西加奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
病気をテーマにしている話は普段あんまり好きじゃなくて、大好きな西加奈子さんの新刊にもかかわらず、ずっと読む勇気がなくて積読してしまっていましたが、
私自身もちょうどある病気が見つかったときに読み始めてみました。病気によりどんどん変化していく自分の身体と心。しんどくてどうしようもないときもありながら、病気を恨まず、病気をなくしてやろう!と気負うようなこともせず、ただありのままを受け入れ、周りの方々の優しさにも素直に甘え、感謝している西さんの心に私自身とても救われました。
カナダでの生活にもかかわらず、西加奈子さんならではの関西弁で会話が描かれていて、とてもポップに読めました。
終章の西加奈子さん -
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Posted by ブクログ
あなたは、『犬』が好きでしょうか?
古来より人と深い関わり合いの中に生きてきた『犬』。このレビューを読んでくださっている方の中にも『犬』と共にある生活を当たり前のものとされていらっしゃる方も多いと思います。2023年時点で684.4万頭という飼育頭数が掲げられもする『犬』。
そんな『犬』は小説にも数多く登場します。18歳の青春を駆け抜け大人になって行く高校生を見続けた『犬』のコーシロー視点で描かれる伊吹有喜さん「犬がいた季節」、幼き頃飼育していた愛犬ロクジロウを思う気持ちに今を重ねる高瀬隼子さん「犬のかたちをしているもの」、そして”どうぞよろしく、と付け加えたら、仔犬はぼくに向かってひと声 -
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Posted by ブクログ
知人にすすめられて読んだのですが、なんだろう、言葉でうまく表せないんだけど、なんだかすっと心の隙間を埋めてくれたような作品でした。とてもチープな感想でしかないのでだけど、人生いろいろあるよね。楽しいことも、嬉しいことも、悲しいことも、悔しいことも、理不尽さに怒りたくなることもあるし、大泣きしてヤケクソになりたいときもある。でも日々は変わらずやってくるし、過ぎてゆく時間の中で思い出となる感情もある。ずっと同じ感情を抱き続けることはできないから、情熱は燃やし続けないといけないけれど、悲しい気持ちもいずれは薄らいでいく。そんな当たり前だけど、大事なことをなぜか気づかせてくれた作品でした。
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