三浦しをんのレビュー一覧
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辞書を一冊全部読んだことがある人ってどのくらいいるんだろう?世の中には一定数辞書好きな人たちがいるのは知ってるけれど、丸ごと一冊って人はなかなかいないのではないだろうか。
本書の舞台は辞書編集部。そんな辞書を頭から作ろうと言うのだから、その業務は地味で偏執的な気の遠くなる作業だ。
当然そこに集う人たちも、主人公の馬締をはじめ、マニアックな奇人変人ばかり。
そんな中にファッション誌編集部から“普通“女子の岸辺さんが異動してきた。
いやいや、面白かったです。
癖強の堅物たちを軽快に描き切る筆致も見事でしたが、”普通”寄りの岸辺さんや、”辞書作りに向いていなかった”西岡さんが、辞書作りに取り込ま -
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初読の三浦しをんさん作。
洋食屋見習いの藤丸くんと、大学院生の本村さんのお話。研究室にランチデリバリーをするようになった事がきっかけで出会った2人の恋愛模様だが、上巻はそこまで恋愛模様は多くなかった。
とてもいい人だと思いながらも恋愛に興味を持てず研究一筋の本村さんが、これからどうやって藤丸くんを意識していくのか気になる。
そして、1回振られながらも相手に気を使わさないよう振る舞い、けどちょっとした事で本村さんを贔屓する藤丸くんがとってもいいやつ。お前はいい男だよ、藤丸。
それにしても研究生活があまりにもリアルに書かれてるので、めちゃくちゃ学生時代を思い出した。コンタミ…恐ろしいよね…わか -
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650ページもあるとは思えないくらい読みやすかった!記録会や予選会をあまり深掘りしていないのと、それぞれのニックネームが性格や走り方をイメージさせてキャラを覚えやすかったのも大きい。あとはキャラ同士の関係性にすごく三浦節(主に月魚)を感じた。怒られるかもしれないけど、清瀬と走に関してはかなりブロマンスで、これはアニメ化するわけだーーと思った。
設定が設定なので、住人がいい人すぎるとかご都合主義とか言い出したらキリがない。とはいえ万引き常習犯の走があとになって万引きした高校生を捕まえて感謝される展開に意味を見出せなくてそこだけ引っかかった。週刊誌の記者に詰められるわけでもなかったし、走自身も「万 -
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アホすぎる日常は
実はとても繊細に守られていて
案外、世界平和に一番近いのかもしれない。
三浦しをん の日常はちょっとおかしい。
ピカチュウのぬいぐるみに話しかけ
EXILE一族をこよなく愛して様子がおかしくなる。
いくらなんでもアホすぎるのに、なぜか愛おしい。この人どうかしてるでと思いながら
読み終える頃には妙に元気になっている。
特別なことは何も起きない。
それでも、笑って呆れて
まあ、いっかと肩の力が抜ける。
騒がしい世の中で
ピカチュウに話しかけている大人がいる。
それだけで、世界はまだ大丈夫な気がしてくる。
アホすぎる日常は
実はとても繊細に守られている。
案外それが
世 -
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映画とドラマを観ていたので内容は大体わかっていましたが原作はやはり良いですね。
辞書を作るということは本当に大変なことなのだな…と、しみじみ思いました。
15年もかけていれば『死語』もでてきますよね。
特に若い人達が使う言葉を
『何だそりゃ』
なんて思っていてもそれが常用語になったりしてるものもありますし…。
言葉は生き物だな…と、改めて思いました。
こんなに大変な思いをし、育ててきたものが製品化したならばその感動は例えようもないものでしょうね。
それにしても登場人物が皆、生き甲斐にできる仕事を持っていて羨ましく思います。
素敵なお話しでした。 -
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2012年本屋大賞受賞作。
辞書作りに取りつかれた愛すべき人達の物語。
まず「舟を編む」というタイトルがオシャレ。
言葉の海で生きていく上で欠かせない辞書を「舟」に、それを編集する作業を「編む」と表現し、新しい辞書「大渡海」の編集に携わる人々の何十年という地道な作業を丁寧に、熱く語られている。
言葉とは、自由で公平で、その言葉を索引した時に辞書に拒絶されないように読者に配慮され、時代に合わせて歪みを矯正、改変されている事を知る。
昨今は辞書を引く機会も滅方減って、webで検索する事も増えたが、久々に紙の辞書に触れてみたい、そして言葉って本当に大切で重いものだと感じさせてくれた一冊。
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三浦しをんさんの本屋大賞受賞作品。
辞書を引いたのなんて何年、いや何十年前だろう。スマホで簡単に検索できてしまう現代だが、改めて辞書を引いてみたくなった。
「大渡海」という辞書を長い年月をかけて編纂する。
言葉を編む大きな船の指揮をとる松本先生と、その後へ続く馬締や荒木たち編集者。
ひとつひとつの言葉の語釈や、的確な用例を編み出すため、生活の全てを「言葉」に捧げている姿に圧倒された。
早雲荘のタケおばあさんや香具矢さんとの描写は心が温かくなった。
時代とともに変化していく言葉、解釈の変わる言葉。そんな言葉たちに合わせて、また辞書も改訂を繰り返していくのだろう。