三浦しをんのレビュー一覧

  • あやつられ文楽鑑賞

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    文楽が人形浄瑠璃のことで、人形浄瑠璃は大きなお人形を操る芸能で語りは大夫さんがやると、まずはそこから。全く知識がなかったのですが、三浦さんの語りは分かりやすくてすらすらと頭に入ってきました。特に「仮名手本忠臣蔵」「女殺油地獄」の三浦さん風現代語訳はおもしろかった。最近、歌舞伎で忠臣蔵を観てなんのこっちゃと分からなかったので、先に読んでおけばよかった。ああ。其日庵と三好松洛への妄想入り混じった人物考察も好き。解説を大学の恩師が書かれていて、その内容もほほえましい。実際に文楽を観てみたくなりました。

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    2026年03月26日
  • 格闘する者に○

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    読みやすいなあ。キャラクターもピリッとした個性があって楽しいし、就活の様子もほほえましい。K談社に対する主人公の辛辣な物言いに、これ書いていいの?本当なの?で胸いっぱい。三浦さん自身、実際に就活していたわけだし、おもしろいけど笑っていいものか。タイトルもピリッとくるね。主人公の彼氏の書道家は70歳くらいのお爺ちゃんで、お約束のホモっぽい友人に、なんやかんやで姉想いの弟ときて、林業。三浦さんの他の作品を知ってるからか、にやっとする要素満載でした。出だしも下品。これ、おもしろいわ。

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    2026年03月26日
  • 乙女なげやり(新潮文庫)

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    しをんさんのエッセイ全読破を目標に、wiki掲載のエッセイ作品は半分くらい読めたかなというところ。こう一気に読んでいると私はしをんさんのストーカーかなんかだろうかと思わなくもない。しをんさんが相変わらずヴィゴやバクチクに夢中。洋画やバンドに疎い私ですが短期間でヴィゴとバクチクの話を読めばさすがに覚えるというもの。弟くんとジロウくんの関係はいかに。深夜のドライブに毎日のようにするって男性同士ではいたってふつうなの?進展に期待してしまうのは私も腐回路が元気だからでしょう。腐るっておもしろいよね。

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    2026年03月26日
  • 夢のような幸福(新潮文庫)

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    おむつにご縁がないのでパンパというキャラを初めて知りました。調べてみたらふつうにかわいい象さん。10年前のエッセイですし、画像が異様に少ないんですが最近は彼に活躍の場があまりないのかしら。その後パンパに彼女やいとこができたのかと気になります。あとは、生活スペースに古本が侵食しているかもしれない古本屋さんのお話が印象的でした。今回はちょっとした旅行記のようでしたね。相変わらず、しをんさんはアグレッシブで楽しいです。

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    2026年03月26日
  • 人生激場(新潮文庫)

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    ヒモの友達の話と同居の危機に瀕してる男どもの話、中国の水墨画家の話などなど、今回はおいしく頂けるお話が目白押し。いや、おもしろかった。風邪で休んでたのをいいことに一気に読んでしまった。いかん。拡声器でバトルするおばさんとおじいさんのくだりも、グッド。しをんさんの周りにはおもしろい人が集まりますね。しをんさんのオススメエッセイを教えてと言われたら(ないと思うけれど)、とりあえず『人生激場』を今のとこ薦めたいなと思います。おもしろい1冊でした。

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    2026年03月26日
  • しをんのしおり

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    タイトルも表紙のデザインもかわいくて好きだなーって思ってたら、まさかのあとがきで否定。作者の名前が入るのってそんなに変だろうか。だから次のエッセイのタイトルが『人生激場』なんだ。そうか。エッセイばっか続けて読んでいるものだから、どの話がどこに入ってたのか分かんなくなってきました。とりあえず生理痛の話はメモメモ。時々ひどいのがくるので、「イタクナーイ」だっけ?やる気のない名前の薬を探してみることにします。ここまで読んで、しをんさんって周りの人とのやり取りを大事にしてて好感持てます。毒も含めて素直。イイネ。

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    2026年03月26日
  • 月魚

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    本編から逸れますが。 最初は遺産目当てなのかとも思えた、美津子さんの亡夫に対する怖いぐらいの愛情に心臓つかまれました。本を収めた蔵を脳みそと例え、語る、美津子さんのくだりが好きです。 真志喜と太一の幼いときの全てが変わってしまった日も、真志喜の祖父の優しさが切ない。 序盤は淡々と進むことから性に合わないかと思っていましたが、中盤以降に一気に持っていかれました。きれいな作品。好きです。

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    2026年03月26日
  • まほろ駅前番外地

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    それぞれの人物の視点からの物語詰め合わせ。脇役たちのバックボーンが見えておもしろかったです。特に星は裏のボス的存在なのに、お母さん気質で苦労人なギャップがはかわいい!母親のことを「ママ」と呼ぶのは普段と落差ありすぎて、星に対する印象ががらりと変わりました。あと、岡夫人も夫や便利屋に対する感情が、かわいいんだなあ。おっさんや不良少年、夫婦と、しをんさんの描く人々には本当に癒されます。行天の暗い気持ち。明かされるときはくるんですかね?続きも文庫化したら読んでみます。

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    2026年03月24日
  • まほろ駅前多田便利軒

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    天真爛漫な行天がかわいかったあ。多田との関係がさっぱりしてて、良かったです。正直、全然期待してなくて三浦さんが著者だからーと読み始めましたが、これは嬉しい誤算。バツイチのおっさんコンビがこんなにかわいく思えるなんて予想外も良いところでした。予言のばあちゃんも、夜に働く女性陣も、星たち密売人も良い味してる。地味にシンちゃんがお気に入りなので、出番があることを期待しつつ、次巻も読んでみます!

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    2026年03月24日
  • 秘密の花園(新潮文庫)

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    おもしろかったです。過去の体験から性に対して敏感な那由多、先生と関係を持ち愛されたいと願う淑子、生まれることなく死んだ兄を想う翠。3人の少女の視点から描かれる、ほの暗い青春譚。友情と神を信じることの違い、ノアの方舟に何をのせるか、パンドラの箱に残った希望は本当に良いものだったのか。三浦さんのエッセイを大半読んでいたこともあって、共感というか、頭に自然に入っていく感じを心地よく感じました。人生観や恋愛観に触れたようで、こそばゆい不思議な気分です。

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    2026年03月24日
  • 白いへび眠る島

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    久々に読んだ紙の本、ってのがなんか悲しい。悟史は地元の拝島で持念兄弟の光市と久々の再開を果たし、島で祭られる白い蛇に関する不思議な出来事を体験するが。静かで不思議なお話で、持念兄弟の絆も相まって『月魚』と似た空気を感じました。文庫書き下ろし「出発の夜」から、荒太と犬丸のお話をもっと読んでみたいなあと。昔懐かしい感じがする名前からしてツボなのですが、この二人の関係はおいしいくて大変好みでした。

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    2026年03月24日
  • ロマンス小説の七日間

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    あかりと神名の関係にほっこり。ロマンス小説の訳者をしているあかりが、マイペース過ぎる神名への苛立ちをぶつけるように、原書のストーリーを無視して作品を書いていく様が痛快。ウォリックの最期は予想はしていたものの、これから話がどう進むのだろうととてもおもしろかったです。海の男との激しい恋、数奇な運命を無理やり歩まされたアリエノールの人生に幸あれ。しをんさんの新たな一面を見た気がしました。あとがきまで楽しく、読めて良かったです。

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    2026年03月24日
  • 月魚

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    これからも2人幸せに暮らしてねとしか
    真志喜には一緒に縛られてくれる瀬名垣がいたけど真志喜の父親はずっと孤独でこれからも閉じ込められたままなんだろうなと それぞれの家のDNAが行動に出てて面白い
    瀬名垣がよく真志喜の髪を触るの良い

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    2026年03月23日
  • お友だちからお願いします

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    しをんさんのエッセイが好きだと再確認しました。「会話について」エア新婚生活をすることで、家事をサボらずやるようになる。虚しいけれど楽しそう。「トイレ」ウォッシュレットへの弟の発言が印象的。「物忘れのマナー」けっこん?こうさい?結婚しないと死ねないという祖母に、だから結婚しないのと切り返す。良い孫。「愛の地下鉄劇場」男に告白した男。その後の2人が気になる。「キリストの墓とピラミッド」なにそれ?行ってみたくなりました。「だれと旅に行くか」母がおもしろすぎる。しをんさんの家族のやりとりはほっとできて好きです。

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    2026年03月23日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    不倫をした男に関わる連絡短編集。今まで読んだしをんさんの作品の中で一番好きかも。と思いながらも、感想に悩むところがあり投稿が遅くなりました。私が今一、全体を把握できておらず、うまくことばに表せられないことがもどかしいです。様々な人物から語られる男の人物像が徐々に浮かび上がる様、作品を包む重苦しい空気がとてもおもしろかった。男に振り回される人々の心境を興味深く読み進めることができました。一読では繋がりが分からないところがあったのですよね。もう一度読み返したいと思います。

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    2026年03月23日
  • 木暮荘物語

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    おお!ほのぼのとしたタイトルから想像できないくらいに、でてくるでてくる性的なあれこれ。若人からおじいさんまで性からは逃れられないのね。全編通して、ネタのわりに爽やかで暗い内容もあるものの読後が気持ちいいです。「神崎」覗きに目覚めた男。最初はキモいなぁと思ったのですが、光子視点の話にしてやられました。キモいことには変わらないけど彼でいいじゃない。「光子」不妊であるゆえに投げやりに過ごす女。光子の痛みが伝わってきます。重い内容だけれど、前向きに描けるしをんさんは流石。「並木」さすらう男。締めとして好き。

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    2026年03月23日
  • 秘密の花園(新潮文庫)

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    横浜付近で女子中高時代を過ごした私としては、とても親近感が湧くものだったけど、男性との関わりが全然なくバカ騒ぎばかりしていた自分の青春時代とかちょっと違ってた!笑
    女子高校生にとっての痴漢は日常茶飯事だったなあとか、先生にガチ恋してた同級生いたなあ、中高時代の友情はちょっと恋と似てて独占欲が芽生えることもあったなあ、中高生時代に母が亡くなるなんて考えられないしもしそうなっていたら自分がどうなってたかわからないなあとか思った。3人それぞれの事情がきちんと最後まで描かれてなくて、それが全部知っているようで何も知らない中高の友達との関係を表しているようでよかった。あと、平岡はマジでクソ。

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    2026年03月22日
  • あの家に暮らす四人の女

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    文章は柔らかくて、ふざけていて、小説だけどいつものエッセイの雰囲気が感じられた。あったかい気持ちになれるお話だった。四人の女も山田さんもみんな好き。

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    2026年03月22日
  • 白いへび眠る島

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    島の古き風習に不満を持つ者が登場
    自分自身がこの島に生きていたら嫌だなと思う箇所が多くあったが、”持念兄弟”に関しては少し羨ましくもあった。
    悟史と光市に血よりも濃い絆を感じて、もし自分に持念兄弟が居たら如何だったのかを考えてしまった。
    勿論、悟史と光市の関係も良かったが、荒太と犬丸の関係が興味深かった。2人の会話をより知りたくなった。

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    2026年03月19日
  • 神去なあなあ日常

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    架空の山ではありますが、神去山に行きたくなります。だいぶ前に映画を観ていたので大筋は知っていましたが、文章が勇気の日記形式なので新鮮な気持ちで読めました。最後の大木滑りは「映画であった!あった!」と思い出し、文章でもそのとんでもなさが伝わってきて、おお!犬は飛びそうになるわ、おじさんも飛ぶわ。あれ、林業では実際に行われているのだとしたら、すごい。命がけです。勇気と直紀さんの仲も程よい進展ぐあいでほっこり。万人にオススメできる良い本です。

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    2026年03月17日