【感想・ネタバレ】サラバ! 下のレビュー

あらすじ

これは、あなたを魂ごと持っていく物語。

姉・貴子は、矢田のおばちゃんの遺言を受け取り、海外放浪の旅に出る。一方、公私ともに順風満帆だった歩は、三十歳を過ぎ、あることを機に屈託を抱えていく。
そんな時、ある芸人の取材で、思わぬ人物と再会する。懐かしい人物との旧交を温めた歩は、彼の来し方を聞いた。
ある日放浪を続ける姉から一通のメールが届く。ついに帰国するという。しかもビッグニュースを伴って。歩と母の前に現れた姉は美しかった。反対に、歩にはよくないことが起こり続ける。大きなダメージを受けた歩だったが、衝動に駆られ、ある行動を起こすことになる。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

自分が信じるものは自分で決めていいということに気づいてから、美しい御神木へとみゃくみゃくと成長していく貴子に感動をもらいました。

一方で、幼いころに姉の苦悩から学び、受け身で上手く立ち回る生き方を選んだ歩がぶつかる壁も多くの人が共感できるところだと思います。

皆が深く信じているものの中身が実は「空っぽ」だったということもあるかもしれないから。
自分が信じるものは自分で決めていいし、それに対して周りがどうこう言う権利など決してないということを教えてもらいました。

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2026年09月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なるほどねーそう着地したかという感じ。確かに中あたりを読んでいる時はあのエジプトの話はただの幼少期の話でしかなかったのかと思っていたが、こう伏線回収きたか!と。

一つの救いは、はちゃめちゃな姉貴子に救いがあったこと。前半は、育てにくかったかもしれない自分を重ねつつ、親目線で、こういう子育ての辛さ、キツい…と母にも同情していたのだが、苦しみ探し続ければ安寧が訪れるのだということに安堵した。

では平穏な幼少期を過ごした(というかいい子ちゃんを演じざるを得なかった)歩が、後年もがくのも可哀想で、別に苦労がない人生だっていいじゃん…親に翻弄されなければ一生平穏な人だっているのに、と思ってしまうが、まあ自分を取り戻せたということだろう。それにしても育てにくい子がいれば親の教育が悪いと言われ、いい子すぎると我慢させてるんじゃないのと言われる理不尽な世の中である。母もあっけらかんとしているが、大変だったと思う。それに比べて父親たるや。自分の恋愛ごとにかまけて1人過去に沈んで出家してワンオペさせてんじゃねえよ、何1人で体鍛えてんの、と全く同情できない。

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2026年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わる頃には何か大きなものを受け取っていた。人から見た自分って無意識に気にしてしまうけど、自分の物語を描くペンは自分で握っていたい、と思った。相手がどう感じるかは気にしたい、でも相手から見た自分は気にしない自分でありたい。
今は辛く感じてる出来事も形を変えながら育つ化け物なら、良い形に育てていきたい。
Kさんが末期がんを理由に会いたいと言ってくるのはあまりにも自分のことしか考えてない感じだし、罪悪感から会いに行く父も、母の気持ちを考えてなく、自分の罪悪感を軽くする為の行動な気がしてモヤモヤした。

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2026年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歩がハゲ始めたところでざまあみろとおもった。
いけすかない主人公だけど、私にはこんなところはないなんてとても言えない。
愛する友人の幸せを祝えなかったこと、今の楽さを優先して行動しなかったこと、本気で物事に向き合おうとしなかったこと。人からどう見られるかを生き方の基準にしたこと。こいつの全て私にもこころあたりあるからムカつく

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2026年07月30日

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ネタバレ

自分が本当に信じてることってなんだろう?自分が何が支えになってここまで生きて来れるようになったんだろう?とかそんなことを考えたりもした。自分の事で照らし合わせれば、新入社員からずっと営業をしてて、『本当にこれでおじいちゃんになって退職してもいいのだろうか?』と考えることが多く、副業したりとか転職したいとか思って行動したりとか色んなことをしてきた。でもそれってサラバ!を読んだら姉がずっと探してた何か『化け物』?なのかもとか思ったりもした。自分自身に正直に心動かされるもの、それが自分が本当に信じれることなのかもなと思った。あとサラバってどんな意味なのかを考えた時に化け物になれない自分にサラバって意味もあるし、なんか自分自身に馴染んでるものの親しみもある意味にも感じた。ヤコブとの楽しい日々は自分に正直になれた時でそれに対して親しみを持つという感覚もありーので色んな解釈が自分の中になった。姉は奇行を繰り返してた描写が多かったが、自分探しの旅の延長で常に正直に生きてきたのだと思うし、自分はそれができてるのかと思う。出来てるか出来てないから将来の自分が決めることなのだと思うけど、今を精一杯楽しんで生きてくことに価値がある、そんな気がした。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

上中下の3部作、歩の37歳までの物語。
1人の人生を覗き見た感覚。読み終わった時の余韻は他の作品では味わえない。
37歳までの人生を歩目線で描くからこそ人生の紆余曲折が描かれる。
読者のその時の置かれている環境、年齢などによって同じ読者でも感じることが違う気がする。
自分が人生に迷った時にまた戻って来たい。
正直、この作品の凄さを上手く言語化できる気がしないけど、なんかすごい。
自叙伝の形で進む本作、なぜそのような文体なのかは最後に回収?されなるほどなとなる。
「自分の人生において何を信じるのか?」それが今作のテーマ。
この本の中で信じるものの正解は明確に描かれてはおらず、それぞれの登場人物なりの答えは描かれている。
最後に読者へ「信じるものは自分で見つけなあかん」と提示されている。

僕は今26歳。作中の「ある日気づいたら、僕は30歳になっていた」という一文に妙に喰らってしまった。
このまま生きていたら歩と同じことを思う気がする。
そんなことを思いここ数年は毎日日記を書くことにしている。
そして、3月に新卒で入った会社を辞め4月から転職。
3月までの会社で感じたことを改めて文章に残しておこうかなとここ半月思っていたがなかなか取り掛かれずにいた。
歩の最後の自分の人生を小説にして、これまで生きて来た自分の人生の時間を肯定し信じるという選択に今の自分を重ね、このタイミングでこの本を読んだことに意味を感じてしまった。
だからこそやはり自分の直感を信じ、前職で感じたことを文章にしたいと思った。
その期間の自分を肯定するために、未来の自分を助けるために。

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2026年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

島崎和歌子さんが出てきませんが、他人に優劣をつけて自分が『優』側だと思って生きてきた人が、ある時からその『優』の根拠となっていた属性を失い『劣』側になってしまった、と自分が感じてしまった、ときにそれでもどう生きるんだという、私自身の人生にも重なり身悶えしました。

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2026年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんだか胸にずっしりときました。
考えさせられるテーマが、自分の中での気付きが山のようにあって。とても良い作品に出会えたなと思いました。またすぐ読み返しそう。

上、中巻でうまいこと世渡りできていた主人公。年齢を重ね老いへ向かう、30代半ば。自分の人生を振り返って、何を得たのだろうかと考え、苦しみ、友人を妬み家族を恨むようになる。心理描写がとてもリアルで、歩だってそこまで悪い人間じゃないのにと、同世代の私は読んでいて苦しくなりました。姉の言葉に耳を傾ける事ができた歩は立派だと思いました。

個人的に、上、中巻で気になってた両親の離婚の謎や、どうしてるかなと思い巡らせてた友人たちのその後が描かれていたのがスッキリして嬉しかったです。現実ではきっと難しいけど、それはきっと小説の醍醐味。
そしてやはり「何を信じるか」について読者への深い問いかけと、それがいかに人間の力になり人生を左右しうるか、強く訴えるものがありました。
「サラバ」の締めくくり、とても素敵でしたね。読み終えてもまだ世界観に浸っていたいな、ナイル川の情景が目に浮かぶようです。

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2026年05月12日

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