西加奈子のレビュー一覧

  • サラバ! 下

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    一気に読める!心情が細かく描かれてるから、それぞれの人物に共感できるところがある。年齢、時代、環境によって変わっていくものもあるけど、変わらない、自分の信じるものを大切にしたいと思う。

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    2025年08月10日
  • 私の身体を生きる

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    女性作家、芸術家たちの生と性、身体をテーマにしたエッセイ集
    自分も漠然と感じてた「女性であること」への違和感、敵対心、恐怖、いろんな言い尽くせない気持ちをそれぞれの人が言語化してくれるよう
    現代日本で高らかに女性讃歌を謳うのは難しいことを痛感する
    それでも次代はと願いたい

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    2025年08月10日
  • 舞台

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    西加奈子版の人間失格なのかなと。作中にも太宰の人間失格が登場し、主人公の名前も太宰の人間失格が葉蔵、舞台が葉太。

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    2025年07月30日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    恋愛小説と思って読み始めたら、恋愛小説とは思えないほどの衝撃が何回か襲ってきて空いた口が閉じなかった。

    人間に産まれた以上、恋愛とは切っても切れない場所にある。人間に産まれたから"恋をする"のではなく、恋をすることで"生きる術"を見つけた夏目の人生の話。そして、それらを糧に生きる未来への希望も込められていると感じた。

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    2025年07月28日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    ネグレクト、貧困、ブラック企業などといった、現代の社会問題の渦中でもがく2人の男性の、それぞれの人生が描かれた作品。
    一度入った環境から抜け出すことの厳しさや、そんな環境下で心が破壊されていく様子がありありと描かれており、こんな苦しみを受けている人がこの世に存在するのかとショックを受けてしまった。
    しかし、どん底の中でもそれぞれが救いの手を差し伸べてくれる人と出会い、再生の兆しが見えそうになる場面は正に「夜が明ける」という感じがした。
    色んな問題がテーマになっていて、メッセージのてんこ盛り具合は自分のキャパシティを超えている気がしたが、それでも全てのメッセージを心に留めておきたいと思うほど、人

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    2025年07月28日
  • サラバ! 下

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    人は変化する。どんなに先が見えない人の人生だって光がある、その逆もある。何を信じるか、どう化け物を解釈して幹を作っていくのか…周りの人は登場人物であって比較するものではないって、主人公を通して壁が壊される。ここ大事な時、私の中で乗り越えるとき、きっと『ザラバ』って脳裏をよぎると思う。

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    2025年07月27日
  • サラバ! 下

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    ネタバレ

    貴子さんは アンダーグラウンドの世界で
    着実にカリスマになっていました。

    歩さんは悩みを恋人の紗智子さんにうちあけます。

    「 よく話してくれたね。 」

    「 辛かったね  」

    一番ほしい言葉を言わた歩さんでしたが
    次の日の朝、紗智子さんは

    「 お姉さんに会えないかな? 」

    「 会いたいって・・・・、 なんで? 」

    「 お姉さんの写真を、撮りたいの。 」
    瞬間別れを決意するほど傷ついての時間でした。

    紗智子さんの目がお母さんと同じだと気づいた瞬間
    歩さんはカップを床に落としました。
    わざとでした、、、、、。

    そうして雑誌に、10ページの特集として掲載されて

    紗智子さんは
    「 傷

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    2025年07月27日
  • わたしに会いたい

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    初めての西加奈子さん
    表現がすごいな、うってなるくらい真っ直ぐで、感じてたけど表現できずにいた、気づかないふりしてたことをズサズサ言葉にしてる
    読んだ後に、誰かと話したくなる短編だった

    あなたの中から
    胸をグッて掴まれつづけてるかんじ
    女性が、生まれて生きていくその時々で晒される苦しさを淡々と1人の女性の人生と一緒に体験する、一緒に苦しくなる。
    ある人が読んでも、なんとも思わず、人ごとになるのかな。大袈裟だなって思われてしまうのかな。こんなに生きにくい世界だってことに当事者以外は気づくことができないのかな。

    ママと戦う
    同じことを体験したことがあるわけじゃないんだけど、その気持ち悪さ、その

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    2025年11月13日
  • サラバ! 下

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    歩は冷笑をしていた。見下していた。だから須玖や鴻上が持っている何かを見落としていた。そしてそれは周囲に伝わっていた。

    この作品を通して、信じるものの必要性や宗教や神が存在する理由を学んだ。

    誰しもの人生にピークはあると思っていて、それは大学以降に来ることが一番いい、という理論が自分の中にある。それ以前に来てしまったら、(人にもよるが)人生の難易度や世界の広さを見誤るような、そんな気がするから。

    今回の話では、貴子のピークは大人になってから来て、歩のピークは学生時代に来ていた。だから、歩には「見誤り」のようなものがちらほら伺えたのではないかと少し思った。

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    2025年07月24日
  • うつくしい人

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    ネタバレ

    本屋さんでたまたま出会った本。
    主人公ほど重症ではないけれど周りの目を気にしすぎてしまって自由に好きなように自分のしたいことをする人には憧れを持っていたからとても共感できた。2人と出会ってから少しずつ心が解けていくところは読んでいて気持ちが良かった。

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    2025年07月23日
  • サラバ! 中

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    誰しもがいづれかは経験する、離婚、再婚、自殺、死別、放蕩などが描かれていた巻だった。
    私には、歩がすごく恵まれているように見えた。

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    2025年07月23日
  • GOAT

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    綺麗な愛から歪んだ愛まで、1冊に様々な愛が詰まっています。個人的に冲方丁著の「終末の愛」がめちゃくちゃ衝撃だった。文芸誌の短編の1つですが、ずっと忘れないと思う。

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    2025年07月20日
  • GOAT

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    小川哲著『嘔吐』(文芸誌GOAT Vol.1収録)

    遅ればせながら『宇垣・片桐の踊る!ミリしら会議』でGOATを知り、Vol.1&2を購入。その中の『嘔吐』がとにかく衝撃だった。

    テーマは「愛」なのに「嘔吐」?と思いきや、読めば納得。
    これは“推しへの愛”を描いた物語。でも、ただの美談じゃない。

    最初は語り手に共感すら覚えた。
    けれど、じわじわと距離感がズレていく違和感。
    少しずつ歪んでいく気持ち悪さと、応援がいつの間にか自己正当化にすり替わっていくリアルさ。
    「こういう人、ネットにいるよな…」と他人事のように読んでいたけど、どこかで自分にも刺さる。

    終わり方もさすがのひと言。

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    2025年07月20日
  • GOAT

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    初めての文芸誌で緊張していましたが、いい方向に予想を裏切ってもらえました。
    小説だけじゃない、文学そのものを愛する人たちの叡智の結晶と、本離れが深刻化した現代の子供達にも手に取ってもらいやすい価格設定(ほんとにありがたい)だなと思いました。
    これをきっかけに、麻布競馬場さんが好きになって来たので、これからのご活躍が楽しみです!

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    2025年07月20日
  • GOAT

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    『愛』をテーマにした短編作品集。書店で平積みされているのを見て、装丁の可愛さに一目惚れ。しかも創刊号。雑誌の名前にちなんで、この分厚さで510(ゴート)円。この価格の裏側にはとてつもない努力があったのだと感じ…中身はほとんどわからないまま応援の気持ちで購入しました!

    『愛』というテーマを様々な角度や視点で描かれる作品は個性的で、どこから読み進めても面白く、各作品も10〜30分で読み終わるので就寝前にピッタリでした!

    紙や印刷にも工夫がされていて、オシャレで、途中で飽きない!また次号も楽しみです!

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    2025年07月19日
  • i

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    自分の幸せと、世界の幸せ
    どちらも祈ることは全く矛盾していない。
    世界にいる沢山の死者、それが自分じゃないだけで胸が苦しくなる繊細な主人公アイ。
    自分がその死者になればその変わりに救われた命がある。どちらかを願うことしか分からないアイ。
    でも大切な親友、恋人、家族に支えられ、どちらを願うことも自分の存在を認めることも肯定していく。
    「この世界にアイは存在しません」数学の教師の言葉に傷つき、それが自分の重りになっていた。
    「この世界にアイは存在する」そう認めていぬアイの変化に共感や勇気をもらった。

    その変化のひとつに、自分の劣等感は悪くないと認めて受け止め自分はこうゆう人だと肯定する。それこそ

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    2025年07月19日
  • GOAT

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    小説は廃れない、廃れないでほしい。
    そう強く思った1冊でした。
    たくさんの愛に触れることができて大満足です。
    悪も購入したいと思います。

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    2025年07月13日
  • さくら

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    ネタバレ

    犬が出てくる話はつらいので何となく敬遠していたけど見事に泣かされてしまった。読んで良かった。人間もつらいのを忘れてた。

    最後はまさかのお父さんが全てを持って行った。ただでさえ存在感が薄く、長男が亡くなって消え入りそうになっていたお父さんが、さくらのために管制室時代の熱い姿を取り戻す展開は興奮だったし、家の中でゆっくりと流れる時間や子供達の異質な記憶力が実はお父さんから貰った物だった事もとてもよかった。

    お母さんは始終すばらしい人だった。夜、子供達にあの声を聞かれて「昨日なにしてたん?」と幼い娘に問い詰められても、「みきの目は誰に似てる?耳は?指は?」から始まり「生まれて来てくれてありがとう

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    2025年07月10日
  • しずく

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    友情、恋愛、家族、色々な関係性の人々を描いた短編集。

    最近は母親のことを考えると泣きそうになる癖があるから、『シャワーキャップ』はグッときちゃった。

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    2025年07月03日
  • i

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    ネタバレ

    2025.7.5
    話の進め方、間の取り方がすばらしい。一気に読んでしまった。読まされてしまった素晴らしい文章力。10年経った今でも鮮明に思い出すあの報道写真。それを元にした一冊なんだと分かったのが物語の最期・・・。それを知ってまた最初から読みたくなる。あまり西加奈子さんの本を読んでこなかったけど、全部制覇してみたいなと思わせる本でした。

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    2025年06月30日