  • 舟を編む

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    最近海外に行き、英語の不自由さを経験したからこそ、より一層この本が持っている魅力や美しさを感じることができた。

    辞書買いたい

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    2026年05月28日
  • 舟を編む

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    辞書作りをテーマにしたお仕事系小説。兎に角地味だけど言葉の重み、言葉の熱量、言葉の素晴らしさを確認出来、読後はじんわり心に沁みるスルメ系小説。

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    2026年05月28日
  • 月魚

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    一言で表すと「愛」
    言葉のひとつひとつから温もりを感じた。
    自らがこの作品に潜り込んだ感覚になれる作品。

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    2026年05月27日
  • 舟を編む

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    ネタバレ

    ※結構ネタバレしてます。特に最後。
    全然主人公ではないんだけど西岡の軽薄な性格の裏に自分の立場に対して俯瞰してる繊細な一面があるのがもの凄く好きだった。めっちゃ分かる〜。
    内心では馬鹿にしてただろう馬締に羨望を感じたり、救われたりしてる部分が人間味あふれる、、、
    それで本人は気づかないうちに岸辺のこと救ってるのもまた、、、

    271頁の宮本と岸辺が連絡先交換するシーンで「手を握ったこともないのに、互いの携帯電話だけはキスせんばかりに近づきあっている。」
    まじここだけ読んだらクソやかましいけどこういう表現してみたいよねえええ
    知らない言葉とか表現が多くて増やしたいなと。

    こんだけ書いて⭐︎4な

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    2026年05月26日
  • 舟を編む

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    辞書作りに何十年もかかっていること
    膨大な言葉の中から決まった範囲に収めること
    辞書は身近にあったけど携わった人たちの気持ちを
    考えるきっかけになりました。

    また登場人物の仕事面だけでなく
    恋愛模様も描かれていて面白かったです。

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    2026年05月25日
  • 墨のゆらめき

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    老舗ホテルで働く若い男と、書道教室を営む書家。AI時代には絶滅危惧種になりそうな職業同士か、いやだからこその組み合わせなのかもしれない。2人の関係はほのぼの、しみじみ、こういう話を丁寧に書く三浦しをん作品で優しい気持ちになる。
    実在するホテル三日月は木更津にあるはすだが、この小説の三日月ホテルは西新宿。都会のビルの谷間から見る細い月は趣きがあるのだろうか。西口公園の風景もみえてくるし、書道教室のある下高井戸の街並みも下町的な雰囲気が感じられる。その場に一緒にいるような気分になる、2人の会話をそばで聞いているような感じがする。そんな臨場感のある小説だった。
    書家とヤクザで検索したら、闇バイトやオ

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    2026年05月25日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    あまりにも残虐な、しかし人の想いというものはここまで狂った場所にでも辿り着けるものだよな、と理解できてしまう衝撃的内容からスタートする本作。
    私は読み切れるだろうか、と心配になったのも冒頭だけで、一章を読み終える頃には完全にこの物語の虜になっていた。


    ー恋に落ちた人は誰だってイカれてるわ。恋ってクレイジーなものよ。社会で許容された狂気ね

    これは『her 世界でひとつの彼女』っていう映画に登場する台詞なんだけど、本作を読み始めて、まず頭に浮かんだ。

    “恋に恋してる”とはよくいったもので、本作の中心に存在する【先生】のような恋愛依存の人を私は見たことがあって、よくいえば誰といても幸せを見出

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    2026年05月24日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    独特〜。恋愛っていろいろだな。フィクションだけど、どこかノンフィクションでも存在するような、、。始まりと終わりが上手にリンクしていて、三浦先生さすがだな。短編集なんで、また忘れた頃に読み返したい。

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    2026年05月21日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    2026.5.17再読。
    前に読んだ時はあまり面白いと思わなかったんだけど、直木賞受賞作だと知って、
    読み直してみたいと思っていたら、弟が持っていた(私の本はなぜか今、手元にない)読み返してみたら結構面白くて、最後は夜更かしして読み終えてしまった。

    主人公の多田も一風変わった高校からの同級生行天も他の登場人物もみんな過去を抱えて生きている。
    人って言わないだけで、いろんな過去や
    辛いこと抱えて生きているよなぁとこの年になると、しみじみ思う。
    登場人物みんながんばれって読み終わって
    思いました。
    最後に行天くんが帰ってきて、良かったなぁって思ったけど、このお話まだ続くんですね。
    ぜひ続きも読み

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    2026年05月18日
  • 悶絶スパイラル(新潮文庫)

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    まほろ駅前多田便利軒を昔読んで面白かったんやけど、今回はエッセイです。マニアックな友人や弟とのやりとり、仕事に追われる日々などなど、日常と呼ぶには面白い話でした。

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    2026年05月18日
  • のっけから失礼します

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    おもしろいと聞いていた三浦しをんのエッセイ。書き口?がめちゃめちゃオタクのそれでウケてしまう。コテコテのオタクしゃべりとでも言えばいいのだろうか。セルフツッコミの嵐であった。
    文章や日常へのまなざしはすごくおもしろいのだけど、ちょこちょこと自虐が過ぎるんでは…そんな、そこまで言わんでもと思うような表現などもあって、でも女オタクってわりと自虐や自己卑下が標準搭載な感じもあるよなあと思う。なんでそこまで自分を下げなきゃならないんだろうか。自虐って相当上手にやらないと他の人のことも踏むよなあ。後半はほぼハイローか宝塚の話をしておらず、オタクが何かにハマったときの熱量がありありと伝わってきた

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    2026年05月17日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    一風変わった、秘密と罪の香り漂う恋愛短編集。
    個人的には「私たちがしたこと」「冬の一等星」「夜にあふれるもの」が好きだった。愛なのか恋なのかわからないけれど、嘘か誠かわからなくても、それでいいしそれがいい。
    好みは分かれそう。

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    2026年05月10日
  • のっけから失礼します

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    相変わらずの三浦しをん節。
    さらっと、軽く笑いながら読み進められる。
    締切には追われたりしてはいるが、どちらかというと一体いつ小説書いているんだろうという気になる。

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    2026年05月08日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    言葉のセンスがすごい。三浦しをんさんってこんな作品も書けるんだと驚いた。シュールな笑いの才能がある。

    実写は多田が瑛太で行天が松田龍平。あまりにイメージ通りすぎる。特に行天のハマり役は絶対この人しかいない。

    また、脚本家の坂元裕二さん(カルテットや最高の離婚でおなじみ)が好きな人にオススメしたい作品だと思った。

    ・癖のある登場人物
    ・笑いを誘う会話劇
    ・たまに見せるシリアス

    こういった要素がよく似ている。

    珍しく続編を読みたくなる作品だった。

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    2026年05月07日
  • 墨のゆらめき

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    三浦さんの小説は、舟を編む(もう10年以上前なんですね!)など、さまざまな小説がありますが、
    ここ最近ご無沙汰していて、やっと読めた本です。
    ホテルマンと筆耕士の話です。
    どうして、筆耕士に光を当てたのか、キッカケが知りたいなぁと思いました。
    その視点がいい!そう思いました。
    たんたんと話は流れていきますが、
    筆耕士の素性が明かされていくあたりから、グッとくるものがあり、でも、最後は明るく終わる。

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    2026年05月06日