西加奈子のレビュー一覧

  • 円卓
    人と違う事がカッコいいと思う時期ってある。
    「ドラマティック」
    こっこにとっては香田めぐみさんのものもらい・眼帯であったり、ベトナム難民のゴックんの長い名前や境遇であったり、朴くんの不整脈であったり、ぽっさんの吃音であったり。

    しかし、朴くんの不整脈をカッコいいと思いマネしたこっこを先生が怒ってい...続きを読む
  • サラバ! 下
    上中下と、夢中で読めた。
    家族、友情、恋愛、宗教、異文化、災害、アイデンティティ、、。
    「信仰」や「信じること」に対する捉え方が少し変わる気がする。
  • サラバ! 下
    歩が見つけた「信じるもの」は「自分自身。これまで自分が自ら選択してきたこと、感じたこと、行動したこと」ということなのかな
  • きりこについて
    西加奈子の世界観やっぱりすごい。
    描写が生々してところもあるし、相変わらずすごいなと思うけど、でも自然とページを巡る手が止まらない。

    「ぶす」とこれでもかというほどの容姿の描写。

    好きな人に「ぶす」と言われても
    きりこは昔から可愛いと育てこられた手前
    「うちのどこがぶすなん?」とわからずにいる。...続きを読む
  • さくら
    さくらはいつも冷静に家族を見ている。
    人間は生きている間にいろいろあって、プラスにもマイナスにも大きく振れていく。

    さくらがいたから、ゼロに戻れたのかなあ。
  • サラバ! 上
    小説っていいなと思える小説。
    誰かが言っていたけど、この壮大な物語が白紙から生まれたって考えると凄い。

    1人の男性の半生を描いた作品。人生というのは山あり谷ありで、それは読んでいる僕も同じ。ここ数年、あまりうまくいかないこと続きでへこむことが多かったけれど、まあそういうもんだよな、と思えた。

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  • わたしの名店
    こういう本を読むと、つい場所をチェックしちゃったりするんだけど、わりとそれだけで満足しちゃうタイプw

    今回、いちばん行ってみたくなったのは久住さんの餃子屋さんだったけど、めっちゃ遠いので即諦めたwww

    知ってるお店が登場してほくそ笑んだり、楽しみはいろいろあるわけだけど、すっかり引きこもり体質に...続きを読む
  • わたしに会いたい
    西加奈子の乳がん闘病の影響を感じる作品も多くある。
    女性の身体や容姿について、ブスでもイビツでも、愛するしかないのですね。せめて自分だけでも。きっと愛着が湧いて、イビツさも愛おしくなる。

    「ママと戦う」のママ、なんかすごく愛おしいキャラでした。
  • わたしの名店
    28名の著名人エッセイ集。
    お気に入りのお店を思い出やその出会い、魅力について綴っている作品。
    なかなか読む機会のない方々がどんな風に書くのかも知れてお得感。

    藤岡陽子さんのお話が好きでした。
  • 地下の鳩
    生きていれば楽しいことだけじゃなく嫌な思い出やつらい過去、過ちが必ずある。
    それでも自分に正直に生きることは素敵だし難しい。
  • きりこについて
    その通り!きりこ、よう言った!人に好かれるのも猫に好かれるのも理由がある。容れ物は関係ない。自分の気持ちに素直に生きて何が悪いんだ。
  • さくら
    楽しさと悲しさが同時にあり、なんとも言えない気持ちになりました。
  • さくら
    幸せな家族に不幸が訪れるのが辛い。文章が表現豊かで好みでした。普通に見える家族にもそれぞれ色々な苦労があるのかもしれないなと思いました。
  • サラバ! 中
    奇妙ながらも家族としての絆があると思っていたので
    話の展開に驚きましま。
    次の展開が気になります。
  • サラバ! 下
    すごい。読めば読むほどハマっていく本だった。

    この下巻は歩の苦悩の時代という感じ。
    30代に入り、バリバリのライターから徐々に仕事がなくなり、頭が後退し、懐かしの旧友同士でくっつき、終いには姉が正常な人のようになって帰ってきた。

    本来であれば、姉の人生が自分の人生のはずなのに。
    これは、今を生き...続きを読む
  • ふくわらい
    守口廃尊がいい
    定とのやりとりがいい

    定の海外での経験や父母悦子との話、もっと聞きたくなった
    定のエッセイが読みたいと思った

    最後のシーンは笑顔のまま涙がじんわり

    雨をやませてほしいという担当作家の要望に対して、まっすぐに儀式という選択をした定がこころに残った
    定の選択は定にとって今自分にでき...続きを読む
  • わたしの名店
    28人の著名人が、大好きなお店をそれぞれのエッセイで教えてくれる素敵な一冊でした。

    みなさん心が休まるいきつけのお店を求めている。でも常連さんがワァワアというところはちょっと、、、
    すごく共感しました。

    食べるって元気の源ですよね。何があってもおなかはすく。食べれることは本当に幸せだ。

    龍朋、...続きを読む
  • サラバ! 上
    凄く変わった姉、美しい母、大人しい父親、との暮らし、海外での生活など、自分の生活では経験した事がない話しばかりだったので興味津々で読み進めました。
  • おまじない
    真面目に生きてるが故にぶつかる壁、真摯に向き合うも良し、賢く避けるも良し。自分の信じるものも生き方も、ぜーんぶ自分で決めればいい。
  • さくら
    前半は主人公である薫とお兄ちゃん、ミキ、そして3人の子どもを育てる幸福この上ない父と母の様子に心が温かくなった。こんな家庭の一員だったらいいのにと感じた。
    著者の用いる比喩表現も秀逸だった。
    だが、物語が進むにつれて暗雲が立ち込める。兄の交通事故と重い後遺障害、お兄ちゃんはかっこ良かった頃からかけ離...続きを読む