【感想・ネタバレ】iのレビュー

あらすじ

アメリカ人の父と日本人の母のもとへ、養子としてやってきたアイ。 内戦、テロ、地震、貧困……世界には悲しいニュースがあふれている。 なのに、自分は恵まれた生活を送っている。 そのことを思うと、アイはなんだか苦しくなるが、どうしたらいいかわからない。 けれど、やがてアイは、親友と出会い、愛する人と家族になり、ひとりの女性として自らの手で扉を開ける―― たとえ理解できなくても、愛することはできる。 世界を変えられないとしても、想うことはできる。 西加奈子の渾身の叫びに、深く心を揺さぶられる長編小説。

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Posted by ブクログ

どう表現していいのかわからない
なんだかすごいものを読んでいた気がする
世界のみんなに問いかけている
これからどうしていいのかわからなくなる
世界中で毎日大勢の人が死んでいる
何かが起こっている
そんな世の中での『アイ』と『ミナ』と『ユウ』
それぞれの立場で考えることは
どれもが間違っていない
『アイ』の成長をたどりながら
さまざまなことを考えるきっかけとなった
それは思っていても避けていたこと
思っていても人ごとであったこと

なぜ自分ではなかったのか
そう悩む人もたくさんいることだろう
自分がどれだけ恵まれているか
考えれば考えるほど
心に闇が広がってしまう

こんなにも心に重くのしかかる小説を
読んだことがあったかなと思う
そうは言っても本を閉じてしまうと
また日常がやってくる
また新聞やテレビの報道を
サラッと流して仕事に出かけ、
その収入で楽しく過ごす日々が‥

でもその報道の中の数千、数万の死者は
ひとりひとり名前があって
生きていたということを
この世に望まれて生まれてきたということを
心に留めて生きていきたい
この一瞬の後
自分がその立場になるかもしれないのだから



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2026年05月28日

Posted by ブクログ

シリアから養子として迎えられた主人公・アイが、「自分はなぜ選ばれたのか」「存在するとはどういうことなのか」を問い続ける物語。読んでいるうちに、戦争や貧困などの社会問題に対して、自分自身もどこかで“難しい”の一言で片付け、無意識に目を逸らしていたのかもしれないと考えさせられた。

アイはとても優しく、繊細で、頭の良い人物だからこそ、周囲から愛情を受けながらも、自分の存在意義について深く悩み続けていたのだと思う。自分の幸せを願う気持ちと、この世界の誰かの幸せを願う気持ち。そのどちらを優先すべきなのか、アイはずっと揺れ続けていたように感じた。しかし最終的には、そのどちらを願うことも決して矛盾していないのだと気づいていったのではないかと思うし、そうしたメッセージがこの作品には込められているように感じた。

巻末の西加奈子さんと又吉直樹の対談も印象的で、西加奈子さんの作品を初めて読んだが、とても心に残る素晴らしい一冊だった。

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2026年05月18日

Posted by ブクログ

戦争や事件事故のニュースや、それこそ読書の中ででも自分は今恵まれた環境で生きているということに関してもちろん考えたことはある。でもあまりにも当たり前になりすぎてしまっていたと思った。知ってるし分かってるけど私には関係ないと思ってしまっていたし、物語の世界みたいに感じてしまって“実際起きていること”という違和感がありました。凄く難しい。私の周りには海外の人や養子として育った人はいない。でももし居たらまた色々と考えることも感じ方も違ったりしたのかなと思いました。恵まれていることに対して恥ずかしいと思う感情は少しわかる気もする。恵まれていることに対しての罪悪感、私はたまたま恵まれた環境に産まれただけなのにと考えることはある。私は昔からふと貧困の国に産まれる人間と安全で恵まれた国に産まれる人間はどうやって決められるのか、前世でなんか得を積んだのか、もし得を積んだからだとしたらどんな得を積んだのだろうか、人の命を何人救えば来世安全な国に産まれることが出来るのかと考えることがある。考えても考えても答えが見つからないけど、そうやって考えて心を痛めることに意味があるのかなとも感じました。恵まれた国で何不自由なく生きてれている私はそういうニュースや出来事を心を痛めながらも目を逸らさずに考えて向き合って生きくべきだと思いました。

又吉さんとの対談もすごく良かったです

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2026年05月12日

Posted by ブクログ

「渦中の人しか苦しみを語ってはいけないなんてことはないと思う。想像でしかないけど、それに実際の力は無いのかもしれないけれど、想像するってことは心を、想いを寄せることだと思う」
世界中の死をノートに記して、裕福な家庭に養子に貰われた時分を恥じていたアイ、望まない妊娠をしたが流産してしまったアイを心の底から心配して寄り添おうとしたミナ、「どこまでが使命としての報道なのか、どこまでが自分のためなのか」を悩み、難しさを内包した「愛があるかどうかだよ」というシンプルな答えに行き着いたユウ

世界のどこかで起きている事への気持ちと身近な大切な人を想う気持ちは切実さや想いの深刻さや大きさに差はあるかもしれないけど、「想像」して「想いを寄せている」
答えなんてないような悩みを抱えてるアイに共感まではいかないまでも想いを馳せていた自分にとってユウのシンプルな答えに腑に落ちたというか心が軽くなった気がした

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2026年04月24日

Posted by ブクログ

これは久しぶりに読み応えのある本!!自分もルーツについてモヤモヤして生きてきたので改めて考えてみたい。

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2026年04月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アイに限らず、人は生きる権利・目的・根拠を求めていると思う。望んだか否かにかかわらず、それは強いほど、長続きするほどよい。
血のつながりは生まれてきたのは正当性を担保するため。
震災の渦中に自ら残ったのは、不幸な運命に自分が選ばれたと証明するため。

しかし当事者性を持ったにもかかわらずアイが激しく苦しんだことがある。流産である。
そこでアイは、不幸の当事者でありたいと願うのは傲慢であったと心から理解する。世界中の死者数を数えて苦しみを摂取していた彼女は、たった一つの命が消えたことに絶望した。
さらにアイにとって理解できないことが訪れる。ミナが中絶することを打ち明けた。アイは非常に大きな怒りを覚えることになるが、しかしこれは必ずしも悲劇ではない。
大好きなミナを許せないという感情は、細切れに分析されることなくそのままアイの中に残った。起こったことを細かく分割することなくそのまま感じ取り、受け止める心が育ったのだと思う。

ミナに会いに行く途中、アイは事故で亡くなった、たった一人の子どものために泣いた。確かに存在していた彼の人生を思って。
彼の名はアイラン・クルディ。以前のアイでは死亡者数しか見えていなかったであろう。

幾多の苦しみの末、彼女は感受性に開かれた。
たとえ経験していなくても、海の向こうで死んだ子どもを思って泣くことができる。砂浜の感触を、海の冷たさを、花束の色彩を享受することができる。ミナが子を産む決意を、心から祝福することができる。
今や彼女は、生きる権利を探す必要はない。外に意味を求める必要はなかったのである。世界を見て、喜び、悲しみ、愛でる自分がいる。iの定義によって複素数の世界が開かれるように、アイが感じ取る世界があるから、アイは存在する。

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2026年04月07日

Posted by ブクログ

自分の中で苦手な、痛みを感じる、ことについて向き合える本。
心地よくはないが、それでも読み進められるのは筆者の力量も感じた。
多様性、という表面的な言葉よりももっと繊細なたくさんの色をこの本の中に見つけられてよかった。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

「この世界にアイは存在しません」
そんな書き出しから始まる物語。

ぐらぐら、アイデンティティが揺れる。
血のつながりや、出自など、
「人とは違う」ことが多いアイ。

私は存在していていいのか?
自分の生まれてきた意味って?
私は、「恵まれた」人間で良いのか?
そんなふうに、ひたすら自問自答する。

物語に出てくる、ミナ、ユウ。

みんながいて、私がいる。
あなたがいて、私がいる。

文庫本の後書きまで読んで、ほーってなった。

ぜひ、ティーンエージャーに薦めたい1冊。

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2026年03月01日

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ネタバレ

主人公のアイの複雑な生い立ちや繊細な性格について考えさせられた
世界中で起きている様々な災害、戦争、事件、宗教対立について自分ごととして調べてみようとおもった

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

ライアンクルディの写真は初めて見た。知らなかったけど、衝撃的やな。恵まれてる人だから、些細なことで悩んじゃいけないとかいうのはきつい、みんなそれぞれそれなりに地獄を抱えている。

P115 アイはますます内向し、内向した世界は日々豊穣になった。
p315 自分の手柄でもなんでもないのに、いい家に住んでることがすごく恥ずかしかった。
p317 今の自分の幸せを願う気持ちと、この世界を思いやる気持ちは矛盾しない。

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2026年01月31日

Posted by ブクログ

路上生活者の方にお弁当を配るボランティアをした後に、一緒に参加した友達と夕食を食べた日のことを思い出した。ご飯は美味しかったけれど、会計が自分が思っていたよりずっと高くて、後から少し高めのお店であることを知った。痛い出費に苦い感情を覚えると同時に、今晩の食事代でどれだけの人々の健康的な食事を用意できただろうと考え、ずーんとした気持ちになった日。自分は偽善者なのではないかと思ったりした。
今日も世界でたくさんの人が紛争、虐殺で亡くなり、それを私は安全な場所、あたたかくて広い家の中でニュースを見て知る。私は暴力的な構造の世界の中で生きていて、今日も誰かの暴力の上で生活している。それに自覚的でありながら世界を知ろうとし続ける、そしてできることをできる限りでできたらいいなと思う。
アイにミナのような存在がいてよかった。ミナはいつもアイの気持ちをそのまま受け止めてくれる。「I(私)は存在する」「愛は存在する」。世界に絶望しつつも、私はどうしようもなく生きていて、ここにいる。「誰かに愛される前から、私はずっとあった」とアイのように私は確信できない。でもいつか自分の生を自分で祝福できる日が来るといいな。

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

西加奈子節がエグいぐらいキマッています。
「サラバ」もそうですが、著者の性格なのか、他人の不幸と自分の幸せを比べて自己嫌悪に陥る心情の表現が、ずば抜けていますね。
カレーうどんを白いシャツで食べてて、汁がついてしまった場合、普通ならネクタイで隠すなり、ジャケット着るなりしてごまかすところ、その一点に対してずっと悩んでいるような印象です。
しまいには全然知らない隣の人のシャツまで気にして悩むみたいな 笑
説明が意味わからないと思うのですが、是非読んで欲しい一冊です。

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2026年01月22日

Posted by ブクログ

文芸誌goatで初めてこの方の小説を読んだ。
内容をしっかりとは覚えてないけど、
卑屈さというか、厳しさみたいなものを感じたことを覚えてる。

そしてこの本を読んで、
あの時の感覚を少し再確認した気がする。
直視させられているんだなと。
自分が言語化したくない感覚を言語化され、
さらに、それが愚かで恥ずかしくも、そこから逃げる姿まで見せられる。

この厳しさと恐さは確実にある。
でもそれだけじゃなくて、それらを全部抱えて乗り越えられるだけの優しさがある。

恵まれたと自覚する人間が抱える辛さと自責の念。その苦しさも奇跡への感謝も全部引き受けて手探りで歩くしかない。
これは希望の物語だと思う。

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2026年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

毎日世界のどこかで争いがあり誰かが死ぬ。誰がいつどんな形で生涯を終わらせるかそれは誰にも分からない。自身の境遇について欲を言えばキリがない。しかしこの世に生まれて好きなものを食べて屋根のある場所で寝れて好きな人と過ごすことができていることに感謝。親ガチャ、上司ガチャ、皆それぞれ思うことはあると思うが必死に生きて幸せを噛み締めたい。全て思い通りにはならないけどあなたを愛した人はこの世に存在する。生まれてきてくれてありがとう。

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

わたしもナチュラルグッドガールじゃないから終始ぴえんで数回泣いた。

やっぱり想像力があるニンゲンに成長しようねってコト❣️

アイが自己肯定出来るまで成長できてよかった!アイの周りに素敵な人たちがいてよかった!

わたしも大人になったらiを肯定できるようになるのかなー???と考えた。読んでよかった

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

テーマが壮大なお話だった。自分に遠いようで自分の中の話のように思える。()を多用していたのがどういう意図なのか気になった。

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2026年05月18日

Posted by ブクログ

世の中で起きていること全てに当事者意識を持つことはできないけど、自分なりに考えることや想いを寄せることが大切なんだと教えてくれた。 出来事の渦中に居ないときの自分がどこに立っているのかわからなくなるような、グラグラした感覚。安全な場所にいるはずなのに、なぜか不安で寂しい。その絶望的な孤独から救い出してくれるのが愛なのかも。

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2026年04月09日

Posted by ブクログ

又吉さんのYouTubeみて気になって読んでみた
確かに対岸の火事みたいな気でニュース見ている自分がいる。アイほど特別ではないがわかる気がする気持ちもあり優しさ気持ちになれる本でした

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2026年03月18日

Posted by ブクログ

良かった。
アイが自分の奥底にあるものを吐き出して、ミナが受け止めて大好きだよと言ったとき、ミナが一本道から踏み外したとき、はっきり自分を持ち、アイに手紙を送ったとき、私はiになった気がする。苦しくて嬉しくて泣いた。そんな感情移入してたんだ自分。西さんの本は、舞台と夜が明けるを読んで苦手かも。と思ったけどこれは凄く良かった。読んだタイミングと自分のメンタルが合わなかっただけかも。サラバも読みたい。

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2026年01月07日

Posted by ブクログ

皆さん言ってるように、とっても繊細な主人公。子供の頃の多感な時期、自分のアイデンティティとは何か…。考え方に共感できる所もあって良かった。その時代に良き友達に出会えることってとても大事なことだと思う。

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2026年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私は生きている
かつて、自分も主人公のような気持ちを抱えていた。なぜ自分は生きているのか、なぜ、自分じゃなかったのか。どうして日本にいるのか、恵まれた環境にいるのか。本当にありがたくて、申し訳なくて、ほかの人生に思いを馳せた。世界の端を知って途上国に行きたいと思った。2015年11月13日に起きたパリ同時多発テロ事件をきっかけに、国際関係へと進路を決めた。
でも、何より怠惰だった。まじめに勉強することを嫌った。目の前の娯楽におぼれた。その端々で、得た薄い情報で、胸を痛めた。そしてその程度の浅はかな知識と感情で胸を痛める自分を恥じた。
全てを知りたくて、でも知るための行動は起こせなくて、数少ない情報も消えゆいて、未熟さに堕ちる。
もっと学びたい。そう思う話だった。

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2025年12月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の存在が不確かで、どこに属しているのか分からず不安定なアイの気持ちがひしひしと伝わって来ました。何度も出て来る「この世界にアイは存在しません」の言葉が、彼女の感じる孤独を強調しているように思います。恵まれた環境にいる自分であったとしても、困難な環境にいる人々の苦しみを想像して少しでも心を寄せることは出来る。そう考えることが出来たのは自分だし、それまでいっぱい考えてきたのも自分。自分という存在はずっと存在していたことに気づくラストシーンはとても鮮烈な輝きをまとっているように感じられました。

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2025年12月21日

Posted by ブクログ

養子としてシリアから裕福で幸せな家庭に迎えられた主人公が、戦争等で悲惨な状況にある人を思い、自身が幸せであっていいのかと自身の辛いことを憂うのは傲慢なのかと苦しみながら生きていく物語。

自分自身でも、悲惨な状況にある人を思い、調べ、できることは何かと考え、募金をしてみたりするけど、一方で、おしゃれや美容やセールでテンションがあがったりして、日々楽しくすごしている。
日々を楽しむくらいなら、悲惨な状況にある人を考えもしない方がいいのか、考えて少しでも何かできないかと考えるのは偽善的なだけなのか。と考えることもあったので、
巻末の対談のなかで作者が、悲惨な状況にある人を思いながら、自分の幸せを願うことは矛盾しない。と言っていて、少しでも考えることに意味があるのだと思え、読んでよかったです。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

聡明で繊細な主人公を通して、シリア、テロ、災害、と難しい題材を扱うが、一気に読んでしまう。引き込まれるものがある。

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2025年12月08日

Posted by ブクログ

又吉の感想で、「読む時代、時代で感じるものが違うのでは」とあった。時代もそうだけど、自身の年齢によっても捉え方が変わってきそうだから、次また人生の節目のタイミングで読みたいと思える本だった。

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2025年11月02日

Posted by ブクログ

愛に溢れた物語。

考えすぎるのがあなたなんだからそれで良いと思う、
相対的に見たら間違ってても親友なんだから絶対だよ、
と肯定してくれる友人。
言い淀む言葉を待って、言葉に出来ない時は抱きしめてくれる恋人。
そんな人に出会えたら人生素敵。
いくら知識を得て恵まれていても、歳をとっても、抱きしめたいし抱きしめられたくて、それで良いのだと思わせてくれた。

自分も帰国子女でアイちゃんと似たようなことを幼少期考えたことがあるだけに前半は苦しかったけれど、
そこに愛があったから、終盤はキラキラした海の波が一気に押し寄せて、余韻が後書きまで残った。
素敵な感覚でした。

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2025年09月22日

Posted by ブクログ

鮮やかで綺麗な表紙に惹かれて読み始めました。
序盤は、物事をよく考えている聡明な主人公のことをこの子は凄いなと思いながら読んでいたが
考え過ぎるゆえの苦しさもひしひしと感じた。
ラストは圧巻。多くの人に読んでほしい本です。

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2026年03月24日

Posted by ブクログ

不当に恵まれているように感じる気持ち、後ろめたさみたいなものは分かる気がした。
後半は結構作者の個人的な思いというか信念が入ってそうだなって文章から伝わってきた。
ラスト手前のユウと話してるシーンが個人的には好きだった。
めちゃくちゃ内省的な本なのに三人称視点なのが不思議だった。あるいは「アイは」としているのは三人称なのではなく読者を指すIの一人称なのか。

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2026年05月28日

Posted by ブクログ

⚫︎感想
人間の美しく繊細な部分と、自責に駆られるような暗い部分とを…だれもが折り合いをつけて生きていくしかないということを、アイの人生を追いかけながら確認していく、アイデンティティ獲得の物語。

個々の辛さ、悲しみ、痛みの深さはだれにもわからない。そしてよりしんどそうな人を見て、自分を恥じることはない、と教えてくれる。

⚫︎本概要より
アメリカ人の父と日本人の母のもとへ、養子としてやってきたアイ。
内戦、テロ、地震、貧困……世界には悲しいニュースがあふれている。
なのに、自分は恵まれた生活を送っている。
そのことを思うと、アイはなんだか苦しくなるが、どうしたらいいかわからない。
けれど、やがてアイは、親友と出会い、愛する人と家族になり、ひとりの女性として自らの手で扉を開ける――
たとえ理解できなくても、愛することはできる。
世界を変えられないとしても、想うことはできる。
西加奈子の渾身の叫びに、深く心を揺さぶられる長編小説。
累計21万部!巻末に又吉直樹氏との対談を収録

残酷な現実に対抗する力を、この優しくて強靭な物語が、与えてくれました。――又吉直樹

読み終わった後も、ずっと感動に浸っていました。なんてすごいんだろう。この小説は、この世界に絶対に存在しなければならない。――中村文則

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2026年05月11日

Posted by ブクログ

正直主人公が繊細すぎて読むのがしんどかった。
昔は主人公みたいに世界のニュースに心を痛める事はあった気もするが、今となっては所詮はみんな自分が大事で、自分が可愛くて一時的に心を痛めたとしても平気でご飯を食べられるし仕事に行くし、目の前の生活に必死で正直主人公程に考え込める余裕は無いなぁと思う。冷たいと言われればそれまでかもしれないけど、、、。自分と家族と何人かの大事な友人に愛を向けて生きるのに精一杯だなぁと。
人におすすめされた本なので、こんな風に世界を繊細に見ている人もいるのだと勉強にはなった。

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2025年11月27日

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