西加奈子のレビュー一覧

  • おまじない
    とてもよかった。孫係とあねごが特によかった。
    みんな頑張って生きてるのよ。
    巻末の対談もすごくよかった。ずるくて弱い自分も受け入れて素直に生きていきたいな。
  • 白いしるし(新潮文庫)
    まっさらな心は恋をすることで色味を帯びていく。
    決して美しい色ではないかもしれないし、消すことの出来ない色もある。
    夏目の心は自身の絵と同じように今までの恋愛によって沢山の色で埋められてたんだと思う。
    それが間島の白によって全て塗り替えられた時、夏目はきっと興奮を抑えきれないと同時に不安で不安でたま...続きを読む
  • サラバ! 下
    うわーーー本当に良かった!大大大好きな本になった!歩視点だったが故にこれまで正しいと思っていたことも覆って、登場人物1人ひとりの想い、信じるとは何かを知ることができた気がする。何より文章が綺麗で引き込まれた。
    私はよく芯の強い人柄だと言ってもらえることがあるけど、それが必ずしもいいことなのか分からな...続きを読む
  • サラバ! 下
    歩の達観した少年〜青年時代もしんどいが、中年に差し掛かるところが一番しんどかった…。
    家族や親族という外からは分かりづらい人間関係も精緻な文章で手に取るように分かる。しんどい、辛い、でも読み進めることをやめられない。歩の行く末を途中で放置することが出来なかった。

    もちろん最後まで読んで良かった、に...続きを読む
  • 白いしるし(新潮文庫)
    パケ買いしたんだけどよかった
    何が良かったかうまく言語化できないけど、自分の感情に素直に生きている主人公にとても惹かれた
  • サラバ! 下
    大切な人や信じていたものを失ってしまったとき
    もうなにもかもどうでもよくなってしまった
    それなのに考えとは反対に体は生きようとすることがもどかしかった
    これから先何を信じて生きていけばいいのかわからなかった
    私は自分の信じるものを他人に委ねていた


    「あの頃」を思い出して、
    なんでこうなっちゃった...続きを読む
  • ご本、出しときますね?
    小説家の方々の独特な頭の中がとても面白い。聞き手の若林さんの面白さと相まってテレビ観といたら良かったー!と悔しい気持ちでいっぱい。またやってくれたらいいのに。
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    ドッペルゲンガー

    ホラ-絡みで語られることが多いドッペルゲンガーを成長記録の中にたくまずに入り込ませている技法がとても優れている。テーマから想定される、おどろおどろしい語り口ではなく、平易で日常会話的な語り口なのでとても読みやすい。
  • おまじない
    「くもをさがす」を書いた人の小説だなと思った。
    今まで読んできた「サラバ 」や「i」のような過激さや残酷さは少なくて、より西さんのおおらかさやファンキーさが出ている話だった。

    どの話もすてき。
  • ふくわらい
    自分の語彙力がないあまり言葉に表す事を拒んでしまうほど圧倒的で熱い力を持った文章でした。
    西加奈子さんの「白いしるし」を読んだ時、20歳にして人生で1番の本に出会ってしまったと思いましたが、また違う1番に出会ってしまったと感じました。
    間違いなく、読み進めずにはおれない強さが、ありました。
  • 円卓
    夏休み。ふだん四六時中一緒にいるぽっさんが、予定があり珍しくこっこの側にいなかったときに、こっこは変質者にあい、顔を踏めと言われ、感情が爆発する。その激しい感情が、何を表すのかこっこにはわからない。
    こっこは無口になってしまう。

    かつて死にたいと思っていたこっこは、ぽっさんにその時の出来事を打ち明...続きを読む
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    不思議体験!

    西先生のお話は読みやすくてストン!と頭に入ってきます。
    今回のお話で興味深いのは不思議体験のドッペルゲンガーですね。
    自分が二人‥会ってしまうと‥‥‥
    聞いた事はあるんだけど読むとまた現実味をおびました。
    もう一人の自分‥会ってみたい気もするし怖い気もするし。
    でもやっぱり不思議です。
  • サラバ! 下
    読み終わったことが寂しくなる。
    下巻の半ばぐらいから、涙腺が緩み、後半は泣きながら読みました。
    私も信じるもの見つける!
  • さくら
    映画館で予告を見て、あ、読んでみたいなと思って手に取った作品。いろんな形の愛が描かれていた。世の中には、愛の中でも受け入れられる形と受け入れづらい形とがあると思うけど、そのときその時で伝えることの大切さも伝えてくれている気がする。
    タイトルがさくらなのは、幸せの瞬間瞬間にさくらがいたから?幸せの象徴...続きを読む
  • サラバ! 下
    今まで読んだことのないジャンル。
    予想してたより面白く引き込まれた。
    上中下巻あるけど、それぞれが短めなので読みやすい。

    主人公の歩の目線から、歩とその周りの人々との関わりについての幼少期〜37歳までの物語。
    猟奇的に見えた姉の苦悩、両親の関係性。

    ーーー自分の信じるものを他の人に決めさせてはい...続きを読む
  • 白いしるし(新潮文庫)
    西加奈子さんの作品は、自分と向き合わせてくれる。
    この作品では恋愛の強さに圧倒され、作者の言葉が、主人公の思いが、容赦なく揺さぶってくる。
  • さくら
    すごかったとしか言いようがない。今まで読んだ中で人に勧めたい本ナンバーワンかもしれない。ただ、こういうとこがおもしろいからと自分の言葉で言い表せないのがもどかしい。とにかくすごいから読んでみてとしか言えない。単純に、ある家族の物語ではあるんだけど。

    終始心にくるものがあったなかで、なんとか泣かずに...続きを読む
  • 舞台
    こんなに極端ではないにしても、自分が重なりすぎて正直読み進めるのを躊躇した。演じるのは後からすごく辛くなるんだけど、演じてる最中には演じてるって気づいてなくて止められない。

    文庫版の最後の対談がささる。普段たぶん多くの人が考えてることなんだろうけど、文字にされて読んでみると改めて認識できる。
  • サラバ! 下
    サラバ!

    自分で信じるものは他人に決めさせない。
    ヤコブ、貴子、母、父、矢田のおばちゃん、夏枝おばさん、須玖、魅力的な登場人物との間で得たもの、失ったもの、流れた時間。

    著者が、主人公の良さも醜さも、嬉しさもしんどさも正直に書いているところが良かった。
    そうだよね、そんなに人生うまくいかないし、...続きを読む
  • 白いしるし(新潮文庫)
    かなりドロドロと苦しく悲しい
    恋愛を皆しているなあと思いました。
    人によっては読むのが辛くなるかもしれないけれど
    こんな恋愛もあるんだ、なるほどって
    思える本でもあります。