三浦しをんのレビュー一覧

  • しをんのしおり

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    「舟を編む」で三浦しをんを知ったのは確か当時高校生の頃だったからもう5年以上前かもしれない。国語辞典の作成に挑むという設定と柔らかな文体がよく合っていて気に入ったのを覚えている。その三浦しをんのエッセイということで期待していたが、大学生の日記という印象で、あの柔らかで繊細な文体は「舟を編む」用であったのだと感じた。

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    2020年05月17日
  • ふむふむ―おしえて、お仕事!―

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    女性人気作家が、様々な分野で活躍する女性たちを取材・インタヴューした一冊であります。
    靴職人・染織家・活版技師・女流義太夫三味線・漫画アシスタント・フラワーデザイナー.....15の職業に携はる16名の女性が登場します。
    三浦しをんさんは、自分の興味のある仕事の内幕を聞き、「ふむふむ」と相槌を打ち納得する事が目的でこのタイトルとしたさうです。

    なぜ女性か。作者によると、自分自身が女なので、他の女性はどんなんかなと、好奇心を満足させる為だとか。まあ商業的にもその方が良いのでせうね。これが男ばかりのインタヴュー集だつたら、面白さは半減と想像されます。
    かかる事をいふと、お前も下劣なマスコミと同じ

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    2020年03月23日
  • 夜更けのおつまみ

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    お酒もおつまみも、好みがそれぞれなのが面白い。
    酒ではなくつまみがテーマなのに、つまみを美味しく食べるために飲むのではなく、酒を美味しく飲むために食べているのですよ!と開き直っている執筆者がチラホラ混じっているのが微笑ましくてよい。
    オイルサーディンは美味しい。

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    2020年03月14日
  • きみはポラリス(新潮文庫)

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    すべて愛や恋をモチーフに作られた短編集です。

    小説を読むときには、
    その作者の文章のリズムに、
    読んでいる自分の呼吸が合ってきてからが
    ほんとうに楽しめる読書時間になっていくのではないでしょうか。

    僕の場合、読書の始めの頃は、
    ためつすがめつ、といった体で、
    読書スピードもぜんぜん速くなりません。
    内容もいくらか遠目に客観性をもって知っていく感じです。
    でも、そのぶん、文章や文体、
    言葉の選び方などの、
    書くことにおける作家の頭の使いかたをわかるには、
    いちばん都合のよい時間帯になります。

    「ははあ、ここではこういう感覚で書いたんだろうな」
    といったように、
    作家が仕事をしている脳内状況

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    2025年07月20日
  • ビロウな話で恐縮です日記(新潮文庫)

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    日記。それは自意識との戦いであり、記録に対する人間の執念であり、己の欲望の表明である―。弟に罵られ、母とケンカ、父の独り言を聞き流し、祖母とテレビ談議に花を咲かす。オタク仲間と萌え果たし、海賊になった夢を見る。山積みの仕事は捗らずとも、山盛りの趣味は無限に順調だ。妄想力の申し子にかかれば日常が一大スペクタクルへ!豪華脚注と最新日記も収録した爆笑エッセイ誕生。

    「こんな夢を見た」、こんなシュールな夢、見たことない。さすがです。

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    2020年02月15日
  • しをんのしおり

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    やっぱり面白いな三浦しをんは。
    おそらく同年代もしくはちょっと上だと思うんだけど、ネタ元がよく分かって面白い。
    バクチク好きだしさ。
    バクチク好きなお友達に聞いたら、三浦しをんは有名らしい。
    会報誌に寄稿文出したりするレベルで。
    気軽に読めるエッセイなのでした。

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    2020年01月25日
  • ロマンス小説の七日間

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    またまた三浦しをんさん。今、ハマっています。
    上手いんだよな、グッと引き込むところと、クスッと笑わせてくれるユーモアとのバランスが。

    今回は、恋愛小説。ロマンス小説の翻訳の仕事を進めながらも、自身の恋愛に翻弄され、翻訳中のストーリーもあらぬ方向にいってしまう、というコメディ的な恋愛小説。
    私、恋愛小説あまり好きじゃないんだけど、この物語は最後まで楽しく読めた。
    主人公のあかりにも共感持てたし、不甲斐ない彼氏の神名も憎めない。あかりの父も良いキャラクターしてる。
    三浦しをんさん、天才だな!好きです。これからももっと読みたい。

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    2019年11月29日
  • 星間商事株式会社社史編纂室

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    星間商事なる商社の「社史編纂室」の面々が社史を完成させるまでのお仕事物語。
    三浦しをんさんと言えば、1冊の辞書を作り遂げる長編大作「舟を編む」。私も大好きです。
    それに通じるものだけど、それよりは全体のスケールは小さめでライトな感覚で読める。

    主人公のアラサー独身女・幸代は新設された地味な社史編纂室の仕事に嘆きつつも、同僚達と会社の歴史を探る上で、会社にある空白の時代があることに気づき、探りを入れ始める。
    また、並行して自分の趣味であるコミケへ没頭する姿も描かれる。面白いのは、幸代は、友人と3人で、「男性同士の恋愛」をテーマに漫画や小説を書きまくりコミケに出店するのが生きがいというところ。

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    2019年11月27日
  • しをんのしおり

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    三浦しをんさんのエッセイ。日常を彼女の感性で描いた作品。抱腹絶倒まではいかないけど、普通に面白い。
    時を変えて読むとまた違う感想があるかも。

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    2019年11月22日
  • 皇室、小説、ふらふら鉄道のこと。

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    発表当時ではないにしろ、ある意味リアルタイム(201911)に読むことができました。

    オタクの凄さと、斜めの位置だから言える意見。
    そして、みんなが意見を持たないと気付けば思惑通りに流れてしまうと考えさせられる。

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    2019年11月17日
  • ロマンス小説の七日間

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    しをんさん、本当に愉快な人だなぁ。
    エッセイを読んだことがあるからか、しをんさんへの親しみを持って読めた。小説なのに、なぜか著者が常に意識にあがるという…。

    内容についていうと、友だちのもどかしい恋を応援する気持ちになる。
    主人公、寛大過ぎでは?と思ったが、当の主人公は自分の不寛容さに落ち込んでいる。
    自分と違う恋愛観だから楽しめた。

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    2019年10月22日
  • ビロウな話で恐縮です日記(新潮文庫)

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    インターネットで2年間つづけた日記を取捨選択。いっそのこと消えゆくに任せたほうがよかったのでは、と思えるようなビロウな話ばかりですが、お楽しみいただければ幸いです。自意識すげえな、と思われないといいのだが。

    作家さんの日常。楽しく面白いエンターテイメントに満ちてて、ストーリーな夢も見るし、普通人より一段上の精神生活。徹頭徹尾自分のことにかまけている幸せ。

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    2019年10月12日
  • 本屋さんで待ちあわせ

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    三浦氏の本も好きだし、面白い本を探す参考にしようと手に取る。
    三浦氏のぶっ飛んだ一面が見れて楽しかったな。あんなに美しく、良い小説を書く方も、著者自体は俗人なのだなぁと。良い意味で。より興味が出た。
    しかしながら、おすすめの本はと言うとあまり読みたいと思うものが見つからなかったかな。著者のキャラクターの強さに持っていかれたか。

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    2019年09月25日
  • 星間商事株式会社社史編纂室

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    社史編纂室のメンバーが隠された暗い過去の歴史を調べる。戦後南の島で仕事を進めた営業マンが国王に近づいていくために何をしたのか?読みやすいお話。

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    2019年09月23日
  • ビロウな話で恐縮です日記(新潮文庫)

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    日記を読むのが苦手、ひとの夢の話が苦手で、単行本の時挫折したのだが、三浦氏の著書をだいぶ読んだことだし文庫化したことだしで再読。読み終えた。短めのエッセイみたいな感じだった。

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    2019年07月19日
  • 皇室、小説、ふらふら鉄道のこと。

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    対談本って読まないんだけど~2016.6.24通学の沿線風景~女官の世界~『源氏物語』は不敬か2016.8.2「生前退位」のご意向~女系天皇と「国体」~天皇の代替わり2016.9.9「おことば」の衝撃~蕎麦屋にふらっと入る自由~三島由紀夫、幻の計画2016.12.8コンパートメント車両~鬼怒川温泉~東武ワールドスクウェア2018.8.30「作詞:昭和天皇」~宮内庁詰めになる~平成の終わりに~ラベルに隠れて背表紙で判らなかったんだけど、三浦ってしをんか? と手に取ったら、三浦しをんだったので、読むことにした。原先生の指摘は正しかったのになぁ。蕎麦屋に…ってのは、大正天皇の気楽さのこと。作詞:昭和

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    2019年07月05日
  • 皇室、小説、ふらふら鉄道のこと。

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    普段政治学の本なんて手に取ろうともしないので、三浦しをんの名前を前面に出す判断は全くもって正しい。
    天皇と皇后のあり方から皇族女性の結婚の心配、一般社会での女性の立場までがつがつ突っ込んでいく三浦さんはさすが。
    原さんの鉄ぶりが面白い。
    松本清張の「神々の乱心」が読んでみたい。

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    2019年07月02日
  • ふむふむ―おしえて、お仕事!―

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    その道を極めようとされている方は、自分の言葉を持っていらっしゃるのだなぁと思いました。

    「原型師さんのタイプによって言葉や表現を使いわけていく」(バンダイ フィギュア企画開発 澤山みを氏)という言葉が印象に残りました。

    同じことを伝えるのでも、言葉の選び方、表現の仕方次第で相手が心良く仕事を引き受けてくれるかが決まる。仕事を円滑に進めるには、人とのコミュニケーションのあり方を常に意識することが大切なのだと感じました。

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    2019年06月30日
  • 乙女なげやり(新潮文庫)

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    しをんさんのエッセイ3冊目。爆笑までいかなかったのですが、今回も面白ネタ満載でした。短いのでちょこちょこ読めていい気分転換に。

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    2019年06月24日
  • 桃色トワイライト(新潮文庫)

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    しをんさんのオタク全開なエッセイ。爆笑出来る妄想話を期待して読んだのですが今回はあまり…でも何回かぷっと吹き出してしまう笑いありw面白い話を求めて他のエッセイも読みます。

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    2019年06月24日