西加奈子のレビュー一覧
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自分が恵まれすぎていることへの窮屈さ、被害者達の近くにいるだけで寄り添えていると勘違いしてしまう傲慢さ、キャラクターを主張することを奨励されるほど従うことに楽さを覚えること、自分の醜さから目を背けたくて世間との対峙を避け内向に向かってしまうことなど、アイに共感できる点が沢山あった。
でも、アイは自分に正直で嘘をつかないからこそ、真摯に向き合っているからこそ、それを理解してくれる人たちが周りにいて、答えをゆっくり待ってくれているのだと思った。
苦しみの中にいる人たちを思うこと、それは決して間違いではないし、それを大きく行動に移さなくてもいい。けど思い続け、何かの形にする・意思表示をすることが何 -
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中巻を読んだ勢いでそのまま読み、3巻合わせて3日で読破した。
中巻の感想でサラバ要素が薄まっている懸念を書いたが、最後でしっかり回収されてよかった。
まさか貴子があんなに人が変わるとは!!!
大変ボリューミーな作品であり、上中巻を読んでる時は先の読めない焦ったさもあったが、最後は鮮やかに締めくくられてよかった。下巻だけ星の数が多いのも納得。
読後に色々調べての追記:
東野圭吾の選評が面白い。
確かに、手紙の差出人の件は私も引っかかった。
イランで始まることと、筆者紹介を見て(テヘラン生まれ)私小説か?と思ったが、主人公が男なので違うかと思った。
しかし、宮城谷昌光の選評を読んだり、作者 -
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ネタバレ幸い自分自身は(まだ)癌を患ったことはないけど、友人にそれこそ乳癌が見つかったり、全然違う突発的な病気で同級生が今年亡くなったりするたびに、それが自分だったとしても全くおかしくないという怖さを感じつつも、自分にそんなことが起きるということを少しもリアルに想像できていないことを痛感する。その告知を受けることの絶望感、治療の辛さ、消えない不安、それを知らずに済んだらどんなに良いかと思うけど、今自覚なく何か大きな病気に侵されている可能性もある。健康でいること、日常生活を送れること、家族といられることがどんなに幸せか、当たり前のようでそれを失った時に取り戻すのがいかに難しいか…それはやはり想像できない
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『サラバ!』上巻を読んでまず感じたのは、これは海外を転々としながら育つ少年の成長物語ではなく、「他人の価値観を生きる苦しさ」を描いた物語だということだった。
物語は、イランで生まれた圷歩が、外交官である父の仕事に伴ってエジプト、日本と住む場所を変えながら成長していく姿を描く。異文化の中での暮らしや、個性の強い家族との日常はユーモラスに綴られているが、その奥では歩が常に「周囲に合わせること」で自分の居場所を守ろうとしている姿が浮かび上がる。一方で、姉の貴子は他人の評価を恐れず、自分が信じたものを貫こうとする。正反対ともいえる姉弟の対比が、物語全体に強い緊張感を生み出している。
この作品が描い -
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上中は面白い!だが、下は苦しい
宗教、生活、仕事、家族、友人、恋人(粒度バラバラだが)などに課題を抱える人の希望になる作品なんだろう(自身は特に課題を感じていないので自分のための本にはならないのだが、2026.07.20現在)
(メタ的な話として)物語に何を見出すのか、なぜ物語を読むのかということを考えた。
5割は娯楽(暇つぶし)。3割は本を読む文化人(というのはかっこつけなのだが)でありたい。残りの2割は客観的な自省だろう。
様々なキャラクター、文化、生活が登場する。
共感はしえないが、(つまりはポジショントークの物語のキャラと同じ気持ちになって喜怒哀楽を覚えることはないが) -
Posted by ブクログ
西加奈子氏の乳がんの闘病を描いたエッセイのような小説のようなもの。
この方の文章は濃度が濃くて一冊読み終わって次の西作品を読むまでにかなり時間をあけてしまう。
次に何を読むかは分からないが、家に積んである何かになるのかな。
癌とか、命に関わる健康業の問題に直面するとき、人は哲学的になる。人生とはなにか、自分とはなにか、なぜ自分が癌になるのかなどなど。
カナダの医療事情がすごい。乳房切除手術で日帰りって。
病気のときに限らず人は他人に迷惑をかけて生きている。迷惑をかけるということそのことが、生きているということであり、迷惑をかける相手こそが、自分にとって必要な人であるのかもしれないと思う
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