三浦しをんのレビュー一覧
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ネタバレ私、学生時代の最後の二年は大阪で過ごしていました。
その当時気に入って通ったのが文楽。日本橋(にっぽんばし)まで電車で通い、国立文楽劇場でひと時を過ごす。結構通いました。
今となっては、文楽が好きだったのか、文楽が好きな自分というイメージに酔っていたのかは分かりません。でも、そういう歴史にまみえることが出来る関西に居られたのは幸せな思い出の一つであります。
梅田で電車を降りて曽根崎警察署を発見すれば、『すわ、曾根崎心中の曽根崎か』となり、大阪城を見れば、『やや、豊臣秀吉の築城ぞ』となる。
もちろん、私の出身の東京はじめ、東日本にも史跡はあります。ただし、生活に息づく感は余りない気がしま -
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私が東京で初めて一人暮らしをしたのが丸ノ内線の方南町。中野富士見町のスポーツジムに通ってた。その後職場の近くに引っ越したものの、やはりあのあたりがよかったなと中野新橋に引っ越して結婚するまで住んでました。
なので、これは中野新橋か富士見町かどっちだ!?てことが気になりつつ読み、ネーミング的には富士見町だけど、出てすぐ大きい道じゃないてことは中野新橋っぽいな…商店街の描写からやはりうちの近所だったおいしい麺屋さんがあるあの商店街だな!と興奮しながら読みました笑
さて、本題。ネイリストのお話です。
読みやすく読後感も良かった。
著者はネイルが好きで書いたのかな?
私は若い頃たまーにやってもら -
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ネタバレ平野勇気
生まれ育った横浜を離れ、神去村の神去地区に住む。国が助成金を出している「緑の雇用」制度に勝手に応募されて神去村へやって来る。ヨキの家に居候する。
直紀
祐子の妹。神去小学校の教師。バイクを颯爽と乗りこなす美女。
ヨキ
飯田与喜。勇気の居候先の。中村班のエース。ヨキは「斧」の意味。山仕事は天才的な才能。ものを教える才能はない。
熊やん
熊谷。勇気が高校三年時の担任。卒業式の後、勇気に就職歳を決めたと伝える。
勇気の母
血も涙もない鬼母。
森林組合のおじさん
猪鍋をごちそうしてくれた。
山太
清一の息子。
中村清一
中村林業株式会社社長。三十代半ば。おやかたさん。千二百ヘク -
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舞台は海と山に囲まれ、少々鄙びた感のある温泉街の餅湯町だ。
主人公の穂積怜は高校2年生で、温泉まんじゅうなどのみやげ物を商う母親の寿絵との二人で暮らしている。
しかし不思議なことに、月に一度のペースでもう一人の母親となる光岡伊都子と1週間過ごすことが慣例となっていた。
伊都子は東京で手広く事業を展開している実業家なのだが、怜と過ごすたために餅湯町にある豪邸にやって来るのだ。
二人の母親を持つ怜は、父親は誰なのかと時々気になるのだが、両母親に尋ねることはしない。
怜には仲の良い友人が4人いて、ドタバタの交友録が綴られている。
5人の高校生の付き合いのやり取りが、三浦しをん女史特有の作風で綴られ -
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山村を舞台に高卒男子の一年間を描いた青春小説。
横浜の高校を卒業した男子が、意図せず三重の山奥で林業に従事することに・・・
小さな山村での素朴な田舎暮らしと、イロハも分からない山仕事。未知の世界に飛び込んで迷い戸惑い、時には逃避しながらも、大小のイベントを通して主人公が少しずつ村の人や暮らしに馴染んでいく様子を淡々と紡いでいます。
四季折々の山林の風景、伝統風習とも一体となった昔ながらの林業の様子など、日本の原風景の一つであろうものがよく描写されていて、全編がどこか懐かしく感じられる空気で包まれている印象でした。
作中で展開されるいくつかのイベントも、どこかしらのどかで落ち着いていて、作 -
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【三浦しをん、西加奈子、中江有里、美村里江、宇垣美里、清水由美、山田ルイ53世、塩谷舞、稲垣えみ子、道尾秀介、ジェーン・スー、岡崎琢磨、バービー、朝井リョウ、瀬尾まいこ、佐藤雫、清水ミチコ、あさのますみ、畠中恵、はるな檸檬、小川糸、久住昌之、川内有緒、澤村伊智、朱野帰子、最相葉月、藤岡陽子、森見登美彦】
という顔ぶれの方々が、それぞれ"自身が名店だと思うお店"を紹介している一冊。その店はもちろん実在する店。(現在、閉店してる可能性はある)
いやー、なんか人が好きなお店っていいやんね。好きって必ずしも「ここのこれが絶品!」っていうだけじゃなくって、別に特別美味しくなくても好 -
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最後は根性論というと聞こえが悪いかもしれないけど個人的にはその考え方はスポーツに置いてあまり好きではない。ただこの駅伝という競技においてはその考え方こそが大事なのかもしれないと毎年の駅伝を見ていて思う。作品のような展開が現実的にありえるのかという話はさておき、各々が走ることに意味や理由を見出してそれぞれのゴール、その先にある景色を目指して駆け抜ける瞬間瞬間が颯爽としていてゆっくり読んでいたつもりが箱根駅伝本番の章からは一気に読み切ってしまった。スポーツ系だとよくある因縁のある相手も当然登場するけど必要以上にそことの決着をはっきりさせようとはせず、部員、監督、マネージャー、後援会の人たちとチーム
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