三浦しをんのレビュー一覧
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ネタバレ気づかなかった~!『細雪』のオマージュとして生まれた小説だったとは。
雪乃?多惠美?(どっちだった?)が作中で言ってくれなかったら、まったく知らずに読み終わるところでした。
こちらは旧家の四姉妹じゃなくて、老朽化した洋館に暮らす鶴代と佐知の母娘+同居人の雪乃と多恵美が主人公。
恋愛や仕事のことだったり将来への不安だったり、それなりに人生を積み重ねてきた4人には悲喜こもごもありますが(多恵美にはない…かも?)、いきなり出てくるカラスの善福丸と河童のミイラ、佐知の心の声や雪乃の毒舌のおかげで暗さのない面白い作品に仕上がっていました。あ、山田さんの騎士道精神もいいスパイスになっています。
この共同 -
Posted by ブクログ
物語の舞台は 古い因習が残る拝島
十三年に一度の大祭の夏
島外の高校に進学した悟史は、
祭りの為島に帰る
この少年がこの世のものでないものが見えてしまうので、因習と共に島に現れるモノを見てしまうのが辛くて、島に帰るのが憂鬱
今年は巳年、暦では2月3日から干支も変わる
久しぶりの三浦しをんさんを “白いへび”で
私の田舎の神社も白蛇伝説があり
大祭は三年に一度
決まった干支の年に開催される
昔は四年に一度と言っていたのだけど
わかりやすいように変えたようですね
以前は 開催した年を含めて4年と数えたと思う
だからこの13年に一度も十二支一回りかなと思ったり
三浦さん2001年「白蛇島」改 -
Posted by ブクログ
何か壮大な事件とか起こるわけじゃないんだけど、日常で起こるちょっとした出来事だったり、それぞれが抱えている胸の内が描かれていた。
竜人やマルちゃんをはじめとして、見守り、支え、受け止めてくれるみんな。
「そんなにも心を開いたり、だれかを求めたりする局面は、このさきどれだけ生きても自分には訪れないような気がした」とどこか孤独を感じていた怜が、最後には、自分を愛してくれている周りの人々を認めて、自分もまたみんなを愛しているんだと自覚できてよかった。
伊都子のように愛情深くかっこいい女性になりたいなあ。
マルちゃんのいう「不思議な感覚」って多分、離人感(離人症)なんじゃないかなあ。自分も昔頻繁