西加奈子のレビュー一覧

  • GOAT

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    こんなに豪華な作家さん達が盛りだくさんで510円!
    紙の触り心地もとても良く。

    文芸誌を買うのは初めてでしたが、
    初読みの作家さん達も多く、新たな出会いにもなりました。

    『小説を、心の栄養に』 素敵なことばですね。

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    2025年09月02日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    男に溺れる女の話なんて、絶対に共感できないし自分の好むテーマからほど遠いのに、西加奈子さんの筆致で描かれた途端どうしてこんなに好ましく読めるんだろう。
    この人の書く本やっぱり好きだな。登場人物にも地の文にも力強さがみなぎってる。
    他の作品と比べても行動の描写じゃなくて内面の心理描写にページを割いていたから、作者の表現を十全に味わえてとても良かった。
    「清潔な、生きたいという欲望」という表現が好きだった。

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    2025年09月02日
  • サラバ! 中

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    主人公が両親と対峙する場面が印象的。奔放なお母さんと真面目なお父さんとそれぞれ一対一で向き合うことで主人公の本当の気持ちが湧き上がってくる。

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    2025年08月30日
  • サラバ! 上

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    ネタバレ

    言語が違うことで安直な考えに至りやすく本当の気持ちは分かり得ないと一線を引いてしまいがちだが、主人公とエジプト人の友達ヤコブが相互理解していくうちに愛言葉「サラバ」を誕生させ、主人公の生きる強さに繋がっていく。

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    2025年08月30日
  • 私の身体を生きる

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    女性たちによる性のエッセイ集と聞き、女性あるあるやフェミニズム的な問題提起を想像したが予想外だった。
    冒頭の西加奈子はフェミニズムへのお誘いに近いニュアンスを感じたが、続く村田沙耶香で一気に個人の話となる。
    その後も個人的なテーマを書く人が多く女性同士だけど違うのは当然、そもそも理解不能だったりする。
    でも不思議だなと思いながら読む理解不能の中に、少しだけ自分の面影があると仲間を発見したような安心がある。
    私だけの大切な話を自分も整理して書いてみたくなったり、男性バージョンも読んでみたくなった。

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    2025年08月27日
  • おまじない

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    各短編、自分が気に入った言葉が全部帯に抜粋されて書かれていた。ドキッとした。

    それぞれの物語が寄り添ってくれているように感じる。

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    2025年08月26日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    日本という国の、薄汚れた社会の限界で生きている二人の人生をこの本では描いている。ただひたすらに間違っている道を、誰にも救いを求めず一人で愚直に歩いてきた主人公。彼からしたら、森みたいな自分の強い信念を持ち、間違ったことには抗い戦う 正しい 人間は疎ましいに違いない。正しい人間が言う正しい事、例えそれが正解だと分かっていても自分の道を否定したくないから認められない。ただ、必要だったのは他人に助けを求める力、他人に頼る力だったのだ。

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    2026年02月10日
  • 私の身体を生きる

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    出産入院中に読むか〜と購入。
    スカート履くのが嫌で泣いてた自分が出産か〜、、、という気持ちにマッチするエッセイがいくつか。

    自意識についてがテーマなので当然っちゃ当然なんだが、「こういう私、どう?」が何気ない振りして3日目の経血くらい滲んでる文章も結構あったなかで、(そのヤンキーという修飾語いるか?みたいな)藤原麻里奈、すごすぎる。
    女を捨ててるのに"女なのに"のリングの中で評価されることに気持ちよさを感じる、ってところ、こんな素直に自分の欲求捉えられるのすごすぎる。(2回目)
    自分も自分しか見ないような日記ですらすぐ滲ませちゃうので、ああいう文章を書けるようになりたい。

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    2025年08月20日
  • 私の身体を生きる

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    このくらい、身体とは何かを強く感じ、自分自身の身体を感じる本が私にはひつようだった

    リレー形式ならでは、最後の方、「私の身体を生きる」ってなんやねんって議論が進展していくのが最高だった

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    2025年08月19日
  • サラバ! 上

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    「僕はこの世界に左足から登場した」
    主人公・圷歩は父の海外赴任先であるイランのテヘランで生まれる。
    寡黙で穏やかな性格の父、情熱的で自己主張の強い母、
    そして破天荒で周囲と馴染めない性格の姉。
    そんな圷家、及び歩の人生を描いた物語。

    上巻は主に歩の幼少期から中学生までの成長と、
    家族との複雑な関係が丁寧に描かれている。

    イラン革命の勃発により日本へ帰国し、大阪で新たな生活を始める圷家。
    その後もエジプト→日本と親の行動・決断によって翻弄されていく住まい。
    なかなかハードな人生である。

    自分の「普通さ」、これはある種思春期の人間にとっては
    呪いの言葉なのかもしれない。
    普通じゃない=特別、

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    2025年08月18日
  • GOAT

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    文芸の詰め合わせ!
    好みのものもあり記憶に残らないものもあり。しかし一期一会の言葉との出会いをたった510円でこんなにも提供してもらえるのは感謝しかない。小学館さん今後も頑張ってください!

    読書バリアフリーについて全く知らなかった事を知れて良かった。まさかの地元企業が関わっていたのが嬉しい。
    気に入った作品がいくつかあったが、最後の最後の野崎まどさんの掌編に全部持ってかれた。
    「なんか適当な所」
    「精神の重み」
    ズルすぎるw

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    2025年08月13日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    誰かに助けを求めることについての本

    主人公とアキの後編からの生活全体のズタボロな様子を読んでいて苦しかった。

    主人公を苦しめる結果となったタレントもまた誰かに虐げられていた時間の中で生き抜いてきたことを触れられていてやるせなかった。

    貧困について
    ・ネグレクト母(アキ)
    ・有利子奨学金(主人公)
    ・家出?少女

    確かにこの本でいうところの主人公は生活保護や失業手当をもらってもいいんじゃないかな
    (母親いるからそっちに頼れっていわれるかもだけど)、
    助けを求めていいじゃないかと思ったけど、
    その制度を悪用する連中もいて、行政側の視点に立つとその求められた助けを丸々引き受けるわけにもいかない

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    2025年08月13日
  • きいろいゾウ

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    夫婦と言えど他人、だからこそ歩み寄る必要がある。様々な経験を経て絆を深めていく。
    所々に挟まれるきいろいゾウと少女の話が良いアクセントになっている。後半にかけて盛り上がっていった印象。登校拒否の少年との話がお気に入り。面白かったです。

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    2025年08月11日
  • さくら

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    前半は優しくて暖かくてあまりにも素敵な家族のお話で、居心地が良くて幸せな気持ちになった。
    何より、西加奈子の独特の表現が良すぎる。幸せな情景をありありと思い浮かばせる素敵な比喩表現が多くて、うっとりとしてしまった。
    家族っていいなあって心から思えた。

    お兄ちゃんが事故にあってからは、目に見えて家庭が崩壊していく様子が読んでいて辛かった。
    家族の団欒は家族それぞれが支え合って紡いでいるのだと思った。
    あまりにも胸が痛む展開で複雑な気持ちになったけれど、これこそ人生らしいのでは無いかとも思った。

    一言では表せない、楽しいキラキラした時期もあれば苦難の時期もある、、
    人生とは波乱万丈なものなのだ

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    2025年08月10日
  • 私の身体を生きる

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    ネタバレ

    面白かった…!
    身体について言語化することは難しいと思いながら、言語化欲求もあって、そこをストレートに表現してくれている言葉は、ポジティブなのかネガティブなのかは分からないが震動を伝えてくるようで、ちびちび読み進めました。
    わかる、わかるよ…となるところもあれば、こんな身体感覚を持つ人もいるんだ〜と知るところもあって、何かしらそれが身体にフィードバックされて、終始不思議。

    島本理生「Better late than never」
    …直後よりも、むしろ二、三日目から、不安定さを伴った執着心はピークを迎えて、その最中には激しい恋をしているようにも感じていたが、その後、十日間かけて緩やかに下降した

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    2025年08月04日
  • i

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    「不幸で可哀想な主人公」の物語は、ある意味でわかりやすい。不幸は読み手の感情を動かしやすいし、そこから幸福を掴む過程は物語として理解しやすい。

    でもこの作品の主人公アイは、裕福な家庭に養子として迎えられ、家族に愛されて育ち、大学院にまで進み、尊敬できる親友や恋人にも恵まれている。そんな一見恵まれた人物を主人公にしながら、ここまで深く考えさせられる小説は、自分にとって新しかった。

    この物語が最も伝えたかったのは、「世界の悲惨な現実に目を向けながら自分の幸せを願うことは、矛盾しない」ということだと思う。
    逆説的に言えば、自分の身に降りかかる不幸があっても他人の幸福には関係ないということでもある

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    2025年08月04日
  • うつくしい人

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    そんなに簡単に人が変われるわけではないけど、こうやってたまに大切なことを思い出しに旅に行くのはいいなと思う。旅で開放的な気分になる様子が読んでいて心地よい。

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    2025年07月28日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    この本を読んでいる間、自分の周りの世界が色をなくしてしまったように感じた。
    私はこの本の登場人物のように苦しんだことがない。それなのに、いつの間にかいろいろなことを当たり前と思い、苦しんでいる人のことを努力が足りないのではないか、と考えてしまっていた。
    偶然恵まれていただけだったのに、傲慢になっていたことを気付かされたと思う。
    生きることは辛くて苦しい。
    けれどそれでも夜は明けるのだ。

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    2025年07月27日
  • サラバ! 上

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    初めての 西加奈子さんの小説


    サラバ!

    テレビの読書大好き芸人の企画の中で又吉さん達が
    紹介していて、私が読んでみたいなぁと
    言っていたとの事でした?

    実はすっかり忘れていました。本屋さんに行くならと
    頼んでいた本の中にこのサラバ!の
    上 中 下  の3冊がありビックリ!
    誰の本?ときいたら、あなたのですとの事。

    丁度ほかの趣味で忙しい中でしたので
    読書の時間は凄く大切で、もしも私が読んで
    無理な物語ならどうしようかなと不安な気持ちで
    読みはじめました。


    僕はこの世界に、左足から登場した。
    母の体外にそっと、本当にそっと左足を突き出して、
    ついでおずおずと、右足を出したそうだ。

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    2025年07月26日
  • きりこについて

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    ネタバレ

    両親から愛情たっぷりに育てられたきりこは自分がとんでもないブスだと思っていなかった。しかし大好きなこうた君からブスだと振られてしまってから塞ぎ込むようになる。
    そうやって猫のように眠って暮らしていると予知夢を見る。それは他人の目や評価に縋って生きている人たちの「中身」の怒りや悲しみの声だった。

    私が私であること。
    私がしたいことをするのは私しかいない。
    当たり前だけど、ハッとさせられるのは私自身どこか他人の目や評価を気にして生きているからだろう。
    というより、気にしないで生きていけるほど強い人間ではないのだ。
    モテたい、ちやほやされたい、認められたい。
    この欲求も間違いではないけれど、長い時

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    2025年07月25日