こうふく みどりの

こうふく みどりの

627円 (税込)

3pt

「お前んち、いっつもええ匂いするのう。」

そう言った転校生のコジマケンが気になる緑は、まだ初恋を知らない十四歳。

夫(おじいちゃん)が失踪中のおばあちゃん、妻子ある男性を愛し緑を出産したお母さん、バツイチ(予定)子持ちの藍ちゃん、藍ちゃんの愛娘、桃ちゃん。

なぜかいつも人が集まる、女ばかりの辰巳一家。そして、その辰巳家に縁のある、謎の女性棟田さん。それぞれの“女”が抱える、過去と生き様とは――。

第一弾『こうふく みどりの』は、大阪のとある街を舞台に、様々な形の“女のこうふく”を描いた、西氏渾身の一作。

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こうふく のシリーズ作品

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  • こうふく みどりの
    627円 (税込)
    「お前んち、いっつもええ匂いするのう。」  そう言った転校生のコジマケンが気になる緑は、まだ初恋を知らない十四歳。  夫(おじいちゃん)が失踪中のおばあちゃん、妻子ある男性を愛し緑を出産したお母さん、バツイチ(予定)子持ちの藍ちゃん、藍ちゃんの愛娘、桃ちゃん。    なぜかいつも人が集まる、女ばかりの辰巳一家。そして、その辰巳家に縁のある、謎の女性棟田さん。それぞれの“女”が抱える、過去と生き様とは――。  第一弾『こうふく みどりの』は、大阪のとある街を舞台に、様々な形の“女のこうふく”を描いた、西氏渾身の一作。
  • こうふく あかの
    495円 (税込)
    「こうふく」二部作第二弾。 ふたつの物語が、交互に描かれていく。ひとつは、結婚して十二年、三十九歳の調査会社中間管理職の「俺」の妻が、ある日、他の男の子を宿す話。もうひとつは、二〇三五年、小さなプロレス団体に所属する無敵の王者、アムンゼン・スコットの闘いの物語。 三十九歳の「俺」は、しだいに腹が膨れていく妻に激しい憤りを覚えながらも、その様子を見続ける。そして、自壊し、「俺」はバリ島に向かう。バリ島で溺れかけた「俺」は、ある光景を目にする。帰国後、妻の出産に立ち会う。生まれてきた子の肌の色は黒く輝いていた。   負けることなど考えられない王者、アムンゼン・スコットは、物語の最後、全くの新人レスラーの挑戦を受ける。その男のリング・ネームはサミー・サム。肌の色は黒く、その隆々たる体躯は、チャンピオンを思わぬ窮地に追い込む。リングサイドでは、ひときわ声を涸らして応援する初老の男がいた――。

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

こうふく みどりの のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年06月18日


    この痛みと悲しみとやるせなさをすべて肯定して、あたたかさを添えてくれるのは西さんの文章だなあと、救われながら思う。
    そこ抜けの優しさって、格好つけるところなんて微塵もなくて、ほんとはこういうことかもしれないと、強く思ったりした。

    0

    Posted by ブクログ 2015年09月20日

    わたしは東京の人間なので、主人公の家みたいなワチャワチャっとしたオープンなのに、憧れる。女だらけで、人が集まって。
    あとは、西さんのモテる女像的なものに、めちゃめちゃ共感した。主人公の淡い初恋にもドキドキしたけれど、それ以上に大人の魅力を持つ女たち、侮れぬ!

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    Posted by ブクログ 2022年12月17日

    不思議な満ち足りた幸福感に溢れている作品だなとかんじた。恋愛の描写に長けていて時折挟んであるサイドストーリーに興味をそそられた。無償の愛とはこのようなものなのだなと感じた。

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    Posted by ブクログ 2022年08月11日

    中学2年の緑という女の子が大阪の下町でスローテンポで淡々と進むストーリーと思いきや、いきなりカットインしてくる第3者の回帰話…疑問に思うが違和感なく最後まで読み、あとがきを読んであぁそういう物語を描きたかったんだなぁと感じました。西加奈子さんの表現力はどの作品を読んでも素晴らしく、言葉で表すのは難し...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年04月30日

    西加奈子さん。関西弁で進んでいくお話なので、はじめ読み進めているときは読めないような気がしていたんですが、関西弁のひらがなの多さがとても良かったです。
    作中にでてくるおばあちゃんが、説明しにくいけどとても不思議な力とか雰囲気とかをもっている人で、そういう人っているよなあと思うんですが、なんだかそうじ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月27日

    大阪の人柄がすごい出て、おもしろかった。
    緑と並走して出てくる棟田さんは悲しい愛だなと感じた。でも最後は報われてよかった。

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    Posted by ブクログ 2019年05月11日

    大阪弁の文体とちょっとアホっぽい行動で軽やかに話は進んでいくけど、内容的には重たい私小説。でも、みんな重たい過去を抱えながらも、全く悲壮感は漂わせず、明るく前に進んでいく姿勢が素敵だ。

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    Posted by ブクログ 2019年01月18日

    日常にありそうななさそうな話。
    みどりちゃんと児島犬の恋模様にキュンキュンした。
    こうふくみどりの にふさわしく、ほっこりした。

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    Posted by ブクログ 2018年05月28日

    西加奈子さんの世界観が物凄く好きだ。
    自分は生まれも育ちも関東で大阪にはなんの馴染みもないんだけどなんだか物凄く懐かしい匂いがした。
    みんなそれぞれいろんなものを抱えていろんな経験を積んで生きているんだけどそれぞれいろんな幸せの形がそこにはあるんだなと思った。
    そして改めて猪木の偉大さが身に染みてわ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年11月27日

    みどりちゃん、こじまくんのこと好きだったのにね…
    中学生の女の子の、個性的な家族たちや友人たちとの物語。
    おかあさん、おばあちゃん、おばさんのあいちゃん、ももちゃん、かみさん、ほとけさん、ぽっくりさん。
    そして別の家族の物語もクロスする。

    西加奈子さんの世界が心地よくてたまらない。

    0

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