西加奈子のレビュー一覧

  • きいろいゾウ

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    たまーに「寂しい」と言う言葉が心に広がる時がある。
    そんな時、私は「寂しさ探し」の旅に出る。
    ほら、やっぱり私は寂しい人やと「寂しい」を証明する事実を見つけ出す。

    そんな気分じゃない時は気にもかけないような事に光を当てて。
    ほらっ!と自慢げに思う。
    昔はこの事をなぜ行うのかが気になって仕方がなかった。
    が、今では慣れたものでこのことに抗わなくなった。
    しゃーない。私はそんな人だ。
     
    西加奈子の「きいろいゾウ」を読んだ。
    なんか元気な時の自分とそうでない時の自分の両方に出会った気がした。



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    2025年02月08日
  • おまじない

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    燃やす、いちご、孫係、あねご、ドラゴン・スープレックスが好き
    対談で気づいたけど、確かにおじさんとかおじいさんに救われる話が多いな
    本人を傷つけないことが前提だけど仲間内で悪口を言って笑う時間が必要って、すごくわかるなあと思った。そんな綺麗でいられないからね。
    私も気にくわないものを腐す時間がないと生きていけない。
    対談の、子供を砂場で裸足でいさせるか靴を履かせるかのくだりがすごく自分の人生観に合ってて読んでて気持ちよかった。
    裸足を貫く勇気はないけど正直に自分の気持ちを話したうえで靴を履かせるって子供に対してすごく誠実な感じがした。
    素直に自分のダメなところとか弱いところを出して生きる方が楽

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    2025年01月24日
  • しずく

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    好きだなぁこの作品。
    『木蓮』『しずく』『シャワーキャップ』がお気に入り。
    自分に正直に、自分のペースで、自分を好きになって、自分を大事にして生きていきたいなって思えた。
    いい時間だった。

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    2025年01月23日
  • きいろいゾウ

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    ネタバレ

    最初の田舎暮らしの描写がすごく好きで、自分の好みにもフィットしていたんだけど、だんだんと見えてくる主人公「ツマ」のメンヘラのような、モラトリウムのような気質に少しイラッとしてしまい、私には合わないかも…?と思うときも多々あった。半分過ぎたくらいからは、良いシーンも沢山でてきて、やっぱり登場人物(特にアレチさんと駒井さん)の好感度もどんどん上がって、楽しい読書ができた。コソクやカンユ、メガデスと言った動物たちのキャラクターの描かれ方、そして植物や虫のキャラクターの描かれ方にはとても新鮮味を感じ、面白かった。
    最後はツマもムコも成長する終わりで、気持ちよく読み終えられた。
    でもやっぱり、個人的には

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    2025年01月23日
  • しずく

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    ネタバレ

    「女二人の物語」 根底にずっと優しさがある。

    ランドセル
    ピンクのランドセル同士仲良くなったくみちゃんとみっちゃんは、久々再会してロスへ旅行へ行き変なパーティに呼ばれ、子供の時くみちゃんが引っ張って小学校まで行ってくれたように、パーティを抜け出す。くみちゃん 離婚するねん。

    灰皿
    亡くなった夫と一緒に住んだ家を小説家の女性に貸した。小説家は「あなたのうんこを食べるまで」で賞を取ったが、俺に恥をかかせて、と振られた。もう書けない。夫は昔から小説家になるのが夢で、好きな小説家が自殺したのに妻の知らぬ所でショックを受け、一日家を空けた。灰皿が書斎にあった。夫は帰ってきた。妻は小説を読むのが怖かっ

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    2025年01月25日
  • 舞台

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    ネタバレ

    自意識に悩まされる気持ちはよくわかる
    他人によく思われたい、ダサいと思われたくない、ちょうどいい立ち位置にいたいと思う気持ちは口にはしないけど感じたことのある苦い感覚
    自分がどうみえているか、本当にしたい事があっても他人の目がきになってできない、思ってもないことを言ってしまう時もある
    それを恥じるんじゃなくて、認めてあげて生きていたら楽になれると思った
    自分を認めてあげれば他人のことも認めてあげられるのかもしれない

    印象的なシーンは父親に調子に乗るなと言われるシーン
    あの時の羞恥心たるや、、、

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    2025年02月24日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    全体の話の面白さというより、文章の美しさが魅力タイプの小説だと思う。事件があって推理小説っぽくなるのかなとも思ったが、あくまで恋愛?小説として書かれていた。内容を全て理解できているとは思わないが、読んだ後不思議な気分になる本。そしてそれは不快な気分ではない。

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    2024年12月28日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    ネタバレ

    昔読もうとしたときに、よくわからず途中で読むのを辞めてしまい長らく積読状態だった。
    今は逆に淡々と進む物語が心地よく感じて、感じ方は変わるものだなと思った。

    2組のカップルの温泉旅行の様子が4人それぞれの視点から語られる物語。
    温泉宿に向かうバスからその日の夜までの出来事が視点を変えて4回語られる。
    途中に挟まれる別の旅行客のエピソードで、翌朝事件が起こったことが明かされる。
    主要人物4人の語りから事件の真相が明かされるかと思ったが、最後まではっきりとした描写はなかった。
    なぜ事件が起きたのか、ナツとトウヤマの関係は、トウヤマと牡丹の女性の関係は、、なんとなくわかるようでわからないままのこと

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    2024年12月01日
  • 円卓

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    人と違うことに憧れるこっこ。読み始めは子供特有のよくある自分が特別でありたいという欲求かと思いましたが、読み進めると、何かが違う、こっこの強烈な個性が徐々に理解できました。ラストシーンは流石としか良いようがない美しさ。

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    2024年11月29日
  • 円卓

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    多感な小学3年生、こっこを取り巻く個性的な人たちとの何気ない日常。感性が少しだけ人と違うようなこっこではあるがその気持ちは分からなくもないくらいの外し方が絶妙。ともするとイジメに発展しそうな状況だけど、登場人物達がとても優しくて癒されます。特にぽっさんがお気に入りです。家族な友人達のそれぞれの個性が際立ち魅力的です。とてもユーモラスな言葉や会話のリズムが楽しく、真似したくなります。

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    2024年11月24日
  • 舞台

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    ネタバレ

    自分を演じることに疲れた若者の話かな。
    本文中に、演じることは自己防衛であり他者への配慮でもあるというような文章があったけど、配慮が過ぎると辛くなるよな、とも思う。
    主人公は自意識が強すぎて笑えるぐらいだっけど、それは周りの期待に応えすぎた結果なのかもしれないなと思うと、最後に抜け出せて良かった。

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    2024年11月21日
  • 字のないはがき

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    「向田邦子=原作」はもちろんだし、「角田光代=文」も解るけど、「西加奈子=絵」で少々混乱。絵を任せちゃうんだ、という驚き。しかしながら、クレヨンで描かれた西さんによる絵は登場人物の表情を(と言うか最早上半身すら)描かない徹底っぷりで、解像度の高さを感じた。

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    2024年11月06日
  • ご本、出しときますね?

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    西加奈子さん、朝井リョウさん、加藤千恵さん、羽田圭介さんなど、多数の著名な作家さんとのトークがとにかく面白い。
    みなさん言葉選びが秀逸で何気ない話でも深さが出て思わず笑ってしまう。
    親交の深い若林さんだからこそ聞ける攻めた質問も多数あって興味深かった。
    いろんな作家さんの人間性が垣間見れる。
    マイルールやオススメの一冊などを紹介してくれていて、読みたい本も見つけらた。

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    2024年11月03日
  • こうふく みどりの

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    ネタバレ

    罪を犯したからこその許容
    泥臭い女たちの力強い抱擁
    弱さも汚さも包括した人間達の中にある強さ
    コスパ重視の現代において、
    脈々と息づく命の鼓動を思わせる作品

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    2024年10月15日
  • 字のないはがき

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    どこかで物語自体は読んだことがあった、いつかの教科書かな。原作は戦争時代の向田邦子さんの家族との思い出を綴ったエッセイ。そちらをもとに文を角田光代さん、絵を西加奈子さんが担った絵本。この話が現実にあったということが戦争の悲痛さをより一層感じさせる。表紙にもなっているたんぽぽは「ちいさないもうと」を象徴しているとのこと。平和に暮らせていることがどれだけ恵まれているのか、普段忘れがちな意識をこの本は思い出させてくれる。

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    2024年10月14日
  • 舞台

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    自意識。常にどう見られてるかを気にする描写。他人から見える自分も、そうじゃないと否定するのではなくそのまま受け入れたい、そう感じた。

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    2024年10月12日
  • 通天閣

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    連作の始まり、太字が夢のことだと分からなかった
    おっさんと、実はその娘の連作
    最後通天閣に登るおっさんを二人眺めている

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    2024年10月10日
  • 炎上する君

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    めちゃくちゃだけど優しくて面白かった
    特に最後の「ある風船の落下」

    ストレスが溜まると風船になって空を飛ぶ
    他人と関わると風船が落下する

    炎上する君
    オタク根暗女子二人が足を炎上する男に恋をする

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    2024年10月10日
  • わたしの名店

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    稲垣えみ子さんお目当てで読みました。
    他の方々のエッセイも大変面白く、思わぬ収穫でした。
    ここに出てきた店の鍋焼きうどん、メーヤウ、ピネライス…食べてみたい。

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    2024年09月22日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    森さんの発言がいい
    戦いの土俵に当たり前のように、強迫的なまでにしがみついてしまうのはなぜなのか
    戦場から離脱するのが負けのように感じられ、どうしても引け目を感じてしまうのはなぜなのか  
    助けが必要な時に助けを求めるのは、許可すらいらないほど当たり前の権利なんだよ、って言われてみたらなんてことない言葉だけど。
    誰かに対する負の感情や度を過ぎた中傷行為が、血を巡らせるための代償行為と考えると夜が明けることなんてないのかもしれない
    助けて、の一言を気軽に言える世の中に変わっていくことが夜明けに繋がるのか
    かといって、困っている人に手を貸せるシステム作りには共有地の悲劇問題がついて回るし現実は難し

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    2025年06月09日