【感想・ネタバレ】サラバ! 下のレビュー

あらすじ

これは、あなたを魂ごと持っていく物語。

姉・貴子は、矢田のおばちゃんの遺言を受け取り、海外放浪の旅に出る。一方、公私ともに順風満帆だった歩は、三十歳を過ぎ、あることを機に屈託を抱えていく。
そんな時、ある芸人の取材で、思わぬ人物と再会する。懐かしい人物との旧交を温めた歩は、彼の来し方を聞いた。
ある日放浪を続ける姉から一通のメールが届く。ついに帰国するという。しかもビッグニュースを伴って。歩と母の前に現れた姉は美しかった。反対に、歩にはよくないことが起こり続ける。大きなダメージを受けた歩だったが、衝動に駆られ、ある行動を起こすことになる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

怒濤の下巻。
家族に振り回される美しい男の子の自叙伝のようなものと思って読んでいたのにまさか。

「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」

ちょっと凄すぎて感想がまとまりません。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

後半から気持ちが揺さぶられてばかりいた。

姉からの 「ずっと揺れている」「芯がない」「芯を持ちなさい」の言葉。

まるで自分に言われているようで、苦しかった。

唯一の居場所だと思っていた須玖と鴻上と自分の3人の世界も、打ち砕かれた。2人の告白の前に私も動悸がした。

本当は鴻上が好きだった。
分が好きなものを恥じていた。
自分を信じていなかった。 
そんな自分が嫌いだった。
大嫌いだった。

ここの描写に天を仰いで泣いた。
刺さった。言葉が槍みたいに身体中にグサグサと突き刺さったのを感じた。

カイロへ再び降り立った際、ヤコブと再会した。しかし、ヤコブとの間に大きな隔たりがあることを思う。でも、魔法の言葉、サラバとまた出会う。

そして歩は気づく。
サラバがあれば大丈夫。

私にとって信じられるもの、すくいぬし、サラバは夫だ。間違いない。この小説を読みながらそう感じたし、私は夫に出会った時も私を救ってくれた人だと思ったものだった(今思い出した!)。

夫を、家族を大切にしたい。
そう思う私を信じたい。

この小説に出会えて本当によかった。
大切なことに気付かされた。

稚拙な言葉でしか言い表せなくて申し訳ないけど、本当にそう思う。

そしてまたいつか読み返したい。

自分ことが嫌いな私だから、また自分が嫌いになりそうな時に読み返したい。

0
2026年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中と下はあっという間に読んだ。
歩の考え方、見られ方や他者意識だったりどこか冷静に取り繕っている性格は自分に似たものを感じた、歩ほどモテないし歩ほど壮大な人生を送ってはないけれど。
その点歩が行き着いた自分の信じるものを見つけられるのか、とてつもなく不安に感じた。
最後に上中で登場した人物をちゃんと下で回収してくれてスッキリ読み終えられた。

もともと読書はほとんどしないし西加奈子さんは初めて読んだが表現にとても心地よさを感じたし、本当に歩が須玖がヤコブがどこかで生きてると思うような気さえした。

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2026年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

グッと心が熱くなるような読後感。
信じられるものは自分自身、自分の中にすでにあるもの。だけどそれを見つけるためには人は動かなければいけないのかもしれない。はじめからここあるんだけど、じっと待っていても見えない。動き出したときに見つかるものなのかもしれないと感じた。

サラバ。「生きていることは、信じているということだ」「僕は神様に出会い、出会った瞬間、別れを告げることが出来るのだ」「生まれた場所に触れた途端、別れの気配がしている。でも僕は、決して絶望しない」「僕は僕を、信じている」

生まれた瞬間、死ぬことは決まっている。それが人生。それでも生きていくということは、私は自分自身を信じているということなんだ。信じることができるなら、私はとても強くなれると思う。そう励まされる言葉だった。

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歩が落ちていく時期が読んでいられなくて数年寝かしてしまったけど、やっと最後まで読むことができた。読んで良かった。
最終章の姉の手紙、ヤコブとの対話で私も救われた気になった。
この本から離れて、何か信じられるものを私も探してみたいと、そう思える作品だった。

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2026年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ


今橋歩。フリーの売れっ子ライター。30歳になり、髪の毛が抜け始めた。若手芸人のインタビューで須玖と再会する。

僕の姉
今橋貴子。アンダーグラウンドな世界で、カリスマになる。ウズマキ。おばちゃんの骨の一部を預かり、遺言書通りに散骨するために世界を巡る。

矢田のおばちゃん
死してなお、姉を救う。17歳のときに空襲で家族を亡くす。

紗智子
僕の恋人。フリーのカメラマン。姉のことを話したあとに別れる。

鴻上なずな
僕の初めての女友達。大学を卒業しても就職せず、レストランでアルバイトをしていた。

僕の母
奈緒子。強固な意志を持つ。小佐田とは離婚。

僕の父
圷憲太郎。底抜けに優しい。

夏枝おばさん
母の姉。芸術を愛し、静かに生きる。

小佐田
母の再婚相手。別れた娘の高校の入学式に行こうとしたことが原因の喧嘩が火種となり離婚する。

刺青の人
ある日おばちゃんの前に現れた。背中に大きな弁天様を背負っていた。

久留島澄江
僕の恋人。ふたつ年上。OL向けのフリーペーパーを作る編集部にいる。

治夫おじさん
好美の旦那。自殺未遂した。

好美
母の姉。

須玖
「ティラミス」という芸人。高校のときの大親友。

牧田
貴子の初恋の人。

アイザック
貴子の夫。ポーランドの血が入ったアメリカ人。サクラメントにある高校で歴史の臨時教員をしていたが、今は休職し、サンフランシスコの大学に通っている。貴子より6つ上。

宮崎
父が出家したお寺で世話をしてくれる人。

Kさん
父と母が働いていたカメラの会社の事務職の女性。母と仲が良かった。当時の父の恋人。

ヤコブ
エジプトでの僕の親友。観光会社に勤めている。

タマル
ヤコブの娘。

サラ
ヤコブの妻。

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2025年12月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

急に髪の毛の描写が増えたのが面白かった笑
自信を持てなくなると人って卑屈になるんだね〜
順風満帆な人生を送る勝ち組の人ってずっとそう生きていくんだと思ってたけど、こんなにも脆くステータスって崩れ去るんだなあ
信じるものは何か?私はわざわざ探して何かに頼らなくてはいけないとは思わない。自分自身を完璧とは思っていないけれど根拠なき信じられる気持ちがある。でも何故だろう。ヤコブのように信じることが日常なのか?そうでもない気がする。一度自分自身を振り返るきっかけになった本です。

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2025年11月06日

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