三浦しをんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ重たくなくて楽しい話が読みたいなーと思ってる時に本屋で推されてて購入。
なんとなく話に起伏が足りない感じがして物足りなかった。
話の軸としては
・高校生の日常、悩み(なりたいものがわからない、急に絵を始めたやつが上手くなることに対する嫉妬)
・主人公の怜の家庭環境の話
・縄文土器事件を仲間と解決する
という感じ。
家庭環境のところは「2人のお母さんはどういう関係なんだろう」とか「急に現れたお父さんらしき人はどういう目的でやって来たんだろう」とか興味が惹かれる展開だったけど、それ以外の部分は共感とか盛り上がりに欠ける感じだった。特に前半は大した出来事も起こらないので単調に感じてしまった。 -
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Posted by ブクログ
とある大学教授の男性によって揺さぶられる部下、家族、不倫相手達が、各々の愛の空虚さに惑い、それでも何かを守ろうと争う連作集。
平たく言ってしまうと不倫ものであり、おまけに主人公達は基本「不貞によって傷付く側」なので、じわりじわりと辛い読書だった…
ラストではほとんどの人々が自らの感情になんらかの折り合いをつけ、世間一般の『愛』とは違っても、せめて『繋がりあう』ことを望んでいく
その答えになぜ辿り着けたのか、すぐに納得できた話もあれば、よく分からなかった話もあった
この『よく分からない』というモヤモヤ感こそが、愛というものの複雑さそのもの…なのかもしれない
誰も彼もが、うっすらと不幸。そんな