西加奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレアイに限らず、人は生きる権利・目的・根拠を求めていると思う。望んだか否かにかかわらず、それは強いほど、長続きするほどよい。
血のつながりは生まれてきたのは正当性を担保するため。
震災の渦中に自ら残ったのは、不幸な運命に自分が選ばれたと証明するため。
しかし当事者性を持ったにもかかわらずアイが激しく苦しんだことがある。流産である。
そこでアイは、不幸の当事者でありたいと願うのは傲慢であったと心から理解する。世界中の死者数を数えて苦しみを摂取していた彼女は、たった一つの命が消えたことに絶望した。
さらにアイにとって理解できないことが訪れる。ミナが中絶することを打ち明けた。アイは非常に大きな怒りを -
Posted by ブクログ
この巻良かった。宗教について不思議に思っていたことの答えが分かった気がする。
自分で自分が信じるものを見つける。
これだと思う。みんな多くの人がその時代、その時代、不安で厳しい生活しかない世界だった。だから、外にすがれるもの、心の拠り所となるものが欲しかったし、必要だったんだ。あとは、今現代より見えないものを信じる気持ちが今よりはるかに純粋だったとも思うし、大きくなってからも親への従順さとかも違っただろうし。そして、自分が信じたものが間違いだったなんて、そうそう信じられないし、自分の信念みたいになってからはそれを手放すのはかなり難しいからね。他人に無理強いさせなかったとしても、ある意味心を囚わ -
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Posted by ブクログ
ネタバレとても泣いた。
ミキの切ない恋心も、切なさも、家族の温かみも、一の絶望も、お母さん、お父さんの恋と、愛している人への、愛しているが故の反動の憎悪も、
全部全部、自分じゃ受け止めきれず、どうしようもなくて、泣くしかなかった。
サクラだけは誰に対しても平等で、いつもそこにいて、家族でいてくれる。
愛する気持ちや大切に思う気持ち、
愛しさがサクラというちいさなちいさな存在に詰まっている
西加奈子さんの作品は、本当に感情に色を付けてくれて、
読みながらぽかぽかしたり、切なくて悲しくて苦しくて胸がぎゅうっとなったり、
この本と向き合ってるときは自分も薫くんと全く同じ気持ちを味わった。
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Posted by ブクログ
乳がんを患った西加奈子さんのカナダでの闘病記。彼女の小説っていつも生命力に溢れてて、訳も分からず泣いてしまう、みたいなイメージだったけど、こちらのエッセイもそうだった。
自分とそんなに世代が変わらず、同じような年頃の子供がいる著者が、ある日がんの宣告をされて、日常を送りながら治療や手術をしていく様が生々しく描かれている。抗がん剤治療ってこんな感じなんだ、、手術前って自分もこういう気持ちになるだろうな、、などど、初めてと言って良いくらい癌を人ごとじゃなく感じた。
普通の日本人だったら腹が立って仕方がないようなカナダの医療システムに対し、関西弁でツッコミながら看護師と一緒に大笑いしてしまう著者
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