三浦しをんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
16人の各種職業を持つ女性から三浦しをんさん自らがインタビューして、その職業に就いたきっかけや、苦労談、成功談、抱負など、知りたいこと気になることを存分に聞き出してくれて、読んでるこちら側も「ふむふむ」してしまう内容の濃い人生談話でした。
大きな物では巨大地下トンネルを建設する現場監督さんから、小さいものでは0.2ミリほどのトーンの点の一部を削り取る妙技を見せる漫画アシスタント、更にはミクロン単位の細胞の初期発生を調べる大学研究員…大きな世界にも小さな世界にもその分野のエキスパートがいらっしゃるということが、なんだか改めて感動してしまいました。みなさん大変なお仕事なのですがやり甲斐を感じ、面白みを感じながら精進していらっしゃる印象でした。活版技師の方の話では、私の幼少期隣の家が小さな印刷所だったのですが、いつもガシャン、ガシャン、と音がしていたのを思い出しました。電算化されてる現在でもまだ活版印刷は生き残っているのですね。活版技師の方が最初は大学で東京農大で遺伝育種学を学んでいたというので、そんな方がどうして活版印刷の方へ?と私も興味を持ってその経歴がバラエティに飛んでて面白かったです。最初からその道を目指していたわけではない方がこの方以外でも多かったですね。サントリーのビール職人の方のお話しも面白かったです。機械化されてはいても味の部分はしっかり人が担当して調整しているんですね。このインタビューがされてから既に10数年経っていますので、みなさんのその後の動向が気になります。コロナ禍の世の中でお元気でいらっしゃるでしょうか。 -
Posted by ブクログ
総勢11名の情勢が、酒にまつわる、まあ総じてどうしようもない、どうかしている経験とその反省と言うか自らを省みて飲酒の鋼材と何故に人は記憶を失うまで泥酔しなければならないのかをシリアスに語るエッセイ集。非常に秀逸。
なかでも山崎オナコーラさんの「ひとりでお酒を飲む理由」には身につまされてなるほどなるほどと、自分にとってのお酒の立ち位置、のみならず人との関わり方、一人でいることの楽しみ、みたいなものを的確に表現されていて膝を打つ思い。
しかしまあ、みんな記憶をなくすんだね。ちょっと心配していたけれど、まあ、酒飲みなら普通だわな、うんうん。
三浦しをんさん、角田光代さん、平松洋子さんといった大好きな作家のみなさんの文章が読めて幸せだ。
これは酒好きのバイブルだな。酒場巡りしている女の子たちには是非読んで欲しいなあ。 -
Posted by ブクログ
色んな書評本を読んだけど、三浦さんの書評は独特ながらも読みやすく面白かった。
まずは選択されてた本の幅がかなり広く、古典はもちろん、マンガ、小説、そしてヤクザものにエロ系などお硬いものから取っ付きやすいものまであった。
そして三浦さん自身もはじめにで書かれているが、他人の作品を悪く言う資格はなく批判はしないという姿勢は私も共感するところであってその視線で読んだので尚更、取り上げられている本が魅力的に見えた。
書評の内容も独特で一見、書評とは全く関係のない日記みたいな出だしなんだけど、それが本と関係してくるという書き方も新鮮だった。
本の登場人物や内容への著者なりのツッコミも気軽に読めた要因の一つかなと。
著者イチオシの四谷怪談、読んでみようかなー。