西加奈子のレビュー一覧

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    ネタバレ

    私は生きている
    かつて、自分も主人公のような気持ちを抱えていた。なぜ自分は生きているのか、なぜ、自分じゃなかったのか。どうして日本にいるのか、恵まれた環境にいるのか。本当にありがたくて、申し訳なくて、ほかの人生に思いを馳せた。世界の端を知って途上国に行きたいと思った。2015年11月13日に起きたパリ同時多発テロ事件をきっかけに、国際関係へと進路を決めた。
    でも、何より怠惰だった。まじめに勉強することを嫌った。目の前の娯楽におぼれた。その端々で、得た薄い情報で、胸を痛めた。そしてその程度の浅はかな知識と感情で胸を痛める自分を恥じた。
    全てを知りたくて、でも知るための行動は起こせなくて、数少ない

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    2025年12月23日
  • i

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    ネタバレ

    自分の存在が不確かで、どこに属しているのか分からず不安定なアイの気持ちがひしひしと伝わって来ました。何度も出て来る「この世界にアイは存在しません」の言葉が、彼女の感じる孤独を強調しているように思います。恵まれた環境にいる自分であったとしても、困難な環境にいる人々の苦しみを想像して少しでも心を寄せることは出来る。そう考えることが出来たのは自分だし、それまでいっぱい考えてきたのも自分。自分という存在はずっと存在していたことに気づくラストシーンはとても鮮烈な輝きをまとっているように感じられました。

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    2025年12月21日
  • ご本、出しときますね?

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    本好き芸人であるオードリー若林と小説家達とのトーク本。小説家であっても一人の人間。人の面白さから読みたくなった本が沢山ありました。
    書き手の面白さから本を手に取りたくなる一冊。

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    2025年12月16日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    主人公ののめり込む恋愛に
    うんうん、そういう恋愛あるよね。って共感してたんだけど、後半、あまりの激情…というかサイコパス加減にちょっと笑ってしまった。

    間島と夏目の会話文
    夏目が間島に質問する場面が印象的だった。
    理解したいと思えば思うほど露呈する間島の芸術性。それに夏目は恍惚するんだけど、好きだからこそ全く理解ができていないなと感じた。

    最後の夏目が塚本さんに語る場面では
    立場が逆転していて夏目の芸術性が際立ってたように思う。

    夏目のサイコパス的な行動には戸惑ったけど、なんか読んでよかったなって思えたし、自分と似た部分を感じたからかな?手元に置いきたい、愛着が湧いた作品でした。

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    2025年12月16日
  • きいろいゾウ

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    ネタバレ

    面白かったが、かなり独特な作品。リズム感も独特だし、普通の価値観で読むとどこかズレてくる。常人には見えない何か。1Q84を思い出すような作品だった。

    読みやすいのは読みやすい。けど、はじめに書いた通り、普通の価値観で読むとしんどいかもしれない。言葉で説明できない何かを登場人物全員にあって、特にツマは、動物と話せたりヨルと対話できたりと半分何でもあり。

    だからこそ、とても大切で繊細な事を登場人物は息をするように実行している。あれほど自分に正直な人たちもいないのかもしれない。愛する人を愛して、自分の感情にとても正直。側から見たら子どもと同じかもしれない。じゃあツマも言っていたが、大人の定義とは

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    2025年12月15日
  • 円卓

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    面白かった。軽快な会話。ツッコミとか。ぽっさん好き。
    でも鼠人間以降はなんだか自分が暗くなっちゃった。終盤の幹成海さんのノートのところは涙が出そうになった。
    面白くて軽快でアホで、みたいな感想も多い中で、こっこと同じく確かになんで家族が生まれるのって嬉しいんだろうとか考えちゃって、20代後半なのにまだまだ子供なのかもしれない。

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    2025年12月14日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    関西出身で吉祥寺付近が舞台、ということ
    主人公が32歳ということ に共感をした

    全体的にポップな文体で読みやすい

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    2025年12月14日
  • うつくしい人

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    自分と重なる部分が多かったw

    他人の目を気にせずに自分らしく振る舞えたらどんなに楽か。"変な人"とか"嫌われること"を恐れずに自分らしく生きられたらどんなに人生楽しいか。周りの人はみんなそれぞれのことに集中してるから自分が気にするほど自分のことなんか見ていないのはわかってるのに…自意識、ほんと疲れます。

    心身が疲れたら環境を変えてみるのも大事なんだなと改めて気づかされた…
    今いる環境から少し離れるだけでも心身が解放されるし、旅先に"置いていく"ことで心身が楽になれるかもしれない(20代前半のわたし、そうすればよかった)
    そして、見

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    2025年12月14日
  • i

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    養子としてシリアから裕福で幸せな家庭に迎えられた主人公が、戦争等で悲惨な状況にある人を思い、自身が幸せであっていいのかと自身の辛いことを憂うのは傲慢なのかと苦しみながら生きていく物語。

    自分自身でも、悲惨な状況にある人を思い、調べ、できることは何かと考え、募金をしてみたりするけど、一方で、おしゃれや美容やセールでテンションがあがったりして、日々楽しくすごしている。
    日々を楽しむくらいなら、悲惨な状況にある人を考えもしない方がいいのか、考えて少しでも何かできないかと考えるのは偽善的なだけなのか。と考えることもあったので、
    巻末の対談のなかで作者が、悲惨な状況にある人を思いながら、自分の幸せを願

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    2025年12月13日
  • くもをさがす

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    ときに克明に、ときに臨場感たっぷりに、ときにユーモラスに描かれる闘病記(という言葉を著者は使っていないけど)は、読んでいるだけで体が重たくなりそうな瞬間もあったけれど、辛いだけではなかった。著者自身の極めて個人的な体験を書いているはずなのに、読者に寄り添ってくれているような感覚になるのが不思議だった。愛がたっぷりと含まれているからだろうか。

    【読んだ目的・理由】西加奈子さんのノンフィクション作品が気になったから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.4
    【一番好きな表現】おばさんになったからと言って、自分の喜びにリミットをつける必要はない。(本文から引用)

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    2025年12月11日
  • 漁港の肉子ちゃん

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    読み始めは、なんかちょっとなぁ…と思っていたけど、
    進めていくうちに、心が柔らかくほぐれていくような気分に。
    肉子ちゃんは、相当変わってるし、ある意味強烈だなと感じたが、そこが彼女の良い所でもある。
    個人的にはキクりんの葛藤や様々な問題に対する思いが、心に深く残った。
    一人ひとりを丁寧に描いているところも、著者の魅力だなと感じた。
    読んでよかった。なごむし、良いです。

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    2025年12月11日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    気軽に読み始めたつもりが、想像以上に重く、強い読後感のある長編だった。

    先日、家族で話していたとき、夫が「物価の安い国に行きたい」と言った。私は「旅行はもともと好きじゃないし、今の生活を続けるほうがいい」と答えた。そのとき、自分が続けてきたこととは違う方向に向かう“自分の否定”が、いかに怖いかをあらためて感じた。
    大人になるほど、自分の価値観や経験に固執しやすくなり、それを次の世代に無意識のうちに押し付けてしまう。外から見ればその構図はよく分かるのに、当事者としてそこにいると「これが一番いい」と信じ込んでしまう。

    「声をあげる」「助けを求める」ことが当たり前にできる世の中になってほしい。そ

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    2025年12月11日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    やさしいきもちも醜いきもちも、自分の手には負えないくらいあふれてどうしようもなくなっちゃうことを恋と呼ぶんだって、目の前で叫ばれたような気分。ふんわりした表紙からは想像していなかった力強さに圧倒された。誰かが誰かをすきになること、それを恋という一文字で表していいものか。読後の清々しいさがとってもいい。

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    2025年12月09日
  • わたしに会いたい

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     2015年に「サラバ!」で直木賞作家となった西加奈子さんですが、2021年にカナダ滞在中に乳がんと診断され両乳房切除等の治療を受けました。その時の経験が本著のベースになっていると思います、
     8つの短編からなり、一般社会の価値観や世間体に縛られることなく、自分自身を肯定することを描いています。
     今まで「自分の身体が愛おしい」とか「自分の身体で生きていく」とか考えたことがなかったように思います。何か当たり前すぎてそんなことに疑問を持ったことがないということかな。
     この本を読んで、自分の体の一つひとつや、目に見えない臓器に対しての感謝や、もっと自分のことを好きになってもいいのでは?という気持

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    2025年12月09日
  • i

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    聡明で繊細な主人公を通して、シリア、テロ、災害、と難しい題材を扱うが、一気に読んでしまう。引き込まれるものがある。

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    2025年12月08日
  • 舞台

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    舞台
    著:西 加奈子

    初めての海外に選んだのは、亡くなった職業作家の父の思いがこびりついているNY。主人公である29歳の葉太は忌み嫌う亡き父との何かを探し、惹かれるようにその地へ降り立った。

    初日からトラブルに巻き込まれる葉太。それどころではないトラブルに巻き込まれ、窮地に追い込まれる中でこそ辿りつける心境もある。葉太の運命やいかに・・・。

    太宰治氏の「人間失格」が大好きな著者。物心ついて頃から作家の父親の影響から自宅にある書籍と共に育っている。いさかいのあった父との関係性と自身の存在の葛藤の中で、日本ではなく、父の何かがあるNYで自分探しを行うことになる。

    人間のだらしない分やかっこ

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    2025年12月07日
  • 漁港の肉子ちゃん

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    娘目線からのストーリー展開で、お母さんはだらしないし、騙されるし、欠点だらけなんだけど、それらを踏まえて愛情たっぷりの物語に、読み終わった後ジーンとしてしまいました。
    自分の母親が肉子ちゃんだったら、絶対に嫌です 笑

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    2025年12月06日
  • 漁港の肉子ちゃん

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    肉子ちゃんについてのコミカルな話なのかと思っていたら、思春期の女の子と漁港で暮らす人々のとても素敵な話だった。

    うをがしのサッサンと二宮くんが良いなぁ。

    アニメで映画化されてるけれど、実写で連ドラやって欲しいなぁ。

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    2025年12月05日
  • くもをさがす

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    2025.11.29 ★4.0

    ↓↓↓内容↓↓↓

    カナダでがんになった。
    あなたに、これを読んでほしいと思った。

    これは、たったひとりの「あなた」への物語ーー
    祈りと決意に満ちた、西加奈子初のノンフィクション

    『くもをさがす』は、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から寛解までの約8 ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。
    カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間――。
    切なく、時に可笑しい、「あなた」に向けて綴られた、誰もが心を揺さぶられる傑作です。

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    2025年12月05日
  • おまじない

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    ネタバレ

    「孫係」
    いい子でいようとするとしんどいし疲れる。
    共感しかなかった。

    「ドラゴン スープレックス」
    まじないや縁起なんてな、自分で決めるもんやねん。→自分の幸せになるためのものやろ?それに囚われるのはおかしいやんか。
    これもそうだよなってはっとした。

    良かった。

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    2025年12月04日