西加奈子のレビュー一覧

  • サラバ! 下

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    生きるって大変だ
    知らない間にグラグラと足元が壊れたり、なにかをきっかけにこれまでのパーツがパズルみたいにはまったり。

    何もかもスムーズな普通の人生なんて無いんだって身をもってわかるようになった今、たまたまこの本に出会ったけど、無敵だった頃の私が読んでたら全然違う印象を抱いていそう。
    もっと早く読んでいろんな味わい方をしたかった〜!
    自分の人生にもっと深みが出たらまた読み直そうっと。楽しみだな

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    作中に何度も出てきたニーナシモンの feeling good、めちゃくちゃ良かった
    この小説にぴったりだ

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    2026年06月02日
  • 私の身体を生きる

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    いつも読んでる大好きな作家さんたちの身体にまつわるエッセイ。作家さんたちにも過去や苦しみや葛藤があると知ってしまった。

    「誰かから指弾される前に、違う、お前は違うと「私の中の世間」が言ってくる。」

    ☁️ 世の中には女性であることで苦しんでる人がいないわけないのに、言語化されてしまうと本当にいると見えてしまう、なんて、自分勝手さに嫌になりながら読み進めました。

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    2026年06月02日
  • くもをさがす

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    「くもをさがす」とは、読むまでは「雲を探す」と思っていた。つまり、レントゲンに影の様に写る癌の比喩なのだ。違っていた。そんな内向きのエッセイではなかった。

    2020年、コロナが猛威を振るうカナダの地で、夫と5歳の息子と子猫と暮らしていた43歳の西加奈子に、思いもかけない「乳がん」の診断が下る。

    私自身、治療中もずっと書いていた。小説、エッセイ、日記。書くことで頭の中を整理出来たし、書くことで自分がこんなことを思っていたんだと、思いがけない発見をすることがあった。書いている間、自分が治療中であることを忘れる瞬間もあった(不思議なことに、がんに罹患した女性の小説を書いていてもだ)。それが救いで

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    2026年06月01日
  • サラバ! 中

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    書き手が違えば鬱小説になってもおかしくないくらい、割と重いエピソードが続くんだけど、飄々と淡々と書かれていて全く悲壮感は無い。
    それが主人公らしさ(昔から大人にならざるを得なかったとか、物事を等間隔で見た文章を書くらしいアーヴィングが好きだとか)が出てて良いと思った。
    出てくるキャラが全員かなり現実味もあり人間臭いので、この人ムカつくなとか、友達になりたいなとか思ってしまう。
    小説の中の出来事って感じではなく、親しい知り合いから半生を聞かされている気分。めっちゃ面白い

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    2026年05月31日
  • ふくわらい

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    サラバ!と同じ種類の面白さ!
    定をはじめ登場人物がみんな魅力的☺️
    外道のところとバイソンがカルピス出してくれるところと、定と小暮さんが友だちになるところと、他にも好きなところがたくさんー!

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    2026年05月31日
  • 円卓

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    ちびまる子ちゃんの平成版だと思いながら、ほのぼのと読み進めていたら、後半から泣けてきた。
    西加奈子さんすごいなぁ。優しいなぁ。
    読みやすい文章で色や景色がありありと浮かんでくる。たくさんの登場人物各々の個性が全て優しく受け入れられている世界がそこにある。

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    2026年05月30日
  • GOAT

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    他の本も読みながらだからなかなか終わらなかった。
    冒頭惹かれないものは3話ぐらい読まないまま。
    全てを隅々まで読むとなると相当時間がかかりそう。

    こんな充実した読み切りの文芸誌を出してくれるだけで星5つつけたいところ。
    紙の色について読み難いという声もあるみたいだけど個人的には可愛くて好き。
    星4にしたのは、愛というテーマがほぼ全て歪んだ愛だったこと。
    熟練の作家は素直な愛を書けなくなるって本当なんだな。

    個人的に好みだったのは…

    麻布競馬場 違う海にいる
    冲方丁 終末の愛
    かな。
    なんか読みやすくてわかりやすいから楽だった。

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    2026年05月30日
  • サラバ! 上

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    フィクションには思えない!エッセイを読んでるような感覚。スイスイ読めて1日で完読。めちゃくちゃ面白いかも

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    2026年05月29日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    読んでいて少し苦しくなるような内容。
    外国人俳優にそっくりな「アキ」と「俺」の物語。
    劇団の世界やADの仕事はイメージもできないけど、どんどん苦しくなる様子や周囲の環境、家庭の状況など、中々抜け出せない描写がリアルだった。
    助けを求められるように、助けを受け取れる人になりたいと思った。

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    2026年05月29日
  • わたしに会いたい

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    おそらく乳がん治療中に書いたと思われる短編集。

    私に会いたい
    とりあえず私は、モトが結論として導き出した解釈、
    「ドッペルゲンガーはその人の命を奪うための使者ではなく、その人からむしろ死を遠ざけるための使者なのかもしれない。」
    「死というのは、それ自体が死なのではなく、死を想起させる何かなのではないかな。死であると同時に死への警告なんだ。」
    「人が死にたいと願う時、死は近づいてくるけれど、むしろ遠ざけるために近づいてくるんだよ。死を意識させ、そして気配だけを残して去ってゆく。その人を生かすために。その人が何より生きるために。」

    この解釈たちがとても好きだと思った。

    汚い絨毯を「ちゃんとボ

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    2026年06月02日
  • くもをさがす

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    しばらく前に購入していたけど読むタイミングがなく、産休中の数日で一気に読み終えた。

    ノンフィクションということでバンクーバーでの乳癌の治療生活について自身の体験が語られた作品。
    個人的には現地での会話はもちろんほとんどが英語でなされてるんだろうが、西さんの頭の中では関西弁で再現されるものなんだということがシンプルに面白く、テーマは重いけど読みやすくしてくれた。
    書かれていることはほんの一部に過ぎないのだろうが、西さんのしんどい、つらい、怖いの気持ちが素直に表現されていて、感情移入するというよりはへぇ、そうなんだ、大変だなぁ、という気持ちがメインだった。それがよかった。たぶん西さんは可哀想だと

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    2026年05月26日
  • さくら

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    世の中にはいろんな人がいて、いろんな生き方を選択してる人がいる。他人から羨望の眼差しで見られる人生もあれば、哀れに思われる人生もあり、、そして何かがきっかけでころっと自分の立場、立ち位置が変わることもある。
    苦しい場面もあったけど、さくらに癒された。考えさせられる作品。2回目に読んだ時の方が心に残った。

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    2026年05月24日
  • きいろいゾウ

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    不思議な世界観でありながらも西加奈子作品らしい近さを感じる作品だった。各人の心情により近く胸が詰まる場面も多々あったが、ラストが本当に良かった。

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    2026年05月23日
  • おまじない

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    自分らしく生きることは難しい。そんな時に誰かのふとした言葉が重なり強く残る。
    「孫係」が良かった。正直なことと優しいことは別。人を傷つけない思いやりの心。おじいちゃまとおばあちゃまの関係が素敵だった。悪態をつける相手がいるってことは心強い。

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    2026年05月23日
  • きりこについて

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    親からたくさん愛され、「可愛い」と言われながら育ってきたきりこ。しかし周囲との比較や他人の言葉によって、自分の見え方に悩み、少しずつ孤立していってしまう姿がとても苦しかった。それでも、さまざまな出会いや言葉を通して、「どんな姿でも自分は自分なんだ」という大切なことに気づいていく過程が印象的だった。

    きりこに寄り添い続けるラムセス2世の存在も温かく、本作全体から「人はもっと自由に、自分らしく生きていい」というメッセージを感じた。優しく背中を押してくれるような作品だった。

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    2026年05月23日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    読んでいたら、すごく痛かった。
    誰かを大切にするとか愛するとか、そういうことは誰にでもできて、誰を愛する権利もあるけれど、そこに常識が入ってくると、無理な恋や愛もあるのだ。
    その人の存在自体に惹かれ、作り出したものを得たいと思う気持ちや、異常なまでの依存心など。すごく苦しくなった。自分は、人を傷つけたりしないまでも、愛する気持ちは高い方だと思う。嫌われるのは嫌だし。自分のことを見つけてくれる人にいつか出会えるはずで、それが早いか遅いか、いなかったか、の違いであって、ありのままに生きていけばいい。愛されなくても、自分が自分を愛していけばいい。ただそれだけ。

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    2026年05月23日
  • さくら

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    家族の絆について、真正面から向き合った作品でした。
    なかなか、個性が強い家族のメンバーですが、犬のサクラがいい味出してます。
    温かい気持ちになれました。

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    2026年05月22日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    恥ずかしながら、西加奈子さんの作品は今回が初読。メディアで拝見した明るい印象とは全く異なり、終始、不穏で重たく暗い世界観に圧倒された。
    それでも、ラストには微かな救いがあったように思う。

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    2026年05月22日
  • くもをさがす

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    一万円選書(2026.5)

    カナダにおける西さんの乳がん闘病記。

    具合が悪くなってもすぐに医療機関で診てもらうことができないことや、がんでもすぐに診てもらえないために進行してしまうことがあるということにまず驚いた。
    日本では当たり前なことが当たり前でない世界があることはわかっていたが、それがカナダということに衝撃を受けた。
    そして医療費が無料ということにもびっくり。

    異国の地で友人たちに支えてもらいながら、時にユーモアを混ぜつつ綴られる闘病記は全てが書かれていないそうで、それがちょっとした違和感の正体なのかなと。

    5章の『日本、私の自由は』は、海外生活を経験した西さんだからこそ感じる日

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    2026年05月20日
  • くもをさがす

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    コロナ禍、西さんがカナダのバンクーバーで乳がんの治療・手術をした際の記録。
    体調も良くない中で、現地の医療関係者のイージーなケアレスミスに翻弄される西さんに、何とも言えないしんどさを感じてしまった。私は幸運にも海外で医療処置を受けたことはないが(差し歯が取れた以外は)、20年ほどヨーロッパ人と働いていて、イージーなミスや適当な対応に翻弄されて苦労する経験はしばしばしているので、状況が想像できて…
    でも、「やっぱり海外で病気になるのは恐ろしいな」という気持ちと同時に、西さんが受ける周囲の友達からのサポートが心強くて、周囲の人たちとの関係性あってこそ・西さんの人徳あってこそだけれど、家族でなくても

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    2026年05月20日