西加奈子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
西さんの闘病記。西さんに同化して西さん目線で読めたらもっと大事な作品になっただろうと思う。
僕はただもう、自分は日本でしか生きられないかも、と強く思った。
日本人的感覚の当たり前さというか、仕事に対する姿勢とか責任感とか、何が正しいとかじゃなくて、病院の職員は!頼むから!と思ってしまう。
西さん、たくさん本読んで、たくさんインプットしてるんだなという感想も。
いちばん印象深い引用を。
「ヴァージニア・ウルフは本を読むことについて、こんな風に言っている。『それはまるで、暗い部屋に入って、ランプを手に掲げるようなことだ。光はそこに既にあったものを照らす。』
似たようなことを、ウィリアム・フォ -
Posted by ブクログ
西加奈子さん、村田紗耶香さん、千早茜さん、、他にも豪華な方々のお名前が、、
もうこれ買うしかないやんと思って購入して即読みました。
それぞれの女性作家さんたちがご自身の身体をテーマにリレー形式でエッセイをつづられていて、どのエッセイもすごく赤裸々に描かれていて同じ女性として共感するところもあれば、驚かされることもあり、、それこそ、読んでからは「私の身体は私のもの」を強く感じた。
それぞれの身体に色々な経験や傷が合ったり、コンプレックスが合ったり。
それでも一つしかない自分の身体。
こんな私でももっと堂々と生きていていいんだと思わせてくれる作品でした。 -
Posted by ブクログ
あれほど大きい存在だったヤコブを思い出さなくなってしまったこと、ページを読み進め主人公の新たな生活を追ううち、中巻半ばの頃には私もヤコブを思い出さなくなって、まるで追体験をさせられている気持ちになった。
「僕は何かことが起きると、いつも自分がそれにどれだけ関与しているか確認した。そして、『僕は悪くない』と安心していた。」
これは自分にもある無意識の癖でささった。
弱さからくる逃げや自分の中で人のせいにすることで安堵するような性質。わかってつらい。
歩がハゲてきた頃からの心の小ささには目を逸らしたくなった。
これに打ち込んでいる!これをがんばっている!がある生き物は強い。それが趣味であれ仕事 -
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Posted by ブクログ
思ってたんと違った‥
というのがまず第一印象。
タイトルから「生」の話だと思っていた。
それぞれ病気や障害、特性などを抱えながら「私の身体を生きる」というような内容だと思っていたし、そういう内容が読みたかった。
‥それはそれとして、読み進めると
こんなに明け透けに自分の体験や性被害や性癖や生き方を世間に曝け出して大丈夫なのか?と心配になるような内容が多くて驚いた。
そして、みんな色々な事を抱え、考え生きているんだな‥と改めて考えさせられた。
普通に見えるあの人も、幸せそうだと感じるあの人も本当は色々な事情を抱えているのかもしれないと。
「性」に対する考え方・感じ方・捉え方も本当に様々で
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