西加奈子のレビュー一覧

  • サラバ! 下
    誰かのせいにして生きてきた30年間。
    3.11、姉の変貌により
    「あなたが信じるものを誰かにきめさせてはいけない」ことを探す旅に出る。
    合言葉は「サラバ」
  • わたしの名店
    表紙に惹かれて手に取った本。
    目次を眺めると、有名な方のお名前がズラッと並んでいて、テンションが上がりました。

    いずれも実在している(していた)お店なので、片っ端からGoogleマップの行ってみたいリストに追加しました。
    当然ながら皆さまの文章が巧くて、どれも美味しそうで……気になります! この本...続きを読む
  • きりこについて
    きりこはぶすである。

    西加奈子さん独特の直裁的な表現に面食らいつつも、いつの間にか物語に入り込んでいる。
    猫から見た人間の滑稽さ、はっとするような指摘が痛快ですらある。
    右を見ても左を見てもルッキズムが蔓延る時代に自己を肯定するのは本当に難しいことだと感じる。だからこそ、きりこがもがきながら得た揺...続きを読む
  • くもをさがす
    テレビやインタビュー記事を見る限りの想像通りの人柄で友達が多く人に恵まれているのも納得。
    そんな明るさや強さのある人でも、ガンの闘病が耐え難い苦痛であったことが伝わってきた。
    でもやっぱり私はこんなに強く生きられないと思ってしまう。

    バンクーバーには短期留学で1か月滞在してたことがあったけど、人が...続きを読む
  • i

    西加奈子ワールド全開の本作。
    西加奈子好きにはおすすめです。

    それ以外の方にはどうおすすめすればいいのかわかりません笑
  • 窓の魚(新潮文庫)
    西加奈子には珍しいようなミステリー的要素もある一冊。しかし全体的に抽象的、比喩的な表現が多く、ミステリーとして読むと、謎が明らかにならない消化不良感がもやもやするかもしれません。
    自分にないものを持っている他者への嫉妬や、自分よりも弱く醜い存在への歪んだ愛情など、登場人物全員がそれぞれに脆弱性が秘め...続きを読む
  • 窓の魚(新潮文庫)
    気がつくと、ひんやりと冷たくておどろおどろしい
    世界観にどっぷり浸り、一気に読み終えました。
    西加奈子さんの本は何冊か読みましたが、今までの読んだエネルギッシュな世界観とは全然違う。こういう静かに真綿で締め付けられるような怖さの内容も書かれるのか!と少し驚きました。

    もう一度読み返して、丁寧に紐解...続きを読む
  • あおい
    個人的な、内容に関する好き嫌いは置いておいて、この人の書く文章と自分の相性がいい、と思った。そう思わされてしまう、上手さ。さらっと読んでしまいました。だからといって、中身ペラペラなのでは無くて、様々な比喩を用いた描写に、心を揺さぶられまくり。
  • さくら
    家族の再生物語。
    家族だからこそぐちゃぐちゃにぶつかって
    最後はそんなことでとなってしまうが
    それも家族。
    凄く素敵な本。
  • きいろいゾウ
    よかった。
    今付き合っている人と倦怠期を迎えてて、そんなときに夫婦って何なのか、何のために人は人を愛するのかみたいなことに対するぼんやりとした答えをもらえた気がする。

  • i

    コンビニ人間に通じるモノがある。『価値は命に従ってついてる』という椎名林檎の名曲ありあまる富が読み終えた脳内で再生される。

    人の価値とか幸せを考え出すとキリがないのは確かだけど、どうしても考えたり比べたりしてしまう事はあって、そんなネガティブなポジティブな思考回路を生々しく優しく厳しく、それでいい...続きを読む
  • サラバ! 上
    お姉ちゃんのハチャメチャ具合が笑える
    西加奈子さんの本は初めてだからどんな感じか知らなかったけど、いいっすね。
    エジプト編は面白いけどお姉ちゃんがそんなに暴れないので中巻に期待。
  • きりこについて
    「世界で一番猫がええんです」
    ただそこにいるだけでいい。ありのまま正直に自分でいる。自分を知っているのは私だけだから。暖かい気持ちになれた。
  • i

    あとがきからの引用。また読んでみたい。

    アイ=わたし
    ミナ=みんな(社会)
    ユウ=YOU

    アイデンティティとは何かを書きたくて。
    今の自分の幸せを願う気持ちと、この世界の誰か(苦しんでいる人たち)を思いやる気持ちは矛盾しない。

    ありのままの自分を見つめて、人と伝え合って、自分のままでありながら...続きを読む
  • わたしに会いたい
    病の経験を踏まえて書かれたであろうと思われる短編集。
    ジェンダーや性に関して、一歩以上踏み込んでイラストや生々しい表現で描いてゆく。
    ややもすれば、メッセージ性や卑猥さを拾われてしまう作品になるところであるが、そこはうまく文学作品に仕上げられている。
  • さくら
    犬好きの人に読んでほしい。感動すること間違いない。犬を交えたユーモアと感動の物語。犬は家族。犬は家族を救う。
  • きりこについて
    久しぶりに意表を突かれる作品に出会いました。
    西加奈子さんの作品は初めてで、読み始めが1番しんどく、表現が直接的すぎて下品な雰囲気が節々にあるのに不快感を感じ、途中で辞めようかなと思ったものの、中盤からのめり込むように読みました。
    やや攻撃的な表現で現代社会の(手が届きにくくて痒い)問題点をバッサリ...続きを読む
  • こうふく あかの
    生き辛そうで不器用な姿が
    めちゃめちゃ共感できると共に
    まあそれでもいいやって思うし
    むしろ人間らしくて愛おしくなるような
    なんかそいうことを思った
  • ふくわらい
    西加奈子さんの力強くて激情的な文章が好きだ。
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    常に他人の顔で福笑いをする癖を持つ、鳴木戸定。
    幼い頃から冒険家の父に連れられ様々な国を放浪し多くの特異体験を経て、エキセントリックに育つ。
    編集者になった...続きを読む
  • さくら
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    兄の一(はじめ)、薫、妹の美貴、母と父、
    そしてサクラ!五人と一匹の家族の物語。

    兄が「はじめレジェンド」旋風を巻き起こす程に、
    どれだけのヒーロー具合であったか、
    妹が誰もが振り返るような美しい容姿...続きを読む