【感想・ネタバレ】しずくのレビュー

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Posted by ブクログ

西加奈子さんの作品を作品を順番に読んでて、これは5冊目。
本作は短編集で、今までの作品よりはちょっと切ないものも多めかなぁという印象。

どれも素敵だけど個人的に好きなのは「灰皿」。少し「きいろいゾウ」に通じるものがあった印象。

好きな人の要求を全て受け入れようとしたり、逆に秘密から目を逸らしたり。でもそれは全て愛故に起きたこと。

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2024年03月03日

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西加奈子の短編集
ランドセル・灰皿・木蓮・影・しずく・シャワーキャップ
少し前に読んだ作品なので、短編集はいつも中身を忘れてしまうけど、タイトルだけで思い出せるような強烈な作品ばかりだった。
面倒くさがりな自分がもう一度読みたいと思える稀有な短編集。
この人はやっぱりセンスの塊だ

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2022年04月05日

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女ふたりが出てくる短編集。西加奈子の描く母娘はあったかくて泣けるので、最後に「シャワーキャップ」を持ってきてあるのも納得。表題作「しずく」とともに、胸がじわっとあたたかくなるような幸せな読後感がある。「影」は周囲からの見られ方と本当の自分自身とのギャップに悩む一番西加奈子らしい話だなって思った。ちょっと下品でその笑わせ方は反則だよって思うところもちょこちょこあるのだが、色んな意味でちぐはぐな女ふたりがたしかな友情やつながりを育んでいくさまはまぶしい。日々、思いのよらないところに人との出会いがあり、そこから学ぶことが多々ある。

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2022年03月29日

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とてもいいです。

生きていくと、辛いこともあるよね。
でもなんとかなるさ。

それでもいろんなことあるよね。

奥が深くて一言では言えないけれど、西さんの小説にはいつも驚かされます。
もっといろいろ読んでみたいです(サラバ!も買いました。近いうちに。。。)。

同時に読もうと思って買っていた、映画にもなった本が(西さんの本と比べて)あまりに浅くて挫折しそう。比べるものではないのかもしれないけれど。

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2021年11月08日

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西加奈子さんの短編集。
よい。ひたすらに良い。
この本のなかに登場するひとってけっこう、実際に身近にいたら、たぶんわたしあまり仲良くならないタイプのひとたちだなあと思うのですが、だから最初あまり感情移入しないで読み進めるんですが、最後にはうわああって叫びたくなるくらい愛しさがばくはつします。
よんだあとに、世界中のすべてのひとを愛せるなあって気分になります。
人間っていいなあ。
あと、解説が良かったです。

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2021年04月30日

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全て良かったが、短編「しずく」は圧巻。まさかここまで完全に猫の気持ちを書ききることが人間にできるとは。。。驚きだにゃー(ΦωΦ)

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2021年03月10日

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西加奈子さん2作目。どのお話も面白く、西加奈子さんの書く文章は素直で胸を打つ。そしてやっぱり私の心の何か触れてほしくないような触れて欲しいような、不安定なソレを撫でていく感覚。それでいて読後感はスッキリする。小説を読んだー!という感覚もあるし、ない(笑) 私もすっかり感化されて感覚的になっている(笑)これが女ってやつだなぁと寄り添うような暖かくてやさしい気持ちに溢れる。女でいられて私は幸せだなぁ。楽しいなと思わせてくれる。私は表題の「しずく」それから「影」「シャワーキャップ」が特に好きだった。そして女二人の物語を読んだ今、無性に会いたい人がいる。

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2021年02月04日

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様々な関係の女2人の物語が面白い視点で描かれていて良かった。特に「シャワーキャップ」が気に入った。子供のように無邪気なお母さんが印象的だった。お母さんの「大丈夫」ほど安心できるものは無いと思った。

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2024年05月25日

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初めての西加奈子さん。
巻き起こる事象もそうなのだが、表現方法が大胆だなと思った。「デブ」「うんこ」「えす、いー、えっくす」などなかなか小説でお目にかかれない文字が並ぶ。
そんな恐れを知らない書き方で生活の不確実さを描き、救済していく。
「シャワーキャップ」は泣けたし、「灰皿」、「木蓮」は切れ味鋭くて特に良かった。

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2024年05月11日

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西加奈子
短編集


共通テーマは「女性2人」





義理の母にオススメされて読んでみた本書。
西加奈子先生の短編が6作品も収録されているなんて…贅沢である。

6つの作品に女性が主人公ででてくるが、女性作家さんならではの
女性の心情の描き方はアッパレである。

私のオススメは、「木蓮」「シャワーキャップ」でした

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2023年07月15日

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短編集。話数は6。共通のテーマ「女性2人」。全話愉しく読めた(テーマの縛りがあってひとつもハズレ話がないのはかなり嬉しい)。

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2023年01月14日

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6編の「女ふたり」の短編集。
どの物語も読んだ後にぎゅっと愛おしさが湧いた。
今は「木蓮」と「シャワーキャップ」が好き。
読む人生の時期によって、心を掴まれる作品が変わりそう。
仲の良い友達に贈りたくなった一冊。

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2023年01月13日

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西加奈子さんの表現は情景が浮かびいつのまにか物語に引き込む力があります。6つの物語の主人公は女性ですが、男性が読んでも共感するところが多いと感じました。「木蓮」と「シャワーキャップ」をお薦めします。

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2022年08月10日

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勿体無くて読み終わりたくない気持ちと、続きが気になり読み進めたい気持ちが入り混じりながら、結果的にあっというまに読み切ってしまった。
短編小説集。

どのお話も良くて、あーーー西加奈子大好きだーーー!となりながら読んでいたけど、特にぐっときたのは、「木蓮」と表題作の「しずく」。

バツイチの恋人の娘に嫌悪感を抱きながらも、恋人に好印象を抱かれたくて距離を詰めようとする話、木蓮。
エッセイ漫画などでは、連れ子との関係づくりに主人公はさめざめと悩む、という描写を時々目にする。
だけどこの主人公は、心の中で「くそ、餓鬼が」と暴言吐きまくりなのが、思わず笑ってしまう。
読者はページを捲る際にどんな結末になるのか想像しながら読むが、いつも西さんは予想を裏切り、期待値をぽん、と超えてくる。

表題作の「しずく」では、思わず涙がこぼれてしまった。小説家のシゲルとイラストレーターのエミコに飼われる、2匹の雌ねこの物語。
ねこであるフクさんとサチさんの、ねこっぽい絶妙な思考回路が、ねこを飼ってる人ならクスリとしつつも、なんかわかるな〜と思ってしまう。
そしてシンプルに、読者をねこに感情移入をさせる、泣かせる西さんが凄すぎる。
 

せきしろさんの解説も面白くて、読後の余韻が気持ちよかったです。

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2022年08月05日

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少しずつ肌寒くなってきた日々に夏の終わりを感じた頃、読書の秋というやつを行動に移したいと思ってまず手に取った一冊。
というのは全部ウソですごめんなさい。あまりに本を読まなすぎて焦っていたので、とにかく短めで外れのないやつを読みたい、と思ってひと月以上前に買った短編集をようやく読み終わりました。どんなに期待値を高めても、しっかりとそれに応えた物語が返ってくる西加奈子さんはやはりすごい。表題作の「しずく」は本当にあたたかでやさしくてやわらかな作品だからこそ、家で静かにじっくりと読みたかった…。電車等の移動時間を読書にあてる習慣を取り戻したかったんだけど、こういうこともあるから少し後悔してしまった。
物語を、言葉を通じて苦しいことや悩みを全肯定してくれるような西加奈子さんの作品。ひとりでも多くの人に触れてもらえたら嬉しい。などと勝手に喜ぼうとする俺。

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2021年10月16日

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シャワーキャップが好き。
悲しいことがあるわけでもなく、悲しい自分を想像して泣く、は自分にもよくあることだった。
素直で奔放な人の笑い声を聞きたいのに、それが叶うと耳をふさぐ、そんな気持ちが痛いほどわかる。

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2021年10月02日

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1話目であれ?これ読んだことあるな?と。同じもの2回も買う自分に恐怖、、とはいえ細かいところは忘れてたのでまた読んだ。全て女ふたりの短編集。全部基本切ないのに最終的に少し暖かい気持ちになれる。全部、もう終わり?もうちょっと読みたいなぁとなった。お母さんと娘のシャワーキャップという話は少しお母さんを思い出したりして泣けた。

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2021年09月12日

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やはり、「しずく」が良かった。
この本に収められているお話の中で、この「しずく」だけがペラペラのうっすい本になって売っていたとしても、私は買ったと思います。

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2021年04月13日

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読書リハビリに短編集をと読んでみました。
読み終わるまで文庫うしろの内容紹介もロクに読まず、1日2つくらい読んで反芻する、と向かわせてもらいました。「女ふたり」というキーワードも読んでいるときは気づかず…「あ、そっか」。ストン。女って…色々あるよね。綺麗ばっかりじゃないし。
歳をとってきて沁みるものもあるし、温度と水気があって、人の描写にギクリとする。西加奈子さんは読みたい読みたいと思いながらなかなかタイミングがあっていなかったので、それが、出会いがこの短編だったのはむしろ良かったかも?という気持ちがあたたかく残りました。
ほかのことにかまけて視野が狭くなったとき、もう一度読んでみたいと思います。

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2021年01月14日

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タイトルの「しずく」と「シャワーキャップ」が良かった。少し面白い文がくせになる。切なくなる話だった。

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2020年12月27日

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ネタバレ

西さんの作品は、なんというか、「癖のある」感じの印象。

いつも関西弁の女性主人公が出てきて、ちょっと繊細だったり、あるいは男勝りのユーモラスなキャラだったり。

その一方で擬態語や擬音語のチョイスが読者をはっとさせ、唸らせるところも多い作家さんです。

・・・
そしてこの短編集。

いい意味で、何だかマイルドに感じました。曰く言い難いのですが。
いつも通り、関西弁と突き抜けた女性キャラは出てきますが、他の西作品対比、マイルドかな。

あとがきを読むと、何でもプライベートで辛い状況にあり、それを支えてくれた友人たちに捧げる本という位置づけの作品だそう。そうしたことも関連しているのかな。

・・・
一応、簡単に短編の内容をご紹介

「ランドセル」・・・小学生の時の幼馴染に久方ぶりに会い、ノリで旅行を計画。さっそく気まずい旅行のなかのどさくさを描く。

「灰皿」・・・思い出の戸建てを貸し出す老オーナーと、これを借りることになった新進作家とのご近所づきあい。遠慮のない若者と気をもむ老人のやり取り。

「木蓮」・・・結婚相手にと見定める彼氏。その彼氏の連れ後を預かることになった「私」。この「私」、大の子供嫌い。爆発しかけるのを必死で抑えるも最後は・・・。

「影」・・・ワケありの「私」が逃げるように訪れた島。その「私」にちょっかいを出すみさき。みさきの過去を徐々に理解してゆく私の心象を描く。

「しずく」・・・作家の彼氏とイラストレーターの彼女。それぞれの連れ子(猫)それぞれ一匹。猫の視点で一家屋根の下の様子を描く、楽しくも悲しい短編。

「シャワーキャップ」・・・女の影がちらつく彼氏。その彼氏と同棲を目前にする女性(めっちゃナーバス)と引っ越しを手伝う母親(めっちゃポジティブ)。明るい母親に次第にイラつく女性の心の変化をビビッドに捉える。

こんな感じです。

・・・
ということで西さんの作品はこれで13作目でした。でも本作は実は結構初期の作品。

相変わらず軽妙な関西弁と擬態語・擬音語が光ります。彼女の作品を全部読み切ったら、次はどの方面にターゲットを絞りますかねえ。。。

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

木蓮としずくが好き。
どちらもどんでん返しのような感覚におちいる。木蓮は終盤にかけて急激に爽快に、しずくは急激に悲しくさせられる。

全編女二人の話だとあとがきを読むまで気づかなかった。。。
恥ずかしいというかなんというか。
でもそれも西加奈子の自然さ、素直さのせいなのかもしれない。。。

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2024年03月07日

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しずく、名前じゃなかった
どれも地味な日常の話
ぎょっとするような事ばかりは起こらないのです
いつもすこーし悲しかったり諦めたり希望を持てたり、の繰り返し

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2024年02月19日

Posted by ブクログ

この短編集の中の登場人物の誰かに感情移入ができる。こういう場面で私もこう思うなだったり、こういう人っているよねだったり

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2023年07月30日

Posted by ブクログ

木蓮という恋人の子供を預かる話が好きだった。
私も他人の子供はあまり好きじゃない。煩いし空気も読めない。でも子供って思ったよりもずっと大人を見ていて、「この人本気で思ってないな」とすぐ気づいてしまう。

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2023年05月11日

Posted by ブクログ

六篇いずれも佳作揃いだが、敢えて選ぶと、「灰皿」、「木蓮」、「シャワーキャップ」の三篇がよかった。

「灰皿」に登場する作中作『わたしがうんこを食べるまで』は、設定が強烈で、身体は拒否反応を示すが、(作中作の)作者の悲しみは想像できるような。。(スカトロ趣味の彼氏から、表題の要求を受けて、好きな余り何とか実行できた喜びをその彼に向けて綴った作品の出来がよかったため、つい世に出してしまい、その彼が怒って別れた、という筋書き。。)

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2022年12月25日

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女性2人の関係性を描く短編集。大家と店子、OLと彼氏の連れ子、偶然再会した幼馴染、等々。女性同士にある(?)微妙な距離感ともやもやした感情を、一人称の視点から忖度なく描く。キレイにさせてないことが、真骨頂。
短編なのだが、設定がおもしろく、それぞれで長編を読みたくなる。また、短編なので物語の途中で話は切れるのだが、ハッピーな余韻がここちよい。

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2022年06月13日

Posted by ブクログ

女2人の物語、6つの短編集。
解説も面白い。
「その服、お気に入りなんですか?」になんとリアクションするか?
素直になればいいのね。

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2022年05月22日

Posted by ブクログ

いつもならレビューと評価を見て買う本を決めるけれど、久しぶりにレビューを見ず書店で表紙と裏表紙のあらすじを読んで何となく決めた。シャワーキャップが好き。1日でさらっと読めるのも良かった。

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2022年03月25日

Posted by ブクログ

女性目線の6つの物語。
「ランドセル」「灰皿」「木蓮」「影」
「しずく」表題作 「シャワーキャップ」
短編集で読みやすい上に、モヤモヤが
ストンと胸の底まで落ちきるような感じがいい。
表題作の「しずく」が、ネコ目線とはいえ
心臓鷲掴みで、泣けてきます。
ネコ好きさんにはたまらないお話かもしれないです

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2021年05月10日

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