西加奈子のレビュー一覧

  • ふる

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    西加奈子さんの描写が好きで、
    この作品も相変わらず、普段感じているのに言語化できないモノがたくさん描かれていた。
    「なんか、わかる」ような花しすの感情や思考が次々と登場するけど、でも、自分の中でうまく消化はしきれないという不思議な感覚が読んでも読んでも続いていくと言うか。
    ただ、この作品は私にとっては特に難解で、あとがきを読んでやっと少し飲み込めると言うか、そういう作品だった。
    あと何回か読めば少しずつ見えてくるかもしれないけど、回数だけでなくて経験も必要かもしれない。

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    2021年12月10日
  • 通天閣

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    今まで読んだ西加奈子さんの「さくら」「サラバ!」は人生の回想のような感覚で読んでいたけれど、こちらはむしろ今現在ちょっとずつ生きているイメージ。クライマックスの通天閣での掛け合いは疾走感があった。

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    2021年12月08日
  • 地下の鳩

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    西加奈子さんは、この本の登場人物のように自身がぼやけ、何か確かなものを掴みたいと願いながら書いたのではないだろうか。正直、終わり方はスッキリしたものではない。でも、その薄い靄が少しずつ薄れ、希望が見えかかった様子はリアルな現実だ。強さにはたくさんの種類がある。自分が置かれている状況や、関係している人間との関係値により、その場に適した強さは変わるだろう。でもそうではないときは?ひとりで生きていくと決めた人間は?弱さを認めることも、強くあろうと願い強い自分を演じることも、その人の強さがあるからできるのだろう。強さと弱さの間にいる自分を許さず、どちらかであろうとすることは、とても強い。

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    2021年11月26日
  • 字のないはがき

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    戦争の時の疎開する家族にまつわるお話。読み書きのできない妹が「○」で書いていた手紙を「×」にして、やがては届かなくなる描写にまず涙が出そうになり、
    疎開から帰ってくる際に、妹を喜ばそうと小さなカボチャまでも収穫して並べ、その様子を普段厳しい父親が怒らないことにもホロってきて、
    さらに、痩せ細った妹を見た厳しい父が「おおん」と大声で泣く様が、非常に心揺さぶられた。

    子供に読み聞かせたが、子供たちはやはりピンときていないようで、また大きくなって感受性が育ってから読んで欲しいと思いました。

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    2021年09月26日
  • 地下の鳩

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    夜の街で働く男。生活は汚い。ただ、そこがこの小説で好きなところ。人の生活を垣間見ているような感覚を覚える小説好きだなあ。

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    2021年08月13日
  • サムのこと 猿に会う

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    西加奈子さんが好きな人にはよいのかなあ。読むのに疲れた時に挟むといい本、という評価。
    ああ、そういうこともあるよね、そういうひともいるよね。そんなこともあるよね。
    そういったものを文章化したもの。
    「まく子」ほどはおもしろくなかったけれど、ふぅん、という感じで読めた。

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    2021年07月08日
  • ふる

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    主人公の、香しすという名前からして独特。
    いい意味で理解しがたい、フィクション感が強い作品だった。
    「今」に縋り付く気持ちはとても共感できた。
    オチでいたいという意識も好き。

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    2021年05月09日
  • あおい

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    独特な世界観。こん風に世界が見えてたら、素敵だと思う。
    どんな本なの?って人に聞かれてもうまく説明できるような本ではない。ふわっと、抽象的な本。

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    2021年05月03日
  • 舞台

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    あとがきも合わせて読むべき一冊。
    中身は研ぎ澄まさなければ感じられない、さらりと読むだけでは腹落ちできないような内容なのに、最初と最後の分かりやすさが優しいと感じた。分かる人だけ分かればいい、ではなくきちんと提示してくれているような感じを受けた。

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    2026年02月04日
  • 字のないはがき

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    教科書にも掲載されている向田邦子のエッセイを、西加奈子と角田光代によって絵本化したものだとのことで興味が湧き読んでみました。

    一人で疎開してゆく小さな妹の心細さを思い、家族が心を尽くして愛情を注ぐ様が伝わりました。
    これが向田邦子の実話エピソードだと思うと心に迫るものがあります。

    妹ちゃん、生きててよかったよ。ドキドキしました。

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    2020年09月28日
  • こうふく みどりの

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    ネタバレ

    大阪で暮らす人情溢れる一家とその周り人の話。
    一家と関わった人は皆んな温かい気持ちになって帰れる。
    なにも言わなくてもその空間で過ごすだけでほっと安心できる。
    現代では、近所付き合いなど薄れていってしまている様な世の中でなにか懐かしいものを思い出させてくれるようなそんな物語でした。

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    2020年08月18日
  • サムのこと 猿に会う

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    短編集3編
    長い友人関係を描きながら自分を見つめる.さらりとした関係の奥に存在する核の様な物.キラキラして眩しかった.太宰治の軌跡をたどる高校生の「泣く女」の最後がとても好きです.

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    2020年07月05日
  • 地下の鳩

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    客引きの男とホステスの恋と苦しい過去。みんなそれぞれの過去を持っててそれを捨ててこれていたら楽に生きれるのだろうがそうもいかないが現実で…。消えないシミとなって隠してもごまかしてもふとしたときに浮かび上がってくる。そんなシミと共に生きていく中で互いを思い合える人に出会えるのはひと時のことであっても救いだなと。

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    2020年06月04日
  • あおい

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    西さんのデビュー作。
    収録三編サクッと読み進められ、それでいて、しっかりと読後の余韻が感じられる。表現の仕方にユーモアと可愛さがあって良かった。

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    2020年05月30日
  • あおい

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    西加奈子さんのデビュー作あおいと、あと2つの短編。西加奈子さんの文章と登場人物の描写が好きで一気に読む。だらしないけど憎めない人を魅力的に書くのが上手だなぁ。さくっと1日で読めた。でも、読み終わるとストーリーは覚えてないな。

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    2020年05月02日
  • 地下の鳩

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    薄暗いどんよりした話だと思ってたのに違った。
    特に2本目の「タイムカプセル」は、どんどん濃くなっていく闇にとても眩い光が一筋刺すようなお話だった。

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    2020年04月30日
  • 地下の鳩

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    初、西加奈子さん。
    最初の話は自分の感覚とは合わず。でも、希望の見える終わり方でほっとした。
    ミミィの話はもう切なくて。嘘つきで正直で、どうかそのままで生きていってほしい。

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    2020年04月28日
  • サムのこと 猿に会う

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    西加奈子の初期の短編集
    特に何かが起こる話ではないのでそのつもりで読まないと少し物足りないかも 個人的に読書ってそれなりに時間と体力を使うので何か事件が起こるのを期待してしまうんですよね

    でも3つ目の泣く女っていう話は少しよかった おお と思わされる仕掛けがある

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    2020年04月26日
  • サムのこと 猿に会う

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    どの短編もアンソロジーで読んだはずなのに、サムのことに関してはあおいで絶対読んでるはず…記憶になかったから新鮮でした。
    どれもすごく好きなんだけど、
    二十代半ばの独身3人組の話が好き。ちょっと世間の普通枠から外れてる3人の仲良し具合も、もどかしさも。切なさも。
    あと、泣く女は、情景を想像しやすくて笑いたくなった。泣くのと笑うのはちょっと似てるね

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    2020年04月17日
  • 舞台

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    自分がニューヨークに行ったら、この主人公みたいな経験をするのではないかなと錯覚した。

    そもそも自分一人で旅はできないけど。

    絶体絶命の時に、自分なら冷静に対応できないと想像するけど、実際にそうなったら、第三者のような思考になって、逆に主人公みたいな行動ができるのかな?


    最初はそんな呑気なことを思いながら読んでいたけど、この著者はそういうことを伝えたかったのではないと読み進めていくと、わかった。

    舞台というタイトル通り、人生の中において、様々な出来事の主人公が自分であって、感情は自分の中から生まれてる。
    それは誰かに見せるものではないが、誰かに見られてもいいように感情をコントロールして

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    2026年02月12日