サムのこと 猿に会う

サムのこと 猿に会う

539円 (税込)

2pt

西加奈子初期名短編を乃木坂46でドラマ化。

午後から雨になった。東海道五十三次の絵なんかに出てきそうな、斜めに降る、細い細い雨だ--そんな書き出しから始まるそぼふる雨のなか。様々なことが定まらない、二十代男女5人が、突然の死を迎えた仲間の通夜に向かう「サムのこと」。
二十代半ばの、少し端っこを生きている仲良し女子3人組が温泉旅行で、「あるもの」にたどり着くまでを描いた「猿に会う」。
小説家志望の野球部の友人と、なぜか太宰治の生家を訪ねることになった高校生男子が、そのまま足を伸ばした竜飛岬で、静かに佇む女性に出会う「泣く女」。
人生の踊り場のようなふとした隙間に訪れる、「何かが動く」ような瞬間を捉えた初期3作を新たに編んだ短編集。

(底本 2020年3月発行作品)

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

サムのこと 猿に会う のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    おもしろかった!サラバより好きかも。
    この人の文章は純文学だよなあと思う。なんとも味わいがある。

    サムのこともおもしろいが、猿に会うが好き。
    二十代のイケてない女性3人組。3人ともなんとも愛らしい。支えあっているというか慰めあっている3人。やさしい空気がたまらない。
    実写化してもおもしろそうと思っ

    0
    2022年06月08日

    Posted by ブクログ

    『猿に会う』野暮ったい3人娘の話がめちゃくちゃ気に入りました。10代の田舎娘のような子達だけど、全員20代半ばっていうのが、ゆるやかな闇が差し迫ってる感じで渋い。。社会の隅っこをお互い励まし合いながらささやかに生きているんだけど、美しい人や圧倒的な存在感を放つ人には、それだけで根拠なく影響を受けてし

    0
    2021年10月26日

    Posted by ブクログ

    いろいろな人間関係が描かれていて、面白かったです! 少しミステリーの要素もあるので、好きな方にはおすすめです!

    0
    2021年08月28日

    Posted by ブクログ

    入院中、暇つぶしの為になんとなく読みました。
    自分の子供達と同じ世代の人達が主人公でした。
    誰もが通るであろう日常が淡々と描かれていました。
    私の子供達もこういう風に時間を過ごしているのかな。とか、私が若い時も似たような事あったかな。とか、思いに耽る事ができました。
    点滴痛いし、食事は食べ切れないし

    0
    2024年04月03日

    Posted by ブクログ

    「プラスチックのように軽薄で、スポンジみたいに頼りない人間関係」っていう表現にグッときました。深い人間関係を欲す人って多い気がするけど薄っぺらい人間関係ってのも悪くないし、必要だと思います。

    0
    2023年12月09日

    Posted by ブクログ

    なんとなく端っこのほうにいるけどそれを気にしていない人たちが出てきて、こんなんでもいいよなあ、と思えた。西さんが書くキャラクターやっぱり好きだなあ。とても近くにいるようでいない、絶妙な感じが心地よい。

    0
    2022年10月20日

    Posted by ブクログ

    「あおい」に収録されていた「サムのこと」は、6月に読んだので、「猿に会う」から読んだ。

    少し期間が空いていたので、西さんの本を読むのが久しぶりに感じた。ほっと息つけるような暖かさとユニークな目の付け所に、やっぱり良いなぁ、と思った。

    「猿に会う」のぼんやりした主人公まこ、細い目を気にしているしっ

    0
    2022年09月03日

    Posted by ブクログ

    短編3編。文庫書きおろしの本かと思ったら、1編めの「サムのこと」が、タイトルは覚えていなかったものの、読んだ覚えがある。と思ったら、「あおい」に一緒に収録されていた短編だった。サムの葬式に集まった若者たちの、喪服代わりの黒い服装のインパクトが、すごく印象に残っていて、その最初の場面だけで、前に読んだ

    0
    2022年04月01日

    Posted by ブクログ

    「泣く女」がドストライク! 過去の友人のことを思い出しながら読んでいた。季節が移ろうにつれ、人間関係も移ろっていったことを...。
    どの作品も友がテーマだが、日常の中の非日常で起こることに著者独特の雰囲気を纏わせた素敵な作品でした。

    0
    2021年03月11日

    Posted by ブクログ

    3作品が収録された西さんの短編集。
    西さんの長編小説は主人公の人生を色濃く描かれていて、読むことにエネルギーを要するものが多い。対して短編は、サラッと読めるが自分にそっと寄り添ってくれるようなメッセージが込められているものが多いと思う。
    サムのことは、登場人物みんなが個性爆発していて、西さんらしさを

    0
    2021年01月11日

サムのこと 猿に会う の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

小学館文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

西加奈子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す