三浦しをんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【本の内容】
生まれて初めての合コンで『新選組!』を語る、クリスマスイブに実家でイモの天ぷらを食す、非常にモテる男友だちの失恋話に相槌を打つ―思わず自分でツッコミを入れてしまう微妙さに懊悩しつつ、それでもなぜか追求してしまう残念な感じ。
異様にキャラ立ちした家族や友人に囲まれ、若き作家は今日もいろいろ常軌を逸脱中。
爆笑と共感がこみ上げる、大人気エッセイシリーズ。
[ 目次 ]
1章 転宅スクリプト(事件がいっぱい;想像をかきたてるもの ほか)
2章 逼迫アクシデント(猪となまず;真髄を斬る ほか)
3章 人格ランドスライド(寒風吹きすさぶ摩周湖のほとり;秋だから ほか)
4章 欲望サテライト(やりきれなさの原因は;内なる熱に身を焦がす ほか)
[ POP ]
ブログなどを中心にインターネット上では、いまや文学的な名文とは異なる新たな文体が生まれつつあると思う。
そのリアルな現代感覚あふれる文体を紙上で満喫させてくれるのが三浦しをんのエッセーだ。
彼女自身の小説とも一味ちがう漫才のノリツッコミに似たリズムの躍動感、暴走する妄想、さえない日常と自分を笑い飛ばす言葉の力にしびれる。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
【本の内容】
気鋭作家の身辺雑記、だけに終わらぬ面白さ!
プレーンな日常を「非日常」に変えてしまう冴えた嗅覚。
世間お騒がせの事件もサッカー選手の容貌も、なぜかシュールに読み取ってしまう、しをん的視線。
「幸せになりたいとも、幸せだとも思わないまま、しかし幸せとはなんだろうと考えることだけはやめられない」。
美しい男を論じ、日本の未来を憂えて乙女心の複雑さ全開のエッセイ。
[ 目次 ]
[ POP ]
ごろんとふとんに横になりながら読み終えた。
読書中一度も縦になることなく。
調べたら、著者の読書スタイルもゴロゴロ読書だそうだ。
妙なところで納得したところで、中身はというと、気楽に読める読み物であるが、読者を飽きさせない面白さにあふれている。
本作は、「週刊新潮」に連載されていたものの文庫化であるが、週刊誌の仕事がいかに大変か書中で愚痴るあたり、著者のヘタレぶりがかいま見えて笑いを誘う。
生の著者の姿を知りたい方はぜひどうぞ。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
橋本治「浄瑠璃を読もう」を読んだり、小川洋子さんのFMで番組で冥途の飛脚を取り上げていたので、人形浄瑠璃に興味を持った。
入門ガイドのつもりで手を出す。まほろ町シリーズのハードボイルドさは何処へやら、しをんさんはミーハーっぽく、キャーキャー楽しく文楽を語る。
義太夫を語る太夫、三味線を弾く三味線、人形を操る人形の三業から成ると説明があり、わけても登場人物の台詞、心情、背景を語る太夫が中心とのこと。観客も人形を鑑賞するだけじゃなく、太夫の語りや三味線の技に目が行ったりとのこと。成程ねえ。
ストーリーがトンデモだとか、勘平、お前それでいいのかとか、大星がキライだとか、普通のガイド本にあり得ない記述。そうか、そんなこと云っちゃっていいんだ。
12章。「女殺油地獄」。動機のわからなさ。近松門左衛門(著者はもんもんと綽名ををつけている)が怖い。しおんさんの作家の目が怖い。
14章。咲太夫さんへのインタビューが面白い。これを読むだけでも価値があると思う。
イラスト、挿絵は漫画家の勝田文さん。この人の作品は読んだことある。ご自身の漫画の時より丁寧な絵と云ったら失礼か。かなりの文楽好きではとお見受けする。
僕は数か月前から単身大阪住まい。先日、旅行の列車内でこの本を読んでいた。夜遅く新大阪駅に戻ってきたら静御前のお人形とバッタリ。ドキッとした。
著者の「仏果を得ず」を読み、国立文楽劇場にも行こうと思っている。 -
Posted by ブクログ
面白いです。
三浦さんの作品の雰囲気の良さが、漫画になっても伝わってきます。
内容は、とっても愉快な木暮荘の住人達を描いたもの。
個々の話が少し現実離れしていて面白い。
現在付き合っていて同棲中の彼氏がいる花屋店員の女性の元へ、急にフラリと姿をなくしてしまったマイペースな元彼が戻ってくるところから話は始まります。三角関係のような場面を密かに天井上から覗く二階の男性住人。同じく一階に住む妊娠出来ない身体をもち、その気持ちを複雑に抱え男性にだらしなくなってしまう。
それぞれの日常が平行して進んでいく様は、特に何ってわけではないけれど、住人たちが色んな気持ちを抱えて毎日を生きている。
なんだか読んだ後は、穏やかな日々を生きよう、と少しスッキリしました。