西加奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
10年ぶりの再読です。
今作は『自意識』がテーマとなっていて、主人公の葉太がニューヨークでバッグを盗まれることで極限状態に追い込まれ、自身と向き合うというストーリーです。葉太の歪んだ自意識は過剰に膨らみ、それゆえに生きづらさを感じるようになりますが、この苦しみはなかなか他人からは見えるものでなく、理解に苦しむものだと感じました。
他者や物事に対して、考え方や見方を変えればいい話しだけれど、当人にとっては簡単に思考のクセを変えることはできない。ニューヨークという言葉の通じない場所でバッグを盗まれ、極限に追い込まれることで、葉太の自意識という鎧がボロボロに剥がれ落ち、解放されていく感じが良かったで -
Posted by ブクログ
ネタバレ青春時代を思い返すと楽しいもので溢れており、その後の未来はその時には誰も分からない。
少年がある少年に「アキ・マケライネンに似てる」という一言から、母親から虐待を受けて愛着障害を持って育った少年の人生を変えてしまう物語だと前編までは思っていた。
後半からは一変。楽しかった高校時代が終わり、社会人へと進んでいくが少年2人は違う道へ進み、それぞれの歩んできた人生を経て造られた性格や社会的環境などにより1人は鬱により仕事を失い、1人はやりたかった役者を辞め、バーでバイトをするも売春が絡んでいるような所であったり、家に置いてた給料は取られ、でも性格的に誰かに助けてと訴えることはできない。貧困の中生きる -
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Posted by ブクログ
「きりこは、ぶすである。」
冒頭からいきなりこのぎょっとする一文
頭をガツンとやられたようで気がついたら物語のなか。
コメディなのかと思いきや中盤からは大真面目
猫ときりこの視点で語られるところとか、どこか『吾輩は猫である』を彷彿させるような設定も面白い!
表紙の猫がブサカワで何とも愛嬌のある顔なのも好きだ。(文庫版)
前半はきりこがいかにぶすであるかの力説。
しかもぶすの字が太字のフォントでぶすを強調している。
だけど独特の文章表現なので全く嫌な感じはしないのが不思議。
思わず声に出して笑ってしまうほど。
猫目線や表現、描写がホント何もかも面白い。
また猫の名前が昔のエジプトの王様というの -
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