西加奈子のレビュー一覧

  • きいろいゾウ
    中毒性あり
    ツマムコの独特な世界観にどっぷりやられた、今の自分だからはまる世界。

    途方もなく尊いことに気づくムコさん、自分ひとりでは倒れられないツマ、女の子ときいろいゾウと一枚の羽が繋がる瞬間。たくさん、たくさん、あります、好きな場面。

    子供からおじいちゃんまで色んな年代の人が登場するから時間経...続きを読む
  • おまじない
    西加奈子の作品は「くもをさがす」読後2作目。読み始めたら一気に読んでしまった。泣いたのは「孫係」「マタニティ」「ドブロブニク」「ドラゴン・スープレックス」。
    自身を決める、自身を形成するのはその自身の意志だけという考えが根底にあるように感じて、やはり「くもをさがす」を書く西加奈子さんに繋がっていると...続きを読む
  • くもをさがす
    こんなにも体力も精神力も使って読んだような本は初めてかも。途中で読むのをやめたくなった。けど、読み進めてよかった。しんどくなると分かっていても、「生」を思い出したいときにまた読み返しそうな本。
  • くもをさがす
    西加奈子さんの等身大の話でした。
    母が乳ガンにだったので他人事ではない話でした。母にこの本を勧めようと思います。
  • くもをさがす
    友だちがSNSでオススメしてたので、何も内容を知らずに読んでみた作品。
    西さんの生き方、考え方がとても強く、かっこよく、パワフルで、何度も心を打たれた。
    作品の中で登場する、西さんの周りの人たち誰もが温かくて、でも強くて、何度か涙を流しながら読んでいた。
    正直西さんの名前は知っていたけど、作品を読ん...続きを読む
  • くもをさがす
    当たり前のことだけれど、人は1人では生きていけないし、今この地点にいるのは自分の選択だよなと認識した。
    1番印象的だったのは坊主にする話。憧れることが誰かの悲しさを無視していることもあるのかもとグサっときた。昨今の多様性に対しても思うけど、憧れや受容は度が過ぎれば反対に激しい線引きになりうる。どこか...続きを読む
  • きりこについて
    動物に関することわざを変えてほしいっていうラムセスの要望、興味深い!
    人間より遥かに知能の高い動物がいるって思うとワクワクする!

    中身も容れ物(外見)も全部合わせて自分
  • くもをさがす
    くもってスパイダーだったのか、ってところから始まる。
    くもの知らせにより発覚したがんを、コロナ禍にあるカナダで治療した著者の手記。
    文化の違いにぶつかっていきながら、自分の責任ですべて選択してく様に、一本筋の通った哲学性も感じられ、闘病記の枠にとどまっていない。
    日本は周りが気を使って色々世話を焼く...続きを読む
  • サラバ! 下
    主人公が禿げていく恐怖と戦うのが可哀想なのに笑える(´;ω;`)
    友人に嫉妬して言ってはいけないことを言ってしまう所は胸が締め付けられた、そんな思いに囚われることあるよね。
    出家したお父さんとの会話、落ち着いた姉とのやり取りよかった。
  • きりこについて
    面白かった。
    両親にも猫にも「かわいいかわいい」と育てられ、自分のかわいさを疑わなかった「ぶす」のきりこについて、猫のラムセス2世の視点から語られます。
    きりこと不思議な縁で繋がるちせちゃんがいいです。
    とてもいい。
    それにしても、きりこのパァパとマァアがすごい。
    きりこを信じて、徹頭徹尾かわいがる...続きを読む
  • 夜が明ける
    信じるって強いけど弱い。そんな裏腹な生き方を私たちもしているんだろうな。登場人物がその生き方を極端に生きている。
    違う世界の様で、すごく近い世界。
    キュッと胸が熱くなる物語。
  • 夜が明ける
    407ページ
    1850円
    6月9日〜6月11日

    高校で出会ったアキにマケライネンのことを教えた俺とアキとの物語。俺は突然父親を失い、奨学金を得て国立大学へ進学する。卒業後はテレビ業界に就職するが、その過酷な労働環境のため次第に俺の心は壊れていく。アキは劇団に入り、家族と称する仲間を得るが、大事に思...続きを読む
  • サラバ! 中
    主人公の学生生活が楽しい、お姉ちゃんは社会からドロップアウトしていくのかな。

    初めての彼女と付き合って後悔するくだりが最高!
    主人公が意識していない周りからの評価が思っているより高く、彼女の友達まで調子に乗りだすところも楽しい。
  • サラバ! 下
    「私は私の信じるものを誰にも決めさせはしない。」

    子供の頃から周りの目を気にし続けた主人公歩に対して、貴子、須玖、鴻上、ヤコブ、多くの登場人物が信じるものを貫く姿がとても対照的でした。
    私自身30歳を目前とし、この物語に出会えたことはとても意味のあることだったように思います。
    歩のようにたくさん悩...続きを読む
  • くもをさがす
    作家の西加奈子さんが、カナダで癌と戦った記録。
    "自分の恐怖を、誰かのものと比較する必要はない。怖いものは怖いのだ。"
    怖くて、辛くて、重たい話の中で、カナダの看護師さんや西さんの周りの方のやり取りが温かかったです。
  • 夜が明ける
    夜は明けるんだろうか。

    文字から痛みを感じ続けた。
    著者はこの苦しみを文字に文章にしながら
    どんな日々を送ったのだろう

    願わくば
    境遇という言葉で片付けさせない朝が来てほしい
  • 夜が明ける
    現代の大人版キッズリターン!!
    更にハード。
    一生懸命、ただ一生懸命に生きたかった。
    読んでいて苦しくなる。熱くなる。切なくなる。やりきれない。
    こーすればいいのに誰かに頼ればいいのに、そう思うんだけど、そうは出来ないんだよね。
    2人がとても愛おしくなった。
  • サラバ! 上
    登場人物のキャラクターがとても魅力的で面白い。心情の表現が素晴らしく、読み進めるうちに自分の身におこったことのように感じ没頭して読んでしまった。
  • おまじない
    誰もが一度は感じる不安や罪悪感、ちょっとマイナスな感情をふっと軽くしてくれるような、お守りにしたいような本。
  • 白いしるし(新潮文庫)
    めっちゃ小説!っていう感じの小説で好きだった。
    始めは、きっと純粋に、「会いたい」、そう思っただけなのだ。
    間島昭史に会ったことは運命なのだと、素直に、疑うことなく思っていたのだ。
    が、特に好き。