西加奈子のレビュー一覧
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誰かに助けを求めることについての本
主人公とアキの後編からの生活全体のズタボロな様子を読んでいて苦しかった。
主人公を苦しめる結果となったタレントもまた誰かに虐げられていた時間の中で生き抜いてきたことを触れられていてやるせなかった。
貧困について
・ネグレクト母(アキ)
・有利子奨学金(主人公)
・家出?少女
確かにこの本でいうところの主人公は生活保護や失業手当をもらってもいいんじゃないかな
(母親いるからそっちに頼れっていわれるかもだけど)、
助けを求めていいじゃないかと思ったけど、
その制度を悪用する連中もいて、行政側の視点に立つとその求められた助けを丸々引き受けるわけにもいかない -
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前半は優しくて暖かくてあまりにも素敵な家族のお話で、居心地が良くて幸せな気持ちになった。
何より、西加奈子の独特の表現が良すぎる。幸せな情景をありありと思い浮かばせる素敵な比喩表現が多くて、うっとりとしてしまった。
家族っていいなあって心から思えた。
お兄ちゃんが事故にあってからは、目に見えて家庭が崩壊していく様子が読んでいて辛かった。
家族の団欒は家族それぞれが支え合って紡いでいるのだと思った。
あまりにも胸が痛む展開で複雑な気持ちになったけれど、これこそ人生らしいのでは無いかとも思った。
一言では表せない、楽しいキラキラした時期もあれば苦難の時期もある、、
人生とは波乱万丈なものなのだ -
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ネタバレ面白かった…!
身体について言語化することは難しいと思いながら、言語化欲求もあって、そこをストレートに表現してくれている言葉は、ポジティブなのかネガティブなのかは分からないが震動を伝えてくるようで、ちびちび読み進めました。
わかる、わかるよ…となるところもあれば、こんな身体感覚を持つ人もいるんだ〜と知るところもあって、何かしらそれが身体にフィードバックされて、終始不思議。
島本理生「Better late than never」
…直後よりも、むしろ二、三日目から、不安定さを伴った執着心はピークを迎えて、その最中には激しい恋をしているようにも感じていたが、その後、十日間かけて緩やかに下降した -
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「不幸で可哀想な主人公」の物語は、ある意味でわかりやすい。不幸は読み手の感情を動かしやすいし、そこから幸福を掴む過程は物語として理解しやすい。
でもこの作品の主人公アイは、裕福な家庭に養子として迎えられ、家族に愛されて育ち、大学院にまで進み、尊敬できる親友や恋人にも恵まれている。そんな一見恵まれた人物を主人公にしながら、ここまで深く考えさせられる小説は、自分にとって新しかった。
この物語が最も伝えたかったのは、「世界の悲惨な現実に目を向けながら自分の幸せを願うことは、矛盾しない」ということだと思う。
逆説的に言えば、自分の身に降りかかる不幸があっても他人の幸福には関係ないということでもある -
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ネタバレ日本へ向かう飛行機の中で、僕の耳に残っていたのは、
ゼイナブの泣き声だった。ゼイナブには本当に
お世話になったし、時には、自分の母親以上の
親しみを覚えることさえあった。
その時に泣けなかった歩くんも飛行機のトイレで
ゼイナブの泣き声に寄り添うように泣きました。
いつか必ず、エジプトに戻ってくるんだと
誓いました。
そして父は、遅れて帰国する事になっていましたが、
カイロでの別れが、事実上僕たち親子の別れになって
しまいました。
祖母の家と同じ町内にある新しい家は小さいながら
庭もありました。この家の購入資金、生活費、
養育費、お母さんは働かなくても生活していけるだけ
のお金は全てお父さんが -
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初めての 西加奈子さんの小説
サラバ!
テレビの読書大好き芸人の企画の中で又吉さん達が
紹介していて、私が読んでみたいなぁと
言っていたとの事でした?
実はすっかり忘れていました。本屋さんに行くならと
頼んでいた本の中にこのサラバ!の
上 中 下 の3冊がありビックリ!
誰の本?ときいたら、あなたのですとの事。
丁度ほかの趣味で忙しい中でしたので
読書の時間は凄く大切で、もしも私が読んで
無理な物語ならどうしようかなと不安な気持ちで
読みはじめました。
僕はこの世界に、左足から登場した。
母の体外にそっと、本当にそっと左足を突き出して、
ついでおずおずと、右足を出したそうだ。
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女性の書き手が綴る、「身体」についてのエッセイたち。
私がこれまでの人生誰にも言わずに、日記にすら書かずに閉じ込めてきた経験や思想や感情に近しいことが書かれていたりして、私だけじゃなかったのか……!という発見がいくつもあった。
私みたいに、自分の中に閉じ込めている人も沢山いるであろう内容をこうして書いてくださったことに感謝したい。
生理や身体の変化のこと、妊娠のこと、性自認のこと、性欲や自慰について、ルッキズム、性癖、尊厳などなど……
女性の体と30年付き合ってきたからこそ、どれも興味深い内容だった。
金原ひとみさんの「パリの砂漠〜(略)」を読んだ時にも思ったのだけど、
金原さんの文章だ -
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ネタバレ両親から愛情たっぷりに育てられたきりこは自分がとんでもないブスだと思っていなかった。しかし大好きなこうた君からブスだと振られてしまってから塞ぎ込むようになる。
そうやって猫のように眠って暮らしていると予知夢を見る。それは他人の目や評価に縋って生きている人たちの「中身」の怒りや悲しみの声だった。
私が私であること。
私がしたいことをするのは私しかいない。
当たり前だけど、ハッとさせられるのは私自身どこか他人の目や評価を気にして生きているからだろう。
というより、気にしないで生きていけるほど強い人間ではないのだ。
モテたい、ちやほやされたい、認められたい。
この欲求も間違いではないけれど、長い時 -
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ネタバレ長谷川薫
長谷川家の次男。
薫の彼女
長谷川昭夫
長谷川家の父親。
サクラ
飼っている犬。
ミキ
長谷川美貴。長谷川家の長女。薫の妹。
長谷川一
長谷川家の長男。四年前に産まれて二十年と四ヵ月後に死んだ。
ばあちゃん
フェラーリ
恐怖の男。
難関
一に幼稚園から小学校の六年間恋をしていた。
湯川
矢嶋優子
一の彼女。
溝口サキコ
溝口先史。昭夫の高校の同級生。おかまバー「ラガーウーマン」。
リリー
妖怪
サクラを見てもらった病院の医者。
須々木原環
薫が童貞を失った相手。アメリカ帰りの帰国子女。
薫
中二の夏に転校してきた。薫のふたつ年下。ワイルドな女の子。
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みんな、パラダイムに縛られている。
そこから抜け出すことが、どれほど困難で、どれほど盲目的であるか。
この作品も、作者自身も、ひいては私自身も例外ではない。
パラダイムとは、言い換えれば「思い込み」だと言える。
人は常に、枠の中で物事を考えてしまう。
そうしなければ、何一つ判断できなくなってしまうからだ。
けれどもその枠は、時に足枷となる。
だからこそ、私たちは無意識のうちに、その枠を打ち壊してくれる存在を求めているのかもしれない。
人と出会い、互いに刺激を与え合うのも、そのためではないかと考えた。
まずは、「自分が何かに縛られている」と認識することから始めよう。
著者は、できる限りリア -
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僕はよく謙遜する。自分を否定したりする。
「自分は何も出来ない」とか、「自分なんて」とか。それは自傷に似ている。
なぜ自傷に至るのか、マイナスの自分にさらにマイナスが掛け合わさることで安心するからだ。世間や人と比べた時の自分は本当に大したものではない、だからそれに対する罰を課す。そうすると安心できる。こんなにダメなんだから、もっともっと、と。
誰に媚びることもなく、自分を抑え込み人に頼らず生きる二人。それに伴う貧困、たくさんの偏見。
彼らの夜は本当に明けたのだろうか?
少なくとも僕の夜は明けなくていい。だって夜が好きだから。暗い世界で煌々と部屋を照明で照らす時間が1番好きだから。
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