西加奈子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
『あなたに会いたい』を読んで、これは絶対読みたいと思って手に取った。
自分のことも、周りの大好きな人たちのことも、その周りの人のことも、愛しいきもちになれるエッセイ。ゆっくり時間をかけて読みたい。
関西弁で訳されるナース達が一人一人個性的で愛らしい。日本にはこういうイメージないなぁ。
豊かさの話、おもしろい
日本は狭い 部屋の広さも時間的な狭さも、納得した。
カナダの豊かさとは違う。自分にとっての本当の豊かさってなんだろう
どうしても仕事を頑張ること=時間費やすこと、っていう意識が消えないし、休んでばかりいると怠けてる、って自分でも思っちゃう。
バンクーバーに行ってみたい、少しだけ住んで -
-
Posted by ブクログ
女性作家の自身の身体にまつわるエッセイ集。特に30,40代の今人気の作家さんたちだけを集めたというのが面白い。自身の身長について書かれている方もいたが、自ずと性にまつわる話が多かった。
個人的に感動したのは村田沙耶香さんと能町みね子さん。こちらの感想で、女性なのに自慰について書かれている方が多くて引いた、という感想が少なくないのは正直ちょっと残念だなと思った。村田沙耶香さんは幼少期から行っていた自慰について、いやらしいものという周囲との認識の差に未だに慣れない、ということを書かれていたのだが、子供の頃の自分の王国という表現でその感覚について本当に美しい描写をされており、涙が出そうなほど感動し -
-
Posted by ブクログ
クセツヨ奇行お姉ちゃんが、亡くなった矢田のおばちゃんに救われ、世界を放浪して信じるナニカを見つけて「マトモ」になっていくのに反比例するように、自慢できる容姿を失い、思ったよりちっともうまく世の中を渡っていけてない捻くれてしまった歩くんが、誰のものでもない自分の信じる確固たるものを見つけることができた…のかな
自分だけが「マトモ」だと思って、お姉ちゃんをはじめずっと周りの人のせいにしてきた人生だったね
矢田のおばちゃんの話、両親の離婚の理由、いろいろな人の想いを受け止めて、自分をみつめなおして、やっと進むべき道がわかった歩くんはこれからはもう迷わないね
ものすごいグローバルな話だった
世界情 -
Posted by ブクログ
ムコとツマ以外にも(犬や鳥も含めて)個性豊かなキャラクターがたくさん登場し、キャラとキャラ、出来事と出来事がどんどん繋がって大きなストーリーになっていって、最後までほぼぶっ通しで読み切ってしまった。各章の最初を飾る「きいろいゾウ」という童話をはじめ、月が全体のリズムを作っているようなお話で、物語が進むにつれて月の意味合いが大きくなっていくのも面白かった。
最初のうちは、ツマのキャラクターをなかなかつかめなかった。生き物の声が聞こえるという設定に「統合失調症か何かなのかな?」と勝手な解釈をしそうになったりもした。でもそれは間違いだった。ツマにだけ聞こえる声や、ムコの東京でのお話を含む数々のエピ
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。