西加奈子のレビュー一覧

  • i

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    自分の中で苦手な、痛みを感じる、ことについて向き合える本。
    心地よくはないが、それでも読み進められるのは筆者の力量も感じた。
    多様性、という表面的な言葉よりももっと繊細なたくさんの色をこの本の中に見つけられてよかった。

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    2026年03月22日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    女の体は失恋を失敗としない。恋から逃れようとする意気地のなさが、最大の敗北なのだろう

    心の底から人を好きになって、そのお陰で自由を覚えるなんて素敵
    たしかに、「恋愛の渦中にいる」人間独特の体温ってあるよねえ
    敢えて地獄の道を選ぶのもいいよね、てか分かってても踏み入れちゃうよね、その欲求から逃れられる人間なんて居ないはず

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    2026年03月20日
  • おまじない

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    ドブロブニクやばい!!!ほんまに泣いてしまう、好きかどうかわかんないけど尊敬する感情とか、自分の場所がなくなっていく感覚とか、イマジナリーフレンドが大人になっていなくなったところとか。まるで私が考えていたことを代弁してくれているようで、泣いてしまう

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    2026年03月18日
  • GOAT

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    読みやすいので、寝る前ひとつお話を読むのにいい
    様様な愛の捉え方があり、作家ごとに色んな観点があって読んでて楽しかった

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    2026年03月15日
  • さくら

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    ネタバレ

    とても泣いた。
    ミキの切ない恋心も、切なさも、家族の温かみも、一の絶望も、お母さん、お父さんの恋と、愛している人への、愛しているが故の反動の憎悪も、
    全部全部、自分じゃ受け止めきれず、どうしようもなくて、泣くしかなかった。

    サクラだけは誰に対しても平等で、いつもそこにいて、家族でいてくれる。

    愛する気持ちや大切に思う気持ち、
    愛しさがサクラというちいさなちいさな存在に詰まっている

    西加奈子さんの作品は、本当に感情に色を付けてくれて、
    読みながらぽかぽかしたり、切なくて悲しくて苦しくて胸がぎゅうっとなったり、
    この本と向き合ってるときは自分も薫くんと全く同じ気持ちを味わった。

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    2026年03月15日
  • さくら

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    ネタバレ

    先に映画を見てしまっていたので楽しめないかな?
    と、思いつつ読みはじめました。
    いやいや、そんなことはなかったです。

    三人兄妹の次男が語り続けています。
    淡々と『長谷川家』の歴史を語っていきます。
    やがて訪れる『神様からの悪送球』が長谷川家を襲います。
    淡々と語られるているのにその哀しさは凄まじい。
    やがて壊れる家族…。

    その家族を再び繋げたのは愛犬サクラ。
    ペットは家族。
    その役割はとてもとても大きかったです。

    映画よりずっと良かった!
    読んで良かったです。

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    2026年03月13日
  • 通天閣

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    ミナミで暮らすフツーの人、影の当たらない人の話。
    くさくさしてるとき、1日が長く感じるとき、毎日が繰り返しだと思うときに読みたい一冊。

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    2026年03月13日
  • わたしに会いたい

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    「チェンジ」が一番喰らいました。
    西さんの本を今になっていっぱい読みはじめたから、この方でもこういう文章を書くんだ!と新発見がありました。(感情的な文章はを書かれるイメージがなかったので、意外だったというか)

    乳がんの手術のお話も、不安を吹き飛ばすような病院従事者の方々の言動が温かくて、物語としてこちらも印象的でした。

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    2026年03月12日
  • くもをさがす

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    乳癌手術退院直後にこの本に出会えて良かった。バンクーバーにまた行きたくなった。この人の眼差しはとても優しい。日本語訳が関西弁になるのもとてもいい。カナダ人の愛、日本人の情。ものすごく納得。そして文章を書くことによって浄化されていくということを、実体験と重ね合わせてその通りと思った。これだけの友だちに囲まれるカナコ、本当に魅力的な人だと思う。他の著作も読んでみたい。

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    2026年03月10日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    とても余韻が残るゾクゾクゾワゾワする小説でした。。
    話のストーリーにはあまり関係のない猫がたびたび出てくるのが少しゾワゾワさせられました。。
    小説の文字でしか味わえない魅力みたいなものを感じました。

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    2026年03月09日
  • サラバ! 下

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    ネタバレ

    怒濤の下巻。
    家族に振り回される美しい男の子の自叙伝のようなものと思って読んでいたのにまさか。

    「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」

    ちょっと凄すぎて感想がまとまりません。

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    2026年03月06日
  • くもをさがす

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    乳がんを患った西加奈子さんのカナダでの闘病記。彼女の小説っていつも生命力に溢れてて、訳も分からず泣いてしまう、みたいなイメージだったけど、こちらのエッセイもそうだった。

    自分とそんなに世代が変わらず、同じような年頃の子供がいる著者が、ある日がんの宣告をされて、日常を送りながら治療や手術をしていく様が生々しく描かれている。抗がん剤治療ってこんな感じなんだ、、手術前って自分もこういう気持ちになるだろうな、、などど、初めてと言って良いくらい癌を人ごとじゃなく感じた。

    普通の日本人だったら腹が立って仕方がないようなカナダの医療システムに対し、関西弁でツッコミながら看護師と一緒に大笑いしてしまう著者

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    2026年03月05日
  • こうふく みどりの

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    母、祖母、伯母、従姉妹、雌猫2匹、雌犬一頭、主人公の中学生女子、全員女の家族の物語
    この家族は、みんな一癖も二癖もあるが、自然とみんなが集まってくる
    その中心は、マッサージチェアに常に座っている祖母
    母は働かず、従姉妹はほとんど口を聞けない
    ただ、主人公は真っ直ぐな心を持つ
    ちょっと変わった小説だ
    ただ、抜群に面白かった

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    2026年03月02日
  • 円卓

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    周りを見たら暗い本ばかりが残っている。外はいいお天気で眩しい。こんな日は西さんのほのぼのとした優しい本が読みたくなった。
    公団住宅に住む「琴子(こっこ)」は小学校三年生。家族は三世代8人が仲良く暮らしている。琴子は祖父母、両親、三つ子の姉に大切にされて伸び伸びと育っている

    六畳の部屋に中華料理店から来た大きな円卓があり、料理がくるくる回ってくる、家族もいささかユニークで個性的。

    ユニークといっても琴子はこの年頃からはみ出ているわけではないが、周りが気になり始めた年頃で、そのあたりがとても面白い。憧れの同級生がモノモライが出来て眼帯をしている、いいなぁ眼帯。
    発見に満ちた日常をジャポニカ学習

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    2026年03月01日
  • i

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    「この世界にアイは存在しません」
    そんな書き出しから始まる物語。

    ぐらぐら、アイデンティティが揺れる。
    血のつながりや、出自など、
    「人とは違う」ことが多いアイ。

    私は存在していていいのか?
    自分の生まれてきた意味って?
    私は、「恵まれた」人間で良いのか?
    そんなふうに、ひたすら自問自答する。

    物語に出てくる、ミナ、ユウ。

    みんながいて、私がいる。
    あなたがいて、私がいる。

    文庫本の後書きまで読んで、ほーってなった。

    ぜひ、ティーンエージャーに薦めたい1冊。

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    2026年03月01日
  • サラバ! 下

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    ネタバレ

    後半から気持ちが揺さぶられてばかりいた。

    姉からの 「ずっと揺れている」「芯がない」「芯を持ちなさい」の言葉。

    まるで自分に言われているようで、苦しかった。

    唯一の居場所だと思っていた須玖と鴻上と自分の3人の世界も、打ち砕かれた。2人の告白の前に私も動悸がした。

    本当は鴻上が好きだった。
    自分が好きなものを恥じていた。
    自分を信じていなかった。 
    そんな自分が嫌いだった。
    大嫌いだった。

    ここの描写に天を仰いで泣いた。
    刺さった。言葉が槍みたいに身体中にグサグサと突き刺さったのを感じた。

    カイロへ再び降り立った際、ヤコブと再会した。しかし、ヤコブとの間に大きな隔たりがあることを思う

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    2026年02月26日
  • サラバ! 下

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    ネタバレ

    中と下はあっという間に読んだ。
    歩の考え方、見られ方や他者意識だったりどこか冷静に取り繕っている性格は自分に似たものを感じた、歩ほどモテないし歩ほど壮大な人生を送ってはないけれど。
    その点歩が行き着いた自分の信じるものを見つけられるのか、とてつもなく不安に感じた。
    最後に上中で登場した人物をちゃんと下で回収してくれてスッキリ読み終えられた。

    もともと読書はほとんどしないし西加奈子さんは初めて読んだが表現にとても心地よさを感じたし、本当に歩が須玖がヤコブがどこかで生きてると思うような気さえした。

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    2026年02月25日
  • サラバ! 中

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    ネタバレ

    歩は人のことをよく見ている。自分のこともよく分かっている。客観的に見ている。動悸は不純でも、物事を楽しんでできる。本人が意図しなくてもできてしまう。本当に上手くやっている。羨ましい。そして疎ましい。


    この小説は声に出して笑ってしまう描写がちょこちょこある。


    姉は巻貝になっていたっていうのもウケたし、サトラコヲモンサマの正体について、知った時は本当に爆笑してしまったし、でもその冗談じゃなくその名前にした矢田のおばちゃん、本当にすごいなって……悩める人が悩まなくてもいいように、信じれる対象や場所を作ってあげたこと、すごいなって思った。


    祖母が死に、母は再婚し、姉は大量の巻貝を作り、最後

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    2026年02月24日
  • GOAT

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    これで500円って満足すぎる
    読んだことない作家さんのも読めるし、
    また世界広がります。
    紙質だったりデザインもすごく凝っていて
    読んでて楽しい!

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    2026年02月22日
  • わたしに会いたい

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    くもをさがす、が良すぎて流れてきました。

    男性性を下げずに、
    性•個人そのもののあり方に
    かなり切り込んでいるような気がします。
    その上好戦的でない。
    (これはジェンダーを語る代名詞が
    私の中で金原さんだから、相対的にこう感じたのかも。)

    素朴な「なんで?」から生み出される短編集。

    個人の闘病体験も色濃く反映されているな、と感じました。だからこそリアル。でもちゃんとフィクション。

    闘病は凄まじいものだったんだと思う。
    耐え難い体験を通じて、本作が生まれ、
    世間に一石を投じるような素晴らしい作品が誕生する。
    そして改めて考え込む読者。

    こうやって考える機会を足がかりに
    人類は進化をして

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    2026年02月22日