三浦しをんのレビュー一覧
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ネタバレ三章の続きでは、留学実地調査を行うことになった川井に対してやたらと心配そうな松田先生の過去の話が語られる。
四章では本村が行ってきた実験がそもそも遺伝子が違っていたことに気づき、どうしようと悩み、藤丸の言葉によってその失敗に対してどういった選択をするか決定するに至る。そこから実験は進んでいき、実験が見事成功し、藤丸と喜びを分かち合い、その拍子に藤丸が再度本村に告白し、そして断られる。私は植物に恋をしているから、と感じた瞬間だったので再度断られた。
5章では学会(セミナー)の弁当と打ち上げの食事を頼まれた藤丸が料理を頑張る感じの内容。最後まで二人は交際せずに終わる。
この小説を読み始めた時、最後は本村が藤丸のこと好きになって終わるのかなと思っていたので、交際しないで物語が閉じたことには驚きがあった。しかし同時に納得もあった。作中で本村の植物への尋常ではない愛がしっかりと描かれていたため、まあ藤丸のこと好きにならないのもそりゃそうか、という気持ちになれた。藤丸は可哀想だなとは思うが。
本村の植物への愛に重きを置いた結末だなと感じたので、これはこれでいい結末だなと思う。この植物愛一筋女が藤丸好きになる展開ってどういう展開だ?何かきっかけがあってするっと好きになっちゃうみたいな感じか?と思いながら読んでたので、交際しないENDはむしろ納得感が強かった。
三浦しをんの小説は久しぶりだったが、地の文がするっと目に入ってくるのがすごいなと思う。なんてことない情景描写でも目で追ってしっかり読める。それがすごい。 -
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ネタバレ恋愛に興味ゼロの本村に、洋食屋見習いの藤丸が恋をする話。
藤丸の店が出前をするようになり、本村の所属研究室に出前を届けにいくようになり、割と序盤で告白し、そしてフラれる。そこから物語が深まっていく。
本村は本当に恋愛に興味がなく、ただひたすらに植物を愛している。植物に興味関心が向いている、というキャラクターで、これまで見たことない造形のキャラクターで面白い。
藤丸は、フラれたからといって変に落ち込みすぎず、アピールしすぎるようなこともせず、しかし接しやすい距離感では居続けてるのが塩梅として心地いい。
ひょんなきっかけから一緒に芋掘りをして、スイートポテトのおすそ分けをして、サボテンを加藤くんからもらい、忘年会は藤丸が務めている店で行われ……というところで上巻は終わる。
恋愛小説ではあるが、恋愛恋愛しすぎていなくて読みやすい。当然ではあるが植物に関する記述が多く、知的好奇心が満たされていく。本村の実験が上手くいくのかも気になるところ。下巻に続く。 -
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ネタバレ突然ですが、林業って、結構儲かるらしいです!?
知り合いの知り合い程度なので、ほんの人伝に聞いただけですが、30代ちょいで家庭を持ち、家を建て、外車二台を乗りまわし、それでもやっていける、と。
まあ真実は分かりませんが、そんなことをかつて聞いたために、うすうす気になっていた本作。2巻シリーズをどちらとも廉価で購入できたため読み始めたものです。
因みに私が聞いた林業の方も三重県でお仕事される方でした。三重県ってそういう県なのですね。
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以前、三浦氏の『仏果を得ず』を読んで以来、氏はお仕事小説というかちょっと特殊な職業を分け行って描くという印象がついています。
で、今回は林業です。
ストーリーは単純といえば単純ですが、都会っ子が電波も入らない山奥の田舎で林業に従事している間に、濃い人間関係、自然との共生、より長いタイムスパンでの生活(前世代から受け継ぎ次世代へつなぐ)について気づきを得ていく、というお話です。
もちろんエンタメなので恋愛要素もちゃっかり入っていますが、ごくごくエッセンス程度ですね。
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私は個人的に田舎住まい願望があるのか、自然と同じリズムで生きることに一種の憧憬を感じてしまいます。
余程の雨でなければ毎日山に出て季節ごとに一定の作業がある。お祭りの日や特定の日は、逆に一切仕事をせず飲み食いに費やされる。あるいはあらゆる作業や行いには相応の理由があり、そうした知識が連綿と受け継がれてゆく。
そういう「理の鎖」とでもいった流れに身を任せて生きるというのは、気持ちいいのではないのかなあって思うんですね。
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現代の都会での生活といえば情報があふれ、あらゆることに気を引かれ、昼夜逆転、気もそぞろ、物事に集中するのは難しいじゃないですか。
故にか、本作で描かれている生活というのは、生きるために生きる、ではないかと。これってまさにマインドフルネスじゃないですか! そういう生活に憧れてしまう。
もちろん、こういう生活ではやれグルメだとか、やれ海外旅行だとか、そういうことはできませんがね。教育だってまた中学受験なんて論外ですね。
でも、愛する家族が同意さえしてくれればそういう生活はアリだと思います。
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ということで三浦氏の作品でした。
エンタメテイストたっぷりのライトな小説ですが、反面、自然情景や慣習をしっかりと描けたのはさすが三浦氏。私はそういう部分が(も)大好きです。
続編も間を置かず読みたいと思います。 -
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実在の店について語られているから、ガイドブックにもなっています。
書き手28名の中には物書きが本職の人もそうではない人も。中にはちょっと鼻につくなぁって感じであまり好きになれない人もいるけれど、総じて楽しい。
余談ですが、数日前に『仮面ライダーゼッツ』でイカつ過ぎるミムラを見たばかりだったので、書き手の中に彼女の名前を見つけたときには笑ってしまった。ごめんなさい。
私は大の酒好きゆえ、ついお酒の章に目が行きつつも、酒だけじゃアカン、美味しいものも食べたい。ほかの章との合わせ技で存分に楽しませてもらいました。
コロナ下でアルコールの提供禁止になったとき、ノンアルコールの一人呑みじゃやっぱり酔えんのよと思いながらも、おかげで読書が捗ったことを思い出します。 -
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ネタバレ藤丸の人物像たまに見失う。主人公なのかと思ったらそうでもないし。研究室の面々から見るとカラッとした好青年だけど、そうでも無さそうな言動するし。育ちと性格もちぐはぐな感じがする。
何について書こうとしているのかも見失う時がある。読みやすいは読みやすいけれど、どこ行くの?と思いながら読む。研究室のリアルを書きたいのかなって思うくらい細かく記載があるけれど、そのせいで研究について質問したいことめちゃくちゃある。植物の遺伝についてあんまり詳しく無いけれど、二重変異体かけたらいいだけじゃないの?そもそもなんでその4つの遺伝子同時に潰す必要が? -
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主人公多田の元に元同級生の行天という男が転がり込む
男2人で訳ありふたりがまほろ市で便利屋を行いながら小さい事件から危険な事件まで解決
世間で言うバディ物なのだと思う
6つの事件を扱いながら二人が「元クラスメイトの仕事仲間」から「友達」になる話だと思う
ただ問題は文章が個人的に読みづらく難しいことが書いてあるわけではないが情報量が多すぎて読み終わるのに3週間かかってしまって途中から何がなんだか誰が誰だかいつ登場した人だか時間をかけすぎて読んだせいで分からなくなってしまい途中からタイトルが「まほろ駅前多田便利軒」なのに行天が雇用主で多田が転がり込んだと頭が混乱して読んで読み終わってから気づいた
自分は読書慣れしてきたと思っていたがやはりまだ読書初心者だったのかもしれない
多分文章をもっと読み取れれば面白いと思えただろうにあまり脳に物語が入ってこなかったのが悔しい
とりあえず説明よりも情報量わちゃわちゃ系作品が自分にはまだ難しかった