西加奈子のレビュー一覧

  • サラバ! 下

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    どんどん読み進む。それまで輝かしい人生を送って前進していたはずの
    歩の後退。
    しかしそれを経てこそこの書き物が生まれる。
    この家族は平穏で、ごく普通で、いつもの家族だった。
    そんな家族にこそ、こんなに上下左右激しい物語ってある。ひとつふたつ人々が読みたいと興味津々に思える大作が書けるのだ。
    2024.8.8

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    2026年01月16日
  • すきが いっぱい

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    ネタバレ

    作家の中で一番好きな西加奈子さんがあのレジャンド的存在の谷川俊太郎さんと一緒に創作されたとのことで絶対に欲しい!と思って発売日に買いに走りました。
    本好きさんの方たちも狙っていたのか、ラスト1冊になっていてなんとか駆け込みで手に入れられました。
    絵本のようなかわいい装丁で、絵も西加奈子さんが全て描かれていて素敵でしたし、
    お二人が一つのテーマに合わせて交互に詩をつづられていて、それぞれの魅力が詰まった文章についウルっとしてしまいました。
    本当に読めてよかったし、宝物になりました。

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    2026年01月14日
  • うつくしい人

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    ○読んだきっかけ
    白いしるしが面白く、他にも西加奈子の本を読みたかったから

    ○要約
    周りの目を気にして消耗している32歳の百合が、突発的に仕事を辞めて田舎のリゾートホテルで数日間を過ごす。その中で出会った、くたびれたバーテンダーの坂崎や浮世離れしたドイツ人のマティアスと過ごす中で少しずつ回復していく物語

    ○感想
    百合の性格が自分と重なるところが多く、とても共感しながら読めた(年齢が32歳というのも丁度同じだ)
    周りを気にして、いじめに加担してしまうとこなどモロに自分の中学時代を思い出した。
    また、細かな描写でいかに周りの目を気にしているか、そして親から経済的に自立できず そんな自分を責めつ

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    2026年01月12日
  • くもをさがす

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    前々から気になっていた西加奈子さんのエッセイ。

    トリプルネガティヴ乳がん(と書かれてる)を患って
    バンクーバーでの生活、日本とは異なった医療体制の話。
    そこで働く医療従事者さんたちの話。食文化など…

    もちろん闘病しているし読んでいてもきっと想像以上の辛さだったんだろうな、と思ったし
    それと同時に生きたいという思いも伝わってきたし
    病気の怖さ、死の怖さも。

    LGBTQIA+についても書かれていて、

    身体的な特徴で自分のジェンダーや、自分が何者であるかを他者に決められる謂れはない
    自分が自分のことを女性だと思ったら女性だし、男性だと思ったら男性だし、女性でも男性でもどちらでもないと思った

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    2026年01月12日
  • くもをさがす

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    本屋でなんとなく手にとって読んでみたら、著者の癌のお話でした。
    外国で大病を患う…私ならどん底に突き落とされるような気持ちで立ち直れないかもしれません。著者の明るさや前向きさに驚きつつも、いずれ自分の身に起こるかもしれない時のための勉強になりました。

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    2026年01月12日
  • くもをさがす

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    2026/01/10
    カナダでがんと宣告された筆者のノンフィクション。
    壮絶な日々の記録のはずなのに、セリフが全部関西弁。
    西さんのツッコミも入って、時々クスッと心を軽くしてくれた。

    恐怖も絶望も全部受け入れて、受け止めきれない自分もちゃんと受け入れる。
    とても強くて賢い人だと思った。
    やっぱり私は西加奈子が好きだ。この人の作品を、これからももっともっと読んでいきたい。そう思う。

    あとがきでの自分の子どもへのメッセージに共感し過ぎてめっちゃ泣いた

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    2026年01月10日
  • くもをさがす

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    カナダでの医療が日本と違ってて驚くことだらけ。初めての癌治療、日本でだって戸惑うのに、十分に言葉の通じない、システムも考え方も違う異国では。

    自分の体のボスは自分。どんな選択をしてもいい。

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    2026年01月10日
  • i

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    文芸誌goatで初めてこの方の小説を読んだ。
    内容をしっかりとは覚えてないけど、
    卑屈さというか、厳しさみたいなものを感じたことを覚えてる。

    そしてこの本を読んで、
    あの時の感覚を少し再確認した気がする。
    直視させられているんだなと。
    自分が言語化したくない感覚を言語化され、
    さらに、それが愚かで恥ずかしくも、そこから逃げる姿まで見せられる。

    この厳しさと恐さは確実にある。
    でもそれだけじゃなくて、それらを全部抱えて乗り越えられるだけの優しさがある。

    恵まれたと自覚する人間が抱える辛さと自責の念。その苦しさも奇跡への感謝も全部引き受けて手探りで歩くしかない。
    これは希望の物語だと思う。

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    2026年01月06日
  • サラバ! 下

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    上・中・下という3部作、読むの初めてです。
    読めるかな?と思ったけどこの下巻が一番止まらず早かった。
    読み始めたら止めたくなくて、日常生活、仕事を挟みながらも2日ちょっとで読み切り。

    貴子のキャラクター、すてき。
    両親(夫婦)の過去…
    何とも言えない。
    けどどちらもしっかり自分の意思に従い歩んで来たんだなぁ。

    「自分で見つける」

    主体が自分という当たり前だけど中々出来ない人が多い中素敵だと思う。

    作家さんてすごいなぁ。
    こんなに人のこと分かるのね!と感心です。
    腹立つ人や嫌いな人もいるし、大切な人や好きな人もいる。
    色んな人が自分の過去を作ってくれてるのだな、と思うと面白い。

    色んな

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    2026年01月06日
  • サラバ! 中

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    中巻も面白いのだけど、主人公歩がちょっと腹立つ。
    いつだっていい子ちゃん狙いでずるい奴。

    宗教や性別、普段の生活で自分に関係ない限り踏み込まない、見ない、分野がとても身近に考えさせられる。
    腹の立つ歩ではあるけど自分だって直接関係なかったら歩のように単なる傍観者や触れないように過ごしている人間かもしれない…
    と思うとこのズルい、という感覚は案外多くの人に当てはまるのかも。
    と、自分にも残念に思う…。
    と同時にスグの意見は公平ですっとする。
    こういう風に考えられると人を尊敬し、大切にできていて良いな、と思う。

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    2026年01月06日
  • 円卓

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    小学生3年生のこっこにとって"人と違うこと"はかっこ良くて特別なのだ。しかし、純粋に世界を見つめたあの頃は過ぎてゆく。他意に気づいたり、違和感を感じたり、彼女たちの成長過程に心掴まれる。私にもあったであろうその感覚はもうない、大人になってしまったことを実感する。

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    2026年01月04日
  • GOAT

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    ふだん読まないようなジャンルや作品や作家に出会うことができてとても良かったです。

    どれも面白かったですが中でも好きだったものは以下です。
    チョンセラン「私たちは愛を失ったことがあるだろうか?」
    小川哲「嘔吐」
    芹沢央「念のため」
    ワクサカソウヘイ「二番目のアイスを教えてください」
    GOAT歌会「軽井沢で愛を詠む」とくに高瀬隼子
    島本理生「愛することを知らない子は」
    冲方丁「終末の愛」
    葉真中顕「五十歳、ロスジェネ、ギバーおぢ」
    チョンヨンス「未来のかけら」
    戸田真琴「かつて私のものだった男の子たち」

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    2026年01月03日
  • i

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    ネタバレ

    毎日世界のどこかで争いがあり誰かが死ぬ。誰がいつどんな形で生涯を終わらせるかそれは誰にも分からない。自身の境遇について欲を言えばキリがない。しかしこの世に生まれて好きなものを食べて屋根のある場所で寝れて好きな人と過ごすことができていることに感謝。親ガチャ、上司ガチャ、皆それぞれ思うことはあると思うが必死に生きて幸せを噛み締めたい。全て思い通りにはならないけどあなたを愛した人はこの世に存在する。生まれてきてくれてありがとう。

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    2025年12月31日
  • うつくしい人

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    ネタバレ

    わかる、、考え過ぎて捻くれてて可愛くないなって、でも相手を気遣うような素振りしてみたりして
    パンパンになって泣いて発散、よく分かりすぎる
    ゆりちゃんは2人に出会えてよかった。出会って、へんに関係が続かないのも良かった。
    旅の良さってそこにあるかもと思いました、私も海と山しかないようなとこいこかな。

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    2025年12月29日
  • きりこについて

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    ネタバレ

    むちゃくちゃよかった!!!!可愛くて賢くてちょっと抜けてて、猫は最高
    猫が悪く聞こえることわざを使うのは避けたい。世界は、肉球より、まるい

    よかったとこ
    「猫たちは、月の黒い部分を知っていたし、毛皮を撫でる風の体温を知っていたし、甘い匂いのする土を知っていた。それは人間たちのまったく知らないことだった。そして、猫たちは、言い訳も嘘も為りも虚栄も強欲も知らなかった」

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    2025年12月29日
  • GOAT

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    全部読んだ。 特に小川哲さんと市川沙央さんの小説が面白かった。 芦沢央さんのも良かったな。ちょっとお母さん可哀想だけど。 葉真中顕さん『五十歳、ロスジェネ、ギバーおぢ』は叙述トリックみたいになって、ん?となったけど最後一気読みだった。 大木亜希子さん『御伽の国のモアとトト』も好きだった。 そして野﨑まどさん『山羊と七枚』もドグラマグラで笑った。

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    2025年12月24日
  • サラバ! 下

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    最後にやられた!
    のめり込んでしまった

    姉、元父の帰国後の東京生活
    歩もまたフリーライターとして
    順調に見えた

    姉のおかしな表現方法が
    世間の話題になり
    歩が苦悩する中
    祖母の死、矢田のおばちゃんの死
    母の再婚
    父の出家
    その後
    姉の放浪の旅が始まり
    歩の周りも変化していく

    姉が帰国した時の変化が
    凄すぎて
    歩に同情してしまった
    それはないよね!
    今、あなたがそう言うかあ?
    はたして歩の運命はいかに
    家族はどうなっていくのか?
    最後はそーかそーなのか
    と、涙が溢れてきた
    そもそもそこなのですね
    心にズシンときた
    まるで、自分に問われているようで
    しばらくぼんやりしてしまった



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    2025年12月23日
  • GOAT

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    小説、詩、エッセイ、短歌、普段手に取らないジャンルも読んでみると面白く、初めましての作家さんの作品に興味を引かれて過去作品を調べたり、まだまだ新しい読書の世界が広がっていくのを感じました。

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    2025年12月19日
  • うつくしい人

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    羊文学のモエカさんがアップしてたから読もうとしたのがキッカケ

    主人公が小さなミスで仕事を辞め、離島で自分について見つめ直し、大切なものに気づくまでの出会いと思い出を描いた物語

    ミスを連発した訳でもないのに仕事を辞める主人公に対して、かなり理解に苦しんだ。きっと今後も!

    私は旅行したら、ホテルよりも現地のカフェとか食べ物とか人にお金をかけたいタイプだから主人公と真逆だなって思った

    現地の美味しいものを食べることと、現地の人の優しい心に触れることは、最高のリフレッシュであり最高の趣味だ!

    これからも羊文学聴き続けたい、はやくLIVEに行ってみたい

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    2025年12月18日
  • くもをさがす

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    ネタバレ

    あちこちオードリーで知った西加奈子さん。初めて読む西加奈子さんの本。
    カタカナの名前の登場人物が多少出てくるので、自分の記憶力のなさに愕然としながら読みました。乳がんを告知されて治療を終えるまで、またその後の気持ちをこんなにも見せてもらえて圧倒された。治療をカナダでされたこともあり、カナダと日本の違いを語られるのも興味深かった。病院などのシステムの違いから文化や考え方の違いまで。
    最後のあとがきだったかに、全ては書いていない、書くことと書かないことを選んだようなことが書いてあるのが何だか印象的でした。

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    2025年12月13日