西加奈子のレビュー一覧
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ネタバレ読んだことがあるような気がするのだけど、思い出せない。
戦争で小さな妹が疎開して、父親が宛名だけを書いたはがきを渡す。妹には○か×を書くように伝えて、最初の日は大きな○のハガキが届く。それがだんだん○が小さくなり×になり……。
少しドキドキしてしまったけど、最後は妹は大きくなったという話。
文字もまだ書けない小さな子供すら疎開しなければならない状況になる悲惨さ。ひどい風邪をひいて隔離されている……ということは、栄養状態も悪く薬もなくて治らない状況。
戦争の悲惨さを書いた絵本なのだろうけど、ちゃんと家族が妹を迎える様が家族の繋がりだけはしっかりと残ってたのかなと。
これ、話の一部らしいの -
Posted by ブクログ
人と違う事がカッコいいと思う時期ってある。
「ドラマティック」
こっこにとっては香田めぐみさんのものもらい・眼帯であったり、ベトナム難民のゴックんの長い名前や境遇であったり、朴くんの不整脈であったり、ぽっさんの吃音であったり。
しかし、朴くんの不整脈をカッコいいと思いマネしたこっこを先生が怒っていた様子。
そのことをこっことぽっさんは真剣に考える。
カッコいいと思って真似することはいけないことなのか、マネして良いことといけないことの線引きはどこなのか。
それ以来、こっこは言葉にする前に少し考える様になった。
そんな所にとある事件。
こっこ自身に起きたドラマティックな出来事がこっこを大きく成長 -
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ネタバレ守口廃尊がいい
定とのやりとりがいい
定の海外での経験や父母悦子との話、もっと聞きたくなった
定のエッセイが読みたいと思った
最後のシーンは笑顔のまま涙がじんわり
雨をやませてほしいという担当作家の要望に対して、まっすぐに儀式という選択をした定がこころに残った
定の選択は定にとって今自分にできるいちばんの方法を選んだだけ、それが大変とかそんなことは置いといて
当たり前とか普通とか常識ってなんだろう、周りからどう映ろうと、きっとすべての言動にはその人が選択した事情や理由があって、それは他人がどうこういうことじゃないよなって、そんなこんなを考えてしまいました -
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公のあまりの極端さに笑ってしまうところもあったけど、共感点が多かった
葉太の小説に対する気持ち
自分のことを分かってくれる誰かがいる、というより自分と同じようなことを考えている人がいる!という気持ち
葉太が葉蔵に感じるように、共通点から親近感で主人公へ心を許していくあまり、自分がとらない言動をとられると裏切られたような気持ちになるの、わかる
陰鬱な過去の出来事を思い出したときに「そのとき」に纏わる一連をすべて思い出さないと終わらないなどは、わかりすぎてつらい
誰のために演じてるのか、誰も見ていないところで
自分の過去の失敗を思い出してつらくなって恥ずかしすぎて消えたくなること、どうせ -
Posted by ブクログ
平和を願うための絵本として、手にした作品です。たださんの本棚からの選書、ありがとうございます。この作品は、教科書にも掲載されているのですね…。そして、著者は向田邦子さんと角田光代さん、絵は西加奈子さんという、すごい作品です。
ストーリーは、戦争末期のある家族に焦点をあてた作品です。戦況が思わしくない日本…いつ爆弾が降下されるかわからない緊迫感と、食糧難からのひっ迫感…街にいた子供たちは次々に疎開していきます。そして、一番小さな妹が疎開するとき、まだ字の書けない小さな妹に父は元気に過ごせたら〇を書いてポストに投函するようにと、沢山の葉書を持たせます…。疎開して最初の葉書には、はみ出さんばか -
Posted by ブクログ
特殊な環境で生きてきた主人公の定はとても変わっているが、私の周りにいないキャラクターで目が離せなくなってしまった。
言葉に対してとても誠実に生きているが、物語の初期は自分の感情にも周りの感情にも疎いことから少し冷淡に感じる。
それが、顔のパーツがありえない配置のプロレスラー守口廃尊や、見た目の良い編集の後輩 小暮しずく、イタリア人と日本人のハーフで目が見えない武智次郎と交わることで、胸が温かくなったり、吐き気がしたり笑顔を浮かべるようになったり世界への扉が開いて行くと、定の魅力もどんどん増して行った。
守口廃尊のキャラクターも良かったし、小暮しずくと仲良くなれたことも読んでいて嬉しかった。
た
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