西加奈子のレビュー一覧

  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    女性として生きて来た中での、著名&人気作家さんたちが悩みを赤裸々に綴られた連載が一冊に。

    自分が女性でいることを肯定するために背中を押してくれるような内容だった。

    無神経な数多の男性達に加害されてきた傷への癒し 自分だけではなかった、という、女友達と行ってきた、経験を分かち合って貰えることへのありがたみ

    女性の身体の不安 妊娠や性行為、体調不良、弱さ
    見た目への若い頃の過剰な拘り、ジャッジされることへの抵抗感と迎合

    まるっと。

    0
    2025年12月07日
  • サラバ! 下

    Posted by ブクログ

    無条件に面白かったです。
    生い立ちからおっさんになるまで、ひとりの人生を覗かせてもらいました。
    三巻あるので読む前は一瞬躊躇しましたが、読み始めたら止まりませんでした。

    0
    2025年12月06日
  • サラバ! 中

    Posted by ブクログ

    無条件に面白かったです。
    生い立ちからおっさんになるまで、ひとりの人生を覗かせてもらいました。
    三巻あるので読む前は一瞬躊躇しましたが、読み始めたら止まりませんでした。

    0
    2025年12月06日
  • サラバ! 上

    Posted by ブクログ

    無条件に面白かったです。
    生い立ちからおっさんになるまで、ひとりの人生を覗かせてもらいました。
    三巻あるので読む前は一瞬躊躇しましたが、読み始めたら止まりませんでした。

    0
    2025年12月06日
  • わたしに会いたい

    Posted by ブクログ

    性や癌、身体のことがテーマな短編集。
    久々の西加奈子。勢いがあって面白かった。
    とくに「あらわ」のぶっ飛んだ感じが好き。
    「チェンジ」の不満のぶつけ方も好き。

    0
    2025年12月06日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    「私の身体」を「生きる」とは何だろう。いや、「私の身体」とは何だろう。そもそも、「私」とは何だろう。
    各作家たちの切り口は様々だが、みな共通しているのが、己という存在を不可欠に構築するこの肉体というものの生物的な役割にも社会からの眼差しにもかなり戸惑い、苦しみ、受け入れたり受け入れられなかったりしながらどうにか生きている点で、強く連帯感を持ちながら読んだ。

    痛ましさを感じたのが、執筆陣の女性たちはほぼほぼみな性被害の経験がある点。私にもあるし、私の友人たちもほとんどあると思う(学生の頃、痴漢が話題になったとき、その場にいた10人ぐらいのなかで痴漢に遭ったことがない子は1人しかいなかったことを

    0
    2025年12月04日
  • 窓の魚(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    西さんの中ではかなり純文学よりな一冊だと思う。派手な何かが起きるわけじゃなく(起きるっちゃ起きるのだけど)、静かに温泉旅館での一泊二日が過ぎていく。その間の登場人物それぞれの心の動きと独白をかなり濃密に描写した物語は、ボタンのかけ違いのよう。修復しようにも歩み寄らないと実現できない。修復不可能なまま、凸凹な四人の現在地を炙り出している。

    チューニングをミスした楽器が奏でる不協和音を聞いているような不穏な読み心地なんだけど、うわー、人生ってこんなことあるよなーって共感してしまう場面が幾つももあった。

    物語は章ごとにナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオの一人称独白で展開されるのだけれど、その書き分け

    0
    2025年12月03日
  • 舞台

    Posted by ブクログ

    妙に刺さって一気読みしてしまった。
    読み始めて共感性羞恥の一種なのか、ヴーーーと唸り声をあげそうになった。若い頃ならそのまま本を閉じていたかもしれない…
    でも歳をとると言うのは悪いことではないようで、自分は今はもうその痛さの先に居て昔より格段に生きやすくなったな、なんて素直に喜びながら読んだりしていたのだけど。
    半分過ぎたあたりから少し様変わりしてきて真顔になっちゃったよね…

    自分らしく生きるって結局なんなんだろ。
    理想を演じていれば真実になると信じて知らない間にガチガチに固めちゃってた鎧を少しずつ脱いでいくのは途方もなくて勇気のいる作業だけど、柔らかい部分を剥き出しのままでいられるような

    0
    2025年12月02日
  • 炎上する君

    Posted by ブクログ

    どの短編も、発想が大胆で視点が斜め上。現代社会の矛盾を軽くひねって見せるような、ちょっと刺さるテーマばかりだった。
    なかでも表題作は特別で、2回読み、3回目は10歳の娘に音読した。恋愛ドラマを見れば「オエッ気持ち悪い」と言い、クラスの女子たちの会話にもあまり興味を示さない、まっすぐなタイプの娘。20分以上かかったけれど、「面白い」と笑ってくれて、どこか共感する部分があったようだ。今は同じ空気を持つ友達が身近にいないけれど、いつか自然に分かり合える人に出会えるといいと思う。

    短編は、魅力的な世界ほど唐突に終わってしまう。その“あっさり”がさみしくて、もっとこの奇妙で楽しい世界に浸っていたかった

    0
    2025年11月25日
  • わたしの名店

    Posted by ブクログ

    これはいいものを読ませていただきました!
    読んでいて幸せになれる本。

    やっぱりおいしい食べ物にまつわるエッセイが大好き。
    28人の著名人が実在する名店の思い入れのあるメニューを紹介してくれていて、すべての作品からその食べ物への愛が感じられて最高でした。

    初めて読む作家さんも何名かいらっしゃって、この方の文章好きだな、他の作品も読みたいなと思える作家さんに出会えるのがアンソロジーの好きなところです。

    同じくポプラ文庫さんから出版されている
    『3時のおやつ』も読みたくなりました!

    0
    2025年11月23日
  • きいろいゾウ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    途中までは、読みにくい本だな、と思った。
    途中から、色々考えた。ジャンルを問わず、本当に、いろいろ。

    子どもを産むか産まないか。
    子どもは大好きだし、私は自分にとって自分が1番の親友だと思ってるくらいには自己愛あるから自分遺伝子の入った人間がどんなものか見たい気持ちもある。
    でも、そんなほぼ期待に満ち溢れただけの気持ちで子を持つと、万が一何か障害を抱えていたりした時に生活の中でその子を憎んでしまうと思う。
    だから、例えどんな子が産まれてもこの人との子どもが欲しいとか、この人となら乗り越えられるし乗り越えたいとか、そんな人と出会わない限り子どもを持とうとはしないと思う。
    思いがけずに授かったり

    0
    2025年11月21日
  • サラバ! 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    グッと心が熱くなるような読後感。
    信じられるものは自分自身、自分の中にすでにあるもの。だけどそれを見つけるためには人は動かなければいけないのかもしれない。はじめからここあるんだけど、じっと待っていても見えない。動き出したときに見つかるものなのかもしれないと感じた。

    サラバ。「生きていることは、信じているということだ」「僕は神様に出会い、出会った瞬間、別れを告げることが出来るのだ」「生まれた場所に触れた途端、別れの気配がしている。でも僕は、決して絶望しない」「僕は僕を、信じている」

    生まれた瞬間、死ぬことは決まっている。それが人生。それでも生きていくということは、私は自分自身を信じているとい

    0
    2025年11月16日
  • GOAT

    Posted by ブクログ

    GOAT創刊号!

    小説、詩、短歌、エッセイ、哲学。
    ジャンルも国境も超えて、かつてない文芸誌、ここに爆誕!!!

    あ〜面白かった〜!!
    買ってからずっと置いたままだったけど、第2巻も出たことだしと思って 読み始めたらめちゃくちゃ面白かった!

    たくさんの著名な作家さん達が こぞって名を連ね、"愛"をテーマに ほとんどが読み切りで書かれている。
    対談はスルーしちゃいましたが、それ以外はほぼ読んだけど ハズレなかったな〜!
    たった510円で(ゴートにちなんでの510円) こんなに盛りだくさん!
    紙は再生紙を利用してるけど、味があるしカラフルで可愛い♡
    読み切りだったのが

    0
    2025年11月14日
  • サラバ! 中

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    僅か2回の通勤時間で読み終えてしまった…!
    歩の学生期が淡々と(色々起こりはするものの)過ぎていくだけかと思いきや、喪中に返り咲く母、巻貝の姉、俗世を捨てた父…圷家イベント起こりすぎ。おかげで最後の1行まで、絶対に読み落とすものかと、かじりついて読みました。残り一巻しかないなんて…!(もっと読んでいたい!)

    0
    2025年11月14日
  • ふくわらい

    Posted by ブクログ

    途中から一気に読んでしまった。
    グロいけどそのグロさ以上にひとがどう世界を捉えるのかひとの人類学というか人間学みたいな視界を広げてくれる作品だった。西加奈子さん恐ろしい!!どうしたらこんな作品が書けるのか。。。

    0
    2025年11月07日
  • くもをさがす

    Posted by ブクログ

    異国の地カナダで、癌だと診断された作者の治療の経過と心の動きが描かれている。

    現地の看護師さんの言葉が大阪弁で笑えた。ほんとにそんな勢いと雰囲気なんだろうな。

    作中 ウイリアム・フォークナーの引用
    「文学は、真夜中、荒野のまっただ中で擦るマッチと同じだ。マッチ1本では到底明るくならないが、1本のマッチは、周りにどれだけの闇があるのかを、私たちに気づかせてくれる」

    本を読むことで物語を追体験できるが、それは現実に自分の身に起こった出来事ではない。せいぜい想像力という翼を鍛えて闇夜を無事に飛べるように祈るしかないのか。

    西加奈子さんの弱さも含めた凛とした強さ
    とても印象深い1冊になりました

    0
    2025年11月02日
  • サラバ! 下

    Posted by ブクログ

     言語を超えたものを言語によって表現すること。それこそ文芸の冥利ではなかろうか。

     本作は自分が読んできた中で最もそれに成功している。ずっとこんな小説が読みたくて探し求めていた。殆ど理想そのものと言って良かった。

     以心伝心、不立文字。

    0
    2025年11月02日
  • くもをさがす

    Posted by ブクログ

    素晴らしい一冊だった。手元に置いておきたいと思った。排外主義が蔓延する中、人と人との繋がりの素晴らしさを感じることができた。

    0
    2025年11月02日
  • くもをさがす

    Posted by ブクログ

    ガン闘病記である。お涙ちょうだいな感じでなく、淡々とでも進んでいく。それがリアルで読んでいて辛い部分もあった。なんでもないような日常が、実は幸せなんだとわからせてくれる本。

    ガンの話ではなく、日本では広告など常に提供されて刺激が多いというのが、なるほどと思った。あと、日本人は食にかなり貪欲だというのも納得。食レポなんて独自の文化だろうなぁ。
     

    0
    2025年10月30日
  • サラバ! 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    西加奈子が好きで買って、数ページ読んで合わないと思って長い長い間本棚にしまっていた本。その間に結婚して子ども産んで、価値観が大いに変わって…集中力が戻ってきたから読めるようになった作品。買った頃は上中下巻なんて長すぎて読んでられない、と思っていたけど、今の私にはサクサク読める、不思議。

    分厚く3巻もある、一体何が起こるのか、とワクワクするも劇的な何かが起こるわけではない、圷家の毎日が、歩目線で語られていく。しかし、圷家の日常は全くもって中庸でない、ご神木と呼ばれる姉が何をやらかすのかと数行ごとにハラハラするし、その姉と対立する母は、まるで私の母や母になった私のようで、ああ、、、となる。
    気づ

    0
    2025年10月29日