三浦しをんのレビュー一覧
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星間商事株式会社社史編纂室の川田幸代は、元は企画部で華々しくプロジェクトを成功させていた経歴を持っていますが、趣味の同人誌(ボーイズラブ)に割く時間を確保するために、この部署に移ってきました。営業部から異動してきたみっこちゃんも何だかとんちんかんだし、2年先輩の矢田信平も専務の愛人に手を出したとの噂で秘書室から異動してきています。定年間近の本間課長は毎日遅刻で、室長に至ってはまだ一度も出社したことがありません。予定の創立60年式典は昨年執り行われてしまいましたが、間に合わなかった社史をゆるゆる編纂し続けているうちに、編纂室の面々は、50年代後半だけ異常に情報が集まらないことに気づいていきます。
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7人の作家によるエッセイアンソロジー。
もともと『考えるマナー』『楽しむマナー』という本の中からエッセイを抜き出して、子どもの悩みや質問に対する回答という形式で再編集されている。
サブタイトルに「迷回答」とあるが、そもそも質問に答えるために書かれた文章ではないため、答えになっていない「迷回答」になるよね、とは思う。
子どもの素朴な質問に対して作家が答えてくれた本だと思えば肩透かしを食らうし、一方で様々な作家たちの気軽なエッセイだと思えば楽しめる一冊。
好きなエッセイは
三浦しをんの「ボウリング最弱王決定戦」
高野秀行の、ありがとうを言わない民族と褒めることについて。
角田光代のクヨクヨしてし -
Posted by ブクログ
名前は知っていたが、どんな作風なのか、何歳くらいの人なのかも知らずに読んだエッセイ集。全体的にゆったりのんびりと日常の出来事をユーモアを交えて綴っており、肩肘張らずに読める。
日々をバタバタ過ごしている風ではなさそうで、平日の昼間に市民プールに行ったりと、仕事してる感があまり出ていないのがエッセイに良い雰囲気を醸し出している。仕事も兼ねて遠出することもあるようだが、派手さも金持ち感も無い。なので、共感できる部分も多い。
個人的に仕事でよく利用する小田急線沿いのことが度々出てくる。登戸駅の掲示物がドラえもんモチーフになっている理由を本書で初めて知った。仕事上でただ通過している駅にたまには立ち -
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