西加奈子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ歩は人のことをよく見ている。自分のこともよく分かっている。客観的に見ている。動悸は不純でも、物事を楽しんでできる。本人が意図しなくてもできてしまう。本当に上手くやっている。羨ましい。そして疎ましい。
この小説は声に出して笑ってしまう描写がちょこちょこある。
姉は巻貝になっていたっていうのもウケたし、サトラコヲモンサマの正体について、知った時は本当に爆笑してしまったし、でもその冗談じゃなくその名前にした矢田のおばちゃん、本当にすごいなって……悩める人が悩まなくてもいいように、信じれる対象や場所を作ってあげたこと、すごいなって思った。
祖母が死に、母は再婚し、姉は大量の巻貝を作り、最後 -
Posted by ブクログ
くもをさがす、が良すぎて流れてきました。
男性性を下げずに、
性•個人そのもののあり方に
かなり切り込んでいるような気がします。
その上好戦的でない。
(これはジェンダーを語る代名詞が
私の中で金原さんだから、相対的にこう感じたのかも。)
素朴な「なんで?」から生み出される短編集。
個人の闘病体験も色濃く反映されているな、と感じました。だからこそリアル。でもちゃんとフィクション。
闘病は凄まじいものだったんだと思う。
耐え難い体験を通じて、本作が生まれ、
世間に一石を投じるような素晴らしい作品が誕生する。
そして改めて考え込む読者。
こうやって考える機会を足がかりに
人類は進化をして -
Posted by ブクログ
まだ字も書けないほどの小さな女の子が戦争のために家族から離れて疎開した。
家族からたくさん愛されてきた小さな妹。
両親の心配をよそに元気に疎開先へ出かけていく。
その後疎開先でどんどん元気をなくしていく様子が字のない葉書からありありと伝わってくる。
その変化に胸が締め付けられた。
どんなに心細く苦しかっただろう。
お母さんもお父さんも居ても立っても居られなかっただろう。
子どもたちの無邪気さ、健康、安全基地、時には命を奪ってしまう戦争の理不尽さをひしひしと感じた。なぜ人間はそんな愚かな行為に繰り返し走ってしまうのか。
小さな妹が無事に大きくなってよかった。
-
Posted by ブクログ
詩人、谷川俊太郎と作家、西加奈子の詩のやり取り。
挿絵は西加奈子作。
詩の感想は難しいです。
パッと読んだ印象で、谷川俊太郎さんの詩は、あっさり簡潔な言葉でギュッと個人に集約されるイメージ、西加奈子さんの詩は割と普遍的、全体に広がっていくような詩だと感じました。
谷川俊太郎さんの詩をじっくり見ていて。
全角スペースを空けている詩はよく分かりますが、よくよく見ると半角スペースを空けている詩があって、その緻密さに感動しました。
一番最後の「すき」の詩は、分かりやすい全角スペース、最後は改行して「すき」と一言。ずっとジンと心にきているものが最後でギュッと、すき!そう!好き!って心がギューっと -
Posted by ブクログ
路上生活者の方にお弁当を配るボランティアをした後に、一緒に参加した友達と夕食を食べた日のことを思い出した。ご飯は美味しかったけれど、会計が自分が思っていたよりずっと高くて、後から少し高めのお店であることを知った。痛い出費に苦い感情を覚えると同時に、今晩の食事代でどれだけの人々の健康的な食事を用意できただろうと考え、ずーんとした気持ちになった日。自分は偽善者なのではないかと思ったりした。
今日も世界でたくさんの人が紛争、虐殺で亡くなり、それを私は安全な場所、あたたかくて広い家の中でニュースを見て知る。私は暴力的な構造の世界の中で生きていて、今日も誰かの暴力の上で生活している。それに自覚的でありな
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。