西加奈子のレビュー一覧

  • 夜が明ける
    読んでる間ただただしんどくて、それこそこの本を読み終わった時夜は明けるのか、と思うほどだった。
    結果読み終わって私の中の夜は明けなかった。
    でもとにかく大変な時は助けを求めようと思った。あと無理するのもやめようと思った。そしてこういう苦しんでる人たちが現実にもいることを忘れないようにしようとも思った...続きを読む
  • きりこについて
    肉球よりも丸い世界に自分も行けたらいいなと思いました。過去に縛られるとこなく、自由になりたいと思いました。そして、きっといけると勇気をもらえる一冊です。
  • わたしの名店
    「わたしの名店」 は、好きなお店と、そこで味わえる特別な一品について、28人の作家の個性的な文章で綴られているエッセイ集です。三浦しをんさんのエッセイを読んだ後には、きっとあなたも、自分にとっての「名店」を探しに行きたくなるでしょう。
    三浦しをんさんの作品 は、どれも読みやすく、心が温まるものばかり...続きを読む
  • i

    繊細な主人公に、私まで心が重くなってしまったりしたけど

    自分とは違う他者を受け入れること、私に1番届いたメッセージでした
  • 白いしるし(新潮文庫)
    本の名前とカバーの猫ちゃんからは想像できないような、狂い果てる恋愛小説。夏目の中に間島を内包したい気持ち・言動は外から見ていると、正直引くくらい醜い。自分を相手に捧げて自分が自分じゃなくなっていくところに不健全さを感じる。でも、実際恋に溺れると、まさにこの通りになる節もあるから他人事としては思えなか...続きを読む
  • 夜が明ける
    お互いに大きな存在となった、ある2人の男のそれぞれの人生の話。
    主な話はそこだけれども、その中に社会の実態を描き、そしてこれからの社会を見つめてもいる。

    一つ大きな事件や事故が起こるわけではなく、それぞれの登場人物の生活を淡々と、でもしっかりと書かれている。だから、それなりにしんどい。
    知らず知ら...続きを読む
  • きりこについて
    西加奈子週間
    じつをいうと断捨離まえに、昔そんなに響かなかった作品を再読しているのだけど
    きりこが愛おしくて仕方なくなったとかそんな事はないが、容れ物じゃなくてそのものを見る目は、人間より猫の方がずっと長けていそうだな
    「自分は、死ぬまで生きるだけの存在である、ということ」ちゃんと知っているラムセス...続きを読む
  • 夜が明ける
    西さん2冊目。
    「i」のときにも思ったけれど、目を背けたくなるような感情に正面から向かっていく作家さんだと感じた。
    ひとつひとつの作品に込められたエネルギーが途方もないので、読むこちらも相当の覚悟と体力を要する。
    小手先で読んで良いものではないと思った。
  • 炎上する君
    「私のお尻」「ある風船の落下」がよかった。他人のことを気にしすぎたら、一度その自分を置いていこうと思った。
  • 円卓
    人と違う事がカッコいいと思う時期ってある。
    「ドラマティック」
    こっこにとっては香田めぐみさんのものもらい・眼帯であったり、ベトナム難民のゴックんの長い名前や境遇であったり、朴くんの不整脈であったり、ぽっさんの吃音であったり。

    しかし、朴くんの不整脈をカッコいいと思いマネしたこっこを先生が怒ってい...続きを読む
  • サラバ! 下
    上中下と、夢中で読めた。
    家族、友情、恋愛、宗教、異文化、災害、アイデンティティ、、。
    「信仰」や「信じること」に対する捉え方が少し変わる気がする。
  • サラバ! 下
    歩が見つけた「信じるもの」は「自分自身。これまで自分が自ら選択してきたこと、感じたこと、行動したこと」ということなのかな
  • 夜が明ける
    膿も出しきれないしおいしい思いはするが責任は取らない、そもそも聞いた事に答えない。
    果たして夜は明けるのだろうか?
  • きりこについて
    西加奈子の世界観やっぱりすごい。
    描写が生々してところもあるし、相変わらずすごいなと思うけど、でも自然とページを巡る手が止まらない。

    「ぶす」とこれでもかというほどの容姿の描写。

    好きな人に「ぶす」と言われても
    きりこは昔から可愛いと育てこられた手前
    「うちのどこがぶすなん?」とわからずにいる。...続きを読む
  • さくら
    さくらはいつも冷静に家族を見ている。
    人間は生きている間にいろいろあって、プラスにもマイナスにも大きく振れていく。

    さくらがいたから、ゼロに戻れたのかなあ。
  • サラバ! 上
    小説っていいなと思える小説。
    誰かが言っていたけど、この壮大な物語が白紙から生まれたって考えると凄い。

    1人の男性の半生を描いた作品。人生というのは山あり谷ありで、それは読んでいる僕も同じ。ここ数年、あまりうまくいかないこと続きでへこむことが多かったけれど、まあそういうもんだよな、と思えた。

    ...続きを読む
  • わたしの名店
    こういう本を読むと、つい場所をチェックしちゃったりするんだけど、わりとそれだけで満足しちゃうタイプw

    今回、いちばん行ってみたくなったのは久住さんの餃子屋さんだったけど、めっちゃ遠いので即諦めたwww

    知ってるお店が登場してほくそ笑んだり、楽しみはいろいろあるわけだけど、すっかり引きこもり体質に...続きを読む
  • わたしに会いたい
    西加奈子の乳がん闘病の影響を感じる作品も多くある。
    女性の身体や容姿について、ブスでもイビツでも、愛するしかないのですね。せめて自分だけでも。きっと愛着が湧いて、イビツさも愛おしくなる。

    「ママと戦う」のママ、なんかすごく愛おしいキャラでした。
  • わたしの名店
    28名の著名人エッセイ集。
    お気に入りのお店を思い出やその出会い、魅力について綴っている作品。
    なかなか読む機会のない方々がどんな風に書くのかも知れてお得感。

    藤岡陽子さんのお話が好きでした。
  • 地下の鳩
    生きていれば楽しいことだけじゃなく嫌な思い出やつらい過去、過ちが必ずある。
    それでも自分に正直に生きることは素敵だし難しい。