三浦しをんのレビュー一覧

  • 木暮荘物語

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    木暮荘の住人それぞれのストーリーで語られる短編集です。
    どの話も性を絡めつつ、人とつながること、求められることで人は自身の生を認めてあげられる、と伝えているように感じました。
    特に好きなのは「心身」。
    いい年のおじいちゃん大家が、猛烈にセックスしたくなり、その納得のいく解決に向けて煩悶します。
    いやらしさはなく、その「求められたい」気持ちに共感しました。
    大きなドラマはないけど、読後感がよかったです。

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    2025年02月25日
  • しんがりで寝ています

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    私は三浦しをんさんの作品が好きで単行本で読んでいるけど、本当にこれがBAILAで連載されているの?と思うような傾向の違いで、全然関係ないけどちょっと心配になる(笑)
    何度か声出して笑ってしまった。叶う事ならば「人体の不思議」に登場するAくんの声を拝聴してみたい。

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    2025年02月18日
  • 政と源

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    時代背景は江戸と決めつけていたが、パソコンや携帯が登場する現代だった。
    物語の舞台は、東京都墨田区Y町。
    東京大空襲で焼け野原となり、すっかり作り替えられた町だ。
    私の住まいは、空襲からは逃れて昔のままの路地だらけの場所だが同じ墨田区で、時々出かける場所なので直ぐに映像化できた。

    近所のよく知っている場所がしばしば登場する、宮部みゆきさんの作品を読んでいる錯覚もした。

    幼い頃から隅田川と荒川に挟まれた、水路が張り巡らされた下町に暮らしている国政と源二郎という名の爺さんが主役の話だった。

    小銭を稼ぐために上野公園で路上販売しているのをヤクザに見つかり、上野動物園に逃げ込む場面があって国政は

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    2025年02月16日
  • ののはな通信

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    なんて表したら適切か分からないが、胸が苦しくなる物語だった。愛と別れ、思い続けること。この先ののがはなや為五郎と再会できるかどうか分からないけれど、それはたいした問題ではなくて、自分以外のものを思えること自体が幸せなんだと思った。
    わたしもうさぎを飼っていて、彼女の絶対的な存在に安心し勇気づけられているので、一人ベッドで涙するシーンで目の奥が揺れた。
    泣きそうで泣けない、泣く必要のない物語。

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    2025年02月11日
  • むかしのはなし

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    予備知識なしで読み進めてたので、想像もしなかった内容でした。短編でありながら、微妙に様々なことがリンクしていて、もっともっと集中して読んでたら伏線に感動しただろうな。
    昔話のオマージュだけど、絶妙に自分では思いつかないような捻った設定だし、いろんな他の小説にはない要素が盛り込まれていました。

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    2025年02月09日
  • まほろ駅前番外地

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    直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』の続編です。

     相変わらず行天は多田の家に転がり込んでて、でも仕事は積極的には手伝ってない状態。新規のお客様の依頼を受けたり、前作の依頼者たちがまた登場したり。本当にまほろ駅がどこかにあるんじゃないかって期待しちゃう。

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    2025年01月31日
  • エレジーは流れない

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    しなびた餅湯温泉街に住む男子高校生たちの日常。
    ただの日常を描いてるから読み始めは、進まない、、、と諦めかけるが「船を編む」を書いた三浦しをんだからきっと面白いハズと我慢して読む。

    ちょっとだけ色々あったけど、結局、特に何もなかった笑。だけど、なんとなく心地良い読み終わり。しなびた観光地、親とのいざこざ、友達とのやんちゃ。自分にもそんな事もあったよね、と思えるからなのか。

    哀しい歌、エレジーは流れないこの餅湯温泉街にほっと出来ました。

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    2025年01月29日
  • まほろ駅前番外地

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    前作登場した人たちのスピンオフ作品。
    特に大筋で繋がっているとかはないがそれぞれの短編が軽快に進んでいき読みやすかった。
    妙にリアリティがありその場にいるような感覚になれる作品。

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    2025年01月28日
  • 木暮荘物語

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    オンボロアパート小暮荘の住人をめぐる短編集。
    天井からのぞかれてる女子大生の話が妙に好きだったな。

    元カレと今カレと同居するとか、70の老人がどうやってセックスするかに思い悩むとか、天井から階下をのぞくとか、どれもめちゃくちゃ変なのに、単なるそこにある日常って感じがした。小暮荘がオンボロアパートゆえに成立してるのかもしれない。

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    2025年01月25日
  • 菅原伝授手習鑑

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    ネタバレ

    「菅原道真」「三つ子」「三浦しをん」に釣られて手に取ったはいいものの面白いんだろうか…と思いながら読み始めたら、頁を捲る手が止まらなかった。

    道真の流罪、三つ子それぞれの悲劇、今につながる名所の数々、これぞ色鮮やかに蘇る感じが素晴らしかった。

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    2025年01月21日
  • 木暮荘物語

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    「舟を編む」を読んでからの本作
    小暮荘というおんぼろアパートに住む人々のお話
    そんなに強い関わりや繋がりがあるわけではないのに、おんぼろ故に他者の存在を感じながら生活する人々
    大家の小暮老人が「必要とされたい、求められたい」と思う気持ちがよくわかるなぁ

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    2025年01月17日
  • 神去なあなあ夜話

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    ネタバレ

    前作の神去なあなあ日常と比べると恋愛や失くしもの探しなど日常描写が増え、勇気の文章の表現もかなり口語感の強いものになっていた。
    なんとなく前作の方が内容の濃いものになっている気はしたが、解像度の高い心理描写が散りばめられており没入感があった。
    勇気、おめでとう。

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    2025年01月11日
  • 星間商事株式会社社史編纂室

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    テンポよく読み切れました。主人公を含めた全キャラクターが濃い。三浦しをんさんのお話は、それぞれのキャラクターに対しての表現が細やかに散りばめられていて、いつの間にか脳内で映像化しています。
    歴史の目立たないとこで女性が暗躍するお話が好きだなあ、と改めて実感。

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    2025年01月09日
  • しをんのしおり

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    2001年〜2002年にかけて、しをんさんがまだ古本屋でアルバイトをしながら本を書いていたころのエッセイ。
    実家での弟さんとの会話も面白いし、友達との妄想が果てしなくてすごすぎるww
    周りのお友達も面白い人たちばかりで、これぞ類は友を呼ぶの代表格って感じ(笑)

    初っ端の弟さんのスーツを一緒にみに行く話から笑ったし、最後の最後の文庫版あとがきの占いの話でも笑った。
    =全部面白いww

    他のも時代に沿って順番に読んでいきます!( ´_ゝ`)

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    2025年01月07日
  • 仏果を得ず

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    健(たける)は文楽の技芸員で大夫(たゆう)。文楽の技芸員は大夫、三味線、人形遣いあわせて90人ほどで同じ顔ぶれで公演の日々を過ごす。大きく文楽の家系の者と研修所出身の者がいる。健は高校の修学旅行で文楽を知り研修所に入った。18で研修所入り、2年後に銀大夫に弟子入りして、今年で十年目。とにかく芸に熱心で、いかに極めていくか、毎日どのように過ごしているかが、文楽十年目の健の生活から私たちも学べ、健の真っ直ぐな向上心が気持ち良い。でもやっているのは人間だから、もちろん人付き合いの問題もあるし、恋もする。夫婦喧嘩も。健は芸に邁進し、モテなくもないが、移動ばかりで長続きしないので積極的に付き合うのを止め

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    2025年01月06日
  • 天国旅行

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    死を題材にした短編集で、読んでいてどきどきした。
    身近な人の死を経て希望を持つ人も居れば、諦めて死を選ぶ人も居て、1テーマでこれだけ色んな人生を描ける三浦しをんが恐ろしい。本当に尊敬してます。
    比喩表現はもちろん文章がとても綺麗で読んでいて溜息が出る。

    どの話も好きだけど好きな人物、描写は「森の奥」のふらっと出てきてさらっと人を救って消えていく青木くん、「炎」の初音とありさの一瞬の青春、「星くずドライブ」の生きている世界と死の世界の狭間で揺れる主人公の葛藤。

    星くずドライブは非常に印象的で、死んでしまった人を想うことと生きていて会えるかどうか分からない人間を想うことの違いはあるのか、の問い

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    2025年01月06日
  • 月魚

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    ネタバレ

    瀬名垣と真志喜の2人の関係性がもどかしい。過去に囚われ罪の意識で前に進めず、お互いがんじがらめになっている2人の絶妙な距離感が堪らない。古書店の様子も普段馴染みが無いので読んでいて面白かった。
    水に沈んだ私の村で皆が学校の屋上で花火を見ている場面が好きだった。

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    2025年01月04日
  • 桃色トワイライト(新潮文庫)

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    やっぱりしをんさんのエッセイは面白い。2005年発行の本だから内容に鮮度はないかもしれませんが、私にとっては仮面ライダークウガも大河ドラマ『新選組』も思い出とリンクしていて、当時を懐かしく思い出して感慨深かったです。
    趣味に妥協しないしをんさんに憧れつつ、次作も読みます。

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    2024年12月31日
  • まほろ駅前番外地

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    前作では、ゲスト出演の方々が、今作では、短編ながらも各々の主人公で、多田と行天が客観的に見ることによって好感度アップに繋がり、まほろ市にも興味を持つことになり。
    また続きが楽しみです。

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    2024年12月28日
  • 仏果を得ず

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    あまり馴染みのないジャンルでありながらその独特の雰囲気を感じさせ、世界観に入り込ませる描写と、人間関係の複雑さがありつつも、邪魔しない程度にコメディ風な部分がありテンポよく進むので読みやすかった。

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    2024年12月15日