西加奈子のレビュー一覧

  • こうふく みどりの
    共感でも俯瞰でもない絶妙な距離感で見る中学生の初恋と失恋。
    (ちょっと風変わりだけど)ただの日常といえばそれだけなのに、狂おしいほど好きな場面が随所にあります。
    エビフライを尻尾まで食べるコジマケン。
    雨宿りしながら、タバコの箱を探す明日香。

    全編を通して、張り紙やパッケージの文言が勝手に目に入っ...続きを読む
  • 通天閣
    大好きな西加奈子さんの本の中で、一番声に出して笑った本。シュールなのだけど、笑うしかないといったような本だった。こんなのが書けるってすごいと思う。
  • こうふく みどりの
    わたしは東京の人間なので、主人公の家みたいなワチャワチャっとしたオープンなのに、憧れる。女だらけで、人が集まって。
    あとは、西さんのモテる女像的なものに、めちゃめちゃ共感した。主人公の淡い初恋にもドキドキしたけれど、それ以上に大人の魅力を持つ女たち、侮れぬ!
  • 文藝春秋 2015年 6月号

    イイネ

    10年前から毎月購読していますが、本の整理が大変ですので3年前から電子ブックに変更。もう少し、普通の書籍に比べて安くなるとありがたいですが...
  • 文藝春秋2月号

    文芸春秋3月号

    年間購読にしているのですがどうしたら読めますか
  • 炎上する君
    一話一話はすぐに読めてしまう短編だけれど、それぞれ違う角度から胸の奥をギュッと掴まれる。
    「空を待つ」に目が潤んだ。表題作もおもしろい。
    心が疲れた時、孤独に埋もれそうになった時、きっと読み返すだろう。
  • きいろいゾウ
    宮崎あおいちゃんが本の帯に「ツマを演じてみたいと思った」と書いて売れたらしい。
    ツマは素直で女の子らしく、ムコさんはしっかり者でツマを心の底から愛していて、いいなぁとほのぼのする小説だった。
  • こうふく あかの
    うーむ・・・こんな小説を書けちゃう西さんはすごい!いやー、すごいな~・・・。巻末の西原理恵子との対談が、これまたすごいw 男性諸君、一読あれ♪
  • サラバ! 中
    後半に矢田のおばちゃんが言う「自分で、自分の信じるものを見つけなあかん。」のセリフがキモだと思う。みんなそれを見つけようとしてもがいている。ただ「僕」だけが、信じるものも必要ないくらい、自分の人生をしっかりコントロールしている。だからこそ幼少期に異常なくらい大人びていた「僕」が、大人になるほど幼稚に...続きを読む
  • 白いしるし(新潮文庫)
    西加奈子さんの独特な世界観だった。1枚の絵が1人の人間をこうも変えてしまうのかと感じた。人は恋にのめり込むと理性を失い、何でもしてしまうのだと感じた。ここに出てくる人みんなの恋が実って欲しいと思った。
  • さくら
    サクラ!わたしたちのサクラ!
    言葉一つできごと一つの表現が鮮やかで、時々目が回ってしまったけど、毎度なるほど!となった。
    もうダメかとおもってしまったけれど…緑色のうんこちゃんに深く感謝したい。。。ε
    わたしにとっては分厚め。読み切るのに半月以上かかったけれど、今を感じる細胞がより力強くなったと実感...続きを読む
  • くもをさがす
    本屋大賞受賞した西加奈子さんの新刊なら!と読み始めて正直、暫く我慢の百ページルールを発動しました。(私的な読書ルールで、百ページは作家に敬意を払って何が何でも読む!)

    海外での闘病生活ノンフィクション!
    前半は、作家さんが書くのも辛い時期だったのでしょう、いつもの西加奈子さんの筆では無い雰囲気、、...続きを読む
  • くもをさがす
    実は西加奈子さん初読。
    自身の闘病記でありながら、そこかしこに作家としての深い洞察や豊かな表現を感じました。
    猫さんとの出会いのくだり泣いちゃった‥
    読後がん検診とがん保険について検索しまくってる。
  • わたしに会いたい
    世知辛い世の中で、本当の『わたし』を模索し続ける8人の女性たち。覚醒した『わたし』が、非難すべき言動を太字にし、従順な『わたし』に報せる『あなたの中から』。警戒アラートを発する都庁に向かって絶叫する私『チェンジ』。性差別、貧困、ルッキズム…敬遠しがちなテーマに力強く斬り込む著者に『I miss me...続きを読む
  • i

    主人公アイと数学のi、またさらに世界情勢や生い立ちが、アイの存在意義や自己肯定感といった苦悩を絶妙に表現している。また世界中の事故や、事件も強く印象に残り、亡くなった人達を忘れないで欲しいという想いを西さんから受け取ったような気がする。とにかくよく練られて描かれた本だと思った。西さんすげー。
  • しずく
    初めての西加奈子さん。
    巻き起こる事象もそうなのだが、表現方法が大胆だなと思った。「デブ」「うんこ」「えす、いー、えっくす」などなかなか小説でお目にかかれない文字が並ぶ。
    そんな恐れを知らない書き方で生活の不確実さを描き、救済していく。
    「シャワーキャップ」は泣けたし、「灰皿」、「木蓮」は切れ味鋭く...続きを読む
  • わたしに会いたい
    生きづらい世の中とか矛盾が描かれた短編集
    その中でも「あなたの中から」が一番好きで著者の力を感じた。
    人を殺す病気の視点から人生を見つめて、生きたいと叫んでる
  • サラバ! 下
    ここまで割と順調に来ていた主人公が落ちぶれていく様子が哀れで仕方なかった。
    自分の容姿が変わった事で、周りの態度も変わってくるのは私も覚えがある。まぁ若い頃と同じように扱ってもらえるはずはない事は十分わかっていても辛いものはつらいよね。
    それでも禿げて来たことを気にする主人公や、お母さんの反応なんか...続きを読む
  • きりこについて
    周りの人も皆持っているから、出来ているから。
    と成長するにつれて自分と他人を比べがちになり、その都度落ち込んでしまうことが増えた。
    きりこは30歳少しで「あたしはあたし」という当たり前であることに気がつくことが出来て、やはり賢いんだなと。そしてこのことに気づけたらもっと生きやすくなるんだろうなぁと。...続きを読む
  • 炎上する君
    西加奈子読める。
    最後の風船の話とあっくんの話が印象的。
    主人公が男かなって感覚で読み進めちゃうけど実際は女の子だったり、急に官能的になったり不思議な感覚でスルスル読めた。