西加奈子のレビュー一覧

  • 舞台

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    ニューヨークに行くのが楽しみになる。そんな本。苦労を通して成長する主人公。全然真似はできないけど何ごとも気持ちの持ち用次第

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    2026年09月16日
  • 舞台

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    人からどう見られるかを気にしすぎてしまう、自意識過剰な葉太の話。

    こういう場面ではどう振る舞うのが正解なの?って自意識にがんじがらめになって、苦しんでもがいてる葉太に感情移入しまくって辛かった〜〜。葉太の気持ちが分かるって言ったらびっくりされるかもしれないけど、でも共感してしまったなあ。

    ただ街を歩くとかコンビニで買い物をするとか、そんななんてことのない日常生活でも人からどう見られてるかを常に意識してしまって息苦しい日があるし、自意識が邪魔をして本当に自分がしたいことは何なんだろう?って分からなくなる日もある。

    でも、それでもいいんだよってこの本が教えてくれたような気がして救われた。誰かの期待に応えたり、社会に何となく蔓延ってるこうあるべきみたいなルールの中で、結局はみんなこの社会っていう舞台で演じながら生きている。それは悪いことじゃない。

    葉太、幸せになってほしいな。私も頭ごちゃごちゃになって暗い感情にのみ込まれそうになる時もあるけどそれでも強く生きていこうって思った。

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    2026年09月16日
  • 舞台

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    ニューヨークで待ちに待った瞬間を目前にバックを盗まれた葉太。その後の振る舞いに呆れる一方で言い訳が可笑しく親近感が湧く。
    初めは色眼鏡で観ていたマンハッタンを彷徨羽目になる。全て自己責任な海外旅行って人の素性が出るよなと納得しつつ葉太は規格外。

    読書中に今日が9月11日、ツインタワー崩壊から25年経った。葉太の想いに共感した。

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    2026年09月12日
  • サラバ! 中

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    ネタバレ

    島崎和歌子さんが出てきませんが、やっぱ私はどんなに酷い目に遭った可能性があったとて共学の学校に行きたかったなあというか、せめてチャンスは欲しかった、実際生活してみて何も華やかな思い出が出来なかったとて、はなからチャンスを0にされることのしんどさはエグくて、それは今私は中学高校時代が暗黒期だという被害者面で考えてるけども、性別や国籍や家庭環境やらで何かしようとしたときにはなからチャンスを0にされてる人ってたくさんいて、そういう人たちにせめて1%だけでもチャンスを与える社会を作ることに私が加勢できたり、もしくは私の立場ならある人のチャンスを0から50くらいまでに上げられるのなら上げる行動をしないとなあとか、本そのものの内容とあんま関係ないんですけども強く思いました。

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    2026年09月10日
  • くもをさがす

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    ネタバレ

    西加奈子さんが癌と葛藤した時のエッセイ。
    改めて日本の医療のありがたさに気付かされた。
    西加奈子さんの葛藤がありつつも、前を向く姿勢に感化された。この本を読んだあと、なぜか私も走りたくなってジョギングを定着させている。

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    2026年09月10日
  • サラバ! 上

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    ネタバレ

    島崎和歌子さんが出てきませんが、『ここにいる皆は、いつか会えなくなる友達なのだ。』という一文は、私のパート先の人妻同僚達との関係性と同じなので、グサッときました。

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    2026年09月10日
  • サラバ! 下

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    ネタバレ

    島崎和歌子さんが出てきませんが、他人に優劣をつけて自分が『優』側だと思って生きてきた人が、ある時からその『優』の根拠となっていた属性を失い『劣』側になってしまった、と自分が感じてしまった、ときにそれでもどう生きるんだという、私自身の人生にも重なり身悶えしました。

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    2026年09月10日
  • 舞台

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    自意識過剰な青年のニューヨーク旅物語

    冒頭、アメリカンブレックファストをお店で食べながらの愚痴で始まる
    主人公の葉太は、旅先で浮かれること、はしゃぐことを恥だと思っている
    現地人のように馴染み、帰国したらカッコいいエピソードとして他人にひけらかしたい欲求を持っている
    そんな象徴として、セントラルパークの芝生で寝ころびながら、大好きな作家の新刊を読むことを目的としていた
    しかし、いざ実行してみると、泥棒に貴重品が入っているバッグを盗まれてしまう
    葉太は他人の目が気になるため、助けを求める事も、取り乱すこともできない
    手元にあるお金は12ドル
    キャリーケースの鍵もバッグの中に入っっていたため、必要なものも取り出せない
    旅行の初日に盗難に遭ったというのも恥ずかしいと思い、日本領事館に行くのも4日目にしようと決意する始末
    果たして葉太はどのようにニューヨークで過ごしたのか?



    中学生の頃に太宰治の小説『人間失格』に感銘を受けたという葉太
    (多分、西加奈子のによる命名も葉蔵に由来するのだろうなぁ)

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    小説を読み始めたのは、中学に入ってからだ。父の書斎で見つけた、太宰治の「人間失格」を読んで、衝撃を受けた。幼い虚栄心や、強い羞恥心や、切実な卑怯、自分が知っていること、体験していることの全てが書かれていた。
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    昔の人はその時期に太宰にかぶれるのを、今で言う厨二病のように扱っていたけれども
    現代でもそんな子はいそう

    「恥の多い生涯を送って来ました」かどうかはわからないが、お葬式でわざとらしく泣く姿を父に看破されたのがそれだったのだろう
    「人間失格」だと「わざわざ」というセリフと同義

    「小説家」を演じていた父への反発
    それでいて、そんな父が意外にも遺した「地球の歩き方」を熟読して一言一句まで覚えているという状況

    それにしても、冷笑系主人公という点では「サラバ!」と共通点があるように思う


    場面や相手によって、自分を演じるという感覚はわかる
    まぁ、「わかる」とか言うのも痛いやつというのも巻末の対談でいるわけだけれどもね

    葉太に共感する部分がある私は、やはり男なのだろうな
    なんだこいつとか、ばかだなー、とか思うけど
    根本の「恥」という認識はある


    旅先でも慣れた人のように振る舞いたいという言動
    禅や茶道では、初めての事でも慣れた事のように、慣れた事を始めての事のように行うという考えがあるけれども
    もしかして、葉太のこの考えって実は深いものかもしれない
    まぁ、実際は本人はそんな事まで考えているわけではなく、実に浅はかなものだろうけどね

    総じて、葉太の行動指針がわからないでもないけど
    自分とは違うなぁと思った

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    生きているだけで恥ずかしい――。自意識過剰な青年の、馬鹿馬鹿しくも切ない魂のドラマ!29歳の葉太は初めての海外一人旅でニューヨークを訪れる。恥ずかしい観光客と思われないよう、ガイドブックを暗記して臨んだ葉太だったが、滞在初日で盗難に遭い、無一文に。虚栄心と羞恥心に縛られて助けを求めることすらできないまま、一人マンハッタンを彷徨う羽目に……。決死の街歩きを経て、葉太が目にした衝撃的な光景とは――?


    「生きているだけで恥ずかしい――。」自意識過剰な青年の、馬鹿馬鹿しくも切ない魂のドラマ!
    29歳の葉太はある目的のためにニューヨークを訪れる。初めての一人旅、初めての海外に、ガイドブックを暗記して臨んだ葉太だったが、滞在初日で盗難に遭い、無一文になってしまう。虚栄心と羞恥心に縛られた葉太は、助けを求めることすらできないまま、マンハッタンを彷徨う羽目に……。決死の街歩きを経て、葉太が目にした衝撃的な光景とは――?
    思い切り笑い、最後にはきっと泣いてしまう。圧倒的な面白さで読ませる、西加奈子の新境地長編小説!
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    2026年09月09日
  • くもをさがす

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    読むからよく書店とかで見てて気になっていた本。実際にこれを経験しているなんてすごいし、これだけ向き合って書くってすごいなあと思った。海外の方のゆるさに私も読んでいてすくわれて、思わず笑っちゃうこともあった!健康って何より大事なのと、今ある周りに感謝したいなあと思えた本でした。

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    2026年09月08日
  • あおい

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    ことばとことばの隙間から漂う空気感。
    20代後半のあの何とも言えない雰囲気。

    言葉でうまく表現できないけど、誰もが経験するであろう、自身の輪郭が一番曖昧になる様な、あの時の感覚に容易くトリップできる。
    それだけでいい小説。

    あと今の自分が、後先を考えたり、バランスを考えたりして、上手く立ち回る思考が定着しすぎて、もちろん全然悪い事じゃないんだけど、なーんか年取っちゃったなって思った。

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    2026年09月07日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    夏目のような女性を私は「知っている」と思った
    自分とは違う性質だけど、でもわからないこともないという距離にいる女性

    理性と本能で揺れて結局本能が強くてまじまにどんどん引き寄せられる夏目
    あーあ、なんて思いながらも
    最初の出会いが、彼の絵で、身体中で、それこそおそらく本能で、好きだと感じてしまったのだから
    描いた本人についても本能がまさってしまうのは自然なことだったのかもしれないと思ったり

    でも、ふと、夏目が好きだった「まじま」は、おそらく人間とか男性とかではなくて、おそらくまじまであって、まじまの生み出したあの白い絵そのものなのだろうなと思った
    だから彼女は絵に触れたいと思ったようにまじまにも触れたかったのかもしれない

    ラストにかけてのシーンも、若干引きながらも(笑)でも好きでした
    彼女は全力でまた生きようとしてるんだなって感じたので

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    2026年09月06日
  • GOAT

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    僕は小説を読むようになってから、人を好きになったんですよ──。
     
     
    小説を読むのは好きで、これまでも何百と読んできましたが、この度初めて文芸誌を読みました。
    装丁もポップな雰囲気で、文芸誌を手に取るときのハードルも低く感じましたし、何より価格が510円(税込)というコスパの良さ。
    半月くらいかけてゆっくり楽しませてもらいました。
     
    個人的には、『小川哲 / 嘔吐』『冲方丁 / 週末の愛』『島本理生 / 愛することを知らない子は』が好きでした。
    他の『GOAT』も積読してるので、また少ししたら読んでみようっと。
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    ジャンル、国境を越える豪華執筆陣の文芸誌

    紙を愛してやまない《ヤギ》にちなんで名づけた、《Greatest Of All Time(=かつてない)》文芸誌が誕生!
    ジャンルや国境を越えて豪華執筆陣が集結しています。

    ○特集「愛」
    【小説】 西加奈子 小川哲 市川沙央 パク・ソルメ 島本理生 冲方丁 麻布競馬場 葉真中顕 芦沢央 チョン・ヨンス 長塚圭史 嶋津輝 戸田真琴
    【対談】 Awich×細谷功 小池真理子×東出昌大 藤ヶ谷太輔×川村元気
    【短歌】 朝吹真理子 小佐野彈 高瀬隼子 スケザネ
    【 詩 】 最果タヒ 井戸川射子 大崎清夏 水沢なお 小原晩 青松輝
    【哲学対話】 永井玲衣×『GOAT』編集部
    【エッセイ】金原ひとみ アフロ(MOROHA) 塩谷舞 チョン・セラン 町田そのこ ワクサカソウヘイ
    【インタビュー】 一穂ミチ

    ○『GOAT』×monogatary.com 文学賞 [選考委員長:加藤シゲアキ]
    総応募数753作から大賞受賞作を誌上で発表!

    ○私の「GOAT本」
    上白石萌音 けんご 斉藤壮馬 鳥飼茜 夏川草介 三宅香帆

    ○出せなかった手紙
    彩瀬まる 佐原ひかり

    ○短編小説
    尾崎世界観 蝉谷めぐ実 安壇美緒 乗代雄介 八木詠美 大木亜希子
    野崎まど

    〇特集「読書バリアフリーをめぐる旅」
    稲泉連 滝口悠生

    その他、特大企画多数!

    【編集担当からのおすすめ情報】
    定価は「GOAT」(ゴート)の名にちなみ、510円(税込)。
    読者プレゼントとして、野崎まど×GOATコラボの「ゴートくんブックエンド」も!

    本書はアクセシビリティに配慮した本です。視覚障害・肢体不自由などの理由で必要とされる方に、本書のテキストデータを提供いたします。本書巻末よりお申し込みください。

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    2026年09月05日
  • サラバ! 上

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    前半はなかなか気持ちが入り込めなかったけど、中盤以降どんどん引き込まれていった。物語として昇華したいという思いの強さを感じる作品だった。

    基本家族の話なのだけど、出会っていく友人たちも含めて、それぞれのキャラが立っていて、またイランやエジプトなど、文化やそのギャップから際立つ世界観はカラフルでおもしろい。これを体感しながら生きてきながらも、内面で多くの葛藤を抱えている思いを、歩という主人公のストーリーとして凝縮している。

    信じるものをみつける、というのが中心にあるひとつのテーマになっている。このテーマはずっと自分の中にもあって、だからこそ歩の心の動きに共感しながら読めたのだと思う。ほんと、よく書いたなと思う。作家としての技術もさることながら、その想いの強さがないとフィニッシュできない作品のように感じた。

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    2026年09月03日
  • i

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    ネタバレ

    主人公のアイは、感性が豊かで、とても繊細で、それ故に世界中の悲劇に強く胸を痛め、不条理で運が良い悪いという言葉でくくれそうな事柄も「どうして」「なぜ」と深く思案する性格。戦争が続くシリアから免れて''しまった''、恵まれて''しまった''、と酷く罪悪感を感じる様子が痛ましかった。adopt された 選ばれたのだ それはなぜ、世界中で多くの人々が亡くなっているのに、なぜ自分が…こういった疑問が、アイを蝕んでいた学生時代の描写は本当に辛かった。 高校に入ると、数学に出会い、没頭し、優秀な成績で卒業できた。数学はアイを救ってくれた。中学教師の''アイは存在しない''という発言は呪いのようにアイに付きまとったが、奇しくもその言葉がアイを数学科に導き、''アイは存在する''という救い(≒呪いの解除)に出会えた。

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    2026年09月01日
  • きりこについて

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    幼き頃のきりこは高慢チキで傲慢な子に見え、好きくなかったのだが、、
    (子供なんてそんなもんなのかな… )
    この本には人間の現実がまざまざと、ありありと描かれている。
    容れ物も中身もね。
    自分以外に自分を上手に褒めてあげられる人はおらん。

    ルドルフとイッパイアッテナ、100万回生きた猫、の既視感は多少ある。

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    2026年08月31日
  • くもをさがす

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    ずっと陰鬱なのに、その中にキラキラと光る愛しさが輝いていて眩しかった。苦しいのに、なぜか悲しみはなかった。母の病室でのことを考えた、死の匂いが微かにしていて怖かったことを思い出した。大切な言葉たちだった。

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    2026年08月27日
  • サラバ! 上

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    ネタバレ

    オーディブルお試し期間にて。

    松坂桃李さんのナレーションがとても良い!

    流石俳優さんだけあって読み分けが上手い。

    声も素敵。

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    2026年08月27日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1人の女が熱狂的に愛する男と出会い人生を狂わせるような恋愛をするお話。
    ラストがあまりに狂気的でエロティックで、主に3人の登場人物が恋愛を繰り広げるがどの恋愛も生々しいような一つも可愛くない恋愛だった笑

    恋愛をこんなに狂気的に誰も共感を生めないような形で描く西さんすごい、、

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    2026年08月24日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    主人公が圧倒的に惹かれてしまった人に対して、突然猛烈な恋に落ちてしまう。そしてそこに対して猪突猛進になってしまうと言う話なんだけど、こんなにも激しい恋をすることができるって言う追体験ができたのもすごくよかったなと思った。そして画家の人がすごい魅力的で、いやこれは好きになっちゃうよなぁと思った。好きになるだろうなって言う人を会ったときにわかるっていうのがすごいなと思った。それがある種の一目惚れと言うものなのかと思った。自分に刺さる芸術とか自分に刺さる視点雰囲気っていうのが互いに合うっていうのが相性なんだなっていうのがわかった。

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    2026年08月23日
  • サラバ! 中

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    『サラバ! 中』を読んでまず感じたのは、これは一人の青年が大人になっていく物語ではなく、「周囲にうまく合わせて生きることと、自分の人生を生きることは同じではない」と描いた作品だった。

    上巻で少年時代を過ごした歩は、中巻では青年から大人へと成長していく。恋愛をし、人間関係を築き、仕事を始め、少しずつ社会の中に自分の居場所を作っていく。歩は決して生きるのが下手な人間ではない。むしろ相手が自分に何を求めているのかを察し、その場にふさわしい自分を演じることができる。周囲から見れば、それなりに順調な人生を歩んでいるように映る。しかし読み進めるほど、その器用さの裏側にある空虚さが少しずつ見えてくる。

    この中巻で印象的だったのは、歩が「自分は何を望んでいるのか」よりも、「自分はどう見られているのか」を基準に生きていることだった。嫌われないように振る舞い、求められる役割を察し、周囲との関係を壊さないように生きる。それは社会で生きていくうえでは必要な能力でもある。しかし、それを続けているうちに、自分自身が何を好きで、何を大切にし、何を信じているのかが分からなくなっていく。歩の人生を追いながら、器用に生きられることが必ずしも強さではないのだと感じた。

    その意味で、姉・貴子との対比も面白い。周囲とうまく馴染めず、何かと問題を起こしてきた貴子と、空気を読みながら要領よく生きてきた歩。上巻では歩のほうが圧倒的に「まとも」に見えていた。しかし中巻まで読むと、その見え方が少しずつ変わってくる。周囲からどう思われようと自分の内側にあるものを無視できない貴子と、周囲に適応することで自分の内側を見ないまま生きてきた歩。どちらが生きるのが上手なのか、簡単には言えなくなっていく。

    読んでいて何度も考えたのは、人は他人から認められることで、自分自身まで肯定できたような気になってしまうのではないかということだった。仕事がうまくいくこと、誰かに必要とされること、人から好かれること。それらはもちろん嬉しい。しかし、それだけを自分の価値の根拠にしてしまえば、評価されなくなった瞬間に自分を支えるものまで失ってしまう。歩の危うさを見ていると、自分の中に「これだけは大切にしたい」と言えるものを持つことの重要さを考えさせられた。

    『サラバ! 中』は、歩が社会へ出て成長していく物語ではない。周囲に合わせ、評価され、それなりにうまく生きてきた人間が、その生き方だけでは自分自身を支えられないことに少しずつ近づいていく物語である。上巻で描かれた家族や異国での経験が、中巻では「自分は何者なのか」という問いへと形を変えていく。読み終えたあとに残るのは、歩のこれからへの興味だけではない。自分が今選んでいるものは、本当に自分が望んだものなのか、それとも誰かから良く見られるために選んだものなのかという、簡単には答えられない問いだった。

    #2026年32冊目

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    2026年08月23日