西加奈子のレビュー一覧

  • サラバ! 下

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    完全に登場人物、みんなのファンになっていたので、もうすぐ終わりが見えてきて寂しい気持ちで読み進めた。「生きている、これからも生きていくことを信じる」

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    2025年10月29日
  • サラバ! 上

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     圷家に起こる様々な出来事を歩の視点から歩の成長と家族それぞれの人生の機微を描いた作品でした。
     母や姉に振り回されて自分自身を消すように生きてきた結果、大人になって自分自身を見失うことになってしまったのが歩なのかなと思いました。
     でも、エジプトで生活していた時の親友に再会することで本当の自分をちゃんと見つけられた、親友との再会のシーンは泣けてきました。
     途中、荒んでいく歩の生活、その後の立ち直って行く姿がなんとなく今の自分に重なって、力をもらった気がしました。
     淡々と話は進んでいきますが、このあと歩はどうなるの?なんで父と母は離婚したの?とか色々気になって、矢田のおばちゃんの言いたいこ

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    2025年10月28日
  • くもをさがす

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    この本では現在進行形で西さんがたんたんと事実を語っているように感じたが、結果としてそれが自分の背中を押してくれていて、肯定してくれていて西さんの偉大さを感じた。
    西さんが抱えた感情の一つ一つを零すことなく、全てと向き合うことで、よりそう感じさせてくれていたのかもしれない。
    SNSが発達する今、他人と比べることが多くなった環境で「私は私だ。」という当たり前の感情を失いつつあったので、何度も何度も読み返したいと心から強く感じた1冊だった!!!

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    2025年10月28日
  • サラバ! 中

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    上巻はなんとなくありうるなあとか、登場人物に共感したりしていたけど、今回の話はあまりにもドラマ的展開が続いていて複雑すぎた。小説としてめちゃくちゃにおもしろい。

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    2025年10月27日
  • サラバ! 下

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    主人公の年齢と今の自分が近いとか、色々重なる部分があり、刊行されてからかなりの年月が経ちましたが、今読めて良かったと思いました。

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    2025年10月22日
  • わたしに会いたい

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    (あなたのなかから感想)
    「がん」が一人称で語り部をやっていたと判明するのがいい。自分は今まで自分の身体も「私」という一人称に含まれると考えていたが、この話では「がん」という自分と呼べるかグレーな存在が体の中から自分のことを二人称呼びしてくる。大腸菌とかミトコンドリアとかの共生生物(?)からしたら「私」も「あなた」なんだなと思った。人間の生命を蝕む悪というのが人間から見た「がん」だが、「がん」はただそこに存在するだけで、その善悪は人類が勝手にラベル付けしたものだという当たり前のことに気付く。
    自分はまだ「がん」を意識せずに生きているが、死にたいほど辛いのに死ぬのが怖いというのが自分がやがて味わ

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    2025年10月20日
  • くもをさがす

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    生きる、息をしている。
    西加奈子さんとは違った形で、ほぼ同時期に私も命と向き合う病と戦った。正確に言うとまだ進行形。

    ものすごく力をもらった。

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    2025年10月19日
  • GOAT

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    神文芸誌が誕生。
    もうGOATなしでは生きていけない身体になってしまいました。
    私にとって何が神だって、基本的に読み切りを前提とした作品集になっているところ。

    ずっと文芸誌というものに憧れはありつつも、でも文芸誌って連載ものが基本で、途中参加したい新参者はちょっと入りにくい仕組みになっていると思うんです。

    かといって、バックナンバーを漁ろうにもそこにはやっぱり過去の連載作品が絶え間なく続いているのであって、その続きを読むためにバックナンバーを、、、という夢幻スパイラルに陥ってしまう。

    そんな中で新文芸誌の誕生に、ついに一から連載を追える、文芸誌に手を出せるぞ、と思ったらそれ以上の衝撃、す

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    2025年10月19日
  • うつくしい人

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    とても好きだった、何度も読み返したい
    置いていく、っていうのがすごく良かった
    たまらないくらいしんどいことばかりだけど、その度ごとになんとか乗り越えていくしかなくて、この先もそうやってどうにか生きていくんだろうけど
    そんなことがあるたびに読みたいと思った
    同じ星の元に生まれた人に紹介したい本

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    2025年10月18日
  • ご本、出しときますね?

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    BSジャパンのテレビ番組の書籍化。オードリー若林さんがMCする番組が好きな自分にとっては、読み進めてると声が聞こえてきそうな錯覚に陥った。作家の知らない一面が見えてとてもおもしろかった!読んだ章の中では村田沙耶香さんの変人度が群を抜いていた笑

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    2025年10月15日
  • GOAT

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    ネタバレ

    ふだんなかなか文芸誌を読むことがないのですが、どのお話もとても面白くて興味を惹かれました。
    特に気になったのは市川沙央さんの「音の心中」です。
    ふだん読まない系統の作品なので、うまく感想を言えないのですが惹きつけられる内容でした。作中に出てきた芸術館、実在している場所なのですね。
    私にとってはまだ難しい「愛」でしたが、
    こういう愛もあるのか、と知ることができた作品です。

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    2025年10月13日
  • くもをさがす

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    読んでよかった
    病気の経過、バンクーバーの医療事情など
    知らないことばかりの話だった

    特にわたしに刺さったのが
    家でテレビみていて流れてくる
    内臓脂肪を減らすサプリのCMや
    塾のCM
    当たり前に見ていたCMや雑誌の広告など
    これが日本人の価値観なんだと
    知らされた

    せっかくテレビ番組を楽しんでいたのに
    CMがはじまるとなんだか心地よくないなと
    感じる理由がこれだったんだ

    2人目が産まれてから
    もっぱら電車移動や外食が苦痛になった

    旅行も車で行けるなら車で
    食事もテイクアウトしてきてホテルの部屋で
    食べる方が気が休まる

    この子育てに対するストレスの根本は
    日本人の価値観からだったんだ

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    2025年10月13日
  • おまじない

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    1番心にのこったのは、孫係かなあ

    自分の感情に真っ直ぐに生きられずに相手の期待に応えようとするけどそれって中々難しい
    そして相手に対してマイナスな感情が出始めるとそう思うことすらいけないんじゃないかと考えてしまう

    けど、係だと思えば、よくできたら係の仕事だと思えば全て楽になる

    マタニティも心に残った

    周りからどう思われるかなとか弱いままって良くないと思いつう上手く生きていけない

    今日会社の帰り道に、車椅子のおばさんを引いて駅まで送った。
    その時、周りから偽善と思われるかなとか、私は車椅子を引いてる自分にいい事したって満足してるんじゃないかとか考えすぎちゃった。

    けどよくよく考えてみ

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    2025年10月07日
  • うつくしい人

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    すごい刺さった。
    承認欲求だったり、人にどう思われるかを考えちゃうことが多かったのでこの本のおかげで私もその島に行けた気がする。マティアスとバーの坂崎さんに会ってみたい。

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    2025年10月07日
  • わたしに会いたい

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    2025.09.30
    結論 :55歳男子のワタシが、女性を理解しようとする歩みはこれからも続けないといけないなと感じた。
    「あらた」と「チェンジ」の2作が特に余韻をもたらした。
    自分が男で大変だと思うことよくあるけど、女性はワタシよりもっと女は大変だと日々感じて生きている。

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    2025年09月30日
  • 炎上する君

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    ネタバレ

    足が燃えている男に恋をして、当然のように自分の足が燃えているのが面白かった。

    他人と等間隔で生きる、傷つかないように生きることが望んでいることなのか?という言葉が印象的だった。
    自分は「地上」で傷つくことを恐れずに生きたい。
    超自然的な風船としてただ浮遊したくはない。

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    2025年09月30日
  • さくら

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    西加奈子さんの作品は、本当に心揺さぶられます。
    この作品もそうでした。
    家族に最大の不幸が起こり、家庭内が崩壊していく中、犬という愛の存在に救われる。
    私の家にも犬がいます。本当に癒されます。
    純真無垢な愛の存在の犬、尊い生き物です。

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    2025年09月25日
  • サラバ! 下

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    ネタバレ

    泣くようなシーンはないのに読後涙が止まらなくて、自分でも言葉にできない。
    何に感動しているのか、悲しいのか、嬉しいのかも、わからない、感情が爆発しているとしか言いようがない。

    最後の数ページは私自身に確実に書かれていた、そう思ってしまう。
    私と私の人生を鼓舞して、応援しようとしてくれていると思えた。
    「あなたは、あなたの信じるものを見つけてほしい。」、これが言いたいことのすべてだと感じた。


    いろいろなシーンの中で、姉貴子と歩が初めて向き合うシーンが心に残った。
    生まれた瞬間から33年間ずっと抱いていた姉への嫌悪、怒り、恥ずかしさ、全てぶつける歩と、自分の信じるものを見つけて、人生を得た姉

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    2025年09月23日
  • 私の身体を生きる

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    様々な『自分の』性との向き合い方について書かれている。メタ的な性との向き合い方でないのは、女性の作家たちだからだと思う。
    女性も誰かの性を搾取することもあるだろうが、しかし圧倒的に搾取される側であり、自分の生命と性とが紙一重に近い存在だと思い知る。
    アンソロジーの最初の島本理生さんの作品が個人的ににとても響いた。
    なぜ自分の性と向き合うだけで傷ついてしまうのか。男性も同じなのだろうか。傷ついたことを思い出さないで自分の性について語れる人間がいるならば、どんな人生なのか知りたいと思う。

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    2025年09月20日
  • サラバ! 中

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    ネタバレ


    歩の中高大社会人初期までが描かれていた。
    この小説での好きなポイントは性的ではないが男性同士が人間的に強く惹かれる様がテーマの一つにあること。
    須玖との関係は性的関係さえないが、恋人のそれに近い独占欲と好意を感じる。
    他にもエジプト時代の少年や、いとこの義一、高校の同級生の林など、同性愛、ゲイがかいまみえるシーンが多い。

    また精神的な衰弱、関連した宗教・信仰心もテーマの1つである。
    何か頼る先を求めている人にサトラノコヲモン様をつくったおばちゃんの、純粋な気持ちには、宗教者としてのあるべき姿を感じてしまったし、いかに自分が宗教的なものに忌避感を覚えているかも感じた。
    とにかく純粋であってく

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    2025年09月18日