三浦しをんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
待ち時間潰しのため、病院の売店で購入。西村光太郎など、おじさん系小説に追いやられている中からかろうじて発掘。
物語のシチュエーション、て実際の自分とはかけ離れているからこそ、楽しいし、気楽に読める。私は温泉街に生まれ育ったのでもなければ、父親の存在はないけど、母親は2人いて、毎月第3週はもう1人の母親と過ごす、とか、ありえない境遇でもない。
だけど、将来の夢とか、なりたいものとか、大人はなんで聞くんだよーと叫びたくなる高校2年生の主人公、怜くんの気持ちはなんだか身に覚えがある。怜くんの友だちも、脳が筋肉でできている心平や、全国の息子にしたい一位に輝くだろう藤島、、商店街の干物屋の親父に至るまで、既視感が湧いてくる。
だから、気楽に読めて、読み終えた時には、自分の何気ない日常が無事に終わったような、心がホッとした感じが残る。昔、青春を過ごした人も、もちろん、只今、絶賛反抗期中の人にもおすすめの1冊。