西加奈子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
路上生活者の方にお弁当を配るボランティアをした後に、一緒に参加した友達と夕食を食べた日のことを思い出した。ご飯は美味しかったけれど、会計が自分が思っていたよりずっと高くて、後から少し高めのお店であることを知った。痛い出費に苦い感情を覚えると同時に、今晩の食事代でどれだけの人々の健康的な食事を用意できただろうと考え、ずーんとした気持ちになった日。自分は偽善者なのではないかと思ったりした。
今日も世界でたくさんの人が紛争、虐殺で亡くなり、それを私は安全な場所、あたたかくて広い家の中でニュースを見て知る。私は暴力的な構造の世界の中で生きていて、今日も誰かの暴力の上で生活している。それに自覚的でありな -
Posted by ブクログ
○読んだきっかけ
白いしるしが面白く、他にも西加奈子の本を読みたかったから
○要約
周りの目を気にして消耗している32歳の百合が、突発的に仕事を辞めて田舎のリゾートホテルで数日間を過ごす。その中で出会った、くたびれたバーテンダーの坂崎や浮世離れしたドイツ人のマティアスと過ごす中で少しずつ回復していく物語
○感想
百合の性格が自分と重なるところが多く、とても共感しながら読めた(年齢が32歳というのも丁度同じだ)
周りを気にして、いじめに加担してしまうとこなどモロに自分の中学時代を思い出した。
また、細かな描写でいかに周りの目を気にしているか、そして親から経済的に自立できず そんな自分を責めつ -
Posted by ブクログ
文芸誌goatで初めてこの方の小説を読んだ。
内容をしっかりとは覚えてないけど、
卑屈さというか、厳しさみたいなものを感じたことを覚えてる。
そしてこの本を読んで、
あの時の感覚を少し再確認した気がする。
直視させられているんだなと。
自分が言語化したくない感覚を言語化され、
さらに、それが愚かで恥ずかしくも、そこから逃げる姿まで見せられる。
この厳しさと恐さは確実にある。
でもそれだけじゃなくて、それらを全部抱えて乗り越えられるだけの優しさがある。
恵まれたと自覚する人間が抱える辛さと自責の念。その苦しさも奇跡への感謝も全部引き受けて手探りで歩くしかない。
これは希望の物語だと思う。 -
Posted by ブクログ
上・中・下という3部作、読むの初めてです。
読めるかな?と思ったけどこの下巻が一番止まらず早かった。
読み始めたら止めたくなくて、日常生活、仕事を挟みながらも2日ちょっとで読み切り。
貴子のキャラクター、すてき。
両親(夫婦)の過去…
何とも言えない。
けどどちらもしっかり自分の意思に従い歩んで来たんだなぁ。
「自分で見つける」
主体が自分という当たり前だけど中々出来ない人が多い中素敵だと思う。
作家さんてすごいなぁ。
こんなに人のこと分かるのね!と感心です。
腹立つ人や嫌いな人もいるし、大切な人や好きな人もいる。
色んな人が自分の過去を作ってくれてるのだな、と思うと面白い。
色んな
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。