西加奈子のレビュー一覧

  • くもをさがす

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    瀬尾まいこさんの「夜明けのすべて」と繋がっているような感覚がありました。

    人はそれぞれの苦しみを抱えながら、助け合って生きていくっていうメッセージが重なっていたんだと思います。

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    2025年12月27日
  • サラバ! 中

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    高校の同級生須玖の人格が素晴らしく、震災を機に塞ぎ込んで閉まった時は須玖はもう登場してこないのかと残念に思った。後半、姉の奇行再び!キタキタ!そして最後に母の再婚と父の出家という怒涛の展開。家族の物語を読んでいるだけだが、出てくるキャラクターが強烈で物語として面白い。でも主人公はこんなにも強烈な家族で可哀想に思う。矢田のおばちゃんのサトラコヲモンサマ、読みにくい新興宗教でなんなんだとおもっていたが、その謎が解けてスッキリ。なんとも面白い種明かし。信ずるものはなんだっていいんだ。

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    2025年12月27日
  • サラバ! 上

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    私は親の転勤を経験したことがなかったが、子ども視点の実際を感じることができた。海外のシーンは画を想像できて、楽しかった。現実を感じることできる部分も面白い。特に子どもながらに感じる残酷な部分が深いと感じたし、けど実際にこのように感じるのだと思う。自分の人生に自分が関われないもどかしさ、確かにと感じた。

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    2025年12月27日
  • おまじない

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    「孫係」
    いつも身なりを綺麗に整えて、完璧をこなしている大学教授のおじいちゃま。
    パパとママ、学校の先生や、友達に「優しくて、いい子」をこなしているすみれ。

    すみれは、いつも素直で感情豊かな人たちを少しバカにしている。自分は「人にとっていい人をこなしているだけの、嫌な人間」だと、悩んでいた。

    だけど、実はおじいちゃま、同じように完璧な(みえていた)おばあちゃまも、家では悪態を尽きていて、愚痴っていたという。

    しかし、じいちゃまはいう、これは「陰口」や「卑怯」ではなく、相手にとっての優しさや思いやりがあるからこそ、「いい人」をこなしているのだと。

    だから、すみれさんも、その自分を係だと思

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    2025年12月26日
  • サラバ! 上

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    ネタバレ


    圷歩。イランのテヘラン郊外にある、イラン・へメール・ホスピタルで生まれる。母親似。帰国して大阪で暮らす。父の転勤でエジプトに行く。両親の離婚で日本に戻る。

    僕の母
    圷奈緒子。人生はほとんど直観によって成り立っている。父の赴任先を直感でイランに決定した。短大卒業後に入ったカメラのメーカーで憲太郎と出会った。旧姓今橋。離婚して日本に戻る。
    強い信念と感情を持つ母。後年、ある宗教的体験に深く傾倒していく。

    オストバール
    僕の出産を担当した医師。

    僕の父
    圷憲太郎。奈緒子の八歳年上。結婚してカメラメーカーから石油系の会社に転職。イランに赴任。大阪に戻る。エジプトに赴任。

    僕の姉
    圷貴子。生

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    2025年12月25日
  • きいろいゾウ

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    ムコさんもツマさんもとても仲良いのに、なぜか本性というか本音を言い出せないというか独特の関係なのはなぜなのか、ずっとモヤモヤしていたのが最後ほっとできる話だった。

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    2025年12月25日
  • i

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    ネタバレ

    私は生きている
    かつて、自分も主人公のような気持ちを抱えていた。なぜ自分は生きているのか、なぜ、自分じゃなかったのか。どうして日本にいるのか、恵まれた環境にいるのか。本当にありがたくて、申し訳なくて、ほかの人生に思いを馳せた。世界の端を知って途上国に行きたいと思った。2015年11月13日に起きたパリ同時多発テロ事件をきっかけに、国際関係へと進路を決めた。
    でも、何より怠惰だった。まじめに勉強することを嫌った。目の前の娯楽におぼれた。その端々で、得た薄い情報で、胸を痛めた。そしてその程度の浅はかな知識と感情で胸を痛める自分を恥じた。
    全てを知りたくて、でも知るための行動は起こせなくて、数少ない

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    2025年12月23日
  • i

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    ネタバレ

    自分の存在が不確かで、どこに属しているのか分からず不安定なアイの気持ちがひしひしと伝わって来ました。何度も出て来る「この世界にアイは存在しません」の言葉が、彼女の感じる孤独を強調しているように思います。恵まれた環境にいる自分であったとしても、困難な環境にいる人々の苦しみを想像して少しでも心を寄せることは出来る。そう考えることが出来たのは自分だし、それまでいっぱい考えてきたのも自分。自分という存在はずっと存在していたことに気づくラストシーンはとても鮮烈な輝きをまとっているように感じられました。

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    2025年12月21日
  • ご本、出しときますね?

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    本好き芸人であるオードリー若林と小説家達とのトーク本。小説家であっても一人の人間。人の面白さから読みたくなった本が沢山ありました。
    書き手の面白さから本を手に取りたくなる一冊。

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    2025年12月16日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    主人公ののめり込む恋愛に
    うんうん、そういう恋愛あるよね。って共感してたんだけど、後半、あまりの激情…というかサイコパス加減にちょっと笑ってしまった。

    間島と夏目の会話文
    夏目が間島に質問する場面が印象的だった。
    理解したいと思えば思うほど露呈する間島の芸術性。それに夏目は恍惚するんだけど、好きだからこそ全く理解ができていないなと感じた。

    最後の夏目が塚本さんに語る場面では
    立場が逆転していて夏目の芸術性が際立ってたように思う。

    夏目のサイコパス的な行動には戸惑ったけど、なんか読んでよかったなって思えたし、自分と似た部分を感じたからかな?手元に置いきたい、愛着が湧いた作品でした。

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    2025年12月16日
  • きいろいゾウ

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    ネタバレ

    面白かったが、かなり独特な作品。リズム感も独特だし、普通の価値観で読むとどこかズレてくる。常人には見えない何か。1Q84を思い出すような作品だった。

    読みやすいのは読みやすい。けど、はじめに書いた通り、普通の価値観で読むとしんどいかもしれない。言葉で説明できない何かを登場人物全員にあって、特にツマは、動物と話せたりヨルと対話できたりと半分何でもあり。

    だからこそ、とても大切で繊細な事を登場人物は息をするように実行している。あれほど自分に正直な人たちもいないのかもしれない。愛する人を愛して、自分の感情にとても正直。側から見たら子どもと同じかもしれない。じゃあツマも言っていたが、大人の定義とは

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    2025年12月15日
  • 円卓

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    面白かった。軽快な会話。ツッコミとか。ぽっさん好き。
    でも鼠人間以降はなんだか自分が暗くなっちゃった。終盤の幹成海さんのノートのところは涙が出そうになった。
    面白くて軽快でアホで、みたいな感想も多い中で、こっこと同じく確かになんで家族が生まれるのって嬉しいんだろうとか考えちゃって、20代後半なのにまだまだ子供なのかもしれない。

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    2025年12月14日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    関西出身で吉祥寺付近が舞台、ということ
    主人公が32歳ということ に共感をした

    全体的にポップな文体で読みやすい

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    2025年12月14日
  • うつくしい人

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    自分と重なる部分が多かったw

    他人の目を気にせずに自分らしく振る舞えたらどんなに楽か。"変な人"とか"嫌われること"を恐れずに自分らしく生きられたらどんなに人生楽しいか。周りの人はみんなそれぞれのことに集中してるから自分が気にするほど自分のことなんか見ていないのはわかってるのに…自意識、ほんと疲れます。

    心身が疲れたら環境を変えてみるのも大事なんだなと改めて気づかされた…
    今いる環境から少し離れるだけでも心身が解放されるし、旅先に"置いていく"ことで心身が楽になれるかもしれない(20代前半のわたし、そうすればよかった)
    そして、見

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    2025年12月14日
  • i

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    養子としてシリアから裕福で幸せな家庭に迎えられた主人公が、戦争等で悲惨な状況にある人を思い、自身が幸せであっていいのかと自身の辛いことを憂うのは傲慢なのかと苦しみながら生きていく物語。

    自分自身でも、悲惨な状況にある人を思い、調べ、できることは何かと考え、募金をしてみたりするけど、一方で、おしゃれや美容やセールでテンションがあがったりして、日々楽しくすごしている。
    日々を楽しむくらいなら、悲惨な状況にある人を考えもしない方がいいのか、考えて少しでも何かできないかと考えるのは偽善的なだけなのか。と考えることもあったので、
    巻末の対談のなかで作者が、悲惨な状況にある人を思いながら、自分の幸せを願

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    2025年12月13日
  • くもをさがす

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    ときに克明に、ときに臨場感たっぷりに、ときにユーモラスに描かれる闘病記(という言葉を著者は使っていないけど)は、読んでいるだけで体が重たくなりそうな瞬間もあったけれど、辛いだけではなかった。著者自身の極めて個人的な体験を書いているはずなのに、読者に寄り添ってくれているような感覚になるのが不思議だった。愛がたっぷりと含まれているからだろうか。

    【読んだ目的・理由】西加奈子さんのノンフィクション作品が気になったから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.4
    【一番好きな表現】おばさんになったからと言って、自分の喜びにリミットをつける必要はない。(本文から引用)

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    2025年12月11日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    気軽に読み始めたつもりが、想像以上に重く、強い読後感のある長編だった。

    先日、家族で話していたとき、夫が「物価の安い国に行きたい」と言った。私は「旅行はもともと好きじゃないし、今の生活を続けるほうがいい」と答えた。そのとき、自分が続けてきたこととは違う方向に向かう“自分の否定”が、いかに怖いかをあらためて感じた。
    大人になるほど、自分の価値観や経験に固執しやすくなり、それを次の世代に無意識のうちに押し付けてしまう。外から見ればその構図はよく分かるのに、当事者としてそこにいると「これが一番いい」と信じ込んでしまう。

    「声をあげる」「助けを求める」ことが当たり前にできる世の中になってほしい。そ

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    2025年12月11日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    やさしいきもちも醜いきもちも、自分の手には負えないくらいあふれてどうしようもなくなっちゃうことを恋と呼ぶんだって、目の前で叫ばれたような気分。ふんわりした表紙からは想像していなかった力強さに圧倒された。誰かが誰かをすきになること、それを恋という一文字で表していいものか。読後の清々しいさがとってもいい。

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    2025年12月09日
  • わたしに会いたい

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     2015年に「サラバ!」で直木賞作家となった西加奈子さんですが、2021年にカナダ滞在中に乳がんと診断され両乳房切除等の治療を受けました。その時の経験が本著のベースになっていると思います、
     8つの短編からなり、一般社会の価値観や世間体に縛られることなく、自分自身を肯定することを描いています。
     今まで「自分の身体が愛おしい」とか「自分の身体で生きていく」とか考えたことがなかったように思います。何か当たり前すぎてそんなことに疑問を持ったことがないということかな。
     この本を読んで、自分の体の一つひとつや、目に見えない臓器に対しての感謝や、もっと自分のことを好きになってもいいのでは?という気持

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    2025年12月09日
  • i

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    聡明で繊細な主人公を通して、シリア、テロ、災害、と難しい題材を扱うが、一気に読んでしまう。引き込まれるものがある。

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    2025年12月08日