西加奈子のレビュー一覧

  • 白いしるし(新潮文庫)
    久しぶりに西加奈子さんの作品を読みました。
    西加奈子さんの作品は、とっても読みやすいのになぜか体力を使うので、なかなか読めていませんでした。
    まだまだ積読が6冊くらいある。

    それなのに、急に今日思い立って読み始め、5時間かからず読み切ってしまった。

    この本は、言葉で感想を表すことが難しい。
    正直...続きを読む
  • さくら
    ⚫︎受け取ったメッセージ
    生きるとは傷を負い続けること。
    だが人生は傷ばかりではない。
    素晴らしいことを人と共有し、
    幸せを膨らませることだって
    生きていればできる。


    ※以下ネタバレ※

    (あらすじ)
    絵に描いたような素晴らしい兄、美しい妹。その2人に挟まれた弟である主人公。三人兄弟妹、それぞれ...続きを読む
  • ご本、出しときますね?
    本の内容はもちろん面白かった。
    それ以上に読んだことがない作家さんをたくさん知ることができたし、紹介されており本の中に読んでみたいものもたくさんあった。

    たまには意識的に新しい作家さんを開拓しないと読むものが偏っちゃうから。
  • さくら
    途中でしんどくなりながら読んだので、読み返す気になれない 家族の幸福の記憶が語られるところがとても好き
  • サラバ! 下
    サラバとは何なのか、言葉では言えないけど感覚的には分かったような分からないような。

    俺には信じるものがあるのか。
  • きりこについて
    きりこの猫、ラムセス2世が語るお話。
    猫目線の柔らかく素直な、人間に対しての批判が心地良い。
    読み進める毎に、社会で揉まれてついた汚れが落とされる。
    自分は自分である、自分しか自分の願いは叶えてあげられない。
    読後、しっかり前を見て歩く気持ちにさせてくれる。
    文庫本巻末の解説も読んでほしい。

    「世...続きを読む
  • きいろいゾウ
    彼女のテイストを知らない人が読むと
    ちょっと面食らうかな。
    この作品から入るのは正直推奨しません。

    別作品を読んで世界観を知ってから
    取り組むと癖とかがみぬけるので
    よりよいでしょう。

    駆け落ち同然でやってきた夫婦。
    彼らはそれぞれに心に傷持つものでした。

    それ故にツマ(文字通り妻)には
    動物...続きを読む
  • サラバ! 上
    上中下、読めるのかという心配は無用だった。
    あっという間に夢中で読み終えてしまった。書き出しから秀逸。

    海外経験がある人、兄弟や両親に何か思うところがある人
    親近感でぐっと引き込まれるのでは。
  • サラバ! 下
    上、中巻まで楽しく読めていたはずなのに下巻になっていつのまにか読んでいて苦しくなった。しかし、どんどん読み進めるスピードは早まった。

    「他人がどう思うか」を考えて生きる主人公の歩と、「自分がどう思うか」を考えて生きる姉の貴子。

    小さい頃から相手を気遣える性格だった歩は、大人になるまで男女問わず人...続きを読む
  • うつくしい人
    西加奈子、めっちゃ好きだなって思いました。
    不器用な人間を描ける人間だからこそ、西加奈子自身もきっとすごく不器用で、けれどそれをまるごと自分と捉えて向き合って生きていこうとしているんだろうな、、。

    あとがきにもありましたが、自分以外の人が全員キラキラして見えるときって、誰にでもあると思うんです。
    ...続きを読む
  • ふくわらい
    西加奈子の剥き出しの人間を描き出す、生々しい描写が、あまりにも濃厚で気持ち悪さを感じる時もあった、そして内容が単純にグロテスクと感じることもあったが、読み進めるのをやめられず一気に読んでしまった。

    愛することを知った定とその定を取り巻く人との愛が、定を祝福するようなクライマックスに涙が出た。
    「愛...続きを読む
  • 字のないはがき
    向田邦子 原作
    角田光代 文
    西加奈子 絵
    向田邦子さんの戦争体験を豪華な3人が絵本にしてくれました。
  • サラバ! 下
    大好きな本の1つになりました!
    読むまでは3冊読むのは時間がかかるかなと思ったけど、どんどんすすんでいきました。
    壮大なものを読ませてもらいました。
  • 字のないはがき
    『第1回親子で読んでほしい絵本大賞、大賞受賞作』

     この絵本は、向田邦子さんの、「字のない葉書」(『眠る盃』所収、1979年、講談社)を原作としており、文を書かれた角田光代さんも語っているように、原作が戦争時代の向田さんの家族との思い出を綴ったエッセイということは、日常生活で起こった現実の話という...続きを読む
  • i

    2回目。
    自分の置かれた環境の恵まれていること、自分の幸せがある世界に恵まれない人達がいるということに罪悪感に似た感情を抱く女の子が、大人になっていく話。
    自分と他人の間にはどうしても埋まらない溝も分かり合えない傷もあって、自分が不幸であることはおろか、幸せであることをさえ嘆きたくなるような瞬間があ...続きを読む
  • おまじない
    どんな夫婦になりたい、と聞かれたら孫係のおじちゃまとおばちゃまと答えたい。
    「それは誰かを騙しているのとは違う。騙して、それで得をしようとしているのではありません。あくまで思いやりの範囲でやるんです。その人が間違っているとは思ったら、そしてそれを言うことがその人のためになるのだったら言わなければいけ...続きを読む
  • サラバ! 下
    西さんのiを読んでも思ったけど、敏感(繊細)な人を書くのがすごく上手いと思う。
    歩が落ちぶれていく様を見ていくのは辛かったけど、姉やヤコブを通じて前を向いて歩み始める姿はすごく良かった。
  • i

    主人公のアイが自分とにてる部分が多くてすごい共感できる部分多かったし、今悩んでることがまさに描かれてて、読んだ後心が軽くなった。
    iは探す必要ないし、失うこともなくて、ここにあって、周りからの愛は自分自身が受け取るか受け取らないかなんだよなって。

    あと、最近人とか世の中のことに心が痛くなることを偽...続きを読む
  • きりこについて
    私の心にドンピシャ刺さるお話でした。世間からの目や人からの評価を気にしてしまうこと、他者からの偏見、そして、ルッキズム。私が人生でひしひしと感じていることです。とても共感しながら読むことができました。そして、人と比べるのではなく、自分は自分なんだと自信を持って思うことの大切さを知ることができた本でし...続きを読む
  • きりこについて
    西加奈子さんの素敵なところが炸裂している文章なので、終始テンポよく読めて、めちゃくちゃ面白い!!
    ユーモアを交えながら、でも伝えたいことはしっかりと伝わってくる。
    きりこは、本当に頭がよく美しい。

    最後に触れられることわざについては、読んだ皆で布教していきましょう。