西加奈子のレビュー一覧

  • GOAT

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    発売、話題になってからしばらく経っていたけど、YouTubeきっかけで全巻(このとき3巻まで)購入した。
    読み物として、こんなにワクワクしたのは久しぶり。読みたくて読みたくて、玄関に置き配される気配をドキドキしながら待っていた。
    紙の本ファンにはたまらないよね笑
    510(ゴート)円以上の価値があることは間違いないと思う。
    現代作家の本をなかなか読めない私だけど、短編で各作家のエッセンスを味わえるのは、本当に美味しい体験すぎて申し訳ないくらい。
    雑誌名の秀逸さとか、企画の画期的さとか、時代にこんなにぴったり”ハマった”ものが生まれたときの興奮って、同時代の人間にとって勇気を与えるんだなと思った。

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    2025年12月09日
  • 私の身体を生きる

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    女性として生きて来た中での、著名&人気作家さんたちが悩みを赤裸々に綴られた連載が一冊に。

    自分が女性でいることを肯定するために背中を押してくれるような内容だった。

    無神経な数多の男性達に加害されてきた傷への癒し 自分だけではなかった、という、女友達と行ってきた、経験を分かち合って貰えることへのありがたみ

    女性の身体の不安 妊娠や性行為、体調不良、弱さ
    見た目への若い頃の過剰な拘り、ジャッジされることへの抵抗感と迎合

    まるっと。

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    2025年12月07日
  • わたしに会いたい

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    性や癌、身体のことがテーマな短編集。
    久々の西加奈子。勢いがあって面白かった。
    とくに「あらわ」のぶっ飛んだ感じが好き。
    「チェンジ」の不満のぶつけ方も好き。

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    2025年12月06日
  • 私の身体を生きる

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    「私の身体」を「生きる」とは何だろう。いや、「私の身体」とは何だろう。そもそも、「私」とは何だろう。
    各作家たちの切り口は様々だが、みな共通しているのが、己という存在を不可欠に構築するこの肉体というものの生物的な役割にも社会からの眼差しにもかなり戸惑い、苦しみ、受け入れたり受け入れられなかったりしながらどうにか生きている点で、強く連帯感を持ちながら読んだ。

    痛ましさを感じたのが、執筆陣の女性たちはほぼほぼみな性被害の経験がある点。私にもあるし、私の友人たちもほとんどあると思う(学生の頃、痴漢が話題になったとき、その場にいた10人ぐらいのなかで痴漢に遭ったことがない子は1人しかいなかったことを

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    2025年12月04日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    西さんの中ではかなり純文学よりな一冊だと思う。派手な何かが起きるわけじゃなく(起きるっちゃ起きるのだけど)、静かに温泉旅館での一泊二日が過ぎていく。その間の登場人物それぞれの心の動きと独白をかなり濃密に描写した物語は、ボタンのかけ違いのよう。修復しようにも歩み寄らないと実現できない。修復不可能なまま、凸凹な四人の現在地を炙り出している。

    チューニングをミスした楽器が奏でる不協和音を聞いているような不穏な読み心地なんだけど、うわー、人生ってこんなことあるよなーって共感してしまう場面が幾つももあった。

    物語は章ごとにナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオの一人称独白で展開されるのだけれど、その書き分け

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    2025年12月03日
  • 舞台

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    妙に刺さって一気読みしてしまった。
    読み始めて共感性羞恥の一種なのか、ヴーーーと唸り声をあげそうになった。若い頃ならそのまま本を閉じていたかもしれない…
    でも歳をとると言うのは悪いことではないようで、自分は今はもうその痛さの先に居て昔より格段に生きやすくなったな、なんて素直に喜びながら読んだりしていたのだけど。
    半分過ぎたあたりから少し様変わりしてきて真顔になっちゃったよね…

    自分らしく生きるって結局なんなんだろ。
    理想を演じていれば真実になると信じて知らない間にガチガチに固めちゃってた鎧を少しずつ脱いでいくのは途方もなくて勇気のいる作業だけど、柔らかい部分を剥き出しのままでいられるような

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    2025年12月02日
  • 炎上する君

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    どの短編も、発想が大胆で視点が斜め上。現代社会の矛盾を軽くひねって見せるような、ちょっと刺さるテーマばかりだった。
    なかでも表題作は特別で、2回読み、3回目は10歳の娘に音読した。恋愛ドラマを見れば「オエッ気持ち悪い」と言い、クラスの女子たちの会話にもあまり興味を示さない、まっすぐなタイプの娘。20分以上かかったけれど、「面白い」と笑ってくれて、どこか共感する部分があったようだ。今は同じ空気を持つ友達が身近にいないけれど、いつか自然に分かり合える人に出会えるといいと思う。

    短編は、魅力的な世界ほど唐突に終わってしまう。その“あっさり”がさみしくて、もっとこの奇妙で楽しい世界に浸っていたかった

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    2025年11月25日
  • わたしの名店

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    これはいいものを読ませていただきました!
    読んでいて幸せになれる本。

    やっぱりおいしい食べ物にまつわるエッセイが大好き。
    28人の著名人が実在する名店の思い入れのあるメニューを紹介してくれていて、すべての作品からその食べ物への愛が感じられて最高でした。

    初めて読む作家さんも何名かいらっしゃって、この方の文章好きだな、他の作品も読みたいなと思える作家さんに出会えるのがアンソロジーの好きなところです。

    同じくポプラ文庫さんから出版されている
    『3時のおやつ』も読みたくなりました!

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    2025年11月23日
  • きいろいゾウ

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    ネタバレ

    途中までは、読みにくい本だな、と思った。
    途中から、色々考えた。ジャンルを問わず、本当に、いろいろ。

    子どもを産むか産まないか。
    子どもは大好きだし、私は自分にとって自分が1番の親友だと思ってるくらいには自己愛あるから自分遺伝子の入った人間がどんなものか見たい気持ちもある。
    でも、そんなほぼ期待に満ち溢れただけの気持ちで子を持つと、万が一何か障害を抱えていたりした時に生活の中でその子を憎んでしまうと思う。
    だから、例えどんな子が産まれてもこの人との子どもが欲しいとか、この人となら乗り越えられるし乗り越えたいとか、そんな人と出会わない限り子どもを持とうとはしないと思う。
    思いがけずに授かったり

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    2025年11月21日
  • GOAT

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    GOAT創刊号!

    小説、詩、短歌、エッセイ、哲学。
    ジャンルも国境も超えて、かつてない文芸誌、ここに爆誕!!!

    あ〜面白かった〜!!
    買ってからずっと置いたままだったけど、第2巻も出たことだしと思って 読み始めたらめちゃくちゃ面白かった!

    たくさんの著名な作家さん達が こぞって名を連ね、"愛"をテーマに ほとんどが読み切りで書かれている。
    対談はスルーしちゃいましたが、それ以外はほぼ読んだけど ハズレなかったな〜!
    たった510円で(ゴートにちなんでの510円) こんなに盛りだくさん!
    紙は再生紙を利用してるけど、味があるしカラフルで可愛い♡
    読み切りだったのが

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    2025年11月14日
  • ふくわらい

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    途中から一気に読んでしまった。
    グロいけどそのグロさ以上にひとがどう世界を捉えるのかひとの人類学というか人間学みたいな視界を広げてくれる作品だった。西加奈子さん恐ろしい!!どうしたらこんな作品が書けるのか。。。

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    2025年11月07日
  • わたしに会いたい

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    (あなたのなかから感想)
    「がん」が一人称で語り部をやっていたと判明するのがいい。自分は今まで自分の身体も「私」という一人称に含まれると考えていたが、この話では「がん」という自分と呼べるかグレーな存在が体の中から自分のことを二人称呼びしてくる。大腸菌とかミトコンドリアとかの共生生物(?)からしたら「私」も「あなた」なんだなと思った。人間の生命を蝕む悪というのが人間から見た「がん」だが、「がん」はただそこに存在するだけで、その善悪は人類が勝手にラベル付けしたものだという当たり前のことに気付く。
    自分はまだ「がん」を意識せずに生きているが、死にたいほど辛いのに死ぬのが怖いというのが自分がやがて味わ

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    2025年10月20日
  • うつくしい人

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    とても好きだった、何度も読み返したい
    置いていく、っていうのがすごく良かった
    たまらないくらいしんどいことばかりだけど、その度ごとになんとか乗り越えていくしかなくて、この先もそうやってどうにか生きていくんだろうけど
    そんなことがあるたびに読みたいと思った
    同じ星の元に生まれた人に紹介したい本

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    2025年10月18日
  • ご本、出しときますね?

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    BSジャパンのテレビ番組の書籍化。オードリー若林さんがMCする番組が好きな自分にとっては、読み進めてると声が聞こえてきそうな錯覚に陥った。作家の知らない一面が見えてとてもおもしろかった!読んだ章の中では村田沙耶香さんの変人度が群を抜いていた笑

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    2025年10月15日
  • おまじない

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    1番心にのこったのは、孫係かなあ

    自分の感情に真っ直ぐに生きられずに相手の期待に応えようとするけどそれって中々難しい
    そして相手に対してマイナスな感情が出始めるとそう思うことすらいけないんじゃないかと考えてしまう

    けど、係だと思えば、よくできたら係の仕事だと思えば全て楽になる

    マタニティも心に残った

    周りからどう思われるかなとか弱いままって良くないと思いつう上手く生きていけない

    今日会社の帰り道に、車椅子のおばさんを引いて駅まで送った。
    その時、周りから偽善と思われるかなとか、私は車椅子を引いてる自分にいい事したって満足してるんじゃないかとか考えすぎちゃった。

    けどよくよく考えてみ

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    2025年10月07日
  • うつくしい人

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    すごい刺さった。
    承認欲求だったり、人にどう思われるかを考えちゃうことが多かったのでこの本のおかげで私もその島に行けた気がする。マティアスとバーの坂崎さんに会ってみたい。

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    2025年10月07日
  • わたしに会いたい

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    2025.09.30
    結論 :55歳男子のワタシが、女性を理解しようとする歩みはこれからも続けないといけないなと感じた。
    「あらた」と「チェンジ」の2作が特に余韻をもたらした。
    自分が男で大変だと思うことよくあるけど、女性はワタシよりもっと女は大変だと日々感じて生きている。

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    2025年09月30日
  • 炎上する君

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    ネタバレ

    足が燃えている男に恋をして、当然のように自分の足が燃えているのが面白かった。

    他人と等間隔で生きる、傷つかないように生きることが望んでいることなのか?という言葉が印象的だった。
    自分は「地上」で傷つくことを恐れずに生きたい。
    超自然的な風船としてただ浮遊したくはない。

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    2025年09月30日
  • さくら

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    西加奈子さんの作品は、本当に心揺さぶられます。
    この作品もそうでした。
    家族に最大の不幸が起こり、家庭内が崩壊していく中、犬という愛の存在に救われる。
    私の家にも犬がいます。本当に癒されます。
    純真無垢な愛の存在の犬、尊い生き物です。

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    2025年09月25日
  • 私の身体を生きる

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    様々な『自分の』性との向き合い方について書かれている。メタ的な性との向き合い方でないのは、女性の作家たちだからだと思う。
    女性も誰かの性を搾取することもあるだろうが、しかし圧倒的に搾取される側であり、自分の生命と性とが紙一重に近い存在だと思い知る。
    アンソロジーの最初の島本理生さんの作品が個人的ににとても響いた。
    なぜ自分の性と向き合うだけで傷ついてしまうのか。男性も同じなのだろうか。傷ついたことを思い出さないで自分の性について語れる人間がいるならば、どんな人生なのか知りたいと思う。

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    2025年09月20日