西加奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
外面だけは良くても内面では自分でも信じられないほど汚い言葉で思考が巡っていて、自分の性格が悪いことに対して落ち込むことがよくあるのですが、「孫係」に本当に救われました。
こういう人間がいてもいいんだって思わせてくれるだけじゃなくって、そこに繋がる考え方とかマインドの持ち方みたいなところから支えてくれるような物語でものすごくよかった。
「素敵ではないです。全然素敵ではない。でも私は大好きでした。」
でボロボロ泣きました。
誰かを傷つけているわけではないのであれば、どれだけ自分の本心と乖離した態度であっても、それを演じることが思いやりであることだってあるし、その努力を誰が悪く言えようか。
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Posted by ブクログ
テーマがテーマなだけに重く考えさせられる作品だった。
人との関わりで人生が大きく変わることがあるということ、そして1人で抱え込むのではなく素直に周りに助けを求めることで困難を乗り越えていくことができるというのはなんだか美しいなと思った。
一方で、勇気を振り絞って助けを求めた時に、それがうまく伝わらず、助けてもらえなかったらそれこそ本当に追い詰められてしまうのではないか、また、すぐ周りに助けを求め自分自身に甘くなってしまうのではないかと思ってしまった自分もいた。
そう考えてしまう自分はまだ「負けない」という思いが強いんだろうなと気がついた。
周りに助けを求めたり逆に助けるためにも言語化する力やそ -
Posted by ブクログ
虚栄心と自意識にがんじがらめになった主人公、読んだ途端に、わ、私だーーーーーーーー!と思った。
あまりにも自分の思考と主人公の考えが似ていて、するすると文章が入ってきた。(もちろん私の思考は小説のように鮮明では無い。)
誰からどう見られているか、を常に気にして取り繕って演じて、苦しいけどそういう生き方しか知らなかった、無理していると思われる方が嫌だった。
誰も見ていなくても常に余裕のある自分でいたかった。
私は上京してから自意識過剰な部分が減ったと思う。
だからこんなにも共感出来るはずの主人公を俯瞰して見てしまう自分にすごい寂しさを覚えた。
彼の考え方や感じ方、全くおなじものを私も確かに持 -
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Posted by ブクログ
知人にすすめられて読んだのですが、なんだろう、言葉でうまく表せないんだけど、なんだかすっと心の隙間を埋めてくれたような作品でした。とてもチープな感想でしかないのでだけど、人生いろいろあるよね。楽しいことも、嬉しいことも、悲しいことも、悔しいことも、理不尽さに怒りたくなることもあるし、大泣きしてヤケクソになりたいときもある。でも日々は変わらずやってくるし、過ぎてゆく時間の中で思い出となる感情もある。ずっと同じ感情を抱き続けることはできないから、情熱は燃やし続けないといけないけれど、悲しい気持ちもいずれは薄らいでいく。そんな当たり前だけど、大事なことをなぜか気づかせてくれた作品でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ勧められて読んだ本だけど、
誰かに勧めたい1冊。
くすっと笑える表現をしながらも、
やわらかな世界観がすっと入ってくる。
長谷川家の、一見おだやかな日常。
三回イキんだら、すろんと出てきたミキ。
妹にどうやっておしっこの仕方を教えようか悩む薫。
向日葵が太陽に向かって伸びていくように、人気を集める兄、一。
誰かにわき腹をくすぐられているみたいに、いつまでもくすくすと笑う、何か大切なことを言うときは、いつも少し失敗してしまう、子どもみたいな男、父。
笑うときはいつも目尻を下げて、その柔らかな曲線がそのまま水平線にまで届きそうな母。
庭で、こっそり恥ずかしそうにおしっこをする、でも家族にバレ -
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