西加奈子のレビュー一覧

  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    ネタバレ

    作者の特徴として、社会問題や自分の主張したいことを物語に載せて少し遠回りしながら伝える、みたいなところがある気がするんだけど、それに対して僕の感受性が弱すぎて毎度拾えてない感じが否めない。

    本作はアキ・マケライネンという無名俳優に憧れた深沢暁と若くして父を亡くした俺の視点で展開する。彼らは世の中的に言う「不幸」を背負いすぎていて中学生から大人になり、あるいは死ぬまでずっと暗い演出が続く。もちろん救いの手を差し伸べてくれる弁護士の中島さんや後輩の森など、同級生の遠峰など頼れる人は周りにいるが結局ずっと陰鬱な内容である。

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    2025年06月18日
  • おまじない

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    いつも読んでる本は男が主人公なことがほとんどだったてことに気づいた。孫係の優しさの話は確かになーて感じ。普段読まないような系統の本読むのもありだなと。

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    2025年06月17日
  • 通天閣

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    ネタバレ

    「夢に向かって頑張ってないと駄目なのか。」
    「愛してくれるのだろうか、ではない。愛そう。」
    誰にも知られず、泥臭く日々を生きる全ての人に力をくれる物語。

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    2025年06月17日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    情熱的な恋愛小説だった。
    夏目は間島の使う白い絵の具に魅せられていく。
    「何かを、ではなく、こうやって、美しいものを見て泣いた自分を、信じよう」というところがよかった。
    恋をする自分を全身で受けとめていく姿が圧巻だった。

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    2025年06月16日
  • 私の身体を生きる

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    2025/03/08予約 110
    少し思っていた内容と違った。
    性被害の経験を語る人が多かった。自分の体の特性を認め生きていく事は自分自身が楽に生きていくために必要だ。でもそれが難しい。

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    2025年06月14日
  • 窓の魚(新潮文庫)

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    ネタバレ

    男女4人の旅行での夜、翌日旅館での女の死が、ナツ、トウヤマ、ハルナ、アキオと旅館の客や従業員の目線で語られる。
    ナツとアキオ、トウヤマとハルナが恋人。
    ・ナツ:煙草を吸う男と温泉にいたような気がする。→トウヤマと思われる。
    ・トウヤマ:祖母が好き。ある女から電話がかかってくる。→ハルナのキャバ嬢の同僚?でも娘に渡す金がどこから出てるか分からないハルナの母の方が面白い。と思う。
    ・ハルナ:買い物依存。母からお金をもらい、整形もしている。アキオに幻覚剤を売り金を得る。
    ・アキオ:昔から体が弱く、セックスもできない。飼い犬など自分より弱い生き物に愛情を感じる。だからナツに幻覚剤を飲ませる。前の彼女は

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    2025年06月07日
  • さくら

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    ネタバレ

    「大人になるというのは、一人で眠ることじゃなくて、眠れない夜を過ごすことなんだ。」
    「女同士、同姓の悪口を言ってるときの醜い顔ったら無い。」
    ところどころに挟まれるはっとする主人公の言葉。これは注目を浴びる兄妹の真ん中で色んな人たちを見てきたからなのかな。
    ミキの一に対する恋という表現は些か軽すぎるように思える恋慕や、薫の密かに眠るミキへの恋心、湯川さんとの文通と再開、両親の恋と愛、一と矢嶋さんの恋。さくらが中心となって元には戻れなくても、新たな形を模索する長谷川家の話であると同時に、多様な恋の形、愛の形が丁寧に、偶に共感できる感情として描写されていて胸が苦しくなりながらも最後には温かさに包ま

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    2025年06月05日
  • 炎上する君

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    それぞれ、内容は違うけどメッセージみたいなものは少し共通点があるように感じた。

    そして又吉の解説が割と刺さった。

    感受性豊かになれそうな作品。

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    2025年06月02日
  • サラバ! 上

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    西加奈子さんを読むのは3作目

    一人称で語られるスタイルは、「さくら」とかなり似ているものを感じて、さくらの時は目新しく、瑞々しさを感じて良かったが、今回はまたか…みたいな気持ちになってしまった。

    それでもスーッと最後まで読み切ってしまえたのは、西加奈子さんの軽やかな描写ならではなのだろうな。今のところページを捲る手が止まらなくなるようなワクワクさないが、次巻に期待とします。

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    2025年05月30日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    ネタバレ

    画家の女性が、心揺さぶられる絵を見て、作者の画家に猛烈に惹かれてしまう大恋愛の話。
    理性を失うほどの恋愛をしたことがないから、あんまり分からない部分もあったけど、むき出しの自分で果敢にもぶつかってもがく主人公は眩しかった。

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    2025年05月29日
  • ふる

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    自分が他人を傷つけたくないから、別の人が自分の気になることを聞いてほしいって気持ち分かる。
    今の自分が昔の自分と同じなのか分からなくなるのも分かる。

    色んな時代に出てくる「新田人生」は、忘れてしまった誰かなのだ。

    色んな人の声を思い出すラストはするする読めた。
    あとがきによれば、白いものはいのち、らしい。


    自分のことを忘れてほしくないんでしょう、みんなに。だからせめて自分で、自分の声を、自分がいた場面を、覚えておこうとしているんだ。

    あなたは、誰かと能動的に関わってゆくことが、忘れられない確かな方法であると言うことを知っているはずだ。でも出来ない。出来ないから、せめて記録しておこう

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    2025年05月23日
  • わたしに会いたい

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    今の私には、とても重く読み進めるのが怖くて、途中で断念しました。

    3編まで読みましたが、どの話も共感するところもあれば、表現しづらい違和感を感じるところもあり…。
    心に余裕がある時に再読したい

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    2025年05月23日
  • サラバ! 中

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    上巻は楽しめたけど、中巻は終始重苦しかった。
    主人公の歩が、変わり者な家族達に振り回される状況には同情する。
    歩の未来に希望が全く見えないのだが、ここまで来たら下巻も読まないといけない気持ちになった。

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    2025年05月18日
  • 白いしるし(新潮文庫)

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    超全身恋愛小説。っていうキャッチコピーに期待し過ぎたせいかたんたんとしたストーリーに感じた。富士山を描いた画家に恋をした女性の話。間島のキャラクターもわざとなのか薄い。友人の瀬田の家の情景や絵の具の白が目に浮かんでくる。

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    2025年05月17日
  • 炎上する君

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    ふわふわとした不思議な読み口の短編集。少しファンタジー寄りな作品が多く収められていて、普段とは違う西加奈子を味わえた。そのため、「白いしるし」「さくら」「サラバ!「夜が明ける」などが好きな人たちはあまり刺さらないかも。私もその1人だった。

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    2025年05月16日
  • i

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    自分の恵まれた境遇に居心地の悪さや罪悪感をもち、世界の色んな悲劇から目を逸らしている自分も情けなく、目の前の友を大切に思う気持ちと許せない気持ちがせめぎ合う。幸せの定義を考えすぎるあまり孤に向かう主人公の不器用さが染みる。巻末の西さん又吉さんの対談もよき。

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    2025年05月15日
  • きいろいゾウ

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    小さな夫婦に起こった、小さな壁を描いているとても愛しい話だった。

    「さくら」や「円卓」でも思ったが、西加奈子さんは思わずクスリと笑ってしまうような人々の会話を書くのが上手い。読んでると、この人は人のことが本当に好きなんだなぁ………と思える。

    なんてことない、ただの暮らしている人たちが書かれているのだが読んでいるうちに私自身の大切で愛おしい人たち…という気持ちになった。
    大地くんが魅力的な男の子すぎて大好き!

    絵本のきいろいゾウのおはなしも良かったな…

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    2025年05月14日
  • 炎上する君

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    古本屋で見つけて購入しましたが満足です。ところどころ難しい表現や理解しづらいフレーズはあるものの他人がどのような思考をしているか考えさせられました。人と人との繋がりを考えさせられました。

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    2025年05月12日
  • 夜が明ける(新潮文庫)

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    虐待を受けていた少年と事故を親を亡くした少年。社会での生きずらさの中で必死に頑張って生きるも上手くいかなく挫折の日々に疲れはててしまう。「勝ち負けじゃない、辛い時は助けてって言おう」日々何と戦っているのか?戦わなくていいのじゃないか?とpowerをもらえる1冊。

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    2025年05月10日
  • わたしの名店

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    週刊誌かなにかの書評で知り、読んでみた。
    おもに作家を中心とした飲食店に関する数ページのコラム集だが、馴染みの店に通う方、逆に馴染みの店が苦手な方がいて、その点が非常に興味深かった。

    お店のチョイスの理由の伝え方の参考になるかもしれない。個人的には、メーヤウしか行ったことがなかった。

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    2025年05月09日