三浦しをんのレビュー一覧

  • 神去なあなあ日常

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    全く未知の林業という世界。主人公平野勇気の視線で物語は進んでいく。横浜育ちの18歳からみる神去村は、今やほとんどの人が感じる驚きの世界だろう。
    変に教訓じみていないのに何だか納得させられていまう山の風習。神隠しやら山の神の娘の姿。現代世界ではあり得ない事をまぁ、そんなコトもあるわなと「なあなあ」と過ごす人々。勇気が一つ一つ体験して現代人の気持ちを代弁しながら山の人と溶け込む姿は見ていて気持ちが良い。癖ありの村人も悪い人がいないから読後感も爽やかである。林業についてのちょっとした蘊蓄(うんちく)も知ることができる一冊。

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    2026年07月08日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    恋にも愛にもそれぞれの形があって、それでいいんだと思えた。自分が信じることや、誰かに認められていることは、生きていく力になるし幸せでいられるということなのかな。

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    2026年07月07日
  • 本屋さんのある街で

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    魅力的なラインナップによる、本屋にまつわる作品集と来ては、つまらないものになる訳がない、としたもので。坂木さんをほとんど知らない以外、好きな作品がそれぞれ複数あるような面子なだけに、どの掌編も存分に楽しめました。のどかな作品集を勝手に想像していただけに、結構ビターな感じがほどよく刺激的で。

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    2026年07月07日
  • 本屋さんのある街で

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    本屋さんを舞台にした5人の作者によるアンソロジー。
    最近、めっきりの街の本屋さんが減った。
    ショッピングモールに入る本屋は、ほぼ映像化作品と何かの賞にノミネートされた話題作ばかり…
    本屋で棚を眺めながら、本に出会う機会がなくなったことに嘆きたくなる。
    この作品の中でも本屋が閉店する話があるが、本当に本屋がなくなるのは悲しい。
    それでも頑張って、街の本屋さんを存続させる作品には勇気をもらえ、実在しないのに、思わず頑張れ!と心の中で声援を送る。

    どの作品も素敵だけど、個人的には一穂ミチの「歌うように生きて」が好きだった。
    「光のところにいてね」しか読んだことない作家さんだけど、長編でも短編でも流

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    2026年07月06日
  • ののはな通信

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    すごい。ページ数は多かったけれど、時間をかけて最後まで読むことができてよかった。
    物語はののとはな2人の文通でのやり取りだけで構成されている。
    文通は、手紙だったり葉書だったり、授業中、先生に見つからないようにこっそり回すメモだったり。二章からは時代が変わり、手書きの文字ではなくメールの文章でやり取りが行われるようになる。
    初めて読む形式の小説で最初の方は戸惑ったが、読んでいくうちに、自分がののとはな2人の人物に交互に入れ替わりながら文通をしている気持ちになっていた。「のの」になって「はな」にそわそわした気持ちで手紙を書き記していたり、「はな」になって「のの」から受け取った手紙をドキドキして読

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    2026年07月05日
  • 本屋さんのある街で

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    久々に一気に読めた本。本屋好きにはその景色が浮かんでほっこりする。本屋存続の危機とも言われるが、本屋の役割をさりげなく主張してくれているのが嬉しい。自分も本屋でバイトしてた頃を懐かしく思い出した。

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    2026年07月05日
  • ゆびさきに魔法

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    私自身はネイルもしていないしサロンに行ったことがないので、ネイル技術の専門用語を読んでも映像が浮かんでこなかったのだが、月島と大沢の会話の中で生まれるジェネレーションギャップをおもしろおかしく表現したり、月島の複雑な胸の内を丁寧かつユニークで豊かに描写するのはさすが三浦しをんさんだと唸りながら拝読しました。
    『一人で頑張らなくても大丈夫。心の「窓」を開ければ風と光が入り、新たな出会いを運んできてくれるよ』とそっと背中を押してくれるような素敵なお話でした。

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    2026年07月05日
  • 神去なあなあ夜話

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    神去なあなあ日常を読んで、すぐに夜話へ。
    1作目のあたたかさに比べると、かなりフランクな印象。夜…だしな…(笑)

    2作通して、今まで知ろうともしていなかった
    林業の世界に少しでも触れることができたのが良かった。
    今なら映画も楽しめそう。

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    2026年07月05日
  • 神去なあなあ日常

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    高校卒業と同時に三重県の山村に放り込まれた平野勇気19歳。林業の現場に生きる人々の1年間のドラマと勇気の成長を描く。

    映画が話題になったときには、まったく興味がなかったけど
    三浦しをんさんの小説だと知って手に取った。

    小さな村の生きにくさはもちろんあると思うけど
    人とのつながりや、四季の濃さ、自然との共存、目に見えないものを大切にする姿。
    私にはどれも眩しく感じた。

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    2026年07月05日
  • 舟を編む

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    辞書が作られるって本当に凄いことなんだと感じた。そして物語や登場人物が良過ぎて、ページを捲る手が止まらなかった。

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    2026年07月05日
  • 愛なき世界(上)

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    東大のイチョウの下で本村さんと藤丸が話してるところが好き まあまあ際どい話をしているのに それを感じさせない

    交配のあたりはかなりマニアックでついていけてないけれど 本村さんのシロイヌナズナに対する描写が本当に思い入れがあり研究が好きでたまらないのだろうとわかる

    下巻にも期待

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    2026年07月04日
  • 月魚

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    面白かった。表現が綺麗だった。構成がよかった。静かな夜がほわっと浮かんできた。感じるもの考えることは少なかったかも。重なる部分が少なかったのかも。その分するりするり読めた。世界観にも浸かりやすかった。少し突拍子のない世界に入りこみやすかった。

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    2026年07月04日
  • 舟を編む

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    ドラマをみたので、本は良いかなって思ってたんだけど、
    この本は辞書編集業界をざわざわさせた事を耳し、詠みたくなった。
    辞書作成がこんなにたいへんなものだとは、知らず
    また詠み進めていくうちに言葉の大事さも
    まじめさんがとてもチャーミングなところも、本ならではの感じ
    とてもおもしろく、情にあつい作品でした。
    読んでよかった

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    2026年07月04日
  • 本屋さんのある街で

    ネタバレ 購入済み

    本屋(街の小さな)を巡る短編集。それぞれに面白かったが、一穂ミチさんの「歌うように生きて」が、特に心に残った。リウとルン(潤)の人生が、また交わりますように。なんてね。電子書籍を読みながら、思うとは(笑)

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    2026年07月04日
  • 風が強く吹いている(新潮文庫)

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    蔵原走君は少しストイックが故に周りが見えなくなる。少し自分と似ているところがある。けど最後は全員で団結してシード権獲得した!アパートから練習、大会までとても面白くて胸が熱くなる!

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    2026年07月03日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    最初は変な話が多いなと思ってたけど、あとがきでどの主人公も秘密を抱えていると書いてあってから読み進められるようになった。

    恥じることを恥じている、というフレーズが頭に残った。

    うる覚えだけど、読んでよかった。

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    2026年07月02日
  • 『罪と罰』を読まない

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    「罪と罰」を読んだことのない作家4人が、最初と最後のページ、間の数ページ、登場人物表など数少ないヒントを参考に物語を考察していく。もう超面白かった。笑った。

    登場人物名がおぼえられないといい勝手に省略したり、松岡修造だと呼んでみたり。
    元々同人誌でのみ出版予定だったということで、かなり自由に好き勝手やっており、それが最高だった。

    けどやっぱり作家を生業としてる人達はすごい。数少ないヒントから当たらずも遠からずな考察したり、文脈を整理し読み取る能力に長けすぎている。
    こんなにこの企画が面白くなるのも個々の能力がしっかりある人達が集まったからこそなんだろうなと思った。

    私は「罪と罰」本編を読

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    2026年07月01日
  • 舟を編む

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    言葉の尊さを知れる稀有な小説。
    お仕事小説として素晴らしい出来だと思う。
    恋愛として観るには映画の方が断然良い。

    以下、松本先生の言葉

    言葉は、言葉を生みだす心は、権威や権力とはまったく無縁な、自由なものなのです。
    また、そうであらねばならない。
    自由な航海をするすべてのひとのために編まれた船。大航海がそういう辞書になるよう、ひきつづき気を引き締めてやっていきましょう。

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    2026年06月30日
  • 光

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    ネタバレ

    この小説が東日本大地震前の作品と後書きで知って驚いた。内容が重いせいか、三浦しをんさんの本としては評価が低かったが、各登場人物の内面まで深く掘り下げられており、個人的にはとても良かった。

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    2026年06月30日
  • 星間商事株式会社社史編纂室

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    ネタバレ

    主人公の川田幸代がBL本を書く人物なので、そこに焦点がいくように思えたが、本全体を通して、男女の愛や欲がメインテーマの作品のように思えた。
    男の欲を利用してのしあがった星間商事。サリメニの地で本当の愛を育んだサリメニの女神。時間をかけて2人にしか作れない愛を形作っていく幸代と洋平。その他諸々。
    身近にも存在するような日常の中に、普段現代人が触れることのない、半分ファンタジーのような物語が多彩な情景描写によって表現されており、読む手が止まらなかった。

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    2026年06月29日