西加奈子のレビュー一覧

  • 字のないはがき

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    ネタバレ

    読んだことがあるような気がするのだけど、思い出せない。

    戦争で小さな妹が疎開して、父親が宛名だけを書いたはがきを渡す。妹には○か×を書くように伝えて、最初の日は大きな○のハガキが届く。それがだんだん○が小さくなり×になり……。

    少しドキドキしてしまったけど、最後は妹は大きくなったという話。


    文字もまだ書けない小さな子供すら疎開しなければならない状況になる悲惨さ。ひどい風邪をひいて隔離されている……ということは、栄養状態も悪く薬もなくて治らない状況。
    戦争の悲惨さを書いた絵本なのだろうけど、ちゃんと家族が妹を迎える様が家族の繋がりだけはしっかりと残ってたのかなと。
    これ、話の一部らしいの

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    2024年03月10日
  • 通天閣

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    何度読んでもじわっとくる通天閣
    通天閣には2回しか行ったことがないけれど、あの雰囲気、わかるわかる。

    よし、なんでもいいや、とりあえずまた今日も頑張ろう、と思える

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    2024年02月26日
  • 炎上する君

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    「私のお尻」「ある風船の落下」がよかった。他人のことを気にしすぎたら、一度その自分を置いていこうと思った。

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    2024年02月20日
  • 円卓

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    人と違う事がカッコいいと思う時期ってある。
    「ドラマティック」
    こっこにとっては香田めぐみさんのものもらい・眼帯であったり、ベトナム難民のゴックんの長い名前や境遇であったり、朴くんの不整脈であったり、ぽっさんの吃音であったり。

    しかし、朴くんの不整脈をカッコいいと思いマネしたこっこを先生が怒っていた様子。
    そのことをこっことぽっさんは真剣に考える。
    カッコいいと思って真似することはいけないことなのか、マネして良いことといけないことの線引きはどこなのか。
    それ以来、こっこは言葉にする前に少し考える様になった。
    そんな所にとある事件。
    こっこ自身に起きたドラマティックな出来事がこっこを大きく成長

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    2024年02月19日
  • 地下の鳩

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    生きていれば楽しいことだけじゃなく嫌な思い出やつらい過去、過ちが必ずある。
    それでも自分に正直に生きることは素敵だし難しい。

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    2024年02月07日
  • さくら

    匿名

    購入済み

    楽しさと悲しさが同時にあり、なんとも言えない気持ちになりました。

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    2024年02月02日
  • サラバ! 中

    匿名

    購入済み

    奇妙ながらも家族としての絆があると思っていたので
    話の展開に驚きましま。
    次の展開が気になります。

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    2024年01月31日
  • サラバ! 上

    匿名

    購入済み

    凄く変わった姉、美しい母、大人しい父親、との暮らし、海外での生活など、自分の生活では経験した事がない話しばかりだったので興味津々で読み進めました。

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    2024年01月28日
  • ふくわらい

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    ネタバレ

    守口廃尊がいい
    定とのやりとりがいい

    定の海外での経験や父母悦子との話、もっと聞きたくなった
    定のエッセイが読みたいと思った

    最後のシーンは笑顔のまま涙がじんわり

    雨をやませてほしいという担当作家の要望に対して、まっすぐに儀式という選択をした定がこころに残った
    定の選択は定にとって今自分にできるいちばんの方法を選んだだけ、それが大変とかそんなことは置いといて
    当たり前とか普通とか常識ってなんだろう、周りからどう映ろうと、きっとすべての言動にはその人が選択した事情や理由があって、それは他人がどうこういうことじゃないよなって、そんなこんなを考えてしまいました

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    2024年01月28日
  • 炎上する君

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    以前著者の他の作品を最後まで読めなかったことがあるので期待していなかったが、面白かった
    「甘い果実」が特に好きでゲラゲラ笑いながら読んだ
    非現実的で突飛な展開が多いのにリアリティがあって不思議な作品

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    2024年01月23日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    初の西加奈子、とても好みだった 旅先の描写はもちろん人に対して不安定に抱く暴力的な衝動の捉え方がうますぎる

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    2024年01月17日
  • こどものころにみた夢

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    文章と絵で綴られた「こどものころに見た夢」をテーマにした短編アンソロジー。夢の世界は辻褄が合わないような不思議な光景、場面展開が見られるけれど、現実とぜんぜん関連がないわけではないですよね?その夢と現実との繋げ方というか絡め方が12人の作家ごとに違うのが面白いです。これは夢の中?と読んでいて戸惑うものもあり。え!これ現実に起きたこと?というものも。ミステリーあり、サスペンスあり、ロマンスあり、回顧録あり、お笑いあり…一つ一つは短いけれど、なかなかに濃い内容でありました。歌人の穂村弘さんのお話が一番印象に残りました(爆笑でした)。

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    2023年12月26日
  • ふくわらい

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    変わり者の多い物語ですが
    その人たちとの関わりによって定の世界がだんだんと広がっていくのが素敵でした。

    水森康人が定の心の中の「純粋」を見たいと言っていましたが
    何も知らない少女が、どんどん知識や刺激を吸収して1人の人間になっていくような感覚です。

    なにより、定が「自分」を楽しむようになってよかったです。

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    2023年12月23日
  • 円卓

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    思ったこと何でもかんでも口に出しちゃダメなんだ…!って気づく瞬間がある。気づいた途端、急に喋るのが下手くそになり結果コミュ障。

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    2023年12月17日
  • 舞台

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    ネタバレ

    主人公のあまりの極端さに笑ってしまうところもあったけど、共感点が多かった

    葉太の小説に対する気持ち
    自分のことを分かってくれる誰かがいる、というより自分と同じようなことを考えている人がいる!という気持ち
    葉太が葉蔵に感じるように、共通点から親近感で主人公へ心を許していくあまり、自分がとらない言動をとられると裏切られたような気持ちになるの、わかる

    陰鬱な過去の出来事を思い出したときに「そのとき」に纏わる一連をすべて思い出さないと終わらないなどは、わかりすぎてつらい

    誰のために演じてるのか、誰も見ていないところで
    自分の過去の失敗を思い出してつらくなって恥ずかしすぎて消えたくなること、どうせ

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    2023年12月17日
  • 炎上する君

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    軽い読み口、突飛なアイデア。なんだかスタイリッシュだけれどおどろおどろしい短編集。

    山崎ナオコーラに対する偏愛がたまらない本。

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    2023年12月12日
  • サムのこと 猿に会う

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    「プラスチックのように軽薄で、スポンジみたいに頼りない人間関係」っていう表現にグッときました。深い人間関係を欲す人って多い気がするけど薄っぺらい人間関係ってのも悪くないし、必要だと思います。

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    2023年12月09日
  • くもをさがす

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    今まで英語圏の国には興味がなかったが、読んでバンクーバーに行ってみたくなった。特に薬物を使わざるを得ない人生を歩んでいる他人を差別しない、というのが良かった。
    作者の力強さと他者から分け与えられてみなぎるパワーが伝わってくる一冊。

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    2025年08月16日
  • 字のないはがき

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     平和を願うための絵本として、手にした作品です。たださんの本棚からの選書、ありがとうございます。この作品は、教科書にも掲載されているのですね…。そして、著者は向田邦子さんと角田光代さん、絵は西加奈子さんという、すごい作品です。

     ストーリーは、戦争末期のある家族に焦点をあてた作品です。戦況が思わしくない日本…いつ爆弾が降下されるかわからない緊迫感と、食糧難からのひっ迫感…街にいた子供たちは次々に疎開していきます。そして、一番小さな妹が疎開するとき、まだ字の書けない小さな妹に父は元気に過ごせたら〇を書いてポストに投函するようにと、沢山の葉書を持たせます…。疎開して最初の葉書には、はみ出さんばか

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    2023年11月09日
  • ふくわらい

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    特殊な環境で生きてきた主人公の定はとても変わっているが、私の周りにいないキャラクターで目が離せなくなってしまった。
    言葉に対してとても誠実に生きているが、物語の初期は自分の感情にも周りの感情にも疎いことから少し冷淡に感じる。
    それが、顔のパーツがありえない配置のプロレスラー守口廃尊や、見た目の良い編集の後輩 小暮しずく、イタリア人と日本人のハーフで目が見えない武智次郎と交わることで、胸が温かくなったり、吐き気がしたり笑顔を浮かべるようになったり世界への扉が開いて行くと、定の魅力もどんどん増して行った。
    守口廃尊のキャラクターも良かったし、小暮しずくと仲良くなれたことも読んでいて嬉しかった。

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    2023年10月16日