西加奈子のレビュー一覧
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ネタバレ原作・向田邦子さん、文・角田光代さん、絵・西加奈子さんという豪華な顔ぶれの絵本が出たと知ったときから手に取りたかった一冊。
ストーリーは知っていましたが、どんな絵になるのか、装丁になるのか興味しんしんでした。
西さんの絵が温かみがあってしみじみ佳いです。
厳しくて怖いお父さんが、小さなかぼちゃを取ってしまったらいつもは怒るお父さんが、小さくなった小さな妹をだきしめて、おおんおおんと泣くシーンは何度読んでも涙が出ます。
悲しみややりきれなさ、戦争に対する理不尽さも込められた泣き声なのではないでしょうか。
読後、表紙の可憐なたんぽぽにまた涙が誘われてしまいます。 -
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妖気ただよう特異な体験をした人にまつわる物語として、感動しました。
しかし、この本は、 第一回の物語賞としては、 選考ミス、選考委員の人選ミスだったのではなかったのではないでしょうか?
わたしは河合さんの文章に数多く触れてきた河合隼雄ファンです。 そんな中で、 河合さんは読後感の悪い本は嫌う、と思うようになりました。
物語性のある小説とは、一言で言うなら、意味のある偶然をどう脚色するかだと想います。
そして、読者に宗教性を浸透させていくのが河合さんが目指した文学だとおもいます。
この本、あまりに奇をてらうストーリーと表現が目立ちすぎませんか?僭越ですが、河合隼雄さんの奥様が読まれたら、これ -
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ネタバレ西加奈子「こうふく みどりの」の姉妹作。
2冊で1作品、ということだが、普通に【続編】と理解
した方が良いかも。だから、もしこの作品を読もう、と
いう人が居るのなら、先に「みどりの」を読んでからの
方がおもしろい、と最初に言っておくことにします。
「あかの」の主人公は二人で、それぞれのタイムライン
の物語が交互に進む、という構成。一人は2007年の段
階で調査会社に中間管理職として勤務する男で、典型的
な「事なかれ主義」を貫くサラリーマン。
もう一人は2039年の段階で「最強」とされるプロレス
ラー。残念ながら、その時代のプロレスはかなり衰退し
ている模様。
2007年のある日、妻の突然の -
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ネタバレ残したい言葉
P.74
私は彼に会って、自由になった。
今までにない充実した時間を、彼が与えてくれているのなら、そのかけがえのない人物を、大切に「取って」おいた方がいいのではないか。
だからこそ、彼に触れるとき、彼の頭を、肩を叩くとき、自分の感情をもてあました。もっと触れたい、と思う自分の感情、ねちゃねちゃとした慾を、邪魔だと思った。自分が女であること、彼の異性であることが、歯がゆかった。最高の「友達」になって、彼といつまでも話をしていたかった。
P.141
私が瀬田に自分のことを話さないのは、そんな話をする必要がないくらい、瀬田といて、ただただ心地がいいからだ。瀬田は、私が何を話しても、 -
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西加奈子の小説なのだから、痛いであろうことはわかっていた。
覚悟はしていた。
けれど、想像以上に痛かった。痛すぎた。
親に十分な愛情をかけてもらえなかったり、学校で悪目立ちして居場所がなかったり、働いても働いても生活が破綻していくばかりだったり、俺とアキ、どちらの人生も底なし沼のように静かに沈んでいく。
でも辛かったのは、俺が就職した先が、テレビの制作会社ということだった。
娘が最初に就職したのがテレビの制作会社で、高校生の時から放送局で取材したりビデオの編集をしたり、テレビ局でローカル情報番組の裏方のバイトをしたりして経験豊富だと思っていた娘が、たった半年で会社を辞めた。
そのことがどう
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