西加奈子のレビュー一覧

  • ふくわらい

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    主人公の女の子、天才だなー。いや、天使だね。言葉が全部真っ直ぐ、お腹から出てくる。そしめ、非二元。だから、この世に馴染むのに、時間がかかったんだね。
    河合隼雄物語賞、すごいな。バンザイだな。

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    2026年06月17日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    西さんの本、重く、するどく、刺さる

    ずっと、わかりやすく救われた結末が見たいと思いながら読んでいた
    適切な救いと、適切な絶望と、適切な希望

    おかしい、と思うことを、放棄してしまってる部分がある自分や世界にふと、気づく

    わたしの闘いは?

    小泉今日子さんとの対談までも含めて素晴らしかった
    わたし自身、自分が傷ついたり苦しむだけではなくて、人知れず傷つけたり追い込んでることもあるということに、自覚的にならねばと。
    優しい人間に、大人になる、とか、そういうことではなく、自分がしてるであろうことが、自分が憎んでいる世界と瓜二つだったこと。

    自分の息苦しさが、自分からきている部分もあることの、自

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    2026年06月14日
  • さくら

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    西加奈子さんの作品は2冊目だったんだけど、
    文章が読みやすくて、心にすーっと沁みてきて、
    だいすきになった。
    誰がいてもいなくなっても、愛は身近にある。
    そうわかってはいても、いなくなる悲しみ、
    喪失感は計り知れない。拭えない。
    だからこそ、愛するって尊いのかな。
    実家の猫ちゃんも家族も友人も全員まるっと
    もっと愛したくなった。

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    2026年06月12日
  • くもをさがす

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    何度も胸が詰まり、感情が揺さぶられた。
    普段あまりエッセイは読まないですが、手にとって良かった。あまり重くなり過ぎない表現の仕方で、時に楽しく時に悲しく、こんなにも私たちに届けよう伝えようとしてくれるエッセイだったとは。

    癌のこと、日本とカナダの医療の違い、日本人と海外の人の考え方の違い、色々と読めて学びになった。本に書かれてる以上にきっと大変だったんだろうことも、心にしまっておきたい出来事もあることも、西さんの心が伝わってきた。
    自分の体のボスは自分ということ、愛と情の違いも印象に残った。

    関西弁なのがまた良かった、いい力の抜け方をするから、スルスルと読めたというのもあるかもしれない。

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    2026年06月11日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    たぶん10年前後くらい前に買って
    あんまり刺さらなくて途中で読むの止めてた小説。
    間島さんに狂ってた彼女は狂気じみてたけれど、今の年齢になってある程度落ち着いた自分も昔そんなようなものだったかとしっくりくるような。なんとなく腑に落ちてしまったお話だった。短くて読みやすかった。そしてさっき表紙の写真を撮っていて、表紙が猫の後ろ姿だったことに気づいて震えてる。

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    2026年06月09日
  • きりこについて

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    自分の容れ物と中身について、それを全て含めて好きになれるそんな話
    どっちがいいんじゃなくて、それで人は成ってる

    たまたま平塚で取った一冊が猫が描いた本で感動

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    2026年06月07日
  • さくら

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    260608〜260616

    どハマり。
    p.309以降はとにかく泣いた。
    p.386以降のミキの独白もとにかく刺さる。
    こんなにも人間の綺麗で汚くて表面的で根っこの部分を芸術的に表現するものはない。

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    2026年06月16日
  • サラバ! 下

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    ネタバレ

    自分が本当に信じてることってなんだろう?自分が何が支えになってここまで生きて来れるようになったんだろう?とかそんなことを考えたりもした。自分の事で照らし合わせれば、新入社員からずっと営業をしてて、『本当にこれでおじいちゃんになって退職してもいいのだろうか?』と考えることが多く、副業したりとか転職したいとか思って行動したりとか色んなことをしてきた。でもそれってサラバ!を読んだら姉がずっと探してた何か『化け物』?なのかもとか思ったりもした。自分自身に正直に心動かされるもの、それが自分が本当に信じれることなのかもなと思った。あとサラバってどんな意味なのかを考えた時に化け物になれない自分にサラバって意

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    2026年06月05日
  • ふくわらい

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    力強い、生命力についての、話。
    優しさについての、明るさについての、孤独と孤独じゃないことについての、たったひとつの自分についての。

    最後、気づいたら涙が出ていた
    こういうのが感動というのだろうか
    琴線に触れるというのだろうか
    心が震えたというのだろうか

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    2026年05月31日
  • サラバ! 上

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    エジプトの描写が五感全て感じられるとてもリアルな描写だな~と感じながら読んでいたのですが、西加奈子さん実際にエジプトで暮らしていたことがあったのですね!納得。

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    2026年05月29日
  • i

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    どう表現していいのかわからない
    なんだかすごいものを読んでいた気がする
    世界のみんなに問いかけている
    これからどうしていいのかわからなくなる
    世界中で毎日大勢の人が死んでいる
    何かが起こっている
    そんな世の中での『アイ』と『ミナ』と『ユウ』
    それぞれの立場で考えることは
    どれもが間違っていない
    『アイ』の成長をたどりながら
    さまざまなことを考えるきっかけとなった
    それは思っていても避けていたこと
    思っていても人ごとであったこと

    なぜ自分ではなかったのか
    そう悩む人もたくさんいることだろう
    自分がどれだけ恵まれているか
    考えれば考えるほど
    心に闇が広がってしまう

    こんなにも心に重くのしかかる

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    2026年05月28日
  • ふる

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    ネタバレ

    不思議な展開だし、大阪弁のリズムが心地いいしで、引き込まれる小説だった。

    空から降ってくるように、フワフワと書いてある文字、おもしろい。
    「ヘルメッ!」「じゃかましわ。」の会話、私も好き。
    新田人生は、ちょっとこわい。
    白いふわふわしたもの、は、結局のところなんだったんだろう? 
    それが最後はしんしんと、雪のように降ってくる。そして、それを見てはっきりと、花しすは安心するのね。

    それは祝福が、花しすに舞い降りた瞬間。
    自分も女だと、今、はっきり受けとめて、周りの女とも、あらためて共に、この世を生きてみよう。同じ女として、今この時を生き抜こう、と確信した瞬間。

    こういう小説には、初めて出会

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    2026年05月27日
  • サラバ! 上

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    ようやく初の西加奈子さん。
    朝井リョウさんと加藤千恵さんのラジオでたびたび登場し、面白い方であることには間違いないと確信しつつ、初見を外したくない気持ちから、
    どの作品から始めようか迷いに迷い…
    昔、さんまさんがこの『サラバ!』を読んで、「背表紙を見て、上西加奈子だとおもっていた。そしたら隣に下西加奈子がいて『どういうこと?!』と思った」というようなことを話していたのを何故か鮮明に覚えていたのだ。笑

    結論、『サラバ!』を初読に決めて正解だったと思う。1行目から興味を惹き、最初のたった18ページまででも面白すぎて友人に興奮気味に「西加奈子面白すぎる!!!!」とLINEしたぐらい。

    テンポがい

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    2026年05月26日
  • i

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    シリアから養子として迎えられた主人公・アイが、「自分はなぜ選ばれたのか」「存在するとはどういうことなのか」を問い続ける物語。読んでいるうちに、戦争や貧困などの社会問題に対して、自分自身もどこかで“難しい”の一言で片付け、無意識に目を逸らしていたのかもしれないと考えさせられた。

    アイはとても優しく、繊細で、頭の良い人物だからこそ、周囲から愛情を受けながらも、自分の存在意義について深く悩み続けていたのだと思う。自分の幸せを願う気持ちと、この世界の誰かの幸せを願う気持ち。そのどちらを優先すべきなのか、アイはずっと揺れ続けていたように感じた。しかし最終的には、そのどちらを願うことも決して矛盾していな

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    2026年05月18日
  • 円卓

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    ネタバレ

    本当に良かった〜。西加奈子、こう、言葉にできないけど知っている感情を描写するのが上手なんだよね…。

    こっこは9歳、小学5年生。祖父母と両親、三つ子の姉と団地で暮らしている。幼くて聡明で猛々しいこっこの、日常と成長の物語。

    基本的に文体は軽やかでコミカルなんだけど、ふとしたところに出てくる各人の優しさにめちゃくちゃぐっとくる。「みんなそうだから」に流されないこっこが瑞々しい感性で世の中を見て、感じて、成長していくこと。こっこを取り巻く人々の形のない、けれど常に薄く漂う優しさ。
    表題「円卓」は家族が揃う場でずっとタイトル回収はしてるんだけど、ラストがあまりにぐっとくる。力強い筆致で書かれたこっ

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    2026年05月16日
  • i

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    戦争や事件事故のニュースや、それこそ読書の中ででも自分は今恵まれた環境で生きているということに関してもちろん考えたことはある。でもあまりにも当たり前になりすぎてしまっていたと思った。知ってるし分かってるけど私には関係ないと思ってしまっていたし、物語の世界みたいに感じてしまって“実際起きていること”という違和感がありました。凄く難しい。私の周りには海外の人や養子として育った人はいない。でももし居たらまた色々と考えることも感じ方も違ったりしたのかなと思いました。恵まれていることに対して恥ずかしいと思う感情は少しわかる気もする。恵まれていることに対しての罪悪感、私はたまたま恵まれた環境に産まれただけ

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    2026年05月12日
  • サラバ! 上

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    面白いです。続きが気になる。

    イランに生まれ、美人で気が強い母、静かで優しい父、そして猟奇的な姉(今ではよく聞く、発達に課題がある子、にカテゴライズされるのでしょう)を家族に持つ、僕。その幼少期が語られています。
    仲の良くない母と姉の機嫌を損ねぬように、幼い頃から処世術を上手く身に付けてしまった主人公の心の動きがとても興味深い。

    そして日本での生活も束の間、物語は父の次の赴任先、エジプトのカイロでの暮らしへ。
    日本生まれ日本育ちの私にはカルチャーショック、とても刺激的でした。うわぁ大変そう、と思って読み進めますが、住めば都なのかだんだんとこの国を愛していく主人公の感情も知り。現地でできた家

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    2026年05月09日
  • おまじない

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    私は本当はイジワルなのではないか?あんなに優しかった死んだおばあちゃんを忘れるなんて薄情なんじゃないか?付き合ったばかりで妊娠するなんて他の人にどう思われるだろうか?
    ひっそりと孤独に悩む女性にそのままでいいんだよと言ってくれるような一冊。
    外からガヤガヤ言ってくるひとたちが多い時代になったけど、そんなの無視してよし!

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    2026年05月07日
  • サラバ! 下

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    下巻を読み終えて振り返ると、上巻中巻にも全く無駄な話がなかったなぁと感心した。すべてのストーリーが結末につながる意味のあるものだったことに感動。
    中巻で感じていた違和感(歩の苛立ちの身勝手さ)が間違っていなかったことがわかって、個人的には胸のつかえが取れた感じもあって爽快。
    あなたの信じるもは、あなた自身で見つけにいかなければならない。そしてそれは既にあなたのすぐそばにあるはず。
    この物語ではその一例が登場人物の数だけ例示されているに過ぎず、あくまで表面的なもの。本質の答えはそれぞれが生きる意味、生きる根源を心の芯として見いだせるかどうかだから。
    それがある限り、生活に付随する全てはどれもご褒

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    2026年05月07日
  • サラバ! 下

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    ネタバレ

    上中下の3部作、歩の37歳までの物語。
    1人の人生を覗き見た感覚。読み終わった時の余韻は他の作品では味わえない。
    37歳までの人生を歩目線で描くからこそ人生の紆余曲折が描かれる。
    読者のその時の置かれている環境、年齢などによって同じ読者でも感じることが違う気がする。
    自分が人生に迷った時にまた戻って来たい。
    正直、この作品の凄さを上手く言語化できる気がしないけど、なんかすごい。
    自叙伝の形で進む本作、なぜそのような文体なのかは最後に回収?されなるほどなとなる。
    「自分の人生において何を信じるのか?」それが今作のテーマ。
    この本の中で信じるものの正解は明確に描かれてはおらず、それぞれの登場人物な

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    2026年05月05日