西加奈子のレビュー一覧

  • 字のないはがき

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    「字のないはがき」、向田邦子さんのエッセイ「眠る盃:1979年」で既読ですが、本書は直木賞作家3人のコラボの絵本です。向田邦子(1929~1981)原作、角田光代(1967~)文、西加奈子(1977~)絵です。豪華です。戦時中、田舎に疎開した一番下のまだ字が書けなかった妹の和子さんへの家族5人の思い、特に厳格だったお父さんの優しさが胸を打ちます!

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    2020年02月08日
  • i

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    読み終えた後、作ってくれて有難うと言いたくなる小説。
    旅に出かけるよりも、世界を知ることができる小説。自分とは何かを問い続けるよりも、自分を知ることができる小説。

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    2026年06月25日
  • 通天閣

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    引き込まれました 予想と違った。工場で働く男と、ふられることを予想しながら底辺の水商売で働く女。実は昔、縁のあった二人それぞれの生活を追っていくのだが、通天閣の自殺騒ぎを通して、二人がニアミスする。
    この狂言の場面は一気に盛り上がり、涙を誘う。今まで行ったり来たり、停滞していたテンポが、急に速くなり、周囲をもまきこんでしまう。ここのシーンには、私も持っていかれました。よかったです。このギャップはさすが西加奈子さん。おもしろかったー。
    ここまで人生投げていても、前を向けるんだ、と信じられるお話。

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    2026年02月25日
  • 走れメロス 太宰治短編集

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    悪い王をゆるせなかったメロスは、はむかったため処刑されることになりました。しかし妹の結こん式のため、三日間だけ時間をもらいます。親友を身代りにし、メロスは走り出すというお話です。

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    2018年01月14日
  • こうふく みどりの

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    ネタバレ

    共感でも俯瞰でもない絶妙な距離感で見る中学生の初恋と失恋。
    (ちょっと風変わりだけど)ただの日常といえばそれだけなのに、狂おしいほど好きな場面が随所にあります。
    エビフライを尻尾まで食べるコジマケン。
    雨宿りしながら、タバコの箱を探す明日香。

    全編を通して、張り紙やパッケージの文言が勝手に目に入ってしまう演出でなされる、ごちゃっとした空気感も心地よい。
    いちばん好きな作家さんは西加奈子さんですが、西加奈子さんの本のなかでいちばん好きです。

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    2017年07月20日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    主人公が圧倒的に惹かれてしまった人に対して、突然猛烈な恋に落ちてしまう。そしてそこに対して猪突猛進になってしまうと言う話なんだけど、こんなにも激しい恋をすることができるって言う追体験ができたのもすごくよかったなと思った。そして画家の人がすごい魅力的で、いやこれは好きになっちゃうよなぁと思った。好きになるだろうなって言う人を会ったときにわかるっていうのがすごいなと思った。それがある種の一目惚れと言うものなのかと思った。自分に刺さる芸術とか自分に刺さる視点雰囲気っていうのが互いに合うっていうのが相性なんだなっていうのがわかった。

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    2026年08月23日
  • サラバ! 中

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    『サラバ! 中』を読んでまず感じたのは、これは一人の青年が大人になっていく物語ではなく、「周囲にうまく合わせて生きることと、自分の人生を生きることは同じではない」と描いた作品だった。

    上巻で少年時代を過ごした歩は、中巻では青年から大人へと成長していく。恋愛をし、人間関係を築き、仕事を始め、少しずつ社会の中に自分の居場所を作っていく。歩は決して生きるのが下手な人間ではない。むしろ相手が自分に何を求めているのかを察し、その場にふさわしい自分を演じることができる。周囲から見れば、それなりに順調な人生を歩んでいるように映る。しかし読み進めるほど、その器用さの裏側にある空虚さが少しずつ見えてくる。

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    2026年08月23日
  • 円卓

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    ネタバレ

    琴子は、相手がどう感じるかを考えるより先に、自分が感じたことをそのまま言葉にする。これが小学生の普通なのか、と穿った目で見ている部分もあった(自分と違うところを持った人のことをいいなぁって思う感覚は痛いほどわかってしまうのだけれど)。でも、読み進めながら、琴子は特別に無神経なのではなく、自分の感じたことを強く信じてきた子なのだと思った。

    妹か弟ができることが知らされたとき琴子が「なぜ自分も喜ばなければならないのか」と感じていたことを、自分が中学生のときに妹が生まれたことを思い出しながら読んだ。当時の感情は今でも言語化できない。なぜか涙だけただ流れていたのは思い出せる。

    鼠男との出来事のあと

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    2026年08月21日
  • i

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    この世界に生まれてよかった〜と
    心から思える圧巻の最高傑作でした!!

    本当に素晴らしかった…!!
    読み終わったとき…
    深い感動が胸に押し寄せて
    しばらく言葉が出ないほどでした

    シリアで生まれ
    アメリカ人の父と日本人の母に養子として
    引き取られた主人公・アイ

    何不自由なく愛されて育ちながらも
    成長するにつれて
    「なぜ自分だけが恵まれた環境で生きているのか」という罪悪感と自問自答を
    抱えるようになります…

    世界中で起きる不条理な事件や事故に苦悩し
    「自分」という存在の全否定と
    肯定を繰り返しながらも
    世界と自分を愛そうとする魂の軌跡を描いた物語

    アイが葛藤の末に辿り着く光には
    涙が溢れて

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    2026年08月21日
  • サラバ! 下

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    手元に置いておきたい小説。生きる意味とか考えるの好きだ。何かを信じることは生きる糧になる。信じるってのは愛とかそういうこと。

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    2026年08月20日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    登場人物たちの異常なまでの恋愛感情が重くて苦しかった。だからこそラストシーンの爽快感が良かった。ハイエースが加速するのと同じように読むスピードも加速してた気がする。恋愛って本当に人を狂わせると思った。

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    2026年08月20日
  • GOAT

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    本好き界隈で評判の文芸誌・GOAT。

    私もこの度、文芸誌デビューを果たしました。
    コングラッチュレーション自分!

    これまでに刊行されたのは『愛』『悪』『美』『食』の4冊。

    A5版で厚みは約2.5㎝。
    手に取るとずしりとした存在感があるのに価格は税込510円。
    大人買いしても2040円という良心的な設定が嬉しい。

    私を読書沼へ突き落とした小池真理子さんと東出昌大さんの対談が良かった。
    小池さんの結婚観には私も共感する。

    「愛」をテーマにした本作は、さまざまな愛の形に翻弄された。

    活字中毒にはたまらない文芸誌の誕生に、拍手喝采。

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    2026年08月19日
  • 円卓

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    西さんは文体の魔術師ですね!(°▽°)
    特に前半めちゃくちゃ笑いました(°▽°)
    モヤモヤすることもあったけどこっこタフだから大丈夫だと思いたい(°▽°)
    ぽっさん、こっこを頼んだぞー(°▽°)

    映画も観ました(°▽°)
    面白かった!愛菜さんさすが(°▽°)
    ぽっさん役の子もよかった(°▽°)
    結末知ってるのにラストで泣いちゃったよ(°▽°)
    モヤモヤもスッキリした!(°▽°)

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    2026年08月19日
  • くもをさがす

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    コロナ禍のカナダで乳がんの闘病生活を記したノンフィクション。カナダの医療制度、コロナ禍&子育てしながらの闘病、日本とカナダの文化の違いなど、非常に興味深くあっという間に読んでしまった。精神的に参っている中で、医療機関の連携がうまくいっていなかったり、自分で注射を打たなければならなかったり、もし自分だったらすごく深刻になってしまうだろうなと思う(実際西さんも深刻になってたくさん泣いたはず)。でも、カナダ人の話す言葉が大阪弁に翻訳されているのがとてもよかった。坊主頭も、乳首のない縦に手術痕の入ったおっぱいもとてもかっこいい。

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    2026年08月16日
  • GOAT

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    発売当初に買って積読してました。
    510円でこんなにたくさんの作家さんの文章が読めてサイコー。

    特に好きな話
    嘔吐/尾川哲
    牛田家とわたし/嶋津輝

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    2026年08月16日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    究極に惹きつけられる人との恋愛ってどうしてうまくいかないんだろう。
    夏目も瀬田くんも不器用ながら、美しかった。

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    2026年08月15日
  • 地下の鳩

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    過去を抱えながら、苦しい事ばかりではなく明るく日々生きているチーママ達を愛おしく感じたが、なぜか悲しい気持ちが最後残ってしまいました。

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    2026年08月14日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    テレビ業界での激務で心身ともに擦り減っていく様子が、どうしようもなく、受け入れるしかない不可避な現実として淡々と描かれていて、助けてあげたいけれど手を差し伸べられない、そんなやり切れない気持ちで読み進めていました。でも最後の後輩ADが主人公にかけた嘘偽りない直球のメッセージで、現実を直視する姿勢と向き合う強さを与えてくれて、救われたような気持ちになった。そして私がこの物語から学んだことは、本当の強さとは弱みを見せられることなのかもしれないということ。世の中には自分と向き合い、解決法を見出し、恐怖を乗り越えられる人間もいるかもしれないけれど、恐怖を引き入れて、周囲との協調、協働を求めることも強さ

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    2026年08月13日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    32歳主人公夏目は、穏やかな凪の海みたいな恋愛をしたいと思っていたが、
    彼のすることなすことすべてが琴線に触れる、ヒリついた恋をする。
    とても正直な恋愛小説。

    前半の夏目の想いが後半も続いていくのかと思いきや、友人の瀬田が女性を殴ったという所からのスピード感は半端なかった。グイグイ引っ張られていった。

    ところどころ訳の分からないとこもあったけど、
    腕を折ってしまおうか、とか、裸で白の絵の具を塗って壁に激突するとか、

    読み終わったあとに、それは彼がそこにあったという徴(しるし)を、体に焼き付けるという意味だったんだと腑に落ちた。

    夏目も殴られてた塚本さんも、
    自分をはるかに超えるような、

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    2026年08月12日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    焦がれるような恋をしたことがないのでわからなかったが、それだけ人との関係を人生に組み込めるってすごい。

    登場人物のキャラクターがはっきりしているから、読み進めやすい。

    表紙のねこ。
    白いしるし。

    そうくるか〜〜

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    2026年08月12日