西加奈子のレビュー一覧

  • さくら

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    彩りのある、でもどこか淡い儚さをもつ独特の比喩表現が作品を現実のような夢のような独特の世界観を作り出してた

    順風満帆に見える、でもかなり歪さを感じる家族だった

    誰もが振り返る美女の末っ子、ミキ
    末っ子らしい無鉄砲、の度を超えている印象
    発達障害とも思える行動

    それを家族が受け入れてるとも言えるが、無関心とも感じるくらい直そうとしないところや、兄への恋慕に気が付かない(親は見て見ぬふり?)家族の距離感として歪さを覚えた

    兄への気持ちによって、その行動によって、歯車が少しずつズレで暖かい愛のある家族が、悲しみの淵に落ちてしまう

    ヒーロー的存在の兄一が「持っている側」から「持たない側」にな

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    2025年01月21日
  • きいろいゾウ

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    小学生からおじいさん・おばあさん、さらには動物や植物まで、多様でクセの強い登場人物たちが織りなす、不思議な物語

    かっこいい不登校の小学生・大地くんと、元漫才師のつよしよわしが、特にお気に入りです

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    2025年01月18日
  • ふくわらい

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    色々な価値観があるなというのが第一印象でした。

    主人公、定は変わった環境で育ったこともあり、いわゆる変な人という女性だけど、まわりからの奇異な目を素直に受け止め、投げかけられる質問に誠実に答える真っ直ぐな人でした。あんなに素直に、誠実に人と接することは難しいことだと思います。私は話ながら、これを言ったら相手にどう思われるかと考えながら言うこと言わないことを自然に分けて話してる気がします。それがないから、定はすごい^_^

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    2025年01月16日
  • わたしに会いたい

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    著者が癌を患い闘病した体験を基にして書かれたのだろうなと思わされる短編もあり、前作の『くもをさがす』のノンフィクションの内容を思い出した。

    女性ならの視線で書かれており、性や女性の芯の強さが小説全体の核になっているように思った。

    中々書くことがはばかれるような内容も多くて、それに敢えてチャレンジして小説を書いたのだろうと感じた。

    著者の西さんは、闘病生活を経て久しいが元気で過ごされていたらいいと思う。また、素敵な小説を書いて欲しいと思います。

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    2025年01月14日
  • さくら

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    さくらは長谷川家の飼犬の名前。
    さくらは長谷川家の家族の繋である。
    20歳で交通事故で下半身不随で車椅子で生きる事になった兄が来年もこの状態で過すのは無理と残し旅立つ。
    それを堺に父親が家出、妹が家に引きこもり、母親は肥満化していく。
    そんな家族に変わらずお尾振り応えるさくらがいる。
    それぞれに多感な少年期を中心にストーリーが展開している。

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    2025年01月09日
  • 通天閣

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    ネタバレ

    ディープな大阪を舞台にする登場人物像たちにリアリティがあって、自分も大阪に迷い込んだような感覚になりました。キラキラ要素がゼロの男と女の物悲しい人生。雪の降る日に出会った2人が、偶然、雪の降る日に、同じ通天閣を眺めるやや滑稽なシーンでは、まぁでも生きなしゃーないしなぁ、といった前向きさと物哀しさがごちゃ混ぜになったような気持ちになりました。

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    2025年01月04日
  • おまじない

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    短編だったのでやたら時間をかけてしまった気がするけど中身はもちろん覚えてる。最後に入ってる、長濱ねるさんとの対談でも出てきてるように孫係が私も印象的だった。
    別のタイミングで、あねごから読んであねごやマタニティもすごく共感というか、読みやすい身近にいそうな女性の話だった。マタニティ、同じように38歳で読んだらまた深まってたろうな(40才になってしまった)

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    2025年01月04日
  • きいろいゾウ

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    東京から海辺の田舎町へ引っ越してきた夫婦のお話です。「むこさん」も「つま」も奇跡のように出会って結婚したけれど、田舎町でのんびり暮らすにしては過去やキャラクターに一癖のある2人。それでも過去を顧みながらお互いを選びきった2人はこれからも波乱を乗り越えられるんだと感じました。

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    2024年12月30日
  • きいろいゾウ

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     田舎にやってきた都会の夫婦、武辜歩と妻利愛子。お互いを「ムコさん」「ツマ」と呼び合う。「ムコさん」には背中に鳥の刺青が、「ツマ」は動植物と会話することができる。しかし、お互いそのことについて詳しくは知らなかった。ツマ主体の物語だが、ムコの日記が書かれていて互いの感じ方に違いがあることが分かる。田舎で生活していく中で徐々にお互いについて知っていく。いろいろ大変なことはあるが、夫婦で乗り越えられないことはない、と教えてくれる温かい作品。

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    2024年12月28日
  • 通天閣

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    大阪の下町で、不器用に生きていく人達の生活を、これまた生きる価値を見失いつつある2人の主人公のを目を通して描く。織田作之助賞。混沌を秩序に変えて行く、西さんワールドの2006年作品。

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    2024年12月28日
  • 炎上する君

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    インターネットの炎上かと思ったらマジの炎上だった。笑
    全部不思議な世界観のおはなしでとっても面白かったけど、特に「ある風船の落下」が好きだったなー。

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    2024年12月26日
  • わたしに会いたい

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    ネタバレ

    西加奈子さんの性的に生々しい描写は時として苦手なこともあるが、その独特な感性と語り口にいつも感心する。
    「VIO」の主人公リナが、脱毛レーザーを照射された瞬間に〈とんでもない殺人兵器〉を思いついた…というくだり。 黒い色だけに反応し燃やすレーザーが存在するのだから、黒い髪、黒い瞳、黒い皮膚を持つ人間だけを殺す兵器が開発されていてもおかしくない、という発想にハッとさせられた。 どこかの国が狂信的な白人至上主義・人種差別に傾倒したら、そんな恐ろしい兵器が使われる日が来るかもしれない…なんて。

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    2024年12月09日
  • さくら

    購入済み

    レトリックに頼り過ぎ?

    若い頃の作品だと読んで何となく合点がいきました。こういう文体が大好きという人も大勢いるとは思いますが、僕には合わなかった。

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    2024年12月07日
  • わたしの名店

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    著名人達が自分のお気に入りのお店を、エピソードともに描く。それぞれ個性が出ていて面白いし、一話がちょうど良い短さで終わるので、とても読みやすい。

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    2024年12月03日
  • 円卓

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    ネタバレ

    関西弁に馴染みはなかったため、少し読みづらかったが幼少期に自分も似たような憧れ衝動があったなって、思い出して温かい気持ちになれた。

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    2024年12月02日
  • あおい

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    傷を負ったが故に、自分が傷付くようなことばかりしてしまう女性の物語。主人公への嫌悪感が強くなりすぎて客観的に読むことができませんでした。逆に、それくらいのリアルさを感じたということかもしれません。

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    2024年11月29日
  • わたしに会いたい

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    『生と性、抑圧と解放』をテーマにした8篇の短編集。女性の生きづらさと、それでも生き抜く逞しさが描かれていた。
    最も心に残った章は『あらわ』で、グラビアアイドルの“あらわ”が乳がんのためにGカップの乳房を全摘する話。彼女の前向きな姿勢や明るさに触れ、先日の乳がん検診で、要精密検査となった自分の不安な気持ちが少し落ち着き救われた。

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    2024年11月25日
  • きりこについて

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    西加奈子さんの本は数冊読んだことがあるというレベルだが、パワフルな文章を書くな…という印象。この本も少し読むのが疲れるほど力強かった。もっと違う感じの文章も見てみたいな…と思ったがいい本はあるだろうか?「自分は、死ぬまで生きるだけの存在である」という言葉は少し心に刺さった。

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    2024年11月23日
  • 地下の鳩

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    好みの文体という訳ではなく。ものすごくぐいぐい惹き込まれるストーリーという訳でもなく(ごめんなさい)。それなのにどうして、こんなに好きなのだろう。

    吉田は、男性が持っている性質のうちの滑稽な部分(好きな女性の前で虚勢を張るとか)を濃縮したみたいなキャラクターだなあと思う(ここを読んでいる男性の方、怒らないでね笑)。

    二人の間に漂う頽廃的で不健康な雰囲気が、なんか好き。

    あと、ミミィがすごく愛おしい。

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    2024年11月23日
  • わたしの名店

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    おいしい一皿と題されてはいるが、決してグルメ店巡りの内容ではない。
    28名の著名な方々にとって、思い入れのあるお店を紹介しながらその由来をエッセイとして綴られている。
    三浦しをんさんを筆頭に、西加奈子さん、瀬尾まいこさん、藤岡陽子さんたちが自分だけの大切なお店を語っておられるのだ。
    単なる食事処ではあるのだが、やはり食と人生の繋がりは人それぞれにあるものだと、読書後に思い至った。

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    2024年11月16日