西加奈子のレビュー一覧

  • サムのこと 猿に会う
    「プラスチックのように軽薄で、スポンジみたいに頼りない人間関係」っていう表現にグッときました。深い人間関係を欲す人って多い気がするけど薄っぺらい人間関係ってのも悪くないし、必要だと思います。
  • サラバ! 下
    読む手が止まらなかった
    あたたかかった
    「あなたが信じるものを、誰かに決めさせてはいけないわ。」

    ありがとう
  • さくら
    ギブアップ。打たれへん。
    短い言葉だが重みを感じた。

    ストーリーが全体的に軽快に進んでいる印象があるが、とても感情移入してしまう。

    フェラーリの奇行も、何かと戦っているようで印象的で、前に進み始めたシーンは良かった。

    一レジェンドからの落差。その落差は、一だけでなく周りにも大きな影響を及ぼした...続きを読む
  • サラバ! 中
    下巻を読んでしまうと感じ方や考え方が変わりそうな気がする予感がする。
    そんな、中巻であった。立ち止まっているように見えてたくさんのことを感じ、たくさんのことを乗り越えている圷家、今橋家が今後どうなるか。
  • i

    自分とは関係ない貧困で苦しんでいる人や戦争の渦中にいる人に対して、想像することが心を寄せることになる。
    たしかに、渦中にいる人しか苦しみを語ってはいけないと私も思っていたが、渦中にいなくたってその人たちのことを思って苦しんで、それが誰かに広がって想像する余地になる。渦中の苦しみを。それがどういうこと...続きを読む
  • i

    物語的には途中からすごく面白くなって一気に読めた。
    自分の中でもやもやしてた感情を言語化してくれた小説。苦しみの中にいる人達が存在しているのに自分は免れていくというのは、それだけで罪悪感を感じてしまうし、「幸せ」であるという事実、「恵まれている」という事実は、心が苦しくなることでもある。これを共感し...続きを読む
  • i

    自分の子供に読ませたい本。
    ひとの痛みは相対的なものでは無く絶対的なもの。と私の推しアイドルが言っていたけど(我が推しながら誇らしい)そんな要素が入っていたり、
    自分のアイデンティティに揺らぎながら、世界のどこかで信じられない凄惨な虐殺や事件が毎日起こっていることを全く違う世界のこととして目を閉ざさ...続きを読む
  • おまじない
    程よい長さのショートストーリーがたくさん楽しめました。素敵なお爺ちゃんが出てくるお話は総じて好きです。
  • さくら
    お兄ちゃんが死んでからが辛すぎた
    小さい頃の3兄弟の話が言い回しが面白いし可愛くてよかった
    美貴みたいな子この世に存在するんかな、変わり者すぎるし怖い
  • サラバ! 上
    自己主張せず、空気を読み、諦める。自分もそのような事をしてしたので、主人公の歩くんに共感した。天真爛漫な母や、我が道を行く姉がいるので、その性格が際立って見える。

    彼らを見下さないように、とりあえず笑った結果、彼らを見下した事になってしまった。
    物乞いをしている子供達への、接し方は本当に困る。私自...続きを読む
  • 舞台
    お気に入りの文を載せます。

    •誰もが皆、この世界という舞台で、それぞれの役割を演じている。そのことに少なからず、疲弊している。だかやめることはできない。舞台は続いていくのだ。p137
  • 白いしるし(新潮文庫)
    夏目の、終わりがみえている関係でも本能に負けて禁忌をおかしてしまう部分や、意中の相手を連想するもの・ことに執着している様子が、人らしく面白いと思った。
  • 字のないはがき
     平和を願うための絵本として、手にした作品です。たださんの本棚からの選書、ありがとうございます。この作品は、教科書にも掲載されているのですね…。そして、著者は向田邦子さんと角田光代さん、絵は西加奈子さんという、すごい作品です。

     ストーリーは、戦争末期のある家族に焦点をあてた作品です。戦況が思わし...続きを読む
  • サラバ! 上
    失敗した。
    上中下あるこの作品を、上巻のみ買ってしまったことを。
    夜に読み終え、早く続きが読みたすぎて後悔している。
    中巻、下巻を楽しみに。
  • さくら
    人生でこれから起こりうる恐ろしいことを、どうすれば回避して生きていけるのか、どうすれば克服できるのか、ではなく、こんなことがありました、と強く伝えられた。つまり日常は何が起きても変わらない、それも日常だから、ということ?

    サクラがいたから最後に明るくなったのだろうけど、それは今まで一家全体が暗かっ...続きを読む
  • サラバ! 中
    最初の方は、ヤコブが出てこなかったりサラバ!が出てこないことで、こんなにひと(歩くん)の成長に大きなインパクトを与えた出来事やひとでもその姿が薄くなってしまうんだって悲しかったけど、それはこちらが勝手に期待してたストーリーの展開だったのかなって反省。
    須玖くんはめちゃくちゃセクシー!sophisti...続きを読む
  • さくら
    何だかすごいパワフルな話だった。
    でも内容が深いことは分かる。
    家族とは、恋愛とは、性とは、マイノリティとは、生きるとは…様々な内容が盛りだくたさん。
    家族に何が起きても、いつも変わらずそこにいるサクラは、主人公が考える神様に一番近い存在なのかなと思った。
    お兄さんが切ない。
  • うつくしい人
    「私は誰かの美しい人だ。
    私が誰かを、美しいと思っている限り。」

    文中のこの言葉にずーっと励まされて生きていたいので、他人の良い部分を素直に認められる心を持ち続けようと思いました。
  • ふくわらい
    特殊な環境で生きてきた主人公の定はとても変わっているが、私の周りにいないキャラクターで目が離せなくなってしまった。
    言葉に対してとても誠実に生きているが、物語の初期は自分の感情にも周りの感情にも疎いことから少し冷淡に感じる。
    それが、顔のパーツがありえない配置のプロレスラー守口廃尊や、見た目の良い編...続きを読む
  • さくら
    違う。もっと軽いお話が読みたかったんだよ。こんな雨の日に、自転車で電池を買いに行こうとしてる人、今日は思い直してまた明日行くことにしよう。