あらすじ
これは、あなたを魂ごと持っていく物語。
姉・貴子は、矢田のおばちゃんの遺言を受け取り、海外放浪の旅に出る。一方、公私ともに順風満帆だった歩は、三十歳を過ぎ、あることを機に屈託を抱えていく。
そんな時、ある芸人の取材で、思わぬ人物と再会する。懐かしい人物との旧交を温めた歩は、彼の来し方を聞いた。
ある日放浪を続ける姉から一通のメールが届く。ついに帰国するという。しかもビッグニュースを伴って。歩と母の前に現れた姉は美しかった。反対に、歩にはよくないことが起こり続ける。大きなダメージを受けた歩だったが、衝動に駆られ、ある行動を起こすことになる。
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Posted by ブクログ
グッと心が熱くなるような読後感。
信じられるものは自分自身、自分の中にすでにあるもの。だけどそれを見つけるためには人は動かなければいけないのかもしれない。はじめからここあるんだけど、じっと待っていても見えない。動き出したときに見つかるものなのかもしれないと感じた。
サラバ。「生きていることは、信じているということだ」「僕は神様に出会い、出会った瞬間、別れを告げることが出来るのだ」「生まれた場所に触れた途端、別れの気配がしている。でも僕は、決して絶望しない」「僕は僕を、信じている」
生まれた瞬間、死ぬことは決まっている。それが人生。それでも生きていくということは、私は自分自身を信じているということなんだ。信じることができるなら、私はとても強くなれると思う。そう励まされる言葉だった。
Posted by ブクログ
僕
今橋歩。フリーの売れっ子ライター。30歳になり、髪の毛が抜け始めた。若手芸人のインタビューで須玖と再会する。
僕の姉
今橋貴子。アンダーグラウンドな世界で、カリスマになる。ウズマキ。おばちゃんの骨の一部を預かり、遺言書通りに散骨するために世界を巡る。
矢田のおばちゃん
死してなお、姉を救う。17歳のときに空襲で家族を亡くす。
紗智子
僕の恋人。フリーのカメラマン。姉のことを話したあとに別れる。
鴻上なずな
僕の初めての女友達。大学を卒業しても就職せず、レストランでアルバイトをしていた。
僕の母
奈緒子。強固な意志を持つ。小佐田とは離婚。
僕の父
圷憲太郎。底抜けに優しい。
夏枝おばさん
母の姉。芸術を愛し、静かに生きる。
小佐田
母の再婚相手。別れた娘の高校の入学式に行こうとしたことが原因の喧嘩が火種となり離婚する。
刺青の人
ある日おばちゃんの前に現れた。背中に大きな弁天様を背負っていた。
久留島澄江
僕の恋人。ふたつ年上。OL向けのフリーペーパーを作る編集部にいる。
治夫おじさん
好美の旦那。自殺未遂した。
好美
母の姉。
須玖
「ティラミス」という芸人。高校のときの大親友。
牧田
貴子の初恋の人。
アイザック
貴子の夫。ポーランドの血が入ったアメリカ人。サクラメントにある高校で歴史の臨時教員をしていたが、今は休職し、サンフランシスコの大学に通っている。貴子より6つ上。
宮崎
父が出家したお寺で世話をしてくれる人。
Kさん
父と母が働いていたカメラの会社の事務職の女性。母と仲が良かった。当時の父の恋人。
ヤコブ
エジプトでの僕の親友。観光会社に勤めている。
タマル
ヤコブの娘。
サラ
ヤコブの妻。
Posted by ブクログ
自分が大切にするものは人の目や体裁を気にせず決める。別にそれが信仰じゃなくてもいいと思うが、自分の軸を持ってないといざというとき揺れるんだよな
私は全然ちっぽけだが、毎日きちんとした食事と睡眠をとることを自分のバロメーターというか、大切な軸にしたいなと思っている。(姉にとってのヨガ的な)これがないと生きていけない!サトラコヲモンサマ!みたいなものはないけど、これがあると人生豊かになるな〜の手札は持っていたいのが私
Posted by ブクログ
急に髪の毛の描写が増えたのが面白かった笑
自信を持てなくなると人って卑屈になるんだね〜
順風満帆な人生を送る勝ち組の人ってずっとそう生きていくんだと思ってたけど、こんなにも脆くステータスって崩れ去るんだなあ
信じるものは何か?私はわざわざ探して何かに頼らなくてはいけないとは思わない。自分自身を完璧とは思っていないけれど根拠なき信じられる気持ちがある。でも何故だろう。ヤコブのように信じることが日常なのか?そうでもない気がする。一度自分自身を振り返るきっかけになった本です。