三浦しをんのレビュー一覧

  • 天国旅行

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    心中を共通のテーマとして書かれた短編集。

    「死」を感動のためのスパイスとして扱う作品が多く、かくいう私もそれを好んで摂取してきた一人ではあるけれど、
    本来「死」とは、どうしようもなく理不尽で、そんな綺麗に締め括られないことの方が多いのだろう…という当たり前のような感想が浮かんだ。

    特に、「死」をめぐる人間同士の生臭いやりとりが描かれていて、「死」ではなく「心中」をテーマとして書かれたことの意味を想像したけど、うまく言葉にならない。

    三浦しをんさんの美しい文章には惚れ惚れする。
    「森の奥」が個人的にお気に入り。やっぱり、わかりやすく救いがあれば、ホッとするなぁ。

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    2025年06月27日
  • ビロウな話で恐縮です日記(新潮文庫)

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    ネタバレ

    日常、家族、マンガ、BL、読書、EXILE、箱根駅伝…しをんさんの暮らしは面白い
    とびとびだし、本当はかわいいし別に太ってもいないと思うけど、なんか面白い
    お友だちがしをんさんのことをよくわかっていたり、みんな記憶力がよくて、何かに対する感想とかの言葉がハッとする
    日本語に詳しいのも辞書をつくる小説を書いた要因なのか言葉が好きなのか…
    いいなあ、好きをしている人は面白い
    (家族は好きになれないけど)

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    2025年06月26日
  • 好きになってしまいました。

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    作者のユーモアが満載。
    読み手が読みやすく、たまに垣間見える本好きの、作家の、語彙力と専門的でニッチな知識。
    素晴らしいです!

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    2025年06月23日
  • エレジーは流れない

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    石段の傍の茂みには間遠に街頭が立っていて 虚しさと慕わしさはいつだって裏表だからだ 定義が伸縮自在と言うか 怒号と慨嘆がバックヤードを飛び交った 昼休みがそろそろ終わる事を告げる予鈴の響きと混じり合って 寂しさに似た幸せの気配が心に満ちた 哀しい歌(エレジー)よりは餅湯の町に似合うもんなと思いながら

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    2025年06月29日
  • エレジーは流れない

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     青春は熱さや仲間思いだけでなく、ちょっとした日常や異変に対応していくだけでも青春というもの。何事も経験なく向き合うのだから。

    そんなことを読んでて感じました。

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    2025年06月17日
  • 黄金の丘で君と転げまわりたいのだ 進め マイワイン道!

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    楽しく読めて、ワインを飲みたくなり
    飲んだら酔っ払って味とかわからなくなり。
    こんな会に参加したい!

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    2025年06月09日
  • 好きになってしまいました。

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    三浦しをんのエッセイ。
    好きになってしまいました。
    私はなにか(だれか)を好きになってしまう理由がよく分からないことが多い。ただ、どんなときも自分の好きを伝えずにはいられなくなってしまう。きっと、三浦しをんさんはその点が似ているんだろうなと思った。

    いくつか心に残る言葉もあったがその一つが下記である。
    他者の存在が、気配が、日常に輝きや、ときとして軋轢を生じさせる。この世界のうつくしさの根底はやはり「多様であること」「自分の意のままにならぬこと」こそある。

    自分の意のままにならぬことがあるからこそ、人生は面白く、学びがあるのだと教えてくれる。

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    2025年06月08日
  • 月魚

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    古書店業界に身を置く仲の良い幼馴染の若者2人だけど過去に因縁があり…みたいな話で、どことなくまほろ駅前シリーズの多田と行天を彷彿とさせる

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    2025年06月01日
  • 星間商事株式会社社史編纂室

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    社史編纂室という会社でも地味な部署。そこに集まる人々も左遷(?)されたような個性的な面々。
    主人公は同人誌でBLの小説を書いている川田幸代29才。仕事は真面目に取り組んでいるので社史の完成遅れを気にしている。会社の歴史を掘り起こしているうちに会社の暗部に触れる。そして進めて行くうちに、幸代に脅迫状が届くなどミステリーの様相。
    テンポ良く進むはずが、途中で差し込まれる幸代のBLの小説、課長の訳のわからない自伝、元常務と幸代の南国の小説など混乱させてくる。暗部の筋に関係あるような無いような展開。一度も出てこない部長が最後に現れたり、ウルトラCで暗部を曝け出した編纂室メンバーへの処分も不思議な結果。

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    2025年05月27日
  • あの家に暮らす四人の女

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    他人に説明する際、間柄を表現する上手い言葉が見当たらない関係性の女性4人+山田が織り成す物語。

    コミカルな語り口調でち〇まる子ちゃんのナレーターみたいだなと思った笑
    血の繋がりがなく、いつまで続くかも分からない同居生活だけど伸び伸びしていて楽しそう。
    こういう暮らし方いいな〜と思いながら読んだ。

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    2025年05月26日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    評価が分かれる、そうだろうねえ。正直わたしもちょっとよくわからなかった。集中力不足だったかもしれないけど。でもしをんさんの文章がうまいので、なんとか最後まで。

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    2025年05月23日
  • ロマンス小説の七日間

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    ロマンス小説パートを読むのがちょっと退屈だったけど、面白い設定だった。

    小説と現実がリンクしている感じはあまりしなかったけど、終わり方はよかったと思う。

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    2025年05月22日
  • 格闘する者に○

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    ネタバレ

    三浦しをんさんデビュー作。
    大学生可南子の就活の様子や複雑な家庭事情、超年上のおじさま西園寺さんとの恋の様子などについて描かれていた。
    西園寺さんと可南子の関係がホッコリしていて癒し。また、実際全く血の繋がっていない家族が弟・旅人の家出などを通して仲を深める場面は良かった。

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    2025年05月20日
  • 私が語りはじめた彼は(新潮文庫)

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    特に男前というわけでない大学教授、村川先生を取り巻く人々が語る村川先生とは。
    なぜそんなに執着され、嫉妬の対象となり、欲しがられるのだろう?
    先生目線の物語はなく、先生の人柄は謎のまま。

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    2025年05月18日
  • むかしのはなし

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    ネタバレ

    昔話の概略や教訓を、現代の話にパロディー風に盛り込んでいて読み応えがあった。繋がっていないようで繋がっていて、隕石が衝突するということが分かってからよりこの本全体の深みが増して、昔の話として物語る人たちの背景に苦しくなった。個人的にたどりつくまでが特に良かった。

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    2025年05月17日
  • 格闘する者に○

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    ネタバレ

    面白かった。
    平成の純文学的な内容だった。

    平成中期のコンプライアンスこんな感じだったな、と懐かしく思った。

    圧迫面接とか、高校生のたばことか、"ホモ"という呼び方とか。

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    2025年05月16日
  • エレジーは流れない

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    ネタバレ

    三浦しをんが好きだからこそ、この本はちょっとなんか違うな感。おそらく、熱海とかその辺りをモデルになんてことのない高校生の日常を描いたのだろうけど、リアリティにもファンタジーにも寄らずの曖昧なまま最後までいってしまった。

    母親が2人いるという奇妙な生い立ちを持つ怜の設定はなんだかワクワクしたのだが、結局それも中途半端に納得させられるような形で解き明かされてしまい、抑揚のない物語だった。

    雰囲気的には同著者の「神去りなあなあ」に近いんだけど、日常要素が凡庸なので結果として物語全体も凡庸。なんか惜しい作品でした。

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    2025年05月16日
  • 天国旅行

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    「森の奥」と「君は夜」が個人的には良かったかな。「森の奥」は見知らぬ相手に対する気持ちが、ぐるぐると移り変わるのが面白かったです。「君は夜」は、まぁベタっちゃベタなんでしょうけれど、これしかないというオチに綺麗にやられた感があります。

    一日一遍ずつのんびり読んでいましたが、楽しい時間を過ごせました。「君はポラリス」に比べると、もう一歩納得感の少ない作品が多かったように思えましたが、同じようなテーマの中にも目先を変えてきて、飽きずに読むことができました。

    三浦しをんさんをもう少し追ってみたいと思います。

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    2025年05月14日
  • 政と源

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    そういえばついこの間までこんなおじいさんいたよなとノスタルジックな気持ちになった。
    政と源は、私の祖父世代だから余計になのか…。

    はっきり言ってしまえば、国政は自分も相手も記号として見ているのでいちいち主語がでかい。
    そして鈍い。
    そんな国政が時代の流れや自身の老いと共に気づきを得て変わっていくのが物語の軸。

    まるで国政のようなわが祖父はこの世からいなくなった。
    当時は確かに反発したし良いことばかりじゃなかったけど、なんか重ねちゃったな。
    かつて共に過ごした人との思い出の頑固さたるや。

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    2025年05月14日
  • ののはな通信

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    ネタバレ

    往復書簡の形式で進むお話というのがとても新鮮でおもしろかった。本当にこれだけで長編小説が成り立ってしまうのね…
    一方からの手紙が続く様だけでここまで「語れる」とは、小説家って本当にすごいなと思った。

    登場人物は二人ともお嬢様って感じ。
    ののは一般家庭ではあるものの、通ってる学校がお嬢様学校だからだろうか。

    小説全体を通して、二人の学生時代から大人になるまでが描かれており、物語の壮大さとしては、『トゥモロー・アンド・トゥモロー・アンド・トゥモロー』(ガブリエル・セヴィン)にも似ている。人間の人生をまるっと読んだような感覚。
    特に学生時代の、友達以上恋人未満のような秘密を含んだ甘い雰囲気は、と

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    2025年05月11日