西加奈子のレビュー一覧

  • 通天閣

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    引き込まれました 予想と違った。工場で働く男と、ふられることを予想しながら底辺の水商売で働く女。実は昔、縁のあった二人それぞれの生活を追っていくのだが、通天閣の自殺騒ぎを通して、二人がニアミスする。
    この狂言の場面は一気に盛り上がり、涙を誘う。今まで行ったり来たり、停滞していたテンポが、急に速くなり、周囲をもまきこんでしまう。ここのシーンには、私も持っていかれました。よかったです。このギャップはさすが西加奈子さん。おもしろかったー。
    ここまで人生投げていても、前を向けるんだ、と信じられるお話。

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    2026年02月25日
  • 走れメロス 太宰治短編集

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    悪い王をゆるせなかったメロスは、はむかったため処刑されることになりました。しかし妹の結こん式のため、三日間だけ時間をもらいます。親友を身代りにし、メロスは走り出すというお話です。

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    2018年01月14日
  • こうふく みどりの

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    ネタバレ

    共感でも俯瞰でもない絶妙な距離感で見る中学生の初恋と失恋。
    (ちょっと風変わりだけど)ただの日常といえばそれだけなのに、狂おしいほど好きな場面が随所にあります。
    エビフライを尻尾まで食べるコジマケン。
    雨宿りしながら、タバコの箱を探す明日香。

    全編を通して、張り紙やパッケージの文言が勝手に目に入ってしまう演出でなされる、ごちゃっとした空気感も心地よい。
    いちばん好きな作家さんは西加奈子さんですが、西加奈子さんの本のなかでいちばん好きです。

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    2017年07月20日
  • くもをさがす

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    初めてのノンフィクション。
    西加奈子さんのエネルギーのある文体がすき。
    また、この本の本流の箇所ではないが女性へ向ける眼差しや価値観が似ているように感じられて今後もこの人の本を追いかけたいなと感じた。

    『夜が明ける』で感じた、困ってる人を当たり前に助ける、手を差し伸べるといった感覚やスタンス・行動への肯定や自然さをこの本でも感じた。
    自己責任論に寄りがちな私だからこそ、西さんの経験、感じ方捉え方を真似したくてもすぐには難しいけど、触れていきたいと思った。

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    2026年08月02日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    俺とアキの友情物語。高校を卒業後の2人の状況がどんどん苦しくなっていくので、読んでいて辛かった。テレビ業界の過酷さがリアルだった。

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    2026年07月29日
  • くもをさがす

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    ネタバレ

    幸い自分自身は(まだ)癌を患ったことはないけど、友人にそれこそ乳癌が見つかったり、全然違う突発的な病気で同級生が今年亡くなったりするたびに、それが自分だったとしても全くおかしくないという怖さを感じつつも、自分にそんなことが起きるということを少しもリアルに想像できていないことを痛感する。その告知を受けることの絶望感、治療の辛さ、消えない不安、それを知らずに済んだらどんなに良いかと思うけど、今自覚なく何か大きな病気に侵されている可能性もある。健康でいること、日常生活を送れること、家族といられることがどんなに幸せか、当たり前のようでそれを失った時に取り戻すのがいかに難しいか…それはやはり想像できない

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    2026年07月26日
  • きいろいゾウ

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    この世界は、たくさん、たくさん、
    まだ知らない色で溢れている。

    幸せでいることって、
    目をかっぴらいてちゃんと受け止めることなのかもしれない。

    どんじゃらみたいな駆け引きじゃなくて、ドッジボールみたいに真っ直ぐに。

    大笑いしたり、
    わんわん泣いたり、
    ビールを飲んだり、
    日記を付けたり、
    暮らしの中に戻ったり。

    それは本当はすぐ近くに、手の中にある。
    それがあると知っているはずなのに。

    わたしたちはいつも回り道ばかり。

    でも、それもまたよき○

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    2026年07月26日
  • GOAT

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    ボリューム満点で良かった!
    自分でチョイスしない作家さんと出会えたり、エッセイや詩にも出会えた。
    同年代の作家さんばかりでとても読みやすかった。

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    2026年07月25日
  • サラバ! 下

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    上中は面白い!だが、下は苦しい
    宗教、生活、仕事、家族、友人、恋人(粒度バラバラだが)などに課題を抱える人の希望になる作品なんだろう(自身は特に課題を感じていないので自分のための本にはならないのだが、2026.07.20現在)







    (メタ的な話として)物語に何を見出すのか、なぜ物語を読むのかということを考えた。
    5割は娯楽(暇つぶし)。3割は本を読む文化人(というのはかっこつけなのだが)でありたい。残りの2割は客観的な自省だろう。

    様々なキャラクター、文化、生活が登場する。
    共感はしえないが、(つまりはポジショントークの物語のキャラと同じ気持ちになって喜怒哀楽を覚えることはないが)

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    2026年07月20日
  • くもをさがす

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    西加奈子氏の乳がんの闘病を描いたエッセイのような小説のようなもの。
    この方の文章は濃度が濃くて一冊読み終わって次の西作品を読むまでにかなり時間をあけてしまう。
    次に何を読むかは分からないが、家に積んである何かになるのかな。

    癌とか、命に関わる健康業の問題に直面するとき、人は哲学的になる。人生とはなにか、自分とはなにか、なぜ自分が癌になるのかなどなど。

    カナダの医療事情がすごい。乳房切除手術で日帰りって。

    病気のときに限らず人は他人に迷惑をかけて生きている。迷惑をかけるということそのことが、生きているということであり、迷惑をかける相手こそが、自分にとって必要な人であるのかもしれないと思う

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    2026年07月19日
  • わたしの名店

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    作者名のラインナップの、朝井リョウ目当てで手に取った。安定の、早稲田学生ライフの片鱗が伝わるクオリティ。
    でもどの文章も、地方民の自分が読んで「あー、観光目的じゃなくこの本に出てくる料理目的でそのお店行ってみたい!」と思える店+料理紹介で、軽い気持ちで手に取って想像以上の満足度が味わえる一冊だった。

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    2026年07月19日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    星4.5って感じ。出てくる人みんなとてもキモくてよかった。まともな人は全然少なかったけど、こんなに狂えるのもある意味とても正直で純粋なのかな。この小説読んで恋っていいなとはならないけど、ちょっとだけ瀬田かわいいと思ったりもした。さらっと読めてなんか好きだったなまた読みたい

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    2026年07月18日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    売れない絵描きの女が売れない絵描きの男に恋に落ちる話

    恋に落ちる瞬間の抑えきれない感情を描いた本。"ふたりでは、会わないようにしていた"最初の一文からいい。傷つくとわかっているのに自分に嘘をつけず飛び込んでゆく主人公が目映い。この感情を知っている

    忘れた頃につい手にとってしまう愛読書。画家×画家の特殊設定だが、読む度に"恋する"ってこんなだったと思い出す本。心がギュッとなる。西さんの関西弁はするする入ってきてとても好き

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    2026年07月18日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    再読。
    全く覚えていなかった。というか、当時の自分はまだ少し未経験の感情だったのかも。

    夏目の間島さんに対する情熱的な気持ちは理解できて苦しかった。
    間島昭史は私の好きだった人によく似ていた。夢中になれる恋愛って辛くて辛くて苦しいけど一瞬の甘さがやみつきになるよなあと改めて感じた。

    小説自体の内容はよくわからなかった。結局瀬田くんは何者?笑

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    2026年07月13日
  • きいろいゾウ

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    秘密を抱えた夫婦の日常。
    完璧ではない2人は、迷い、傷つきながらも「共に生きる」

    生きることの寂しさと誰かと繋がる温かさが感じられる作品。

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    2026年07月13日
  • くもをさがす

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    フェアな作家だという印象。著者自身の経験をもとにした作品の多くは、文章に書き起こした時点で書き溢したり体裁を整えていたりで、微量な「嘘」が含まれているものだと思う。その点を西加奈子という作家は最後の章で正直に言及している。誠実な書き手だと思った。
    著者の思想や意見もはっきりと提示しながらも、別の考えや価値を一蹴せずに、一旦その人の立場になって思考する箇所があった。
    平等や公平さは理想だけれど完全にその立場になるのは本源的には無理なことだ。それを自覚した上で、なるだけ公平であろうと努力する人は信頼できる。
    著者の他の作品を読んでみたい。

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    2026年07月13日
  • サラバ! 中

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    思春期から大人への話。
    上と比べると重い話が多くて辛い場面も多かったけど、主人公・歩が歩んでいく人生を間近で見ているような気持ちになった。“家族”ってなんなんだろう、そう考えることが多い作品でした。
    ヤコブとの話がすごく好きだったのでまたヤコブに登場してもらいたい... 続きも楽しみです!

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    2026年07月10日
  • おまじない

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    そぞれの年代や境遇によって、生きづらいと感じた時に、何か心の支えになるおまじない、、
    自分もあるよな、意図せず口ずさむ唱え事、、、あ、これって、おまじないかぁ〜と腑に落ちました。
    短編集で、サクッと読めるけど、深い部分もありよかった!

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    2026年07月04日
  • くもをさがす

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    私は33歳で乳がんに罹患し、片乳房全摘をしました。
    ステージ1です。ホルモン受容体陽性のため、抗がん剤治療ではなくホルモン治療を10年間行うタイプです。現在35歳で、再発・転移なく毎日元気に過ごしています。私が癌患者であるとは誰も思わないくらい、はつらつとした生活をしています。

    ひとえに【乳がん】と言っても、そのタイプは様々で、治療法はそれぞれ異なります。
    「抗がん剤治療が無くてせめてもの救いだったね」と周りから言われることが多々ありますが、それは髪の毛が抜けなくてよかったってこと?それでかわいそう度合いが変わるってこと?私は10年間強制的に閉経をする必要があり、もし子供を望んでいる身だった

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    2026年07月05日
  • サラバ! 下

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    中を返却日を過ぎ読んだ!と思ったらなんと下は2日で読み切ってしまった!圧倒的スピードで読み進んだ。又吉の解説も読後を整理してくれた。西加奈子、、恐るべし。

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    2026年07月02日