西加奈子のレビュー一覧

  • さくら

    Posted by ブクログ

    最高にすてきな兄と最強の妹に挟まれた次男が語る家族のお話。あまりに切なく、そして犬のサクラが愛おしくて読む前と後では自分の心が変わってしまう程。
    いつまでも同じではいられないことの淋しさ。変わっても生きていたら続いていくことを思ってやっぱり切ない。

    0
    2025年06月29日
  • さくら

    Posted by ブクログ

    こてこての大阪弁で綴られる家族の物語。こんな人たちがそばに居たらめんどくさいだろうなと思いつつ、すべてが流れ星の向こうにあるみたいに、ぼうっと輝いてすっと消えていくような不思議な小説でした。

    0
    2025年06月24日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    これ凄い好き。

    私なんか全然本読んでないなーって思った。

    若林さんがそもそも繋がっている、なんなら飲み仲間作家さんとの鼎談から始まって。初めましての作家さんも登壇してくるんだけどこんな会話繋がって凄いなー掘り下げてるなー面白いなーってのが連続するんだから。

    タイムリーにみたかったなー。もっと対談して欲しい作家さんいるなー。私が好きな作家さんの本がお勧めされてて嬉しいなー。

    もう紹介されてる本片っ端から全部読みたいっ!!すべての回でその時話題に上がったテーマでお勧めの本を作家さんが紹介するんだが、これが垂涎なんです。紹介の仕方にも唸る、だってどれもこれもすっごく読みたくなる。

    沢山の本

    0
    2025年06月22日
  • さくら

    Posted by ブクログ

    サラバ!でも思ったけど西加奈子さんは、
    思春期の子どもがいる家庭の描写と心の動くさまを書かせたら天下一品である。

    0
    2025年06月22日
  • わたしに会いたい

    Posted by ブクログ

    自分自身を取り戻す過程を描いた短編集


    とくに最後の「チェンジ」は終わりに向けてのスピード感が素晴らしく、力をもらった

    0
    2025年06月21日
  • 私の身体を生きる

    Posted by ブクログ

    ここまで赤裸々に書いちゃうの?と驚くような内容もあり。
    だけど今まで言語化できなかった気持ちが表現されている部分もあって、あの時のあの感情ってこう言葉にするんだと感動もした。
    作家さんは流石だなと改めて感じた一冊。

    0
    2025年06月21日
  • GOAT

    Posted by ブクログ

    初めて文芸誌を買いました。
    よく見かけるから気になるなぁという興味からだったのですが、全くの初心者にも楽しめた1冊でした。
    とにかく、この値段でこの分厚さで満足感すごいけど、手首が悲鳴を上げてました笑
    色んなジャンルに触れられて、読書って楽しい!って思わせてもらいました。
    そして気になる作品も増えました

    0
    2025年06月20日
  • GOAT

    Posted by ブクログ

    初めての文芸誌で、愛のテーマに相応しいかわいい白と赤の表紙
    分厚いから読むの大変だと思ってたけど、はじめましてのいろんな作家さんを読めて嬉しい。

    0
    2025年06月09日
  • うつくしい人

    Posted by ブクログ

    読み終わって率直に苦しかったです。
    というのは、人の感情の描き方がとてもリアルだったから。

    その中でもクスッと笑えるところもあって。

    子供時代の過ごし方、親との関わり方の大切さも学びました。

    0
    2025年06月08日
  • うつくしい人

    Posted by ブクログ

    苦悩や生きづらさが共感できて好きだった。かなり前にたまたま手に取ったが、ずっと本棚に置いておきたい本。

    0
    2025年06月07日
  • おまじない

    Posted by ブクログ

    外面だけは良くても内面では自分でも信じられないほど汚い言葉で思考が巡っていて、自分の性格が悪いことに対して落ち込むことがよくあるのですが、「孫係」に本当に救われました。

    こういう人間がいてもいいんだって思わせてくれるだけじゃなくって、そこに繋がる考え方とかマインドの持ち方みたいなところから支えてくれるような物語でものすごくよかった。

    「素敵ではないです。全然素敵ではない。でも私は大好きでした。」
    でボロボロ泣きました。

    誰かを傷つけているわけではないのであれば、どれだけ自分の本心と乖離した態度であっても、それを演じることが思いやりであることだってあるし、その努力を誰が悪く言えようか。

    0
    2025年06月06日
  • きりこについて

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分が自分のしたいことをする。自分らしくいるって、大切な事だよといろんな場所でいろんな人から言われていたことだけど、なぜそれが大事なのかを
    こんなに論理的に、情熱的に教えてくれたのは初めてだった。
    10代のほとんどを悲しみの中で過ごしたきりこが誰よりも人の悲しみに敏感なこと、そしてその生来のものと、マァマ、パァパからもらって、受け継いだ優しさで、その悲しみに駆けつけるきりこは本当に強くて素敵で美しい。
    西加奈子の本にはいつも救われる。今後の私の人生をもっといい物にしてくれる。すごい。ありがとう。

    0
    2025年06月02日
  • 白いしるし(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    4.5/5.0

    絶対的で圧倒的な「恋」というものが一切無駄のない端正で力強く描かれている。
    他の全てがどうでも良くなるような、世界の全てを肯定したくなるようなそういった劇的な恋にハッピーエンドなど用意されていないのかもしれないが、そんなことさえ見失いひたすらに相手を想う姿に共感、そして涙。
    結果なんて、その先の結末なんて分かっていたはずなのに、ひたすらラブレターを書き連ね、何度修正を加えては一人で悶絶していたあの頃を思い出しました。

    0
    2025年05月28日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    テーマがテーマなだけに重く考えさせられる作品だった。
    人との関わりで人生が大きく変わることがあるということ、そして1人で抱え込むのではなく素直に周りに助けを求めることで困難を乗り越えていくことができるというのはなんだか美しいなと思った。
    一方で、勇気を振り絞って助けを求めた時に、それがうまく伝わらず、助けてもらえなかったらそれこそ本当に追い詰められてしまうのではないか、また、すぐ周りに助けを求め自分自身に甘くなってしまうのではないかと思ってしまった自分もいた。
    そう考えてしまう自分はまだ「負けない」という思いが強いんだろうなと気がついた。
    周りに助けを求めたり逆に助けるためにも言語化する力やそ

    0
    2025年05月24日
  • 白いしるし(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    全力で恋すること。
    山の稜線
    発光する白
    『間島昭史』
    とても魅力的。
    水晶とか、植物図鑑とか片手に
    血液として、その場に存在すること。
    誰にも嘘をつかない。
    分からないって責任もつの。

    「夏目さんは、もう、最初の夏からすう、て流れてる三画があるやないですか。香織、もすう、て流れてるやないですか。うらやましいです。」

    0
    2025年05月23日
  • 白いしるし(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    解説も含めての星5つ。
    夏目と間島との本編よりも塚本との話の方が読んでいて興が乗った。

    瀬田が魅力的なのは、元々魅力がありながらも、深い執着心を捨て去れないでいるから。自分に魅力があると自覚する人ほど、瀬田からの無関心に耐えられない。気を引こうとする。何とか自分の魅力を知らしめようとする。でも決して瀬田は振り向かない。それが瀬田の魅力にバフをかけている。一度でもその魅力に取り憑かれると破滅する。

    面白いのは、夏目がその瀬田に対して魅力を感じずにあくまで友人として居ること。今後も友人以上に発展しないであろう2人。

    0
    2025年05月20日
  • ふる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「今」自分だけに集中して生きている節はある。
    花しすの、自分がオチでいたい気持ちすごくわかる。初めてこんなこと代弁してもらった。
    みんなの、色んな声を思い出すところがすごく良かった。
    わたしも、多分色んな声に囲まれて生きてきた。
    それを憶えているかどうかでこれからの心持ちがすごく変わりそう。
    愛に裏打ちされた言葉だったら、他人を傷つけてもいいっていうの、忘れないでいたい

    0
    2025年05月18日
  • サラバ! 上

    Posted by ブクログ

    主人公の歩は父の海外赴任先のイランで生まれ、日本の生活を数年挟んだ後に、父の新たな赴任先エジプトに引っ越す。
    エジプトの暮らしがリアルに感じられる描写の数々。私も海外転勤の多い家庭なので、想像しやすくとても面白く読むことができた。

    0
    2025年05月17日
  • 舞台

    Posted by ブクログ

    虚栄心と自意識にがんじがらめになった主人公、読んだ途端に、わ、私だーーーーーーーー!と思った。
    あまりにも自分の思考と主人公の考えが似ていて、するすると文章が入ってきた。(もちろん私の思考は小説のように鮮明では無い。)

    誰からどう見られているか、を常に気にして取り繕って演じて、苦しいけどそういう生き方しか知らなかった、無理していると思われる方が嫌だった。
    誰も見ていなくても常に余裕のある自分でいたかった。

    私は上京してから自意識過剰な部分が減ったと思う。
    だからこんなにも共感出来るはずの主人公を俯瞰して見てしまう自分にすごい寂しさを覚えた。
    彼の考え方や感じ方、全くおなじものを私も確かに持

    0
    2025年05月17日
  • 字のないはがき

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    学生の頃、何かの授業で読みました。国語?道徳?どちらかだと思うんだけど。
    授業のこと、基本覚えていない私が、これだけは、よく覚えていました。
    どなたの作だったのかは、知りませんでしたが、まさか、向田邦子さんだったとか。
    なんの授業だったんだろう。
    元気だった妹の弱っていく様子や、お父さんのことをおもうと、なんとも言えない気持ちになったのを覚えています。

    0
    2025年05月14日