西加奈子のレビュー一覧

  • くもをさがす
    20240616 「死」について向き合うことも向き合わされることもできる文章だった。
    愛と情についての解釈がとても素敵
  • さくら
    定期的に読み返したくなる、大好きな一冊。西加奈子の言葉は表現は、やさしく無邪気で特に残酷なまでに生々しくありのままで、あたしを巻き込むのでした。素晴らしいです。
  • くもをさがす
    何とも美しく、力強い。
    生きているって素晴らしいことだなと思わせてくれるエッセイだった。何かに躓いたとき、すすめなくなったとき、読み返したいと思う。

    日本人の献身精神というか、サービス精神というか。そういうものは素晴らしい面もあるけれど、余裕を奪って心の余裕をなくしてしまっているところもあるよなぁ...続きを読む
  • i

    西加奈子さんは、人が一生にひとつしかかけないはずのお話をいくつも産み出してる感があります!
    これはオススメ!
  • くもをさがす
    身内に癌患者がいるので、治療内容や副作用、日本とは違う病院での対応に苦しくなりながら読みました。それでも西さんの周りの友人たち、医療従事者、家族、なにより西さん本人の気持ちや考え方がまっすぐ伝わってくる文章に引き込まれました。大丈夫!っていい言葉。
  • 夜が明ける
    現代日本の貧困がリアルに描かれていた。
    私自身、社会に出て、日本人の給料がいかに少ないかを目の当たりにした。奨学金の制度に関しても。だから、その生々しさに震えた。

    現代日本へのアンチテーゼのように思った。
  • サラバ! 上
    面白かった。私の今ある言葉では、表現できないですが、面白かった。

    仕事帰りの電車で読み終わって、家に着いた時、奥さんをヨガに誘いました。
  • わたしに会いたい
    本当の自分ってよく分からないのに、自分らしさにこだわったりするのって、ありそうだけど変だよな。

    この本、電車の中などで読むなら、VIOって話は飛ばした方が良いです。
    そうでないと、なんだかドキドキしたり恥ずかしくなったりしますよ
  • くもをさがす
    異国の地でガンと告知され、治療も辛かったことだろう(しかもコロナ禍で)
    書き殴るようにしんどいとだけ日記に記すこともあったそうで、そんな日々に書かれたとは思えないほど、光と闇が美しく感じた。
    読後、なぜか自然と歌を歌ってしまいました。
  • さくら
    薫の目線で綴られる古き良き時代の子供達の日常、ごく普通の家庭の日常と愛犬サクラ。決して裕福でない家庭環境の少年時代に懐かしさと親しみを感じる。兄一(はじめ)はいつでもどこでもヒーロー、妹ミキは破天荒な美人、薫は2人に比べるとボチボチ。

    お父さんの友達、その他の登場人物のキャラクターもそれぞれ輪郭が...続きを読む
  • くもをさがす
    すごいものを読んでしまった
    ズーンと胸に響いた
    良くも悪くも
    そして少しばかり不安にもなった
    今 生きていることに喜びも感じた

    西加奈子さん
    もともと好きな作家さん
    人柄が とても好ましくて
    そんな方が経験したこと
    辛くも 苦しくも 時に楽しく
    そして憤ったり…
    夢中で読んだ

    当たり前は無い
    ...続きを読む
  • i

    色んな要素が盛り込まているものの纏まっていて読みやすかった。境遇は違えど共感する部分もあり、感情移入しやすかった。ラストの美しさは圧巻だった。
  • i

    繊細で聡明で特別な出自のアイにも、ALLにもなれないけど、私はわたしとして存在するしかない。どうして?を突きつめたら結局運とかそういう見えない何かふわっとした、言ってしまえば理不尽なものになるけど、それもまたどうしようもない私の1要素として受け入れるしかない。
    書いてあることは綺麗事でも、言葉にして...続きを読む
  • わたしに会いたい
    自分の身体は自分が1番大切にしてあげたいと思った。
    ちょっと難しいところもあったけど、色んな人の解釈や感想を見てみたいと思う。
    女性が読むのと男性が読むのでかなり解釈が変わりそう。思っていたよりも過激な小説だった。その分自分の心に響くものも多かった。
  • くもをさがす
    西加奈子のエッセイ。カナダでのガン闘病生活を中心に、日本とカナダの生活や慣習、文化の違いや闘病を通した自分との向き合い方、たくさんの感謝、そして顔も知らない『あなた』への伝言(エールというより、こっちの方がいいかも)に溢れてる。
    自分や大切な人ががんになったら、辛い時になったらまた読みたい。
  • うつくしい人
    人からどう見られてるとか、こんなことしたら笑われたりダメな奴って思われるとか、自分の中の「周りにこう思われてるのでは妄想」が悪化するときがあるので百合の気持ちがよく分かる。だから百合がダメな自分があってもいいんだと受け入れられたり、重たいものを置いていくことができて救われた。考えすぎちゃうときは、自...続きを読む
  • きいろいゾウ
     大きな事件が起きるわけでもない、淡々としたふたりの日常と心の動きを描くこのような作品で読者の心を動かせるかどうか、は筆者の力量によるところも大きいと思いますが、そこはさすがだなぁ、と思いました。
     誰か大切に思う人と毎日ごはんを一緒に食べ、大切なひとのために時間をかけてコーヒーの豆を挽き、隣人とと...続きを読む
  • くもをさがす
    いつも元気印(私が勝手に思ってる)の西加奈子が声を出して泣いてた。それだけすごくすごくしんどいことが重なってた。
    それなのにやはり彼女は強い。「私が平和に胸を失ってる時、ウクライナでは、たくさんの民間人が殺されていた」と遠い国のことを慮る。
    ぼうず頭も胸の線もとても素敵だと思える。
    「乳房、子宮、卵...続きを読む
  • くもをさがす
    私の話ですがコロナ→心筋炎→心臓の難病発覚

    心筋炎からの定期検査で難病がみつかり、どん底にいる時に本屋で偶然この本を見つけ即購入。
    その時の自分の心にすーっと入っていく感じで、答えのないモヤモヤに少し救われました。

    やっと落ち着いたと思ったらその3ヶ月後に、まさかの甲状腺のガンが発覚。
    さすがに...続きを読む
  • うつくしい人
    常に周りの目が気になって、素直になれなかったり、思い詰めてしまうことはすごく良くわかる。特に1人の時はそうで、頭の中でぐるぐる考えて、マイナスから抜け出せなくなって、気づいたら暗闇の中から抜け出せなくなってる。
    なんでこんな性格なんだろう、なんでこんなに生きづらいんだろうって、何も気にせず生きてそう...続きを読む