三浦しをんのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女性人気作家が、様々な分野で活躍する女性たちを取材・インタヴューした一冊であります。
靴職人・染織家・活版技師・女流義太夫三味線・漫画アシスタント・フラワーデザイナー.....15の職業に携はる16名の女性が登場します。
三浦しをんさんは、自分の興味のある仕事の内幕を聞き、「ふむふむ」と相槌を打ち納得する事が目的でこのタイトルとしたさうです。
なぜ女性か。作者によると、自分自身が女なので、他の女性はどんなんかなと、好奇心を満足させる為だとか。まあ商業的にもその方が良いのでせうね。これが男ばかりのインタヴュー集だつたら、面白さは半減と想像されます。
かかる事をいふと、お前も下劣なマスコミと同じ -
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Posted by ブクログ
すべて愛や恋をモチーフに作られた短編集です。
小説を読むときには、
その作者の文章のリズムに、
読んでいる自分の呼吸が合ってきてからが
ほんとうに楽しめる読書時間になっていくのではないでしょうか。
僕の場合、読書の始めの頃は、
ためつすがめつ、といった体で、
読書スピードもぜんぜん速くなりません。
内容もいくらか遠目に客観性をもって知っていく感じです。
でも、そのぶん、文章や文体、
言葉の選び方などの、
書くことにおける作家の頭の使いかたをわかるには、
いちばん都合のよい時間帯になります。
「ははあ、ここではこういう感覚で書いたんだろうな」
といったように、
作家が仕事をしている脳内状況 -
Posted by ブクログ
星間商事なる商社の「社史編纂室」の面々が社史を完成させるまでのお仕事物語。
三浦しをんさんと言えば、1冊の辞書を作り遂げる長編大作「舟を編む」。私も大好きです。
それに通じるものだけど、それよりは全体のスケールは小さめでライトな感覚で読める。
主人公のアラサー独身女・幸代は新設された地味な社史編纂室の仕事に嘆きつつも、同僚達と会社の歴史を探る上で、会社にある空白の時代があることに気づき、探りを入れ始める。
また、並行して自分の趣味であるコミケへ没頭する姿も描かれる。面白いのは、幸代は、友人と3人で、「男性同士の恋愛」をテーマに漫画や小説を書きまくりコミケに出店するのが生きがいというところ。
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対談本って読まないんだけど~2016.6.24通学の沿線風景~女官の世界~『源氏物語』は不敬か2016.8.2「生前退位」のご意向~女系天皇と「国体」~天皇の代替わり2016.9.9「おことば」の衝撃~蕎麦屋にふらっと入る自由~三島由紀夫、幻の計画2016.12.8コンパートメント車両~鬼怒川温泉~東武ワールドスクウェア2018.8.30「作詞:昭和天皇」~宮内庁詰めになる~平成の終わりに~ラベルに隠れて背表紙で判らなかったんだけど、三浦ってしをんか? と手に取ったら、三浦しをんだったので、読むことにした。原先生の指摘は正しかったのになぁ。蕎麦屋に…ってのは、大正天皇の気楽さのこと。作詞:昭和