西加奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
しばらく前に購入していたけど読むタイミングがなく、産休中の数日で一気に読み終えた。
ノンフィクションということでバンクーバーでの乳癌の治療生活について自身の体験が語られた作品。
個人的には現地での会話はもちろんほとんどが英語でなされてるんだろうが、西さんの頭の中では関西弁で再現されるものなんだということがシンプルに面白く、テーマは重いけど読みやすくしてくれた。
書かれていることはほんの一部に過ぎないのだろうが、西さんのしんどい、つらい、怖いの気持ちが素直に表現されていて、感情移入するというよりはへぇ、そうなんだ、大変だなぁ、という気持ちがメインだった。それがよかった。たぶん西さんは可哀想だと -
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一万円選書(2026.5)
カナダにおける西さんの乳がん闘病記。
具合が悪くなってもすぐに医療機関で診てもらうことができないことや、がんでもすぐに診てもらえないために進行してしまうことがあるということにまず驚いた。
日本では当たり前なことが当たり前でない世界があることはわかっていたが、それがカナダということに衝撃を受けた。
そして医療費が無料ということにもびっくり。
異国の地で友人たちに支えてもらいながら、時にユーモアを混ぜつつ綴られる闘病記は全てが書かれていないそうで、それがちょっとした違和感の正体なのかなと。
5章の『日本、私の自由は』は、海外生活を経験した西さんだからこそ感じる日 -
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コロナ禍、西さんがカナダのバンクーバーで乳がんの治療・手術をした際の記録。
体調も良くない中で、現地の医療関係者のイージーなケアレスミスに翻弄される西さんに、何とも言えないしんどさを感じてしまった。私は幸運にも海外で医療処置を受けたことはないが(差し歯が取れた以外は)、20年ほどヨーロッパ人と働いていて、イージーなミスや適当な対応に翻弄されて苦労する経験はしばしばしているので、状況が想像できて…
でも、「やっぱり海外で病気になるのは恐ろしいな」という気持ちと同時に、西さんが受ける周囲の友達からのサポートが心強くて、周囲の人たちとの関係性あってこそ・西さんの人徳あってこそだけれど、家族でなくても -
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ネタバレ特に印象に残ったキーワードは下記。
貧困、マッチョイズム、自己責任論、愛着形成。
たった一人の誰かが人生のある時の大きなそして唯一の支えになり得ること。
誰かをケアする(助ける)こと、助けてと声に出すこと。
病んだ母親から虐待を受けて愛着形成、自己肯定感の育み(とは少しニュアンスは違う気がするけど)がうまく出来ず、必要なケアを受ける機会がなかったアキ。
父親の事故をキッカケに人生に対する強い金銭的な制約を受けることになった主人公。
社会が自己責任論に寄りすぎてるというような主張について。
私自身の感覚としては、
この本の登場人物たちを思い浮かべると頷ける気はする一方でSNSなどで見る「自 -
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カナダで乳がんが発覚した西加奈子さんの闘病エッセイ。
普通だと思っていた、そう思い込んできたことが、どうやらそうではないことへの不安と葛藤と解放。まして異国の地で。自分の内面にダイブしたり、引いて見たり、必死に行ったり来たり。
いつか訪れるだろうその日のまえに、出会えたことが嬉しかった。
> 私は恐れを哀れに思うようになった。長らく私の体に寄生し、私の感情の発端となってきた恐れは、私自身が作ったものだった。私は恐れの母であり、父であり、友だった。私は恐れを抱きしめた。私が作り、長らく私を苦しめてきたこの恐れを、私は今こそ自分の、たった一人の自分のものとして、抱きしめなければならなか -
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読み始めてから、あ、この本以前読んだことがある、と気づいたのですが、また読破してしまいました。
大好きな作家さんが海外で乳がんを患い闘病されるエッセイですが、乳がんという言葉はよく聞くのですが、実際どのような治療がされるのか、どのような経過を経て完治されたり、再発するのかなど、全く知らなかったので、とても参考になりました。
自分の胸にも悪性ではない嚢胞が複数あり、それがいつ悪性になるかも知れず、検診のたびにドキドキしていますが、やはりどこか他人事で。
日本とカナダの医療の提供の仕方の違いに怯え、周りの方が愛情深くサポートしてくれる様子をとても羨ましく読ませていただきました。