西加奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
西加奈子さんらしい生命力とエネルギーに溢れた作品。この方はきっと人間が好きなんだと思う。
どんな人物を描いても必ずエネルギーを感じるから、社会的には成功していない人を描くときの方が何も持っていないからこその人間本来の生命力、エネルギーというものが伝わってきて、とても良い。プロレスラーの守口廃尊のキャラクター、よかった。
本作はストーリー自体は淡々と静かに進んでいくけど、静けさの中に力強さを感じるからか、先を読みたくなってしまう。
美人同僚の小暮が居酒屋でギャグみたいな「先っちょだけ」を哲学的に解釈してるところ、よかったな。
あと定は世界に恋をしていた。のところ好き。世界に恋して世界を愛して生きていきたいね。
「定は、世界に恋していた。…(中略)…それを恋というのなら、こんなにも美しい感情はない、と定は思った。」
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Posted by ブクログ
ネタバレ「くもをさがす」を読んだばかりだったので、余計に西さんご本人の闘病などが反映された作品だと強く感じました。
8作の中で3作、主人公が乳がんに罹患しているし、特に「あらわ」の乳首の話や、「Crazy In Love」はそのまんま西さんのご経験の話じゃないか!と。
ふみえの「例えば自分の経験をベースにした小説を書く場合、私は、出来る限り登場人物と距離を取ろうとする。」という言葉を読んで、これも西さんのやり方なのかなあと思った。
やっぱりカナダの女性の言葉が関西弁に聞こえるっていうのが面白い!
「わたしに会いたい」以外の作品はすべてジェンダー感というか、女性性に関するメッセージがかなり強かった。
性的に見られるのを嫌悪する人が多いと思うが、「あらわ」のようにエロく見せることに誇りを持つ人もいる。人間一人一人、考え方がそれぞれ違うということを忘れて「男」「女」といったものに区切りがちになるのは気をつけないといけない。
時間がなく駆け足で読んでしまったので、また改めて落ち着いて読み返したいと思えた作品です。 -
Posted by ブクログ
初めての西加奈子さん
表現がすごいな、うってなるくらい真っ直ぐで、感じてたけど表現できずにいた、気づかないふりしてたことをズサズサ言葉にしてる
読んだ後に、誰かと話したくなる短編だった
あなたの中から
胸をグッて掴まれつづけてるかんじ
女性が、生まれて生きていくその時々で晒される苦しさを淡々と1人の女性の人生と一緒に体験する、一緒に苦しくなる。
ある人が読んでも、なんとも思わず、人ごとになるのかな。大袈裟だなって思われてしまうのかな。こんなに生きにくい世界だってことに当事者以外は気づくことができないのかな。
ママと戦う
同じことを体験したことがあるわけじゃないんだけど、その気持ち悪さ、そのやるせなさ、悔しさ、わかる。わたしも戦いたいって思う
当たり前になって言及もされない女性に課せられた生きづらさが社会に蔓延してるってことを気付かされるし、そう思うことはおかしなことじゃないんだって思わせてくれる。
チェンジ
心の叫び
自分の違和感や怒りに蓋をしなくていいんだと、息がしやすくなりましたって長濱ねるちゃんの感想があった。
黙って飲み込むことしかできなくてそうすることが当たり前だ、みんなそうなんだからって思ってる時の救いになる
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Posted by ブクログ
これ凄い好き。
私なんか全然本読んでないなーって思った。
若林さんがそもそも繋がっている、なんなら飲み仲間作家さんとの鼎談から始まって。初めましての作家さんも登壇してくるんだけどこんな会話繋がって凄いなー掘り下げてるなー面白いなーってのが連続するんだから。
タイムリーにみたかったなー。もっと対談して欲しい作家さんいるなー。私が好きな作家さんの本がお勧めされてて嬉しいなー。
もう紹介されてる本片っ端から全部読みたいっ!!すべての回でその時話題に上がったテーマでお勧めの本を作家さんが紹介するんだが、これが垂涎なんです。紹介の仕方にも唸る、だってどれもこれもすっごく読みたくなる。
沢山の本の中からキラっと光る物を探し当てた気分。 -
Posted by ブクログ
外面だけは良くても内面では自分でも信じられないほど汚い言葉で思考が巡っていて、自分の性格が悪いことに対して落ち込むことがよくあるのですが、「孫係」に本当に救われました。
こういう人間がいてもいいんだって思わせてくれるだけじゃなくって、そこに繋がる考え方とかマインドの持ち方みたいなところから支えてくれるような物語でものすごくよかった。
「素敵ではないです。全然素敵ではない。でも私は大好きでした。」
でボロボロ泣きました。
誰かを傷つけているわけではないのであれば、どれだけ自分の本心と乖離した態度であっても、それを演じることが思いやりであることだってあるし、その努力を誰が悪く言えようか。
その他の短編も、少し心が陰った時に、それでも私は私でいいんだと思わせてくれるような物語ばかりだった。
「マタニティ」が得に印象深い。
今ちょっと無理をしてるかも、とか、自分のこと好きになれないな、とか思っている人に読んで欲しい。
おまじないでありお守りになる一冊でした。
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