西加奈子のレビュー一覧
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ネタバレ泣くようなシーンはないのに読後涙が止まらなくて、自分でも言葉にできない。
何に感動しているのか、悲しいのか、嬉しいのかも、わからない、感情が爆発しているとしか言いようがない。
最後の数ページは私自身に確実に書かれていた、そう思ってしまう。
私と私の人生を鼓舞して、応援しようとしてくれていると思えた。
「あなたは、あなたの信じるものを見つけてほしい。」、これが言いたいことのすべてだと感じた。
いろいろなシーンの中で、姉貴子と歩が初めて向き合うシーンが心に残った。
生まれた瞬間から33年間ずっと抱いていた姉への嫌悪、怒り、恥ずかしさ、全てぶつける歩と、自分の信じるものを見つけて、人生を得た姉 -
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ネタバレ
歩の中高大社会人初期までが描かれていた。
この小説での好きなポイントは性的ではないが男性同士が人間的に強く惹かれる様がテーマの一つにあること。
須玖との関係は性的関係さえないが、恋人のそれに近い独占欲と好意を感じる。
他にもエジプト時代の少年や、いとこの義一、高校の同級生の林など、同性愛、ゲイがかいまみえるシーンが多い。
また精神的な衰弱、関連した宗教・信仰心もテーマの1つである。
何か頼る先を求めている人にサトラノコヲモン様をつくったおばちゃんの、純粋な気持ちには、宗教者としてのあるべき姿を感じてしまったし、いかに自分が宗教的なものに忌避感を覚えているかも感じた。
とにかく純粋であってく -
Posted by ブクログ
ストロベリーナイトシリーズを読み漁りすぎて、いわゆる殺人事件ネタの小説読みすぎて、なんかもう人死なないやつが読みたいと思って夜が明ける以来の西加奈子さん。
サラバ!ってどんな内容なんだろなぁ。タイトルからはいまいち想像つかないなぁと思いながら読み進める。
もちろん死なないし、ユーモアもあるし、キャラも濃くて面白い。
構成としては二章だけで、一章は猟奇的な姉と僕の幼少時代。
姉がね、もうクレイジーすぎてすごいです。よくもまぁそんなん思いつくなというくらいの奇天烈な姉ちゃんです。
第二章はエジプト、カイロ、ザマレク。
ということで舞台は異国の地へといきます。文化の違いが面白く、その中で -
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西加奈子さんらしい生命力とエネルギーに溢れた作品。この方はきっと人間が好きなんだと思う。
どんな人物を描いても必ずエネルギーを感じるから、社会的には成功していない人を描くときの方が何も持っていないからこその人間本来の生命力、エネルギーというものが伝わってきて、とても良い。プロレスラーの守口廃尊のキャラクター、よかった。
本作はストーリー自体は淡々と静かに進んでいくけど、静けさの中に力強さを感じるからか、先を読みたくなってしまう。
美人同僚の小暮が居酒屋でギャグみたいな「先っちょだけ」を哲学的に解釈してるところ、よかったな。
あと定は世界に恋をしていた。のところ好き。世界に恋して世界を愛して生き -
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中巻は歩の思春期から青年期にかけての成長と、
家族との距離、社会との関わりが描かれている。
そう物語はここからかなり深く、重くなっていく。
エジプトでの生活を終え、日本に帰国した歩。
両親は離婚し、母と姉の貴子と共に大阪で暮らすが
その関係は次第に崩れていく。
特に、姉の宗教団体へののめり込み方は異様にリアルである。
大学進学を機に東京へ移り住んだ歩。
卒業後、フリーライターとして順調なキャリアを築くが、ふいに訪れた姉との再会。
自分の価値観や「信じるもの」を見失うさま、
周囲の目を常に気にし、空気を読みながら生きていく。
いわゆる「普通さ」、これが大人になった時に意味が逆転する。
子供 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「くもをさがす」を読んだばかりだったので、余計に西さんご本人の闘病などが反映された作品だと強く感じました。
8作の中で3作、主人公が乳がんに罹患しているし、特に「あらわ」の乳首の話や、「Crazy In Love」はそのまんま西さんのご経験の話じゃないか!と。
ふみえの「例えば自分の経験をベースにした小説を書く場合、私は、出来る限り登場人物と距離を取ろうとする。」という言葉を読んで、これも西さんのやり方なのかなあと思った。
やっぱりカナダの女性の言葉が関西弁に聞こえるっていうのが面白い!
「わたしに会いたい」以外の作品はすべてジェンダー感というか、女性性に関するメッセージがかなり強かった。
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