西加奈子のレビュー一覧
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ネタバレ歩の行動は自分みたいだと思った。いい子でいようとするところ。不穏は見て見ぬふり。物乞いする人に対して卑屈に笑ってしまうところ。見下してはいけないと思うところ。
向井くんの裏切りはつらかったなぁ。せっかく信頼して雑誌を見せたし、何より自分だけで抱えていたくなかった。寄り添って欲しかったな。
母親、父親も子供にもっと誠実でいて欲しかったけど、親も人間だね。
ヤコブとの出会いは歩に本当に救いになったね。しかも、「彼ら」に対して似た対応をするところ。「サラバ」は魔法の言葉で「愛してる」のように聞こえる。
中巻で歩がどう育っていくか気になる。 -
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正直、『くもをさがす』を読もうかどうか、かなり悩みました。
それは私が、サバイバーの家族だからです。
今は経過観察中ですが三ヶ月毎の検査結果は恐怖と緊張で毎回寿命が縮む思いに苦しめられ、未だに告知された時のシーンがフラッシュバックしてしまいます。心のなかで、「大丈夫、大丈夫」と祈りながらも、気付いたら悪い想像もしてしまい心身ともに削られるような思いです。
日々、無力感を感じながらも家族としてもっと何か出きることがないか、参考になることはないかという思いで本書を読みました。西さんの日記をベースに描かれているのでしょうがないのかなと思いながらも、私的にはもう少し家族の視点も欲しかった。
カナ -
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ネタバレ
「女性」である事は一種の罪なのかと思ってしまいました。
本作に出てくる人物のような被害や、突出した嫌なことを経験した事はないです。
でも、終始苦くてヒリヒリした気持ちを味わいながら読み、女性であることはどうしてこんなにも大変なのかと思ってしまいました。
読んでいて辛くて、ところどころで抵抗や気持ち悪さを感じてしまったのは、シンプルに私がわたしに向き合えたことが未だに無かったからなんだろうなと思いました。
どんな形でも、いつかは彼女達のように受け入れられる時がくるといいなぁ…。
そういえば、「女性」題材とした作品は多数ありますが、「男性」も大変だよね…みたいな題材のヒリヒリとしたお話ってあ -
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この作品は、「信じること」にフォーカスしたものだと思います。
それも「何を」ではなく。
人にとって「何を」信じることが重要なのではない。
自分で「信じることを決めたこと」が重要なのだ。
歩は、幼少期の家族の影響もあってか、いつも受身の姿勢を貫いていた。
でもそれは、はたして自分で決断した道に進むことができていたのか。
付き合った彼女のことも、結局は自分の下にいると見下して、他人と比較して。
ひとはひとという考え方、自分の軸というものがない。
それに気がついたのは、かつて歩が嫌悪していた姉が実は何かを信じようとしていたことを知ったとき。
それがたとえ猟奇的な行為になっていたとしても、何かを -
Posted by ブクログ
全部読み切り短編というのが、すごくいい。
今までの文芸誌は、連載ばかりなので、なんだか蚊帳の外感があって、書い続けないと仲間に入れてあげないよーと言われてるみたいで寂しさを感じることしばしば。
しかも豪華ラインナップに、いいの?この値段で?と問いたくなる。赤字だよね。
ともあれ、西加奈子「デヴィアン」市川沙央「音の心中」小川哲「嘔吐」をまずは読む。
全部面白い!
小川哲は、朝井リョウと仲良しになって影響受けてるような笑。
西加奈子も仲良しの村田沙耶香となんか似てるような。
互いに影響しあって、短編だから、肩の力を抜いて自由に書いてる感あり。
葉間中顕「五十歳,ロスジェネ、ギバー落ち」も
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