三浦しをんのレビュー一覧

  • 仏果を得ず

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    三浦しをんさんの小説の登場人物はいつも魅力的で、文楽という私には馴染みの薄い世界であっても、すぐにひきこまれてしまう。
    今回も、主人公が、等身大の悩みを抱え、ときに恋愛に振り回されたりしながらも、周囲のひとたちと切磋琢磨しながら、芸の道をひたすすむ様がとても良かった。
    文楽、一生縁がなさそう、と思っていたのに読後、人形浄瑠璃について調べてしまっていた。意外なほどに身近なテーマで、演出も豪華で、エンタメ性のあるものなのだと知り、驚いた。

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    2024年12月12日
  • 悶絶スパイラル(新潮文庫)

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    久しぶりにイライラな日々だったので、大好きな三浦しをんさんのエッセイ!
    何となくこの表紙が苦手で古本屋で見ても購入してなかったんだけど、買って良かった。元気出たー。

    中でも、島根紀行とお祖母様の米寿のお祝いでのご家族の話がお気に入り。

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    2024年12月06日
  • Seven Stories 星が流れた夜の車窓から

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    こういうタイプの本は、ほぼ読んだ事がなかったのですが、列車の旅を題材にしていたのが、気になり手にとりました
    ななつ星に乗った気分で、それぞれの旅を経験させてもらいました

    お値段もそこそこで、この先乗れることもないであろう列車ですが、様々な主人公を体験でき、切ない気持ちになりました

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    2024年12月03日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    ネタバレ

    澄んだ人間を描くことが多い三浦しをんさんの著作の中では珍しく、男女の愛憎をはじめとした人間関係の軋轢、葛藤が数多く描かれた作品。 舟を編むや月魚などのような学術分野、職にフォーカスする作品ではなく、人の心の揺れを細かく描いている。

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    2024年11月30日
  • 神去なあなあ夜話

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    神去村の村人たちの歴史が感じられた。
    大切な人が生きた過去、生きている現在、これから大切になる人たちが生きる未来を、みんなで大事にしている村の様子が好きだなと思った。

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    2024年11月30日
  • 秘密の花園(新潮文庫)

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    年頃の青年の世界と視野とはどうして、こんなに狭窄していんだろうか。カトリック系私学、しかも小学部から附属する女子校を舞台に描かれた本作を読む者は、性別問わず思春期の甘苦さを反芻せずにはいられない。

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    2024年11月30日
  • 天国旅行

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    心中をモチーフにしていたと、最後に知った…
    心中、もしくは、自ら選び取る死。
    最初の「森の奥」から結構ディープで……
    最後の「SINK」はぐさりと泣いてしまった。
    樹海で首を吊ろうと試みる男と樹海で出会った男。子供の頃夢でみたもうひとつの人生と、自分の人生。焼身自殺を図った高校の先輩。車にて一家心中をした生き残り。たち。
    全部が全部気持ちよいおわりかたではなかったけど、いつかは人は死ぬ、ただ自ら死を選ぶことで救われる人もいる。傷つく人もいる。
    重い話なのに三浦しをんさんの綺麗な言葉選びで、なんだか重いのに綺麗な物語たちでした。どの話が好きかは選べない、、、

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    2024年11月25日
  • ビロウな話で恐縮です日記(新潮文庫)

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    三浦しおんさんの日記「ビロウな話で恐縮です日記」をまとめた本
    見た夢の話から読んだBL本の考察、作家らしく言葉について真剣に考えてるのものなど内容は多彩ですが、全て「みうら節」的なものが効いてます
    特に面白かったのは、ハゲに対する考察(結婚後にハゲた夫に対してうっすら感じる「裏切られた」の正体とその付き合い方)、作家の性別による異性キャラの描き方(男性作家の描く女性キャラ、女性作家の描く男性キャラ、底に含まれるドリームについて)、BL漫画からみる家族観や近親相姦についてなどなど。
    表紙の中村明日美子先生のイラストがまた美しいこと

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    2024年11月13日
  • 白いへび眠る島

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    "世界は理由の定かでない決まりごとで成り立っている"
    田舎、島ならではの古めかしい習慣に疑問を持ちつつも、疑問を持つことすらままならない環境。
    オカルトかと思いきや、現代の問題を伝える部分もあったり。
    長男が偉いのか、男性が偉いのか。

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    2024年10月21日
  • まほろ駅前番外地

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    ネタバレ


    先が気になり過ぎて、立て続けに続編を読む。

    曽根田のばあちゃんの「思い出の銀幕」、
    若き日のろまんすが、まるで目の前で繰り広げられているかのような色鮮やかさ。

    岡夫人の観察も、意外に?繊細、更に洞察力も凄まじく驚く。
    岡夫人の穏やかで優しい人柄も垣間見る。

    ラストは次に続くような終わり方で、今から楽しみ!
    行天の中の氷もきっと少しずつ溶けていくことを願う。



    ★「岡夫人は観察する」の中から、好きな一文メモ

    男女や夫婦や家族といった言葉を超えて、ただなんとなく大事だと感じる気持ち。
    とても低温だが、しぶとく持続する、静かな祈りにも似た境地。
    諦めと惰性と使命感とほんの少しの暖かさ。細々と、毎日働き、自分の役目を果たすときの心情と同じ感覚で細く結びついている。

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    2024年10月21日
  • むかしのはなし

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    やっぱ三浦しをんさんの作品好きだなぁ。
    昔話を題材にして今風にオマージュされた作品だった。
    読解力の乏しいわたしには理解しきれないのもあったけど、最後の地球滅亡のやつとかは中篇になってて面白かった。
    自分だったらどうするかなぁとか、自分の価値観を超えて想像もできない展開を楽しんで読めた。

    もっかい読んだら理解出来るところもあるんかな。

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    2024年10月06日
  • しをんのしおり

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    しをんワールド全開のエッセイ集。
    身近なことだからこそ共感でき、あるいはつっこめる妄想。
    思わずクスッと笑ったよ。

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    2024年10月05日
  • しをんのしおり

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    かなり妄想力高め!いきなり妄想寸劇入ります。
    onepieceがまだ10巻までしか発売されてないし、なにより当時の三浦さんが古本屋でバイトをしているのに衝撃を受けました…!時代だ。

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    2024年10月01日
  • 『罪と罰』を読まない

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    〈読まずに読む〉とは
    「文字を読む」と「先を読む」の組み合わせ。
    この興味深い読書会を覗き見できるのが本書であり、笑いたい時にぴったりな本だと私は思っています。
    登場人物に勝手にニックネームを付けちゃったり、各々が持ち合わせた情報から推理しつつ皆さん好き放題言ってて(特に三浦しをんさん)、電車では読めないレベルで笑えます。
    読後の読書会の模様も描かれているので「罪と罰」のネタバレありですが、読んだことのない「罪と罰」を読んでみたくなります。
    「本は読まなくても読める」
    「読む前から“読む”は始まっている」
    「小説は、『読み終わったら終わり』ではない」
    という言葉が素敵だなと思いました。

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    2024年09月15日
  • 政と源

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    プロマンスってこいうことを言うんだ…!?って思わせてくれた。これもある意味のバディものでもある気がするけど、やっぱキャラクターが正反対だと映えるよなあ。すごく好きだった。
    亡くなった人は記憶になって頭の中にいるっていうのがとても好きだった。あと葉書送るのが好き。
    どっちが先に亡くなっちゃうかなってちょっと考えたけど、それを考えるのも野暮ってもんだよね。

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    2024年09月07日
  • まほろ駅前狂騒曲

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    便利屋 多田と居候 行天のおかしな共同生活に4歳の女の子はるが加わり、更にドタバタ模様。前作2作の登場人物たちが加わり、生き生きと描かれる。
    幸福感にしたれる読後感。

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    2024年08月30日
  • 天国旅行

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    ネタバレ

    怖い話を読んだ後に上書きしようと思って三浦しをんさんを適当に選んだらテーマが心中で泣きました。面白かったので結果オーライです。
    森の奥:不思議な話
    遺言:いちばん好きな話。書簡式、ののはな通信は重かったけどこの量なら読める。最後のページには愛を感じた。
    初盆の客:不思議で心温まる話。
    君は夜:ある意味ホラー。結構すきです。
    炎:途中まで面白く読んでいたけど結末がもやっとした。
    星くずドライブ:これもよくよく考えればホラー。2人に幸あれ
    SINK:最後の最後に重いのがきた。救いはあったかな。

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    2024年08月18日
  • 桃色トワイライト(新潮文庫)

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    最近の三浦しをんのエッセイを読み終わったので、過去作も読んでみようと探してきた。
    「のっけ」や「好きになってしまいました」では勢いを保ちつつ上手くまとまっている感じがしたが、「桃色」では尖りまくり弾けまくりでどこへ飛んでいくのかわからない暴走ぶりで、置いていかれるのもまた新幹線を見に行った時のように爽快だった。
    作中にオダギリジョーや新選組!への愛が溢れ過ぎて、周りの人のみならず読者へも波及していっている。
    仮面ライダーにそこまで思い入れのない私でもクウガを見たくてたまらなくなってきた。
    時効警察からしか知らないオダギリジョーの成長ぶりが見たいよー。
    面白いと思ったものをその面白さそのままに熱く伝えるというのはかなり難しい。
    それを怒涛の勢いで押し通すのは、さすが三浦しをんだと毎回感心してしまう。

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    2024年08月05日
  • お友だちからお願いします

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    三浦しをん氏の小説がとても好きなんだけども、エッセイを読むといつもこんな根明のひとなのか?!と思ってしまう…。
    趣味に没頭してしまうと、好きすぎて、趣味じゃなくなってしまう、という話が一番共感でした。

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    2024年07月30日
  • 本屋さんで待ちあわせ

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    本への愛が伝わってくる書評でした。難しそうな本が紹介されているけど、そこに面白さを見出だせるのはさすが。気になったのは『女工哀史』とか『東海道四谷怪談』とか。

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    2024年07月29日