あらすじ
アメリカ人の父と日本人の母のもとへ、養子としてやってきたアイ。 内戦、テロ、地震、貧困……世界には悲しいニュースがあふれている。 なのに、自分は恵まれた生活を送っている。 そのことを思うと、アイはなんだか苦しくなるが、どうしたらいいかわからない。 けれど、やがてアイは、親友と出会い、愛する人と家族になり、ひとりの女性として自らの手で扉を開ける―― たとえ理解できなくても、愛することはできる。 世界を変えられないとしても、想うことはできる。 西加奈子の渾身の叫びに、深く心を揺さぶられる長編小説。
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Posted by ブクログ
主人公のアイの複雑な生い立ちや繊細な性格について考えさせられた
世界中で起きている様々な災害、戦争、事件、宗教対立について自分ごととして調べてみようとおもった
Posted by ブクログ
毎日世界のどこかで争いがあり誰かが死ぬ。誰がいつどんな形で生涯を終わらせるかそれは誰にも分からない。自身の境遇について欲を言えばキリがない。しかしこの世に生まれて好きなものを食べて屋根のある場所で寝れて好きな人と過ごすことができていることに感謝。親ガチャ、上司ガチャ、皆それぞれ思うことはあると思うが必死に生きて幸せを噛み締めたい。全て思い通りにはならないけどあなたを愛した人はこの世に存在する。生まれてきてくれてありがとう。
Posted by ブクログ
2025.7.5
話の進め方、間の取り方がすばらしい。一気に読んでしまった。読まされてしまった素晴らしい文章力。10年経った今でも鮮明に思い出すあの報道写真。それを元にした一冊なんだと分かったのが物語の最期・・・。それを知ってまた最初から読みたくなる。あまり西加奈子さんの本を読んでこなかったけど、全部制覇してみたいなと思わせる本でした。
Posted by ブクログ
私は生きている
かつて、自分も主人公のような気持ちを抱えていた。なぜ自分は生きているのか、なぜ、自分じゃなかったのか。どうして日本にいるのか、恵まれた環境にいるのか。本当にありがたくて、申し訳なくて、ほかの人生に思いを馳せた。世界の端を知って途上国に行きたいと思った。2015年11月13日に起きたパリ同時多発テロ事件をきっかけに、国際関係へと進路を決めた。
でも、何より怠惰だった。まじめに勉強することを嫌った。目の前の娯楽におぼれた。その端々で、得た薄い情報で、胸を痛めた。そしてその程度の浅はかな知識と感情で胸を痛める自分を恥じた。
全てを知りたくて、でも知るための行動は起こせなくて、数少ない情報も消えゆいて、未熟さに堕ちる。
もっと学びたい。そう思う話だった。
Posted by ブクログ
自分の存在が不確かで、どこに属しているのか分からず不安定なアイの気持ちがひしひしと伝わって来ました。何度も出て来る「この世界にアイは存在しません」の言葉が、彼女の感じる孤独を強調しているように思います。恵まれた環境にいる自分であったとしても、困難な環境にいる人々の苦しみを想像して少しでも心を寄せることは出来る。そう考えることが出来たのは自分だし、それまでいっぱい考えてきたのも自分。自分という存在はずっと存在していたことに気づくラストシーンはとても鮮烈な輝きをまとっているように感じられました。
Posted by ブクログ
i,愛、アイ
端的に言えば血と愛のお話。国宝を見た後だからかこの血という部分についてすごく親近感を持って読み進めていた。アイが自分の存在についてさまざまなことを経験し、自身の存在を確固たるものにしていくお話。
何というか読んでて苦しい部分もあったけど、最後は期待通りの綺麗な終わり方。読みたく無いけど、読み進めたいそんな矛盾を感じながら読んでいた。
Posted by ブクログ
濱崎成男
矢吹沙羅
風間
数学教師。上級生たちに「アテネ」と呼ばれていた。
ワイルド増田アイ
アメリカ人の父と日本人の母を持つ。養子の女の子。1988年にシリアで生まれた。小学校卒業までニューヨークで暮らす。ノートに世界で起こった災害や事故の死者数を書く。国立大学の理工学部数学科に進学し、院にも進んだ。
佐々木譲
高梨沙耶香
ダニエル
アイの父。航空部品メーカー勤務。
定年前に退職し、人道支援団体に所属し活動に。
綾子
アイの母。
アニータ
アイの家で働いているシッター。ハイチからの移民。カタリナ、レジーナ、フローレンスの3人の子の母。お金を盗んで解雇された。
パウウソティア
アニータの後のシッター。
キョウコ
アイの日本語の家庭教師。
田丸陽子
平子沙希
権田美菜
ミナ。高校時代の友人。家は老舗のこんぶ屋。
ダーマット・ワイルド
ダニエルの祖父。アイルランドからの移民。
エヴァ
ダーマットの妻。
ジェイムス
ダニエルの父。
フロレンティナ
ダニエルの母。ポーランド移民の娘。
ブルーノ・カミンスキ
フロレンティナの父。
イザベラ
フロレンティナの母。
ジョージア
ダニエルの姉。
ロバート
ダニエルの弟。
ドナルド
ダニエルの弟。
栄吉郎
綾子の祖父。
武久
綾子の父。
なつめ
綾子の母。
豊作
なつめの父。
邦子
なつめの母。
美子
綾子の姉。
政子
綾子の姉。
内海義也
アイと高校3年生の時に同じクラス。プロのミュージシャンを目指すため進学しない。ウッドベース。ジャズ。叔父がプロのミュージシャン。アイの初恋の人。
ケイ
ミナの交際相手。ニューヨーク在住。ミナが大学に入った直後に別れた。
奥田
中学生のときに三平方の定理の美しさに魅せられた。
笹山
解析学の教授。
佐伯裕
ユウ。フリーのカメラマン。原発反対デモでアイに声をかける。アイと結婚。
津島
複素解析論の教授。