サラバ! 中

サラバ! 中

770円 (税込)

3pt

2015年本屋大賞2位!作家10周年作品。

両親の離婚、そして帰国。母の実家のそばに住む母子三人は、次第にバラバラになっていった。
母は頻繁に恋人をつくり、サッカーに興じる歩は高校で同級生の須玖に影響を受けていく。姉は、近所に住む矢田のおばちゃんが宗教団体の教祖のように祀り上げられていくなか、次第にそこに出入りするようになった。
そして、阪神淡路大震災が起こった。それは歩の生活にも暗い影を落とし、逃げるように東京へ向かう。脳が蕩けるような学生生活を経て、歩はライターになった。だが、その先で、ある取材を依頼される。そこには変わり果てた姉が絡んでいた。

(底本 2017年10月発行作品)

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サラバ! のシリーズ作品

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1~3件目 / 3件
  • サラバ! 上
    792円 (税込)
    ベストセラー!第152回直木賞受賞作!  僕はこの世界に左足から登場した――。  圷歩は、父の海外赴任先であるイランの病院で生を受けた。その後、父母、そして問題児の姉とともに、イラン革命のために帰国を余儀なくされた歩は、大阪での新生活を始める。幼稚園、小学校で周囲にすぐに溶け込めた歩と違って姉は「ご神木」と呼ばれ、孤立を深めていった。  そんな折り、父の新たな赴任先がエジプトに決まる。メイド付きの豪華なマンション住まい。初めてのピラミッド。日本人学校に通うことになった歩は、ある日、ヤコブというエジプト人の少年と出会うことになる。
  • サラバ! 中
    770円 (税込)
    2015年本屋大賞2位!作家10周年作品。  両親の離婚、そして帰国。母の実家のそばに住む母子三人は、次第にバラバラになっていった。  母は頻繁に恋人をつくり、サッカーに興じる歩は高校で同級生の須玖に影響を受けていく。姉は、近所に住む矢田のおばちゃんが宗教団体の教祖のように祀り上げられていくなか、次第にそこに出入りするようになった。  そして、阪神淡路大震災が起こった。それは歩の生活にも暗い影を落とし、逃げるように東京へ向かう。脳が蕩けるような学生生活を経て、歩はライターになった。だが、その先で、ある取材を依頼される。そこには変わり果てた姉が絡んでいた。 (底本 2017年10月発行作品)
  • サラバ! 下
    748円 (税込)
    これは、あなたを魂ごと持っていく物語。  姉・貴子は、矢田のおばちゃんの遺言を受け取り、海外放浪の旅に出る。一方、公私ともに順風満帆だった歩は、三十歳を過ぎ、あることを機に屈託を抱えていく。  そんな時、ある芸人の取材で、思わぬ人物と再会する。懐かしい人物との旧交を温めた歩は、彼の来し方を聞いた。  ある日放浪を続ける姉から一通のメールが届く。ついに帰国するという。しかもビッグニュースを伴って。歩と母の前に現れた姉は美しかった。反対に、歩にはよくないことが起こり続ける。大きなダメージを受けた歩だったが、衝動に駆られ、ある行動を起こすことになる。

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サラバ! 中 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主人公の学生生活が楽しい、お姉ちゃんは社会からドロップアウトしていくのかな。

    初めての彼女と付き合って後悔するくだりが最高!
    主人公が意識していない周りからの評価が思っているより高く、彼女の友達まで調子に乗りだすところも楽しい。

    0
    2024年04月03日

    Posted by ブクログ

    この本、今の日本で問題になってること考える上でめちゃくちゃ重要な話題取り扱ってるよ(宗教と、それに対する批判)
    やっぱオウムの問題から宗教に対する嫌悪感って蔓延ってるんだろう
    苦しさをから救われたいために縋っているだけなのに。
    宗教を考える、学ぶ前に信仰と、縋るっていう行為について考えねば

    0
    2022年07月30日

    Posted by ブクログ

    どんどん引き込まれる。上で描かれた非日常に比べて中はどこにでもいそうな思春期の男の子の話になり、それが一層この家族の異様さを際立たせているように感じた。下ではどうなっていくのだろう?はやく読みたい!

    0
    2022年05月17日

    Posted by ブクログ

    後半に矢田のおばちゃんが言う「自分で、自分の信じるものを見つけなあかん。」のセリフがキモだと思う。みんなそれを見つけようとしてもがいている。ただ「僕」だけが、信じるものも必要ないくらい、自分の人生をしっかりコントロールしている。だからこそ幼少期に異常なくらい大人びていた「僕」が、大人になるほど幼稚に

    0
    2024年05月19日

    Posted by ブクログ

    上巻に引き続き面白かったです。

    初めて彼女ができた頃の話はその年頃の男子と女子の違いがわかりやすく、興味深かったです。
    女子はませていて、男子は子供っぽいってよく言いますもんね。
    男の子同士のわちゃわちゃが楽しくて仕方ないんだなーと妙に納得。

    お父さん一体何をしたんや…。
    それが気になって仕方な

    0
    2024年05月05日

    匿名

    購入済み

    奇妙ながらも家族としての絆があると思っていたので
    話の展開に驚きましま。
    次の展開が気になります。

    0
    2024年01月31日

    Posted by ブクログ

    家族、友情、恋愛、自意識、宗教、災害、過去、思春期のキャパでは背負いきれなくてパンク寸前。逃げたって別にいいじゃないか。

    0
    2024年01月04日

    Posted by ブクログ

    下巻を読んでしまうと感じ方や考え方が変わりそうな気がする予感がする。
    そんな、中巻であった。立ち止まっているように見えてたくさんのことを感じ、たくさんのことを乗り越えている圷家、今橋家が今後どうなるか。

    0
    2023年11月29日

    Posted by ブクログ

    常にどこかに逃げ場を作りながら、キズを負うことなく生きる人もいる。いい子であり、いい人であり続けることを良しとする受動的な本能が、いつの間にか相手を傷つけ、やがて守っているはずの自分を追い詰める。
    家族だってそれぞれに心に何かを抱えながら家族としてのつながりを持って生きる。
    多くの出会いとサラバがあ

    0
    2023年07月27日

    Posted by ブクログ

    自分の学生時代を思い起こしながら読んでいました。周りに1人はいるんじゃないかという登場人物の描写に、つい読み入りました。

    0
    2023年07月02日

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