西加奈子のレビュー一覧

  • きいろいゾウ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初の田舎暮らしの描写がすごく好きで、自分の好みにもフィットしていたんだけど、だんだんと見えてくる主人公「ツマ」のメンヘラのような、モラトリウムのような気質に少しイラッとしてしまい、私には合わないかも…?と思うときも多々あった。半分過ぎたくらいからは、良いシーンも沢山でてきて、やっぱり登場人物(特にアレチさんと駒井さん)の好感度もどんどん上がって、楽しい読書ができた。コソクやカンユ、メガデスと言った動物たちのキャラクターの描かれ方、そして植物や虫のキャラクターの描かれ方にはとても新鮮味を感じ、面白かった。
    最後はツマもムコも成長する終わりで、気持ちよく読み終えられた。
    でもやっぱり、個人的には

    0
    2025年01月23日
  • しずく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「女二人の物語」 根底にずっと優しさがある。

    ランドセル
    ピンクのランドセル同士仲良くなったくみちゃんとみっちゃんは、久々再会してロスへ旅行へ行き変なパーティに呼ばれ、子供の時くみちゃんが引っ張って小学校まで行ってくれたように、パーティを抜け出す。くみちゃん 離婚するねん。

    灰皿
    亡くなった夫と一緒に住んだ家を小説家の女性に貸した。小説家は「あなたのうんこを食べるまで」で賞を取ったが、俺に恥をかかせて、と振られた。もう書けない。夫は昔から小説家になるのが夢で、好きな小説家が自殺したのに妻の知らぬ所でショックを受け、一日家を空けた。灰皿が書斎にあった。夫は帰ってきた。妻は小説を読むのが怖かっ

    0
    2025年01月25日
  • 舞台

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自意識に悩まされる気持ちはよくわかる
    他人によく思われたい、ダサいと思われたくない、ちょうどいい立ち位置にいたいと思う気持ちは口にはしないけど感じたことのある苦い感覚
    自分がどうみえているか、本当にしたい事があっても他人の目がきになってできない、思ってもないことを言ってしまう時もある
    それを恥じるんじゃなくて、認めてあげて生きていたら楽になれると思った
    自分を認めてあげれば他人のことも認めてあげられるのかもしれない

    印象的なシーンは父親に調子に乗るなと言われるシーン
    あの時の羞恥心たるや、、、

    0
    2025年02月24日
  • 窓の魚(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    全体の話の面白さというより、文章の美しさが魅力タイプの小説だと思う。事件があって推理小説っぽくなるのかなとも思ったが、あくまで恋愛?小説として書かれていた。内容を全て理解できているとは思わないが、読んだ後不思議な気分になる本。そしてそれは不快な気分ではない。

    0
    2024年12月28日
  • おまじない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    女性主人公の8つからなる短編集。
    個人的には孫係が刺さった。遠方に住む祖父が1ヶ月だけ引っ越してくることになり孫のすみれは自分の家でありながら息が詰まるような感覚を覚える。でも、迎え入れた父母にも、もちろんお世話になる祖父にも誰1人として悪意はないからこそ、そういう感情に後ろめたさが生まれる…といった話。そこで出てきた「役割的にそうせざるを得ない」という考え方はドライだが、生き抜く上で大切な思考だと感じた。
    大切なのはその行為が騙して得をしようとしているわけではなく傷つけないように思いやりからくる行動であること。
    なるほど、と思いました。

    0
    2024年12月27日
  • 窓の魚(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昔読もうとしたときに、よくわからず途中で読むのを辞めてしまい長らく積読状態だった。
    今は逆に淡々と進む物語が心地よく感じて、感じ方は変わるものだなと思った。

    2組のカップルの温泉旅行の様子が4人それぞれの視点から語られる物語。
    温泉宿に向かうバスからその日の夜までの出来事が視点を変えて4回語られる。
    途中に挟まれる別の旅行客のエピソードで、翌朝事件が起こったことが明かされる。
    主要人物4人の語りから事件の真相が明かされるかと思ったが、最後まではっきりとした描写はなかった。
    なぜ事件が起きたのか、ナツとトウヤマの関係は、トウヤマと牡丹の女性の関係は、、なんとなくわかるようでわからないままのこと

    0
    2024年12月01日
  • 円卓

    Posted by ブクログ

    人と違うことに憧れるこっこ。読み始めは子供特有のよくある自分が特別でありたいという欲求かと思いましたが、読み進めると、何かが違う、こっこの強烈な個性が徐々に理解できました。ラストシーンは流石としか良いようがない美しさ。

    0
    2024年11月29日
  • 円卓

    Posted by ブクログ

    多感な小学3年生、こっこを取り巻く個性的な人たちとの何気ない日常。感性が少しだけ人と違うようなこっこではあるがその気持ちは分からなくもないくらいの外し方が絶妙。ともするとイジメに発展しそうな状況だけど、登場人物達がとても優しくて癒されます。特にぽっさんがお気に入りです。家族な友人達のそれぞれの個性が際立ち魅力的です。とてもユーモラスな言葉や会話のリズムが楽しく、真似したくなります。

    0
    2024年11月24日
  • 字のないはがき

    Posted by ブクログ

    「向田邦子=原作」はもちろんだし、「角田光代=文」も解るけど、「西加奈子=絵」で少々混乱。絵を任せちゃうんだ、という驚き。しかしながら、クレヨンで描かれた西さんによる絵は登場人物の表情を(と言うか最早上半身すら)描かない徹底っぷりで、解像度の高さを感じた。

    0
    2024年11月06日
  • ご本、出しときますね?

    Posted by ブクログ

    西加奈子さん、朝井リョウさん、加藤千恵さん、羽田圭介さんなど、多数の著名な作家さんとのトークがとにかく面白い。
    みなさん言葉選びが秀逸で何気ない話でも深さが出て思わず笑ってしまう。
    親交の深い若林さんだからこそ聞ける攻めた質問も多数あって興味深かった。
    いろんな作家さんの人間性が垣間見れる。
    マイルールやオススメの一冊などを紹介してくれていて、読みたい本も見つけらた。

    0
    2024年11月03日
  • こうふく みどりの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    罪を犯したからこその許容
    泥臭い女たちの力強い抱擁
    弱さも汚さも包括した人間達の中にある強さ
    コスパ重視の現代において、
    脈々と息づく命の鼓動を思わせる作品

    0
    2024年10月15日
  • 字のないはがき

    Posted by ブクログ

    どこかで物語自体は読んだことがあった、いつかの教科書かな。原作は戦争時代の向田邦子さんの家族との思い出を綴ったエッセイ。そちらをもとに文を角田光代さん、絵を西加奈子さんが担った絵本。この話が現実にあったということが戦争の悲痛さをより一層感じさせる。表紙にもなっているたんぽぽは「ちいさないもうと」を象徴しているとのこと。平和に暮らせていることがどれだけ恵まれているのか、普段忘れがちな意識をこの本は思い出させてくれる。

    0
    2024年10月14日
  • 通天閣

    Posted by ブクログ

    連作の始まり、太字が夢のことだと分からなかった
    おっさんと、実はその娘の連作
    最後通天閣に登るおっさんを二人眺めている

    0
    2024年10月10日
  • 炎上する君

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃだけど優しくて面白かった
    特に最後の「ある風船の落下」

    ストレスが溜まると風船になって空を飛ぶ
    他人と関わると風船が落下する

    炎上する君
    オタク根暗女子二人が足を炎上する男に恋をする

    0
    2024年10月10日
  • わたしの名店

    Posted by ブクログ

    稲垣えみ子さんお目当てで読みました。
    他の方々のエッセイも大変面白く、思わぬ収穫でした。
    ここに出てきた店の鍋焼きうどん、メーヤウ、ピネライス…食べてみたい。

    0
    2024年09月22日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    森さんの発言がいい
    戦いの土俵に当たり前のように、強迫的なまでにしがみついてしまうのはなぜなのか
    戦場から離脱するのが負けのように感じられ、どうしても引け目を感じてしまうのはなぜなのか  
    助けが必要な時に助けを求めるのは、許可すらいらないほど当たり前の権利なんだよ、って言われてみたらなんてことない言葉だけど。
    誰かに対する負の感情や度を過ぎた中傷行為が、血を巡らせるための代償行為と考えると夜が明けることなんてないのかもしれない
    助けて、の一言を気軽に言える世の中に変わっていくことが夜明けに繋がるのか
    かといって、困っている人に手を貸せるシステム作りには共有地の悲劇問題がついて回るし現実は難し

    0
    2025年06月09日
  • しずく

    Posted by ブクログ

    女同士の間に発生した不自由を、巧みに乗り越えてゆく、心温まる短編集です。読みやすいけど、自分に当てはめて、色々と考えさせられる本です。「おまじない」にも近い。

    0
    2024年09月04日
  • 私の身体を生きる

    購入済み

    読むのに気力のいる本だった

    息子が中学にあがり、性教育を考えると男性視点の情報では難しいと思う事が多々ある
    SNSでこの本のことが流れてきて書評を見た時、長男の女性に対する理解に何かしら寄与するかと思い、つい反射的に購入した。

    男より女性の生き方はある意味で難しいが、性を持ち出すと安易に楽な選択を選ぶこともできる。
    でも、それを選ぶと多くの場合、後でツケがまわる。だから、安売りするな、という言葉を親の世代は言う。
    でも、若い世代が持て余す感情は大人の説教なんて聞き入れない。で、大人になって、同じように若い世代に言う。
    そこに使える武器があってもそれを使わないって難しいこと。男が腕力で相手を従わせる選択をなかなか選べない

    #タメになる

    0
    2024年08月04日
  • ふくわらい

    Posted by ブクログ

    説明されてるわけじゃないのに
    淡々と読み進めていくと最後らへんに、
    色んな事が感覚で分かって泣けてくるっていうのが毎回すごいって思う。

    あー。へんな説明。
    本読んでたら作文能力上がるかと思ってたけどそうでもない事実。

    0
    2024年07月16日
  • わたしの名店

    Posted by ブクログ

    どのお店もその人にとってほんとに名店。
    美味しそうで行けるとこかなとおもわずググっちゃった。
    朝井リョウの高田馬場にある居酒屋「丸八」学生たちですんごくうるさそう。でもガリガリ君がそのまま入ってるサワーってちょっと飲んでみたい。
    三浦しおんの近所のビストロも素敵。
    こんなお店がいきつけでふらりとひとりで入って食べて軽く飲んで帰る…なんて贅沢な時間なんだろう。
    藤岡陽子のおばあちゃんちでいつも出前でとってくれるキッチンゴンの”ピネライス”このエッセイに心揺さぶられた。
    まったく同感!

    0
    2024年07月12日