三浦しをんのレビュー一覧

  • 光

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    そこまで長くなかったけど読み応えはあった。まほろばで期待したけどこの本は登場人物全員闇を抱えて全体通して暗い。誰も救われず皆んな鬱々としてる。こわい。

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    2025年01月13日
  • 新装版 三四郎はそれから門を出た

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    ベストセラー本なんかは相手にしない、寝食レベルで本を貪り読む三浦しをん氏の読書エッセイ。

    マニアックな選定だけれども、村上春樹や京極夏彦、穂村弘や中井英夫、斎藤美奈子に安野モヨコなども出てくるから、読書好きなら楽しめる一冊です!

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    2025年01月13日
  • あの家に暮らす四人の女

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    カラス視線の描写は要らないというレビューもよく見たが、不思議な魅力があって自分はよかったと思う
    四人の名前は細雪の四姉妹から。

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    2025年04月20日
  • エレジーは流れない

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    久しぶりに読んだ三浦しをんさんの本
    タイトルからはまったく内容が想像できなかったが
    青春ストーリーだった

    ひなびた温泉街に住む怜君は、二人のお母さんがおり、お父さんがいない
    お母さんはめっちゃ金持ちで、おふくろは傾きかけた土産物屋
    これはどんな事情?
    お父さんは悪い人なん?
    から始まって
    脳みそ筋肉の友達や、お母さんの家にいる若い男は
    愛人?家政夫?
    などなど、悩みの尽きない怜君の日常がほのぼのと
    楽しめる

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    2025年01月10日
  • エレジーは流れない

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    青春もの。三浦しをんの青春ものは好きだし、キャラクターに個性があってよかったけれど、複雑な親子関係の中で育った高校生にしては落ち着きすぎかも。
    伊都子さんも寿絵さんも素敵な人だし、視点を変えたりして、葛藤してるところが見たかったなぁ。

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    2025年01月10日
  • 天国旅行

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    心中をテーマにした、死を選び損ねた人たちの短編集。どの話も綺麗に切りよく終わらせず、例えば「星くずドライブ」ならば幽霊になった彼女とどう付き合って行くのか、結局結論が出ないまま終わる。それがまた謎めいていて、リアルでいいと思った。でも君はポラリスが綺麗すぎて、こちらの印象が少し薄くなる気がした。

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    2025年01月09日
  • 愛なき世界(上)

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    ネタバレ

    やっと1冊読み終わった。でも不思議と読んでいる時は時間を感じさせない読みやすい本だった。

    1章のみ藤丸の視点で描かれ、2,3章は本村の視点での筆記で(3章はメインは本村だけども第三者視点ともいえるのかな)研究生活を中心としたせわしなく過ぎる日常が描かれていた気がする。「愛なき世界」の題名は本村のことを指しているのかと思ったけど、植物のことをいっているっていうことを途中で気づいた。あるいは登場人物全員のこと? ここに出てくる人たちは皆、愛なき世界をもつふとした瞬間も何かへの絶大な愛をも両方もった人たちなのかなと感じた。藤丸は料理や本村に対して抱くようになった気持ち、本村や研究員の皆は植物(自分

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    2025年01月07日
  • のっけから失礼します

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    新年早々、爆笑の嵐に巻き込まれました。
    実家に帰って読みながら笑っていたら、家族に冷たい目で見られました。。。

    爆笑の中で気になる単語がありました。
    「徳を積む」。

    人気のあるグループのチケットを取るために行う行為のことのようです。
    コレは知らんかった・・・。

    その昔、某歌劇団の大劇場では上演しない演劇のチケットが欲しくて、ありとあらゆる手段を使ったけど、正式なルートで入手できなかったのは、徳を十分に積んでいなかったからなのかもしれない・・・。
    今更ながら、そんな反省をいたしました。

    今年はね、観劇を楽しみたいと思っているのでね。
    チケットを入手するためにも徳を積んでいきたいと思います

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    2025年01月03日
  • 木暮荘物語

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    木暮荘住んだら何かあるかもね//モトカレとイマカレなぜか仲良しに繭の気持ちはどこへゆくのか/旧友が残した言葉セックスが木暮老をば終始悩ます/男根に似てるキノコが見えるのはトリマー美禰とヤクザの前田/淹れられた泥の味したコーヒーはいったいなにを示すのだろう/観測者女子大生の生活を覗いてるうち目の人となる/子を生めぬ光子のもとに赤ん坊木暮荘みな子育てモード/嘘つきが作ったならば砂の味並木とニジコつくる料理は。

    ■木暮荘についての簡単な単語集

    【葵】光子の友人。
    【亜季】光子の友人。はるかを生んだ。
    【伊藤晃生/いとう・あきお】繭の現在の恋人。お人好しっぽい。
    【神崎】木暮荘の住人。二〇一号室。

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    2025年01月02日
  • ののはな通信

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    これは図ることのできない愛の物語だなと思いました。

    年頃の年齢から大人になるまでの中で手紙の書き方や口調も変わっているのが細かい。

    ののもはなも相手のことをずっと思っている、大切に思っている、それが切なく儚い。

    文通、あこがれるなぁ。

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    2024年12月31日
  • 菅原伝授手習鑑

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    三つ子のそれぞれの人生が、権力者の都合により、大きく変わってしまう。善役と目される菅原道真でさえ、敵の藤原時平と立ち位置が異なるだけで、下々の者どもの汗と涙には、あまり関心を払わないように感じた。身分制社会というのはこういう事なのか。

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    2024年12月21日
  • 木暮荘物語

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    「木暮荘物語」というタイトルは、宮部みゆきさんの「小暮写真館」と混同してしまう。
    小泉今日子さんと角田光代さんが書評を書いているので読んでみようと思った作品。

    三浦しをんさんの小説は、「舟を編む」「神去なあなあ…」「愛なき世界」など読んだが、本作品はこれらと雰囲気が違う。
    角田光代さんが、本書の登場人物は変人ばかりだと言っているが、現実社会でこんな人ばかりが密に接する状況は考えにくい。
    非現実の設定にすることで、現実のドロドロ感をうまく排除しているように感じる。

    中核にあるテーマは「性」で、「生」の中の「生殖」に関わる問題をいろいろと提起した内容になっている。
    このテーマを取り上げるとは、

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    2024年12月18日
  • 人生激場(新潮文庫)

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    私の中の三浦しをんさんは、『舟を編む』の地道な作業の繰り返しを、秘めた情熱のもとにコツコツと…っという、登場人物に重ね合わせていたイメージだったのに、こちらのエッセイでは、
    複雑な乙女心を隠すことなく全開に、おとぼけ(?)しをんさんの日常がたっぷり。

    料理本を買って一年眺めてイメージトレーニングして結果失敗するとか。もうツッコミどころ満載の楽しいエッセイでした。

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    2024年12月18日
  • あの家に暮らす四人の女

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    本当に気の合う人と暮らすって心地よいのだろうなー。なんか不思議なお話だったな。梶さんとその後どうなったのか知りたい!

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    2024年12月17日
  • わたしの名店

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    著名人達が自分のお気に入りのお店を、エピソードともに描く。それぞれ個性が出ていて面白いし、一話がちょうど良い短さで終わるので、とても読みやすい。

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    2024年12月03日
  • 木暮荘物語

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    本作を読んで、落語に登場する長屋の住人の人情噺や、高橋留美子の漫画「めぞん一刻」を思い出しました。みんな余計な力が抜けていて、心に正直に生きている。でもここまであけすけなくらいに正直だと、突き抜けているというか、うらやましいというか。だって、人は皆だいたいは、理性で自分を抑制しながら生きているものだから。江戸の町の長屋も、めぞん一刻も、そして木暮荘も、住んでいる人たちはとても魅力的でした。

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    2024年12月02日
  • 光

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    建物、人、全てを押し流した津波の後に美浜島で生き残った数名のうち、信之、輔、美花の3人を描いた物語。決して明るい希望のある話ではなく、完全に過去に囚われる者、過去を切り捨て華々しく生きたい者、過去の復讐を望む者たちを、誰もが抑えて生きている本能的な暴力性や破滅への傾倒を時に出す姿を描いている。
    これが東日本大震災前に書かれたものだと知り、驚いた。津波が全てを攫っていく。その死の描写のリアルさ、選別無き死が訪れる救いの無さ。私はまだ大きな地震や災害を経験したことがないのだが、この作品を通して人間じゃ対抗できない自然の大きな力に絶望した。

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    2024年11月29日
  • 光

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    ネタバレ

    ・こんな陰鬱な話の後に『舟を編む』を書いたのかよ……と信じられない気持ちになった。隠しておきたい過去を巡って、ねじくれた愛(というより執着?)に狂わされた人々の話だった。うーん。時間がなく、しかし面白くて早足で猛然と読んだ割に、なんだか項垂れてしまって何を思えばいいのかわからない。
    ・まず、東日本大震災の前に全てを薙ぎ倒す津波のイメージを持てていたことがすごいなと思った。それが現実に起こるのだということが一番残酷に思えるけど。
    ・美花は俺だけのものだと思っていたのは信之だけだったんだろうなあ。島にいた時から他にもそういうことはたくさんあったんだろうな、と思った。山中のこともそのうちの一つに過ぎ

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    2024年11月26日
  • 秘密の花園(新潮文庫)

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    那由多、淑子、翠、みんなどこか狂っている。
    でも心からおかしいわけじゃなくて、少女ならではの妄想に取り憑かれている感じ。
    それが文から感じ取れて、読んでて面白かった。

    解説もしっくりきてよかった。
    私も「女子校もの」結構好きかも。

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    2024年11月24日
  • 乙女なげやり(新潮文庫)

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    しをんさんとは同世代。
    話題に上る歌やマンガや好きなもの、なんだか似ている。しをんさんの小説と、エッセイの間にはギャップがあるけれど、それが楽しい。
    にしても、私の周りにもしをんさんに似たオタクの腐女子みたいな人たくさんいるなあ。
    読んでいたら、あれっ?友達だったっけ?と勘違いしそうだった。

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    2024年11月24日