西加奈子のレビュー一覧

  • きりこについて

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    こんなにも猫視点の猫の価値観を強く持つ本は初めて読んだので面白かった。がしかし犬派なのでこの評価である。

    自由奔放なきりこと優秀な猫“ラムセス2世”(エジプトの王様の名前ということでつけられた)のお話。
    “ぶす”であることの自覚がなかったきりこが、
    “ぶす”を自覚することになるが、それはただ「容れ物」しか見ていないということに気づく

    「うちは、容れ物も、中身も込みで、うち、なんやな。」
    「あたしが、あたしの服着て、何が悪い?あたしが、あたしの体大切にして、何が悪い?」

    西加奈子さんの書く、芯の強い女性が大好きです

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    2025年09月13日
  • 私の身体を生きる

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    高橋源一郎さんのラジオで紹介されているのを聞いて読んでみた。
    同じ状況でも「気づいてしまう人」と「気づかずスルーする人」がいると思うが、
    「女であること」で少なからず嫌な思いをした経験は誰にでもあると思う。
    痴漢について、本筋からはずれるかもしれないが、これだけ多くの女性が被害に遭ってる、ということはそれだけ痴漢をやったヤツがたくさんいる、ということよね?
    もしかしたらそこにいる善良そうなおぢさん、爽やかそうなお兄さん、しょぼくれたおじいさんだって!
    それでもみんな知らんぷりして普通の生活をしているんだろう、と思うとものすごく腹立たしい。
    またまた話がズレるが最近読んだ大谷晶さんが自分をすごく好いている、と書かれていたことがとても印象的だった。
    いろんな思い、様々な経験をした上での発言だと思うが、ぜひともこのリレーエッセイに、大谷さんも寄稿してもらいたい、と思った。

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    2025年09月09日
  • 炎上する君

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    ネタバレ

    不思議でヘンテコで切ない8編だった。
    サラッと読めて、最後にはじんわりと心が温まる。
    「トロフィーワイフ」はひとつだけ話の雰囲気が違っていて異色かなと思った。労働を知らない祖母と孫の優雅な生活を、ずっと眺めていたくなる。でもこうやって夫に愛でられていたのだろうと思うと複雑な気分だ。おっとりした祖母はおとぎ話の中の眠り姫のようだった。
    ラストの「ある風船の落下」は思いがけずグッとくる話。誰かを必要として、自分も誰かに必要とされることで、長い人生を勇気を持って生きていけるものなのかもしれない。
    8編に共通するのは、あくまでも人間というものを信じているという点だった。紆余曲折を経て自分らしく生きていく登場人物たちを見ていると、励まされているような気持ちになってくる。これだけ自由でもいいんだよと。

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    2025年09月04日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    描写がリアルで、リアル過ぎて読んでいて苦しくなった
    周りを頼ること、助けを求めることは決して恥ずかしいことなんかではなくて、と森さんの言葉から

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    2025年09月02日
  • きいろいゾウ

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    ネタバレ

    『恥ずかしいことって、かっこ悪いこととは違うんだね。』という大地くんのセリフは、周りの目を気にしてしまう自分に刺さった。
    それと同じように、何となく同じに見えて違うことはたくさんあるんだろうな。
    ムコさんとツマが、ムコさんの好きだった女性とその夫が、相手の隠している部分に優しさで踏み込まなかったがゆえに、どんどん関係に溝が生まれてしまったように。

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    2025年09月01日
  • あおい

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    とくになにか物語的に面白いとかはなく、主人公の心情を事細かに描写されていた。心理的描写はとてもすごいと思ったがいまいち自分にはよく分からなかった。これは自分がまだまだ青二才だからかもしれない。30歳ぐらいになってもう一度読み直したら違う感想を持つかもしれない。

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    2025年08月31日
  • 私の身体を生きる

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    こんなにも赤裸々に皆書いて良いのか!?と最初動揺したが、それぞれ考えさせられるものが多く、有意義な時間が過ごせた。

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    2025年08月29日
  • わたしの名店

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    店に、料理に、店主に、お客さんそれぞれの情とか思い出とかがある。良さを感じるポイントもそれぞれで店主の動きや店の空気感、その店にしかない癖など、そうゆうところ見るんだーといろんな視点を楽しめた
    素敵な店、料理、発見したこと、感心したこと、その時自分が置かれていた状況とか気分とか合わせて言語化することでより深く色褪せない思い出に残るように思う。そうやって少しでも言語化してみたい。

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    2025年08月22日
  • おまじない

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     どれも自分のアイデンティティーや尊厳に関わるお話。物語を通して何か大きな変化があるわけではないのですが、ほんのちょっとのきっかけ(例えば、テレビの街頭インタビュー中の言葉、とか)で、人生のネガティブ気味だったスイッチが少しプラスに動く…そんな展開が多かったように思います。
     派手な起承転結よりも妙にリアルで、「孫係」の話にはすごく共感できました

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    2025年08月18日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    ネタバレ

    アキオが抱えてる闇が深過ぎた。自分より弱っていて死んでいきそうな生き物に喜びを見出すところとか、ナツに覚醒剤を勝手に飲ませてるところとかが最後一気に明らかになって怖かった。ナツに対してみんなが抱いてる感想(喋らずぼーっとしていて生命力がなさそうなところ)って薬のせいなのか、薬を飲む前からそうなのかが気になった。結局旅館で死んでた人はトウヤマに電話をかけてきた人ってことなのかな…?

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    2025年08月17日
  • 私の身体を生きる

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    西加奈子さん、村田紗耶香さん、千早茜さん、、他にも豪華な方々のお名前が、、
    もうこれ買うしかないやんと思って購入して即読みました。
    それぞれの女性作家さんたちがご自身の身体をテーマにリレー形式でエッセイをつづられていて、どのエッセイもすごく赤裸々に描かれていて同じ女性として共感するところもあれば、驚かされることもあり、、それこそ、読んでからは「私の身体は私のもの」を強く感じた。
    それぞれの身体に色々な経験や傷が合ったり、コンプレックスが合ったり。
    それでも一つしかない自分の身体。
    こんな私でももっと堂々と生きていていいんだと思わせてくれる作品でした。

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    2025年08月15日
  • しずく

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    友情、家族、同志など女2人の様々な関係を描いた短編集。

    個人的には木蓮が好き。気持ちよくて、好き。

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    2025年08月09日
  • わたしの名店

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    著名人の心に残る数々のお店や、極上の一品の物語。どれも美味しそうで行ってみたいけれど、場所が伏せてあったり、行けそうにない場所だったりで、まぁたぶん行くことはないだろうけれども、やっぱり食べてみたい!そう思わせてくれる本だ。

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    2025年08月06日
  • 通天閣

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    大阪旅行に持っていくと決めていた『通天閣』

    通天閣の近くで暮らす人々の物語
    人生に楽しみもなく、やるせない思いを抱えながら生きる男と女
    淡々と過ぎていく日常の中、最後には温かい何かを心に残してくれます

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    2025年08月06日
  • おまじない

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    ネタバレ

    燃やす
    けいちゃん
    お兄ちゃんのお下がりのジーンズ、ジャージがお気に入りで、女の子らしいずぼんは嫌だった。

    上のお兄ちゃん

    下のお兄ちゃん

    お母さん
    「はすっぱ」であることを、ほとんど使命にしているみたい。

    おばあちゃん
    いつもおしゃれをしていた。

    お父さん
    けいがハイハイをいていた頃に家を出て行った。

    背が高く頭が禿げていて髭がぼうぼうの男

    裏のおじさん
    花壇を手入れしたりウサギの世話をする人のはずだけど、大抵焼却炉にいた。


    いちご
    浮ちゃん
    浮太郎。いちごを育てている。九州の祖父の家の後ろに住んでいた。

    私
    浮ちゃんとは父方の「遠い親戚」と教えられていた。

    弟


    孫係
    おじいちゃま
    長野県で大学の教授をしている。私のママのパパ。

    おばあちゃま
    私が小学三年生の時に死んでしまった。

    私
    すみれ。

    ママ

    パパ

    ラブ
    コッカースパニエル。

    さくら


    あねご
    私
    「イベントサークル」とは名ばかりの、お酒ばかりを飲んでいるサークルに入った。大学一年生なのに「あねご」というあだ名をつけられた。卒業後、食品会社の事務で派遣社員をした。キャバクラで働く。

    マイ

    園田
    キャバクラの常連。

    姫香
    園田がいつも指名してたキャバ嬢。

    お母さん

    お父さん

    Aさん
    俳優。

    モリ
    芸人。


    オーロラ
    トーラ
    ダンサー。

    私
    ケイ。会社員。外資系のコスメティックブランドのPRをしている。

    メアリ
    宿のオーナー。五十代半ばの大柄な白人女性。


    マタニティ
    私
    子どもが出来た。

    徳永亮平
    田端の大学の同級生。バツイチ。医療系の出版社に勤めている。

    田端
    徳永を飲み会に連れてきた。

    モイ
    私が飼っている猫。キジトラ。


    ドブロブニク
    私
    ゆき。大学卒業後に劇団を立ち上げた。

    梨木陽平
    劇団の主宰。

    吉岡
    劇団の初期メンバー。


    ドラゴン・スープレックス
    おばあちゃん
    信心深い。本当はひいばあちゃん。

    私
    樹絵瑠。おばあちゃんには喜恵と呼ばれている。

    おっさん
    元大学教授だったとか研究者だったとか。

    ママ

    ダミアン
    ママの彼氏。ジャマイカ人。

    裕子
    ママのママ。




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    2025年07月27日
  • きいろいゾウ

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    ネタバレ

    ムコさん
    武辜歩。むこあゆむ。おじいちゃんが亡くなり、誰も住まないので住み着いた。背中に大きな鳥のタトゥーがある売れない小説家。特別養護老人ホーム「しらかば園」の介護施設職員。

    ツマ
    妻利愛子。つまりあいこ。周囲の生き物(犬、蜘蛛、鳥、花、木など)の声が聞こえてしまう過剰なエネルギーに溢れる。

    三崎

    カンユ
    野良犬。

    足利盛雄
    昔は近隣でも有数の水産会社を営んでいた。奥さんが亡くなり一気にボケた。

    アレチマサル
    荒地。お隣さん。

    アレチセイカ
    アレチの奥さん。

    平野

    芦田

    駒井さんの奥さん
    チャボや鶏を飼っている。もう一方のお隣さん。

    コソク
    駒井さんの家のチャボ。駒井家ではちーちゃんと呼ばれている。

    駒井さん
    脱サラ。昔は銀行のおえらいさんだった。趣味で木彫り細工をしている。

    ないないちゃん
    ムコの母の一番下の妹。なんでも無くす。近所の神社で首くくって死んだ。

    妻鹿
    ゴールデンレトリバーを連れたおじいさん。

    メガデス
    ゴールデンレトリバー。ユメ。

    平木直子
    しらかば園の新しい職員。

    星野大地
    駒井さんの孫。

    洋子
    CANDY POPと書かれたTシャツを着た女の子。ジェニー。平木直子の孫。

    つぐみ

    ヨル

    下竹強
    温泉地の下竹旅館の息子。漫才師「つよしよわし」。

    栄田栄太
    よはねそばのひとり息子。漫才師「つよしよわし」。

    ムコの昔の恋人

    ムコの昔の恋人の夫

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    2025年07月24日
  • あおい

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    ネタバレ

    あおい
    あたし
    二十七歳。さっちゃん。映画配給会社でアルバイトをしている。夜はスナックでアルバイトをしている。

    カザマ
    二十四歳。一浪して大学に入り、二回留年している。

    雪
    小さな映画会社で広報をしている。カザマを紹介した。二十九歳。

    ママ
    スナックのママ。

    ミキ
    スナックでアルバイトをしている。三十歳。

    森
    スナックの客。一ヶ月に一度か二度、ふらりとやってくる三十すぎくらいの男。

    みいちゃん
    風見瑞穂。スナックの近くの本屋で働いていた。辞書担当。


    サムのこと
    スミ
    角。僕らの一つ年上。

    モモ
    桃子。

    キム
    金。

    ハス
    蓮見。キムと恋人同士。

    僕
    有本。アリ。

    サム
    伊藤剛。ウェブデザイナー。トラックにはねられて死んだ。

    サムの兄
    治。


    空心町深夜2時
    やっちゃん

    うち




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    2025年07月22日
  • わたしに会いたい

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    女性の身体や人生についてさまざまな角度から描いた短編集。
    不思議なものでコロナについて書かれているとすごく昔のことに感じる…。
    西さんが持つ、フェミニズムやSRHR、紛争や平和へのしっかりとした温かい眼差しが伝わってくる良作揃いだったと思う。
    「VIO」がお気に入りかな。

    ★時間とお金のムダ
    ★★普通〜微妙
    ★★★よかった
    ★★★★心が動いた(感動した、意表をつかれた、ショックだった)
    ★★★★★人生の本棚に入れたい

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    2025年06月24日
  • 通天閣

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    2人の主人公 冴えない日々を淡々と生きる40代の男と、場末の水商売でチーフをやっている女性の交互に語られる話。
    実は2人は遠い昔に縁があって数年一緒に暮らしたことがある。
    でも、ニアミスはあれど再会はない。
    希望が持てない日々でも、人は立ち上がれるし歩いて行くしかないんだな。

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    2025年12月18日
  • おまじない

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    いつも読んでる本は男が主人公なことがほとんどだったてことに気づいた。孫係の優しさの話は確かになーて感じ。普段読まないような系統の本読むのもありだなと。

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    2025年06月17日