西加奈子のレビュー一覧

  • ご本、出しときますね?

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    これ、とても良かったです。
    私がまた読書にはまるきっかけになりました。
    いろいろな作家さんの人柄がわかり、作品に興味を持てます。

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    2022年10月13日
  • サムのこと 猿に会う

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    「あおい」に収録されていた「サムのこと」は、6月に読んだので、「猿に会う」から読んだ。

    少し期間が空いていたので、西さんの本を読むのが久しぶりに感じた。ほっと息つけるような暖かさとユニークな目の付け所に、やっぱり良いなぁ、と思った。

    「猿に会う」のぼんやりした主人公まこ、細い目を気にしているしっかり者のきよちゃん、きよちゃんに憧れる出っ歯のさつきちゃん。
    定職につかない26歳、四捨五入したら30歳の3人の柔らかい大阪弁に癒される。

    主人公のまこが、自分の耳が大きいことに気付いてからが、愛おしい。
    私は立ち耳のひとにぐっとくる節がある。
    以前西さんのエッセイで、立ち耳だと帽子が被りづらくて

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    2022年09月03日
  • こうふく あかの

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    西加奈子さんの作品を立て続けに4冊読んだ。一人の作者に傾倒することはよくあるが、いつもとは違う惹かれ方と感じる。エロスやグロテスクな表現がオヴラートを介さずにストレートだからすんなり入ってくるのだろうか?こうふくのみどりのに続き2つの物語が交互に描かれているが違和感がなく、ラストの着地もgood!

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    2022年08月11日
  • こうふく みどりの

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    中学2年の緑という女の子が大阪の下町でスローテンポで淡々と進むストーリーと思いきや、いきなりカットインしてくる第3者の回帰話…疑問に思うが違和感なく最後まで読み、あとがきを読んであぁそういう物語を描きたかったんだなぁと感じました。西加奈子さんの表現力はどの作品を読んでも素晴らしく、言葉で表すのは難しいですが、自然を擬人化するときの言葉選びが秀逸だと感じます。

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    2022年08月11日
  • しずく

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    西加奈子さんの表現は情景が浮かびいつのまにか物語に引き込む力があります。6つの物語の主人公は女性ですが、男性が読んでも共感するところが多いと感じました。「木蓮」と「シャワーキャップ」をお薦めします。

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    2022年08月10日
  • 通天閣

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    薄汚れた街で惰性で一日を過ごす二人の主人公。この手のストーリーは読むスピードが遅くなったり読むのをやめてしまうこともあるが、気がつけば主人公の目線になって薄汚れた街に立っている錯覚に陥る自分がいる。西加奈子さんの独特な表現力にぐいぐいと引き込まれてしまうのだろう。「今、窓から見る夕暮れは、だらりとだらしない色をして、もう少しで終わる一日を、一刻も早く忘れたがっている。そして早く黒にバトンを渡したいと、そう思っている。すぐにやってきてぐんぐん速度を増し、地上に降りてくる。そしてあっという間に、昼間の何もかもを隠してしまう。」

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    2022年08月09日
  • しずく

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    勿体無くて読み終わりたくない気持ちと、続きが気になり読み進めたい気持ちが入り混じりながら、結果的にあっというまに読み切ってしまった。
    短編小説集。

    どのお話も良くて、あーーー西加奈子大好きだーーー!となりながら読んでいたけど、特にぐっときたのは、「木蓮」と表題作の「しずく」。

    バツイチの恋人の娘に嫌悪感を抱きながらも、恋人に好印象を抱かれたくて距離を詰めようとする話、木蓮。
    エッセイ漫画などでは、連れ子との関係づくりに主人公はさめざめと悩む、という描写を時々目にする。
    だけどこの主人公は、心の中で「くそ、餓鬼が」と暴言吐きまくりなのが、思わず笑ってしまう。
    読者はページを捲る際にどんな結末

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    2022年08月05日
  • 地下の鳩

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    ネタバレ

    西さんらしさと、らしくなさが混在した一冊。

    関西弁の登場人物や“自意識"についての描写が多いのは通常運転だったけど、文体が普段よりなんとなく暗く、最初は(アレ、これ西さんの作品だよな?)と表紙を見返すということを2回ほど繰り返した。

    他の人のレビューを読むと評価は様々だったけど、私はすごく好きで、星5とかなり迷うくらいだった。

    ちょっとイタい男、吉田と両目の大きさが極端に違い、不思議な魅力を持つみさをは、お互いが2人の関係を一過性のものと考えているのが、切なくもなんとなくわかるし、つい応援したくなった。
    不恰好でイビツだけど、真っ直ぐな2人の関係は美しかった。
    みさをの目に関し

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    2022年07月23日
  • 字のないはがき

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    向田邦子のエッセイを、角田光代が文、西加奈子が絵を書いた絵本。人々の姿を書かずに、下駄や布団、はがきなどで表現している。小さないもうとのことをみな心配している姿が目に浮かんできて切ない。
    無駄のない文章で、お話会などにもよいし戦争をテーマにしたところでも取り上げることできると思う。

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    2022年07月12日
  • こうふく あかの

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    『こうふく みどりの』を読んでからこちらを読んでほしい。
    無敵のプロレスラー、アムンゼン・スコットの出自や下積み時代と、アムンゼンを倒す新人サミー・サムの数奇な人生の巡り合わせの設定が素晴らしい。
    主人公の靖男の人生はどうなってしまうのだろうと途中心配したけれど、小説終盤では血の繋がっていない息子を自分の息子として誇りにしていて、靖男も希望を得たようで安心した。

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    2022年07月09日
  • こうふく みどりの

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    ネタバレ

    重い内容を書いているはずなのに、関西人の自分を客観視する文化が反映されているおかげで重くなりすぎない。
    登場する女性それぞれが壮絶な過去を抱えているけど、最後は希望を持たせてくれるエンディングなのでよかった。

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    2022年07月08日
  • あおい

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    ネタバレ

    大胆なのか、臆病なのかわからない主人公だな、と思って読み進めてたけど、どっちかじゃなくてどっちもなんだって後半でわかった。

    いつも人の顔色をうかがって、心の動きにとても敏感で、ちっちゃいネズミくらい臆病なくせして、時々、一瞬の感情の波に、すべてを任せきってしまうことがある。
    窮鼠猫を噛む、違う。面倒くさいというのも違う。
    ただ流れに捨て鉢に身を任せるのではなくて、なんてゆうか、一度起こった感情の波を、より大きな波へ変化されるのだ。

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    2022年05月18日
  • きりこについて

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    美形であろうと不細工であろうと、幸せを感じられる人と感じられない人がいる。生きてきた環境で自己肯定感が育つ人と育たない人がいる。歳を取れば周りに信頼できる友人がいる人が幸福になるらしく、見た目ではなくそれまで生きてきた人間性が大切である。

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    2025年01月05日
  • ご本、出しときますね?

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    ネタバレ

    作家さんの生の声というか、フィクションではない部分を知る機会ってあまりないので、こういう対談集で人となりを知るのはとても興味深い。ますます好きになったり、まだ読んだことのない作品を読みたくなったり。
    知らなかった作家さんも、まずこんな人なんだということがわかってから読んでみたい!と思うのも新鮮。

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    2022年04月06日
  • サムのこと 猿に会う

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    短編3編。文庫書きおろしの本かと思ったら、1編めの「サムのこと」が、タイトルは覚えていなかったものの、読んだ覚えがある。と思ったら、「あおい」に一緒に収録されていた短編だった。サムの葬式に集まった若者たちの、喪服代わりの黒い服装のインパクトが、すごく印象に残っていて、その最初の場面だけで、前に読んだことがあるとピンときた。他の2編は、アンソロジーに収録されていた作品のよう。「猿に会う」の女性3人組の話は、いつか続編も読んでみたい。そして、太宰の「津軽」の足跡を辿る「泣く女」は、太宰ファンとして嬉しい小説。

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    2022年04月01日
  • 通天閣

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    スナックのチーフをしている若い女と「ライト兄弟」という100均の商品を作る工場勤めの男の話が交互に描かれる。若い女は同棲していた彼氏がニューヨークへ行き、「私たちは別れたわけではない」と日々呪文のように唱えながら、彼氏に哀れんでもらうために、クソのようなスナックで、泥のように生きている。
    男は、若いときに結婚していたものの、その連れ子に愛情表現ができなくて、必要最低限以外の人間関係を避けて 生きている。二人に接点はなく、それぞれ話は進んでいく。どちらの回りにも、個性的な人がいて、スナックのママだったり、行きつけの店の大将だったり。通天閣の下で、生きている。夢がなくてもきらきら輝いてなくてもみん

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    2022年03月14日
  • 地下の鳩

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    西加奈子さんは本当に、どんな人でも描けてしまうのがすごいな〜…。普段だったら「なんだこのいけすかない男(女)!」と思ってしまうような人物でも、西加奈子さんが書くと、その人の人生論がまったく違和感なく理解できてしまう。その分、物語の最後のほうは読んでいて本当に苦しかった。彼女の人生とほんの少しの希望に胸を打たれた。

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    2022年03月13日
  • あおい

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    西加奈子さんの作品との出会いは漁港の肉子ちゃんでした。次にサラバを読みその世界観に引き込まれて他の作品も読みたくなりデビュー作であるあおいを読みました。淡々とした普段の生活の中でスローテンポで流れていくストーリーは一歩間違えばつまらなくなってしまいがちですが、西さんの独特で時にストレートな表現力に心をつかまれて気がついたら読みおわっていました。西加奈子さんの本を5冊まとめて買ったので続けて読んでいこうと思います。

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    2022年03月07日
  • あおい

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    人物にたいする巧みな比喩(Metaphor)表現と、現れるストーリーを多彩にブリコラージュさせ、具象と抽象のバランスが良い、元気な絵画のようなお話し。

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    2022年03月04日
  • ふる

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    ネタバレ

    私、若くないけど飴噛むよなー。しかも5秒くらいで。と思いながら読み始めました。

    難しいなー。というのが正直な感想。

    書く西さんも手探りだったけど読んでる私も手探りでした。着地点がなかなかみつからなくて。

    でもあとがきを読んで西さんの思いがやっと、というかちゃんと伝わってきたのはやっぱり私が女だからかなー。

    「全部が自分であり、自分は全部の一部に過ぎない」という言葉がすごく印象的。

    そういえば荒川先生の「あるいは"全"あるいは"一"」と意味同じっぽいよなー。なんてことを思いつつ、西さんの描いた「いのち」に引き込まれた私なのでした。

    人と人との出

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    2022年02月17日