【感想・ネタバレ】サラバ! 下のレビュー

あらすじ

これは、あなたを魂ごと持っていく物語。

姉・貴子は、矢田のおばちゃんの遺言を受け取り、海外放浪の旅に出る。一方、公私ともに順風満帆だった歩は、三十歳を過ぎ、あることを機に屈託を抱えていく。
そんな時、ある芸人の取材で、思わぬ人物と再会する。懐かしい人物との旧交を温めた歩は、彼の来し方を聞いた。
ある日放浪を続ける姉から一通のメールが届く。ついに帰国するという。しかもビッグニュースを伴って。歩と母の前に現れた姉は美しかった。反対に、歩にはよくないことが起こり続ける。大きなダメージを受けた歩だったが、衝動に駆られ、ある行動を起こすことになる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分が本当に信じてることってなんだろう?自分が何が支えになってここまで生きて来れるようになったんだろう?とかそんなことを考えたりもした。自分の事で照らし合わせれば、新入社員からずっと営業をしてて、『本当にこれでおじいちゃんになって退職してもいいのだろうか?』と考えることが多く、副業したりとか転職したいとか思って行動したりとか色んなことをしてきた。でもそれってサラバ!を読んだら姉がずっと探してた何か『化け物』?なのかもとか思ったりもした。自分自身に正直に心動かされるもの、それが自分が本当に信じれることなのかもなと思った。あとサラバってどんな意味なのかを考えた時に化け物になれない自分にサラバって意味もあるし、なんか自分自身に馴染んでるものの親しみもある意味にも感じた。ヤコブとの楽しい日々は自分に正直になれた時でそれに対して親しみを持つという感覚もありーので色んな解釈が自分の中になった。姉は奇行を繰り返してた描写が多かったが、自分探しの旅の延長で常に正直に生きてきたのだと思うし、自分はそれができてるのかと思う。出来てるか出来てないから将来の自分が決めることなのだと思うけど、今を精一杯楽しんで生きてくことに価値がある、そんな気がした。

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2026年06月05日

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ネタバレ

なんだか胸にずっしりときました。
考えさせられるテーマが、自分の中での気付きが山のようにあって。とても良い作品に出会えたなと思いました。またすぐ読み返しそう。

上、中巻でうまいこと世渡りできていた主人公。年齢を重ね老いへ向かう、30代半ば。自分の人生を振り返って、何を得たのだろうかと考え、苦しみ、友人を妬み家族を恨むようになる。心理描写がとてもリアルで、歩だってそこまで悪い人間じゃないのにと、同世代の私は読んでいて苦しくなりました。姉の言葉に耳を傾ける事ができた歩は立派だと思いました。

個人的に、上、中巻で気になってた両親の離婚の謎や、どうしてるかなと思い巡らせてた友人たちのその後が描かれていたのがスッキリして嬉しかったです。現実ではきっと難しいけど、それはきっと小説の醍醐味。
そしてやはり「何を信じるか」について読者への深い問いかけと、それがいかに人間の力になり人生を左右しうるか、強く訴えるものがありました。
「サラバ」の締めくくり、とても素敵でしたね。読み終えてもまだ世界観に浸っていたいな、ナイル川の情景が目に浮かぶようです。

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2026年05月12日

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下巻を読み終えて振り返ると、上巻中巻にも全く無駄な話がなかったなぁと感心した。すべてのストーリーが結末につながる意味のあるものだったことに感動。
中巻で感じていた違和感(歩の苛立ちの身勝手さ)が間違っていなかったことがわかって、個人的には胸のつかえが取れた感じもあって爽快。
あなたの信じるもは、あなた自身で見つけにいかなければならない。そしてそれは既にあなたのすぐそばにあるはず。
この物語ではその一例が登場人物の数だけ例示されているに過ぎず、あくまで表面的なもの。本質の答えはそれぞれが生きる意味、生きる根源を心の芯として見いだせるかどうかだから。
それがある限り、生活に付随する全てはどれもご褒美に感じてしまう。幸せ。

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2026年05月07日

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ネタバレ

上中下の3部作、歩の37歳までの物語。
1人の人生を覗き見た感覚。読み終わった時の余韻は他の作品では味わえない。
37歳までの人生を歩目線で描くからこそ人生の紆余曲折が描かれる。
読者のその時の置かれている環境、年齢などによって同じ読者でも感じることが違う気がする。
自分が人生に迷った時にまた戻って来たい。
正直、この作品の凄さを上手く言語化できる気がしないけど、なんかすごい。
自叙伝の形で進む本作、なぜそのような文体なのかは最後に回収?されなるほどなとなる。
「自分の人生において何を信じるのか?」それが今作のテーマ。
この本の中で信じるものの正解は明確に描かれてはおらず、それぞれの登場人物なりの答えは描かれている。
最後に読者へ「信じるものは自分で見つけなあかん」と提示されている。

僕は今26歳。作中の「ある日気づいたら、僕は30歳になっていた」という一文に妙に喰らってしまった。
このまま生きていたら歩と同じことを思う気がする。
そんなことを思いここ数年は毎日日記を書くことにしている。
そして、3月に新卒で入った会社を辞め4月から転職。
3月までの会社で感じたことを改めて文章に残しておこうかなとここ半月思っていたがなかなか取り掛かれずにいた。
歩の最後の自分の人生を小説にして、これまで生きて来た自分の人生の時間を肯定し信じるという選択に今の自分を重ね、このタイミングでこの本を読んだことに意味を感じてしまった。
だからこそやはり自分の直感を信じ、前職で感じたことを文章にしたいと思った。
その期間の自分を肯定するために、未来の自分を助けるために。

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2026年05月05日

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やあ、面白い小説だった。上中下3巻があっという間に読めてしまう……といいつつ進むのがもったいなくて故意に時間をかけて読みもした。
主人公の歩の前半生(30歳くらいまで)がヤコブや須玖といった親友・ソウルメイトをの結びつきがあるし、高身長のイケメンだしで順風満帆でそのまま痛快に人生を生きていくのかと思いきや、30歳過ぎからどん底に落ち込んだのが衝撃。
しかもそれは、家族や人々の間でうまいこと立ち回ってきたがゆえ、うまいこと立ち回ろうとするがために自分の芯をなくしてしまっていたというわけ。歩が幼い頃から自己顕示欲が強い面倒な存在だと思っていた姉が、それらの言動は実は自分の芯を求めるための遍歴であり30歳を過ぎてすっかり落ち着いたのと正反対であるかのように。
歩が自分に芯がないことを指摘され懊悩するあたりは、これまでの軽快・軽妙なストーリーから一転しなかなか読むのも苦しかった。なぜなら、芯がないとは不甲斐ない自分に向けられた言葉のように響いたから。
それにしても、歩がイランで生まれ幼少期をカイロで過ごしたというのは著者と同じで、ということはこれは自身の体験がかなり反映された作品なんだろうか。だとしたら、著者は女性なのになぜ歩という男性を主人公に据えたのだろうか。でもこういう物語は男子が主人公……というか思い悩んだ末に光が差し始めるという役回りに合うような気がしてしまう。

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2026年05月04日

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上中下巻からなら壮大な歩くんの半生記。読みやすいストーリーと「これでもか」というくらいの個性的なキャラクター群に引っ張られ、速攻読破!誰しもが悩む「じぶんの指標」について考えさせられる。「10代のうちに読んでほしい!」とオジサンからのオススメです!

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2026年04月18日

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宗教、生き方、信ずるもの。それぞれの人生において見えないけれど非常に大切なもの。
人ひとりの人生を追うことって、本当に面白い。それぞれにドラマがある。
争いを避けるために中立にいる。それによる存在を消してしまう能力。それは相手を思いやりながらも、結果的にはいつまでも使える方法では無かったし、積極性が無いがゆえの受け身な決断には自分の気持ちが無いという負の部分ともなった。
にしても主人公の深い自叙伝、回想録であった。

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2026年04月08日

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歩の成行とそれを励ます姉という、今までの話から予想外の展開に胸を打たれた。
そのあとの父母やヤコブ再会も大きなポイントだと思うが、個人的に一番きたのはそこ。
凄いスケールの話で読み応え抜群。
左足からはじまり左足で終わるのも見事。
凄い神様だ。

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2026年03月27日

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ネタバレ

怒濤の下巻。
家族に振り回される美しい男の子の自叙伝のようなものと思って読んでいたのにまさか。

「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」

ちょっと凄すぎて感想がまとまりません。

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2026年03月06日

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ネタバレ

後半から気持ちが揺さぶられてばかりいた。

姉からの 「ずっと揺れている」「芯がない」「芯を持ちなさい」の言葉。

まるで自分に言われているようで、苦しかった。

唯一の居場所だと思っていた須玖と鴻上と自分の3人の世界も、打ち砕かれた。2人の告白の前に私も動悸がした。

本当は鴻上が好きだった。
分が好きなものを恥じていた。
自分を信じていなかった。 
そんな自分が嫌いだった。
大嫌いだった。

ここの描写に天を仰いで泣いた。
刺さった。言葉が槍みたいに身体中にグサグサと突き刺さったのを感じた。

カイロへ再び降り立った際、ヤコブと再会した。しかし、ヤコブとの間に大きな隔たりがあることを思う。でも、魔法の言葉、サラバとまた出会う。

そして歩は気づく。
サラバがあれば大丈夫。

私にとって信じられるもの、すくいぬし、サラバは夫だ。間違いない。この小説を読みながらそう感じたし、私は夫に出会った時も私を救ってくれた人だと思ったものだった(今思い出した!)。

夫を、家族を大切にしたい。
そう思う私を信じたい。

この小説に出会えて本当によかった。
大切なことに気付かされた。

稚拙な言葉でしか言い表せなくて申し訳ないけど、本当にそう思う。

そしてまたいつか読み返したい。

自分ことが嫌いな私だから、また自分が嫌いになりそうな時に読み返したい。

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2026年02月26日

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ネタバレ

中と下はあっという間に読んだ。
歩の考え方、見られ方や他者意識だったりどこか冷静に取り繕っている性格は自分に似たものを感じた、歩ほどモテないし歩ほど壮大な人生を送ってはないけれど。
その点歩が行き着いた自分の信じるものを見つけられるのか、とてつもなく不安に感じた。
最後に上中で登場した人物をちゃんと下で回収してくれてスッキリ読み終えられた。

もともと読書はほとんどしないし西加奈子さんは初めて読んだが表現にとても心地よさを感じたし、本当に歩が須玖がヤコブがどこかで生きてると思うような気さえした。

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2026年02月25日

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圷歩くんの人生を大事に読ませてもらったような感じ。
自分の在り方や、信じるべきものが曖昧になってしまった時に読み返したい物語になるんだろうなと思った。
私たちは、常に他人がどう思うかを気にしすぎて揺らぐことも多いけど、本当に大切なのは、自分が何を信じていて、どう思うかなんだろうなと思う。
ただ、その信じる何かを見つけたいと思うけど、それがどうも難しい。それは、取るに足らないありふれたなにかのようだけれど、わからない。
本の中で、信じるものが見つからないようなら他の本も読んでみてと書いてあったし、めげずに探したいと思った。

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2026年02月08日

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上中巻を読みながら「三人称視点の主人公語りで不思議な書き方するな」と思っていたが、これを自叙伝と言うのか。気づいたら時制が現在になっていた。
徹底的に受け身で芯の無かった歩が、自分の信じるものを見つける過程に説得力があった。「空船」を想起したが。

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2026年01月27日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ感動しました。歩がメインですが、貴子、圷家、今橋家、須玖、ヤコブ、鴻上、他にも色々な人たちの生き様に感動したんだと思います。いやー、面白かった。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

どんどん読み進む。それまで輝かしい人生を送って前進していたはずの
歩の後退。
しかしそれを経てこそこの書き物が生まれる。
この家族は平穏で、ごく普通で、いつもの家族だった。
そんな家族にこそ、こんなに上下左右激しい物語ってある。ひとつふたつ人々が読みたいと興味津々に思える大作が書けるのだ。
2024.8.8

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2026年01月16日

Posted by ブクログ

上・中・下という3部作、読むの初めてです。
読めるかな?と思ったけどこの下巻が一番止まらず早かった。
読み始めたら止めたくなくて、日常生活、仕事を挟みながらも2日ちょっとで読み切り。

貴子のキャラクター、すてき。
両親(夫婦)の過去…
何とも言えない。
けどどちらもしっかり自分の意思に従い歩んで来たんだなぁ。

「自分で見つける」

主体が自分という当たり前だけど中々出来ない人が多い中素敵だと思う。

作家さんてすごいなぁ。
こんなに人のこと分かるのね!と感心です。
腹立つ人や嫌いな人もいるし、大切な人や好きな人もいる。
色んな人が自分の過去を作ってくれてるのだな、と思うと面白い。

色んなことがスッキリする下巻、本当に面白い小説でした。

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2026年01月06日

匿名

購入済み

すごく感動しました。
何度も泣きそうになりました!
自信と強さをもらえました!

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2024年01月31日

Posted by ブクログ

下巻もやはり中巻から大きな展開を遂げた。この物語は上、中、下巻それぞれが別の著作であるかのごとくストーリー展開していく。主人公歩の半生記としては十分に壮大で読み応えがあった。しかし物語後半、つまり歩が大人になってからはいささか重たいテーマが表面化してくるようになる。前半のウィットに富んだ軽やかな雰囲気を懐かしく思わないこともなかったが、それでも読むペースは落ちなかったのは、歩の半世は波瀾ながらも十分に現実的でありその描写がリアルそのものであったからに他ならない。

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2026年01月24日

Posted by ブクログ

自分と向き合った時間は、いつか自分を支える

主人公の歩は人間観察が鋭い。
その鋭さゆえに、周囲からどう見られているかを常に気にしている。そのため受け身ではあるが、器用に人生を歩んでいた。

しかし大人になるにつれて、自分自身と向き合わずに生きてきたツケが回ってくる。面倒なことから上手に距離を取ってきたため、自分が何を信じていて生きているのか分からなくなってしまう。

一方で姉の貴子は、歩とは対照的だ。常に自分を中心に世界を見ていて、その強烈な個性ゆえに学生時代はいじめられる。しかし彼女は、自分と嫌というほど向き合いながら成長した。その経験があったからこそ、大人になってからは自分らしく、芯を持って生きている。そして、自分の価値観に共感してくれる人たちと共に生きている。

この小説は、大切な人にも読んでほしい一冊だ。そして、この作品のように幼少期からの思い出や、そのとき何を感じていたのかを語り合いたい。
『サラバ!』には、忘れていた記憶や、その頃の自分の考えを呼び起こす力がある。

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2026年06月27日

Posted by ブクログ

3冊まとめて感想を

子ども時代の歩の一人語りから始まる。
子どもならではの歩の視点が興味深い。

大人なら見過ごしてしまうような出来事や違和感を、子どもならではの目線で捉えていて、その世界の見え方に引き込まれる。

読み進めるうちは、父親や姉の貴子に対してどこか理解できない部分があったけど
最後になって、彼らもまた苦しみを抱えながら生きていたことが見えてくる。
それまでの出来事が違った意味を持ち始め、伏線が回収されるような感覚があった。

人は他人の人生を表面しか見ていない。近くにいる家族ですら、本当の苦しみは見えていないことがある。

イランやエジプトを舞台にした物語は、歴史や文化の知識があると視界が広がる。
でも残念ながら、視界が広がった頃には、子どもの時の純粋な好奇心はもうない。

知ることと、純粋に見ることは、両立しないのかもしれない。
それでも最後に歩がその気持ちを取り戻す場面で、スッキリした。
大人になって失ったと思っていたものは、どこかにまだあるはずなのだ。

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2026年06月18日

Posted by ブクログ

自分の信じるものをみつけなさい。
人生の永遠の課題のようだ。姉の貴子と歩がそれを探し求める姿が一皮も二皮もむけていくようでまぶしかった。

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2026年06月06日

Posted by ブクログ

生きるって大変だ
知らない間にグラグラと足元が壊れたり、なにかをきっかけにこれまでのパーツがパズルみたいにはまったり。

何もかもスムーズな普通の人生なんて無いんだって身をもってわかるようになった今、たまたまこの本に出会ったけど、無敵だった頃の私が読んでたら全然違う印象を抱いていそう。
もっと早く読んでいろんな味わい方をしたかった〜!
自分の人生にもっと深みが出たらまた読み直そうっと。楽しみだな

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作中に何度も出てきたニーナシモンの feeling good、めちゃくちゃ良かった
この小説にぴったりだ

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2026年06月02日

Posted by ブクログ

オーディブルにて。
頭髪が気になり出して卑屈になり、どんどん主人公が嫌いになっていく。嫌いだったヘンテコ姉がまともになっていってるし、過去からずっと自分の芯をちゃんともった女性だった。
ひと家族の40年弱の日記を見た感じ。人間やっぱり勇気で上手く人生がまわるんだよな。
そういう物語はこころを強くもてる。

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2026年04月08日

Posted by ブクログ

下巻は感動する場面が多く、人生について考えさせられる。何かターニングポイントがあって、そこで自分を変えられるかがこの本から、強く学べた。とにかく登場人物の生き様に魅了させられる。「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ」の文は今後も常に頭の中に置いておきたい。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歩が落ちていく時期が読んでいられなくて数年寝かしてしまったけど、やっと最後まで読むことができた。読んで良かった。
最終章の姉の手紙、ヤコブとの対話で私も救われた気になった。
この本から離れて、何か信じられるものを私も探してみたいと、そう思える作品だった。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

この作品は、「信じること」にフォーカスしたものだと思います。
それも「何を」ではなく。

人にとって「何を」信じることが重要なのではない。
自分で「信じることを決めたこと」が重要なのだ。

歩は、幼少期の家族の影響もあってか、いつも受身の姿勢を貫いていた。
でもそれは、はたして自分で決断した道に進むことができていたのか。
付き合った彼女のことも、結局は自分の下にいると見下して、他人と比較して。
ひとはひとという考え方、自分の軸というものがない。

それに気がついたのは、かつて歩が嫌悪していた姉が実は何かを信じようとしていたことを知ったとき。
それがたとえ猟奇的な行為になっていたとしても、何かを信じようとしていた。

自分で「信じるもの」を決めたとき、昨今の人間関係で問題となっている「依存」「承認欲求」などが少しでも良い方向に向かうのではないかと思いました。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

姉が語りかけるシーン、手紙のシーンがとにかく良かった。
この2つのシーンに出会えたことがこの本を読んだ成果。西加奈子は3冊目だけど、心がグッと抉られる描写がうまい。主人公が傷つくのと同時にこちらも傷ついた気持ちになる。
そりゃこれは直木賞だな、と思った。

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2026年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ


今橋歩。フリーの売れっ子ライター。30歳になり、髪の毛が抜け始めた。若手芸人のインタビューで須玖と再会する。

僕の姉
今橋貴子。アンダーグラウンドな世界で、カリスマになる。ウズマキ。おばちゃんの骨の一部を預かり、遺言書通りに散骨するために世界を巡る。

矢田のおばちゃん
死してなお、姉を救う。17歳のときに空襲で家族を亡くす。

紗智子
僕の恋人。フリーのカメラマン。姉のことを話したあとに別れる。

鴻上なずな
僕の初めての女友達。大学を卒業しても就職せず、レストランでアルバイトをしていた。

僕の母
奈緒子。強固な意志を持つ。小佐田とは離婚。

僕の父
圷憲太郎。底抜けに優しい。

夏枝おばさん
母の姉。芸術を愛し、静かに生きる。

小佐田
母の再婚相手。別れた娘の高校の入学式に行こうとしたことが原因の喧嘩が火種となり離婚する。

刺青の人
ある日おばちゃんの前に現れた。背中に大きな弁天様を背負っていた。

久留島澄江
僕の恋人。ふたつ年上。OL向けのフリーペーパーを作る編集部にいる。

治夫おじさん
好美の旦那。自殺未遂した。

好美
母の姉。

須玖
「ティラミス」という芸人。高校のときの大親友。

牧田
貴子の初恋の人。

アイザック
貴子の夫。ポーランドの血が入ったアメリカ人。サクラメントにある高校で歴史の臨時教員をしていたが、今は休職し、サンフランシスコの大学に通っている。貴子より6つ上。

宮崎
父が出家したお寺で世話をしてくれる人。

Kさん
父と母が働いていたカメラの会社の事務職の女性。母と仲が良かった。当時の父の恋人。

ヤコブ
エジプトでの僕の親友。観光会社に勤めている。

タマル
ヤコブの娘。

サラ
ヤコブの妻。

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

須玖が再び登場してくれて前向きに生きていて良かった。奇行が目立った姉が、信じるものを見つけて芯のある姿になっていて驚いた。姉は姉なりの苦労があった末に信じるものを見つけられたのは素晴らしいと思うが、今まで迷惑をかけつづけられ、未だに何も信じることのできていない主人公が、姉に責められているような、ちゃんとしなさいと言われているような、そんな感じが可哀想に思えた。

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2025年12月30日

Posted by ブクログ

猟奇的な姉は、ご神木から「神様をはらんだ、美しい、木の様になる」一方、僕は「34歳の無職のハゲになる」その後、僕は相続した金も乏しくなり、夜警のバイトをしながら37歳で自伝的小説『サラバ!』を書き上げるのだった。「僕はこの世界に、左足から登場した。」が書けるとあとはするすると言葉が出てきたとある。上巻、第一章「猟奇的な姉と、僕の幼少時代」最初の書き出しがこのフレーズで間違いない。

西加奈子が僕であり猟奇的な姉または兄がいて、両親はなんやかんやで離婚している...なのかと思って読み進めるが~自伝じゃなく作り話であると文中にあった。実話だったら偉人伝大河ドラマになり高視聴率もねらえる話し、全体的にゆるっとした印象で好きな人にはたまらない。

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2026年02月07日

Posted by ブクログ

 第5章・6章が納められた最終巻。
 幼い頃から周りを振り回していた姉にも劇的な変化が訪れ、順調に行っていたかに見えた主人公の生活にも変化が起きる。
 人が拠り所とするものは何なのか、何のために生きるのか。様々な人との出会い、別れ、再会を通して、人生を見つめていく一代記のような作品。

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2026年01月27日

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