西加奈子のレビュー一覧

  • サラバ! 下
    テレビや雑誌などで面白い作品として紹介されていたのを知っていて読みました。
    あまり読まないジャンルの作品だったが、読み始めたらどんどん作品にのめり込み、一気に上・中・下と3冊読みました。
    主人公の圷歩の人生は日本だけに止まらず世界各国に渡り、その時その時で絡む個性溢れる登場人物たち。
    それが適当な表...続きを読む
  • さくら
    長谷川家の波乱万丈のお話。
    誰もが憧れるスーパーヒーローだった兄がフェラーリに、、、事故から日常が変わっていく。
    兄の自殺、母の拒食とアルコール、父の失踪、妹の引きこもり、、、それをもう一度繋いだのが愛犬さくら
    賑やかな人生、泣けてきて笑ってしまう
    犬がでる小説は当たり説
  • きいろいゾウ
    ・私の中の西加奈子さんらしい、飛んでる中にも人情味溢れる内容でした。

    ・主な登場人物は、出会い方も惹かれ方も二人で歩んでゆく姿も独特で、でも、なんとなく憧れを抱いてしまう夫婦像。こういう生き方をしている夫婦はきっといないと思ってしまう。いや、もしかすると、本当に実在するのではないかと思えてしまうギ...続きを読む
  • サラバ! 下
    長らく時間がかかりましたが、読んでいてとても合点がいった。これだけのエネルギーに溢れた作品は一気読みできねえ。後半、エジプト革命のあたりで涙が止まらなくなった。政治への意思表示で焼身自殺というのは、とても痛ましい。最近、このタイプのメッセージを受け取り続けていて、お前はどうする?って聞かれているよう...続きを読む
  • サラバ! 下
    上中で疑問だった部分が解消された。すっきりとした良い終わり方だと思った。下を読んでからもう一度上中を読むのもいいなと思った。
  • おまじない
    ●正直なことと優しいことは別

    係を演じれば良い!スッキリ!!!

    ●お前がお前やと思うお前が、そのお前だけが、お前やねん

    誰に決められるわけではない。私ってどんな人?自分で決めればいいのだ!
  • わたしの名店
    行きつけのお店。人に自慢するものでも無いが、あればいいよね。座れば気の置けない人達がいて落ちつく事が出来る場所。家族とは違う距離感の店主など。まさに絶妙。
  • うつくしい人
    日常の延長線にあるような物語。読みやすく、ところどころ共感できる。作者の他の作品も読んでみたくなりました。
  • サラバ! 中
    上巻に続き面白かった。父は出家、母は最高、姉は巻貝、主人公はフリーのライター、家族がバラバラになっていく、、、
  • きいろいゾウ

    夫婦の出逢いって奇跡なのか、はたまた必然なのかまたもや考えさせられる作品であった。
    何はともあれ、最後は2人が離れることがなくてほっとした。
  • サムのこと 猿に会う
    入院中、暇つぶしの為になんとなく読みました。
    自分の子供達と同じ世代の人達が主人公でした。
    誰もが通るであろう日常が淡々と描かれていました。
    私の子供達もこういう風に時間を過ごしているのかな。とか、私が若い時も似たような事あったかな。とか、思いに耽る事ができました。
    点滴痛いし、食事は食べ切れないし...続きを読む
  • うつくしい人
    人と比べて生きづらい30代女性が、仕事を辞めて瀬戸内海の島に旅行に行く話。誰かからの評価を気にしてあれこれ考えてしまうのがリアル。その描写に胸がぎゅってなるけど、最後に明るくなって良かった。
    ちょうど仕事を辞め無職になり、先月瀬戸内海の島に旅行に行ったタイミングで読めてはまりました。きっとこれからも...続きを読む
  • サラバ! 下
    誰かのせいにして生きてきた30年間。
    3.11、姉の変貌により
    「あなたが信じるものを誰かにきめさせてはいけない」ことを探す旅に出る。
    合言葉は「サラバ」
  • わたしの名店
    表紙に惹かれて手に取った本。
    目次を眺めると、有名な方のお名前がズラッと並んでいて、テンションが上がりました。

    いずれも実在している(していた)お店なので、片っ端からGoogleマップの行ってみたいリストに追加しました。
    当然ながら皆さまの文章が巧くて、どれも美味しそうで……気になります! この本...続きを読む
  • きりこについて
    きりこはぶすである。

    西加奈子さん独特の直裁的な表現に面食らいつつも、いつの間にか物語に入り込んでいる。
    猫から見た人間の滑稽さ、はっとするような指摘が痛快ですらある。
    右を見ても左を見てもルッキズムが蔓延る時代に自己を肯定するのは本当に難しいことだと感じる。だからこそ、きりこがもがきながら得た揺...続きを読む
  • くもをさがす
    テレビやインタビュー記事を見る限りの想像通りの人柄で友達が多く人に恵まれているのも納得。
    そんな明るさや強さのある人でも、ガンの闘病が耐え難い苦痛であったことが伝わってきた。
    でもやっぱり私はこんなに強く生きられないと思ってしまう。

    バンクーバーには短期留学で1か月滞在してたことがあったけど、人が...続きを読む
  • i

    西加奈子ワールド全開の本作。
    西加奈子好きにはおすすめです。

    それ以外の方にはどうおすすめすればいいのかわかりません笑
  • 窓の魚(新潮文庫)
    西加奈子には珍しいようなミステリー的要素もある一冊。しかし全体的に抽象的、比喩的な表現が多く、ミステリーとして読むと、謎が明らかにならない消化不良感がもやもやするかもしれません。
    自分にないものを持っている他者への嫉妬や、自分よりも弱く醜い存在への歪んだ愛情など、登場人物全員がそれぞれに脆弱性が秘め...続きを読む
  • 窓の魚(新潮文庫)
    気がつくと、ひんやりと冷たくておどろおどろしい
    世界観にどっぷり浸り、一気に読み終えました。
    西加奈子さんの本は何冊か読みましたが、今までの読んだエネルギッシュな世界観とは全然違う。こういう静かに真綿で締め付けられるような怖さの内容も書かれるのか!と少し驚きました。

    もう一度読み返して、丁寧に紐解...続きを読む
  • あおい
    個人的な、内容に関する好き嫌いは置いておいて、この人の書く文章と自分の相性がいい、と思った。そう思わされてしまう、上手さ。さらっと読んでしまいました。だからといって、中身ペラペラなのでは無くて、様々な比喩を用いた描写に、心を揺さぶられまくり。