西加奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『きりこは、ぶすである』
冒頭からすごいこというなぁと思いながら読み始める。ぶすはフォントが太く、目立つ。
きりこがぶすである説明が面白くて、ついつい笑ってしまった。
容姿は誰もが認めるぶすであったが、両親はきりこを可愛いと大事に育て、きりこ自身自分がぶすなどと思いもせず成長していく。
次第にぶすである自分に気づき引きこもりになるが、あるきっかで外へ出るように。
きりこはとても愛されているし、素敵な人だなぁと。きりこの考え方がいいなぁと思った。
「うちは、容れ物も、中身も込みで、うち、なんやな」
「今まで、うちが経験してきたうちの人生すべてで、うち、なんやな」
ここでウルっときた。
笑える -
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Posted by ブクログ
愛に溢れた物語。
考えすぎるのがあなたなんだからそれで良いと思う、
相対的に見たら間違ってても親友なんだから絶対だよ、
と肯定してくれる友人。
言い淀む言葉を待って、言葉に出来ない時は抱きしめてくれる恋人。
そんな人に出会えたら人生素敵。
いくら知識を得て恵まれていても、歳をとっても、抱きしめたいし抱きしめられたくて、それで良いのだと思わせてくれた。
自分も帰国子女でアイちゃんと似たようなことを幼少期考えたことがあるだけに前半は苦しかったけれど、
そこに愛があったから、終盤はキラキラした海の波が一気に押し寄せて、余韻が後書きまで残った。
素敵な感覚でした。 -
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Posted by ブクログ
表紙が愛猫の後ろ姿とそっくりだったのでお迎えしました。とにかくエネルギーに満ちた人たちが出てきて、『あぁ、なんかいいなぁ』と思いながらお昼ご飯を食べるのも忘れて休憩中に読み耽りました。
愛とか恋とか難しいことはよくわからないけれど、好きな人との電話とか意味のない会話とか深夜に延々とおしゃべりするの楽しいよなぁと思ったし、胸がじゅわっと温まる一冊。
いろんな形の恋愛があるけれど、どれも美しい。
そんな小説で、
恋が叶うとか、愛が伝わるとかは二の次、みたいな。
やりたいことをやって、恋して、仕事して…たまに休んで…また走る。そんな当たり前の日常の風景が美しい文章になっていてすらすらと読めまし -
Posted by ブクログ
こういう小説だと思わず手に取ったのですが、まるで今のTV業界を予言していたかのような内容でした。
ネット社会になる前の、誰も声を上げられなかったTV業界の闇が、ここまで生々しく描かれているとは。
ページをめくりながら、ふと昔の知り合いを思い出しました。前職は芸能人のマネージャーをしていた男。彼が語っていた話が、この小説と重なるのです。
小説ではAD、彼はマネージャー。立場は違えど、下っ端には人権がない世界。生き延びる道は「上に上がるか、辞めるか」しかない。理不尽を飲み込みながら、心も体もすり減らし戦い続けなければならない世界でした。
そんな話を読むと、私は自分の「根性のなさ」を突きつけられ -
Posted by ブクログ
ハンサムで人気者の長男、恐ろしいほど美人だがワイルドすぎる妹に挟まれた薫と両親の幸福な生活はあまりにも順調に過ぎていくが一つの事故が彼らの暮らしを奈落に落とし込む。
それは誰の人生にも起こりうる事なのだが人はそこでうずくまってしまって前に進めなくなってしまうかもしれない。あるいは強く立ち上がって人生を取り戻すかもしれない。
愛犬「サクラ」はそんな一家の運命、生活を静かに冷静に見守っている。
著者が書きたかったことは主張したかった事は何なのだろう?
私には彼ら長谷川一家の人生が人々の中に包括されているすべてが現れた物なのかもしれないと思うのだが答え合わせができない。
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