三浦しをんのレビュー一覧

  • 悶絶スパイラル(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いやー、オモシロかった〜(笑)
    まえがきの「蝶ネクタイ+ループタイ」の男性のエピソードを読んだら、すぐに、これ!これ!ってなる。
    スターウォーズのエピソード(古い)もオモシロい。隣にダース・ベイダー…KinKi Kidsへの理想の持ち方…オダジョーへの愛情…(メゾンドヒミコ観たい)
    ジョジョへの愛情…『ロンドン!』
    三浦しをんのエッセイを読むといつも漫画を読みたくなる…
    わたしは本ばかり読んで漫画を読まず、人生損してるんじゃないかと思う
    読もう読もういろんな漫画を…!
    カツラ山も面白かった…謎の人がいたらそれを落語にしてしまおうという思考回路がもう素敵…!

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    2024年05月21日
  • 政と源

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    幼馴染である国政と源二郎の下町人情あるれる物語。つまみかんざし職人である源二郎の弟子、徹平と彼女のマミたちとの心温まる話しでした。
    自分がその年になった時、このような友はいないよなあと思うと、二人がとても羨ましくなった。
    80歳、90歳になってもこのままの二人でいてほしい。そして、国政の奥さんが帰ってくることを祈ってます。
    重松清「とんび」のヤスさんにも通じる、優しさ溢れる国政と源二郎の、ほのぼのと心温まる作品だった。

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    2024年05月14日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    何故かモテる大学教授を好きな女性たちの連作短編集

    以下、公式のあらすじ
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    私は、彼の何を知っているというのか? 彼は私に何を求めていたのだろう? 大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘――それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか……。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。
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    収録は以下6編
    結晶
    残骸
    予言
    水葬
    冷血
    家路


    古代王朝の研

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    2024年05月13日
  • 白いへび眠る島

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    ネタバレ

    いや~、「ページをめくる手がとまらない」という意味では、これまた面白かったです。
    閉鎖的で、なんだか伝統や土着の風習や信仰に囚われたままの島、「あれ」がでたという噂、「持念兄弟」って何よ、悟史が見てしまう「不思議」とは、いや、わりと早い段階で「あれ」が姿現したな、と思ったら、悪戯か?!、荒太と犬丸は限りなく怪しいやろ、と、どんどんどんどん疑問が湧いてくるので読む手が止まりませんでした。ホラーのような、ミステリーのような、ひと夏の冒険という感じのような・・・この小説を一言で表すのは難しいです。

    三浦しをんさんって、読む本読む本で全く違う顔を見せてくれる作家さんだと思いました。共感してくださる人

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    2024年05月13日
  • 政と源

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    SL 2024.5.10-2024.5.12
    東京下町に暮らす73歳の幼なじみの二人のじいさん。男同士は遠慮がなくていいなーと思う。
    軽妙だけど、やっぱりしをんさんは人情を忘れない。国政が源二郎を羨む気持ちは痛いほどよくわかるけど、源二郎もほんとはさみしいんだろうなーと思ったり。

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    2024年05月12日
  • 愛なき世界(上)

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    私にとって 登場人物すべての方が うらやましい生き方を していると思う。夢中になれる何かを持っているって、見つけることができたって、凄くワクワクする。私にも まだまだ 見つけることができる そんな出会いが あるのではないか。いろいろなことに 目を向けてみたい。

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    2024年05月10日
  • まほろ駅前番外地

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    面白くて一気読み。

    二人の関係性と、それを取り巻く周りのお客さんの距離感ややり取りのテンポがよくてどんどん読みすすめられる。
    最後の終わり方から、続編が気になる。

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    2024年05月06日
  • ののはな通信

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    装丁から、可愛らしくほのぼのした物語を予想していたけど、思いっきり裏切られた。

    とても激しくて情熱的な愛の物語。

    思春期独特の美しさや残酷さにドキドキしたり、大切に思うからこその選択に切なくなったり、強く凛とした姿に涙したり、、、展開に心と頭が追いつかない!!

    一緒にいることだけが愛じゃない。
    離れていても共に生きていくことはできる。

    思いがけない最後に言葉を失うも、じんわりと温かな気持ちになる。そんなお話でした。

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    2024年05月05日
  • 月魚

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    『きみはポラリス』で三浦しをんを知り、2冊目に手に取った作品がこちらです。私は男性同士の友人以上の関係性に萌えを感じるいわゆる腐女子なのですが、この作品の瀬名垣と真志喜のつかず離れずな焦ったい関係性にも例に漏れず興奮しながら読んでおりました。特に大きな出来事が起こるわけではないですが、2人の主人公がそれぞれ相手と古本とそして過去の罪と向き合っていく過程が、美しく繊細で、どこか官能的な文章で綴られた物語。大きく2部構成になっていて、後半は主人公2人を側から傍観している第三者の視点で書かれています。物語の山場は前半にあるのですが、この後半がいいんです!瀬名垣の「妬心」とか、真志喜の「熱情(第三者か

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    2024年04月19日
  • 愛なき世界(上)

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    ネタバレ

    洋食屋さんに勤める主人公(男)と、植物学を研究する院生(教授含む)のお話。
    三浦しおんさんの本は、神去なあなあシリーズ以来だったので、何か植物関係の話が多いような気が勝手にしてる。
    お話のほうは、ポップな文体で読みやすく、ユーモアがあって飽きさせないなと思った。
    本村さんにフラレても必要以上に落ち込まず、本村さんが食べたがった唐揚げを優先したりする藤丸くんが健気。
    最後の特別付録がすごく手が込んでる!わかりやすいし。
    本宮さんらしき女性と一緒にいる男性は誰だろう。まさかあれが藤丸くんなのか?
    私の想像の藤丸くんは若干チャラい感じかと思っていたのに。

    上巻の最後の松田教授の不穏な言動も気になる

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    2024年04月16日
  • 仏果を得ず

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    しをんさん凄いです。
    これを読むと文楽を見に行ってみたくなります。

    箱根マラソンの話の時もそうでしたが、しをんさんの本を読むと、今まで興味のなかった事を始めてみようかと思ってしまいます。

    さすがにマラソンは断念しましたが、文楽は行ってみようと思います。

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    2024年04月15日
  • 愛なき世界(上)

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    大学院生の研究過程を詳細にかつユーモラスに描く。これまで全く知らなかった世界を見れてくれるお仕事もの(?)小説に感謝です。出だしは洋食屋で働く好青年目線で、青年を主人公にして進めてもらってもいいくらい魅力的な設定ですが、2章以降はその好青年が恋した女子院生目線となります。地味だけど興味深い院生達の探求。上下巻あると読みごたえがあっていいですね。

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    2024年04月14日
  • 光

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    『舟を編む』のイメージを持って手にとってみましたが… ギャップがあまりにもあり過ぎ‥
    狂気か、いや、日常のある深い部分、普段は表になかなか出てこない部分を飾り気無く表現している様にも思われます。
    川崎の街を舞台に、その影と光を演出してます。
    『光』の救いを求めているのか、『光』そのものが無い世界なのか、よく分かりません

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    2024年04月08日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    この本を読んで、抽選で当たる狭き門の「ななつ星」豪華列車に乗車して夢のような時間を過ごしてみたいと思いました。
    幾らなのか?庶民には手が届かない列車でしたが、YouTubeで雰囲気を味わうのもいいなぁと思いました。

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    2024年04月06日
  • まほろ駅前狂騒曲

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    1作目、2作目の流れを汲みつつ、綺麗にまとまって終わった。今回は行天の救済がメインかなと感じた。

    多田や行天のような壮絶な経験はないけれども、家族や愛といった普遍的なテーマを取り扱っていて、なおかつそれぞれのキャラが立っているから、どのセリフにも説得力があって、自分の人生観も豊かになる作品だと思った。

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    2024年04月04日
  • まほろ駅前番外地

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    前作で登場した人物1人ひとりに焦点を当てた番外編。前では脇役だった人を主人公とした話に、ちょいちょい多田と行天が出てきて、2人のケンカの推移も描かれるから、スピンオフでも楽しんで読めた。

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    2024年04月04日
  • まほろ駅前狂騒曲

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    よかった!まほろ駅前シリーズの初の長編という触れ込みだったけど、なんやかんなで1番楽しかった。自分が愛してもらったことがないから子供に対して何をするかわからない、だから子供が嫌いという言い分な時点で行天は優しいし、それを見抜いている多田との関係性よかった。お互いにお互いへの後ろめたさと、誰かに軽々しく口にできない過去があって、似たもの同士ではあるけど、全然似てなくて。それでもお互いがいない日常ってどうしてたかな、と思うのがもう上質なブロマンスだよね。行天が出ていっちゃったときに、もしかしたらこのまま分かれてしまうかと思ったけど、ちゃんと戻ってきてくれてよかった。いい話だったな。でもやっぱりわた

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    2024年03月30日
  • 神去なあなあ夜話

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    神去シリーズの2作目。日常よりもこっちの夜話の方が好きだったな。主人公以外の人たち過去の掘り下げとかがあったからかもしれない。日常の時、あんまり主人公に魅力を感じなくて、夜話どうしよっかな〜と思いながら読んだけど、ヨキと清一さんの過去の話は切なくてちょっともえたので読んでよかった。こういう見えないところの関係性が好きだなあ。田舎特有の伝説とか信仰とか、わたしも田舎出身なのでなんとなくわかる気がした。クリスマスの話が温かくて好きだった。

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    2024年03月30日
  • まほろ駅前番外地

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    スピンオフ、とてもよかった。星くんの話と岡さんの話が好きだった。多田と行天がいろんな人と関わりながら、少しずつ過去と向き合っていく様が微笑ましくてよかった。1話ずつの話の中心は前作に出てきたまほろ市の人たちだけど、ちゃんと依頼が終わったあとも関わり合いがあって、ふたりは1人になりたがってそうなのに、やっぱりちゃんと人と繋がってるんだなと思った。まあお互いがいるけどね。良いブロマンスを読んだ。

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    2024年03月30日
  • ののはな通信

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    長い時間をかけて読んだ。
    ののもはなもポエミーで、少女時代の秘密の恋を神聖化してる感じがどうも苦手だったからだ。

    10代で、ましてや男子のいない女子校で運命の恋なんて決めつけるのは早すぎるし、行き過ぎた友情や若気の至りみたいなものだと思っていた。現に二人は割と早く別れてしまうし、はなは結婚してしまう。

     後半から一気に面白くなった。
    続きが気になって仕方がなかった。
    はなの最後の手紙の一文「感謝します。神さまでなくあなたに。」に痺れた。
    読み終わった時、とても切ない気分になった。
    大人になってまた再会するような陳腐な展開を想像した自分を恥じた。



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    2024年03月24日