【感想・ネタバレ】わたしに会いたいのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年02月25日

強くて、自由で、生き生きしてて寛大。
私は毎日痩せなきゃって思ってたし、VIO脱毛しないといけないのかな?とか、綺麗な女の人の写真を見る度に不安になった。
女としての価値とか言われる意味不明なものに苦しんでいた。
でも、私が嫌なことはしなくていいんだ。
人にとやかく言われることを恐れる必要はないし、...続きを読む男性が理想とするような女性にならなくていい。
私の身体を愛していいんだ、私の身体を好きでいようって思えた。

0

Posted by ブクログ 2024年02月11日

西加奈子の乳がん闘病の影響を感じる作品も多くある。
女性の身体や容姿について、ブスでもイビツでも、愛するしかないのですね。せめて自分だけでも。きっと愛着が湧いて、イビツさも愛おしくなる。

「ママと戦う」のママ、なんかすごく愛おしいキャラでした。

0

Posted by ブクログ 2024年04月27日

面白かった。
最近問題になってる女性の生き方やあり方をいろんな方向から見せてくれている感じ。
フィクションなんですが身近にある出来事なのではないかと思えるぐらい現代なお話でした
自分はあなたの中からが個人的に好きでした。
他の作品も読んでみたいです。

0

Posted by ブクログ 2024年03月14日

病の経験を踏まえて書かれたであろうと思われる短編集。
ジェンダーや性に関して、一歩以上踏み込んでイラストや生々しい表現で描いてゆく。
ややもすれば、メッセージ性や卑猥さを拾われてしまう作品になるところであるが、そこはうまく文学作品に仕上げられている。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月14日

やはり闘病生活は大変だったのかな、と思わされる、短編の中の話が経験からきているのかな、と思ってしまう。また生きることへの熱意、情熱のような、強い力を感じる8つの短編集
大病を経た作者ならではなのか?

VIO
脱毛体験から、黒いモノだけを燃やすレーザーから世界の殺戮を考え出す…作家の頭の中は摩訶不思...続きを読む

露あらわ
名前だった… そして乳がんで両全摘後、グラビアの仕事がなくなり、保存していた自分の乳首を乾燥させて初めてのピアスにする。
かなりぶっ飛んだ作品…

Crazy in love
一戸ふみえ 1977年5月7日生まれ 「両乳房全摘出日帰り」の手術をする日の手術室に入るまでの超短編。かなりこれは私小説なのでは?

0

Posted by ブクログ 2024年02月08日

読書記録3.
『わたしに会いたい』
西加奈子 著

『くもをさがす』での経験が十二分に活かされたであろう作品
差別、多様性、社会貢献、母娘、ルッキズムなど女性性にフォーカスした作品達

なかなかに際どい描写がありつつも、ガールズバーでアルバイトするリナと脱毛サロンのヨウさんの話に惹きつけられた

0

Posted by ブクログ 2024年01月28日

『くもをさがす』から、西さんのありありとした闘病生活を見ていたので、その内容から派生するストーリーは非常に読みやすかった。

『女性』を取り巻く様々な課題(女性特有の疾患?偏見?性的な問題?)が、自分の中にずっと入ってくるような感覚があった。

男女の違いや女性としての『自分』の在り方を、闘病生活を...続きを読む通して改めて俯瞰的に考えられたのだろう。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年05月03日

8つの短編集をまとめた本。

「わたしに会いたい」★★★★
ドッペルゲンガーの作品。
死について。
死にたいと思うのは、むしろ遠ざける為に思う。
→本当に死が近づいているのは、何も思わなくなった時かも。

「あなたの中から」★★★
「あなた」の体は誰のためにあるの?という作品。
主に女性の体について...続きを読むだったが、男も実際そうで、男らしい体はモテたいと思うから。逆もそうで、デブは忌み嫌われる。人生は他者で成り立っているんだなぁとつくづく思う。

「VIO」★★★★
脱毛のVIOから社会貢献のVIOへ転ずるのが面白いと思った。施術者のヨウさんが、暴力と痛みに反対する団体をつくるってのが良い。ギャルが戦争語っても良いし、VIOの施術途中で戦争について語っても良い。

「あらわ」★★
乳首って何?って話。
恥ずかしそうにしている表情に需要がある。
乳首まで晒したら需要が無くなってしまう社会。
逆に乳首が生まれつきない女性は最強だなとも思った。

「掌」★★
最後の「男性の射精が終わっても、女の人生は続くことを、2人はよう知っていた。」
という一文が言いたかったんだなぁと思った。
「あなたの中から」を別の視点で描いた作品。

「Crazy in Love」★★
前作の「くもをさがす」の手術へ向かうシーンを抜粋した作品。この笑いながら手術台へ向かうシーンは忘れられないくらい笑える。これは実は実話。

「ママと戦う」★★
西さんはかわいそうという言葉が嫌いなのかも。
たしかにかわいそうって残酷だなーと思った。
マリアさんの「生き延びて!」がリアルに感じた。

「チェンジ」★★★
社会と自分について。
こっちばっか変わって、社会が全く変わらないことに対しての愚痴みたいな、怒りみたいな事を書き殴ったような最後に共感した!






0

Posted by ブクログ 2024年04月29日

「くもをさがす」を読んだばかりだったので、西加奈子さんが今まさに「性と生」について深く探っているのだろうな…と感じた。

女が女として生きることの苦しみは年齢を増すごとに深くなることが多い。でも、闘病など様々な体験することで「わたし」に出会い、全く違う視点で生き直すことができる気がした。

西加奈子...続きを読むさんはきっと「わたし」に出会えた。

私もきっとこれから「わたし」に出会える。
そんな希望を抱かせてくれた本。

0

Posted by ブクログ 2024年04月22日

「女性の身体」と「生きづらさ」をモチーフにした短編集…ご自身の乳がん経験が反映されたような一作も。

昔に比べ反ルッキズムは浸透した気がするけれど個々の感覚はどうだろう。比較してしまいがちなSNS社会でもある。
自分が思春期の頃にインスタがなくて本当に良かった。
あれこれ考えながら読みました。

0

Posted by ブクログ 2024年04月16日

同じ女性として、考えさせられる内容だった。
女性はこうあるべきだっていう謎の価値観、理想像がこの世界には作られてて、それを目指すのも、抗うのも自由だなと感じた。
生きづらさを抱えながら生きてる女性たちへの応援本。

0

Posted by ブクログ 2024年04月02日

ちょっと不思議なようでいて、痛烈で、共感も違和感もあって、沸々とした怒りのパワーも感じたり。
明け透けで、生身の女性の生、性に思いを馳せる短篇集。
8篇ありひとつひとつは短いけれど、とてもエネルギッシュ。
私の身体私の人生は、私のもの。
世間の価値観やら先入観にとらわれず、自分自身を肯定することの難...続きを読むしさと素晴らしさを教えてくれるような本。

0

Posted by ブクログ 2024年03月24日

正直、今大切なこの時期に読みたくなかったな、ってくらいブッ刺さる痛々しい話達だった。
ラブレターといえば、そう、ラブレターではあるのだけど。
これから産まれてくる娘はまだ何にも知らなくて良い世界だな、と思ったと同時に、どうか大人になって傷つくことがあった時に、大切にしてくれる誰かがいてくれてるような...続きを読む世界であってほしい、
乗り越えるためのお守りを自分の中で持てるような人であってほしい、
そう思いました。

誰しもが順風満帆に人生を歩むわけではない、
口には出さずとも皆んな何かを抱えてて、こっそり乗り越えて生きてる。
でも西さんの小説に出てくる人物はみんなだたそれだけじゃなくて、心の中のお守りがしっかりあるように感じる。
だからきっと読むとパワーになる気がするし、「それでも頑張れるぞ!」って気にさせてくれるのだ。
相変わらず奇想天外パートもあるけど、どの話も彼女自身の闘病生活が根底にあるような気がした!
とにかくみんな、自分の人生、自分が生きたいように
後悔無く過ごせたらいい!!!

0

Posted by ブクログ 2024年03月19日

「くもをさがす」のアンサーソング的な(?)短編集。西さんの話を読むと、女って強えな!って思うし、がんばろって思う。
カナダの看護師さんが変わらず関西弁なの嬉しかった。

0

Posted by ブクログ 2024年03月17日

女性だから直面する様々な状況、起こってしまうこと、間違ってしまうこと、人を傷つけてしまう事、傷つけられてしまうこと。
時には男性に嫌な思いをさせられたり、傷つけられることも。でもどの立場の者も幸せそうには思えない。
強くなるしかないのかな。

0

Posted by ブクログ 2024年03月13日

普通ならネガティブに考えそうなテーマを嫌味なくポップに表現していてテンポよく読むことができました。
全体的に男性よりは女性に刺さる話が多かった印象の短編集でした。

0

Posted by ブクログ 2024年03月10日

『わたし』を冷静かつ客観的にみての作品。辛い時ほど、自分を客観視できるのかも知れない。生きづらいとき、苦しいとき、人と分かり合えないとき。
『女』としての視点が痛いほど登場。
西さん、強い!

0

Posted by ブクログ 2024年02月29日

人間の体の事を赤裸々に綴っており、その体の事で不快に思ったり、煩わしく思ったりし、さまざまな感情が揺れ動く。短編ですが、どのテーマもヘビーで考えさせられる内容でした。

0

Posted by ブクログ 2024年02月23日

くもをさがす、を読んだ直後ということもあり重複する部分をうまくキャッチできず、というか短編集で受け取ることは自分には出来ず、改めて長編作家としての魅力を感じました。テーマにしろ、ストーリーにしろ、これを描きたいし、書くことによって勇気づけたいという社会性みたいなものを感じました。また新作を読みたいの...続きを読むで楽しみにします。

0

Posted by ブクログ 2024年02月20日

女性向きの本なのかなと思いました。男性である自分には理解できない部分がありました。また、各短編がつながっているのかいないのかもよく分かりませんでした。

0

Posted by ブクログ 2024年02月20日

女性が主人公の短編8編。さまざまな角度から女性の性について書いた作品集である。わたしは身体も心も男性であるが、それぞれの主人公を通して、女性(もちろん一括りには言えないが)から見た社会の女性の扱いや男たちの見え方がわかった。新しい想像力を持たせてくれる作品であった。
気づかないうちに搾取されたり、進...続きを読む路を狭められたりして、この世の中で女性が「自分」を生きることがどれだけ難しいことなのか、考えさせられる内容であった。
一方で、自身や社会が目まぐるしく変化するこの世の中では、1人の人間が一貫性を持てるのは、その人がその人であるという一点だけではないか。そこに性差はない。

0

Posted by ブクログ 2024年02月14日

自分の心を、身体を、価値を
自分の手に取り戻していく主人公たち。
私自身今まで生きてきた中で
こんなふうに「自分」というものについて真剣に考えたことがあっただろうか。
他の誰かからの視線や価値観で、自分のことを決めてしまっていたのではないか。。。
考え出したら深みにはまってしまいそうな命題を
西さん...続きを読むはいつも、堂々とそして颯爽と
小説の中で証明してくれる。
本の中から、西さんの全女性へのエールが
聞こえて来るようでした。

0

Posted by ブクログ 2024年02月11日

西加奈子さんの最新短編集。扱うテーマだけに男性作家では書けない、女性作家も”強く”は触れない内容を、西加奈子流に描く。それは西さんの病気の経験を通して、とても生々しく。そういうものが短編集となると、味の濃い料理のフルコースのような、うまく消化しづらい部分もあったように思うが、西さんが今出すものとして...続きを読むは、とても思いが込められたもので、ひとつひとつ前向きに受け止めることができた。とはいえ、短編集やノンフィクションは、西さんの戦場ではない気がする。悪い意味ではなく、長編が好きすぎるのかもしれない、あくまでも個人的に。
もうひとりの”あなた”から見た自分を描く「あなたの中から」、世の胸の価値を改めて問う「あらわ」、本作の書き下ろし「チェンジ」が面白かった。

0

Posted by ブクログ 2024年02月03日

とても読みやすい作品。自分が今までに感じたこと、悩んだことがある内容が、等身大のことのようにストーリーから感じられる。なんだみんなも同じかっと自分を肯定してくれる作品だった。

0

Posted by ブクログ 2024年02月01日

短編集8篇
ドッペルゲンガーのわたしに会いたい「表題作」、癌細胞が語りかける「あなたの中から」、きわどい描写の「VIO」などわたしって何と問いかける作品群。

0

Posted by ブクログ 2024年01月30日

「くもをさがす」で初めてこの作家に出会い、小説はこれが初めてだ。「くもをさがす」が衝撃的であっただけに、この短編集はなんだかしっくりこない。長編も読んでみなければと思った。

0

Posted by ブクログ 2024年01月26日

最近ドギツイ内容の本ばかり読んでるせいか結構すらすら読み終えた。

女性特有の目線で書かれているがそこまで嫌な感じがしないのは、作者がその辺をよく考えて書いてるからか、作者の人柄か。

人間は一度死を意識するような体験をすると(僕もそうだが)、人生観と言うか世界観が変わるので作者のこれからの作品も以...続きを読む前とは変わっていくのではないか。

楽しみでもある。

0

Posted by ブクログ 2024年01月23日

ご自身の病気経験があっての 今 西加奈子さんが 声を大にして 言いたい事を小説にしたって感じでしょうか

「女だから」「男だから」と言うのは 死語に近くなって来ましたし 特に最近は「ダイバーシティ」「ノーマライゼーション」「トランスジェンダー」等の新しい言葉も出て来て その言葉に もう差別的な事は無...続きを読むいと世間は安心している?

でも 中々人は変わらない。女は男はこうあるべき と思っている人が まだまだいるような気がします。


0

Posted by ブクログ 2024年01月19日

短編集。
『ママと戦う』が印象的だった。ママVS娘なのか、ママ&娘VS誰かなのか不明なタイトルからは想像つかない話の展開。
女を売って生きてきた女が、今更女の権利を主張するなと叩かれたり、14歳の女子がタンポンを買うことに難癖つけてくる変態がいるこの世の中、くだらな。
でもそんな中でママと娘は一生懸...続きを読む命生きてきたんだ、と最後はそう思える。

乳がんで両乳房を失ったグラビアアイドルの話(『露(あらわ)』)も面白かった。
グラビアの頃は見られたがっていた乳首が、乳房が無くなった途端に存在を否定される。皮肉なものだと思う。
身体の美しさって誰かが決める訳では無いのに、いつの間にか影響されて自分の身体は美しくない、愛せないと思ってしまう。それは辛いし、楽しくない。やっぱり自分と自分の身体を好きでいられる方が人生楽しい。

0

Posted by ブクログ 2024年01月09日

なんか読んでいて痛い小説だった。
差別用語、汚い言葉がいっぱい出てきたような。
(違うかもしれないけど)読んでいてちょっとつらかったというのが正直な感想。
乳がんになって切除した乳首をイヤリング?ピアス?にするって乾燥してカッサカッサにならないの?なにかでコーティングしてからとか?
最後の”チェンジ...続きを読む”知らない世界のことがわかって(ドアを開けた時に言わなきゃいけないんだって、部屋に入ってからじゃだめで)面白かった。

0

「小説」ランキング