西加奈子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ今をときめく俳優陣が出演しているとあって映画版を先に観ました。
私にはかなり嵌る作品で、原作が気になりすぐさま一気読みしました。
正直、好みが分かれる作品だと思います。
世間的には受け入れ難い恋愛感情や性趣向、エキセントリックな妹のキャラ、性描写の多さなど読んでいて苦手意識をもつ人は多いと思います。
けれどもそれらを一旦受け止めることができる人にはオススメです。
また動物と暮らし、彼らのもつ偉大な力を日々感じている人たちには共感できる部分も多いはず。
原作も映画も私にとっては忘れられない作品となりました。
余談ですが、私も数年前に自死で大切な人を亡くしています。
病死でも事故死でもない、あの独 -
Posted by ブクログ
歩の姉の言葉、
「信じる気持ちを誰かに任せてはいけないわ」
この言葉は、劣等感の強い私が自信を持って生きていく為に、励ましを与えてくれる言葉となりました。
この言葉を読んだ時、
「そういえば私って、自分で信じる気持ちを決めていたっけ??」と強く疑問に思いました。
過去を振り返ると、私は幼少期から
「他人に自分がどう思われるか?」
を基準にして物事を決めてきました。
自分で信じたことを決めていない……。
人に合わせてばかりいるから…。
だからいつも、生きづらいなー、自分らしさってなんだろう?と思って生きてきたのだと思います。
自分の子どもとの関わりをを思い出すと、
こんなことを言わ -
Posted by ブクログ
ネタバレ久々に入ってしまった。戻ってこれなくてバッドに夜更かしした。リアルで残酷で文字だけで吐きそうやった、描写がリアルすぎる。西さんの「小説で書きたいことは、人間は変われるということ」という文章をみて納得した。何点か西さんの小説を読んだことがあるけど、そういったところに私はいつも惹かれる。
巻末対談がいい。景色が今までと違って見えたという美しいシーンを切り取って、違ったものに見えるということはこれから二度と同じように見られないという怖さでもあるという。寂しさと孤独は違うというのも分かる。孤独は自分との対話。自分と向き合うために孤独である時間は大切でそこから哲学的な考察が生まれる。寂しさは孤独をきちん -
Posted by ブクログ
西加奈子さんという人が、とても好きになる本。
いやまじで友達になりたい...
たくさんの人を愛しているから
愛されている事が伝わる。
海外での乳がん闘病生活について
不安、不便、心配、痛みなど、
リアルな辛い気持ちがが描かれている。
本当に辛い経験を乗り越えている最中でも、そこにはユーモアと愛がある。
闘病生活以外にも、
日本とバンクーバー間の文化の違いについても頷ける部分が多かった。
便利で安心な日本の良さも伝えつつ、
日本の広告の多さやルッキズム、
他人からの目を気にする文化についても言及していて海外生活経験のある人にはきっと深く共感できる内容だと思う。 -
Posted by ブクログ
『サラバ!』からの『くもをさがす』で完全に西さんのファンになってしまった。西さん、友だちになりたい。。。ただの闘病記なんかではない。西さんの人生そのもの。
西さんは最後に「本当に美しい瞬間は、私だけのものにしたい」と書いているが、十分有難いほどに美しい瞬間を書いてくれている。あまりにも剥き出しで何度も泣きそうになったけど、そこには常に希望があって、まっさらな事実があって、西さんの筆致のおかげで俯瞰して見られる自分がいたから泣かなかった。
正直勉強や仕事をしているうちは努力すれば報われるものだと、自分は強いと思うことが多かったけれど、子育てをしはじめるとなんと自分が非力なんだと思うことが多くて -
Posted by ブクログ
ネタバレまずは著者が、現在もお元気そうに過ごしている姿を見て嬉しく思います。
・
日本ではない海外で、癌を罹患し治療を行うとことがどれほど大変で怖いものなのかと考えさせられた。
読み進めていく中で、日本の医療の治療方針や医療従事者の方の接遇などがいかに素晴らしいものなのかと思った。
・
私の父も癌を罹患したが、とてもオペ当日に退院出来る状態ではなかったなと思った。
・
そして日本とはまた違うのが、友人や隣人が様々なサポートを本当に沢山している所が、心が温まり、
人との絆がとても強く素敵な文化だなと思った。
・
いつか、子供が大きくなった時に読んで欲しい1冊でした。 -
Posted by ブクログ
『非色』から立て続けに、シビレる作品で呆然としている。上巻以上に一気読みだった。
終盤は「自分を信じて生きるとはどういうことか?」という壮大な問いを掲げている。
エジプトの記憶が巻き戻り、歩の人生にとってかけがえのないものとなっていく展開、最後の一文の綺麗すぎる伏線回収で心身まるごと清い渦にのみ込まれた。
本を読み進めながら、自分の仕事の悩みを文章に乗せて考えていた。
何度挑戦しても自信が持てなかったのは、自分の内ですでに根拠をもって意思決定しているのにもかかわらず、
リーダーや先輩から「それは間違ってるかも、うまくいくのか?と問われたらどうしよう」という妄想が常に付き纏っていて、思った通り -
Posted by ブクログ
『サラバ!』を読み終えてまず感じたのは、これは一人の男とその家族の半生を描いた物語ではなく、「自分の人生を、自分で信じて生きるとはどういうことか」を描いた小説だった。
主人公の圷歩は、イランで生まれ、エジプト、日本へと居場所を移しながら成長していく。自由奔放な母、存在感の薄い父、そして強烈な個性を持つ姉・貴子。家族に振り回されながら育った歩は、やがて周囲の空気を読み、人から求められる自分を演じることが上手な人間になっていく。恋愛も仕事もそれなりにうまくこなし、外から見れば順調な人生を歩んでいる。しかし、その人生が少しずつ崩れ始めたとき、歩は初めて「自分は何を信じて生きてきたのか」という問いと -
Posted by ブクログ
ネタバレなるほどねーそう着地したかという感じ。確かに中あたりを読んでいる時はあのエジプトの話はただの幼少期の話でしかなかったのかと思っていたが、こう伏線回収きたか!と。
一つの救いは、はちゃめちゃな姉貴子に救いがあったこと。前半は、育てにくかったかもしれない自分を重ねつつ、親目線で、こういう子育ての辛さ、キツい…と母にも同情していたのだが、苦しみ探し続ければ安寧が訪れるのだということに安堵した。
では平穏な幼少期を過ごした(というかいい子ちゃんを演じざるを得なかった)歩が、後年もがくのも可哀想で、別に苦労がない人生だっていいじゃん…親に翻弄されなければ一生平穏な人だっているのに、と思ってしまうが、
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。